28 / 428
第2章 マクゥエル公爵家領地
第17話 ローズマリアに縁談
しおりを挟む詳しくは父上ね?まあ良い。
母上には、王都での事を聞くのも良いかな?
「母上。最近、王都はどうですか?」
母が少し……考えてから話しをし始めた。
「そうですね、貴族が少し煩わしいですわ」
「煩わしい……ですか?」
「ええ、ご令嬢が賑やかしくて、困りますわね」
「ご令嬢ですか?」
「ええ、家(マクウェル家)は三人も殿方がいるとね?」
あぁ、適齢期だし、チェスターはともかく有料物件か……。
俺は関係ないが……。
「あぁ、それで?ですが、皇太子他の殿方が、大勢居られる筈ですが?」
「そうなのですがねぇ~?何せ、あの陛下のご子息達ですからねぇ~」母の目が細くなる。
母上の顔を見て、ゾクリとする。
王家何かしたな?母を見ると身体からひんやり冷気を放っている。
「母上、冷気が出てます。止めて下さい」
「あら、ホホホ」
「何か有りましたか?」
「ええ、陛下の三男が(アラ失礼コホン)、パウル王子がローズに、婚姻を申し込みをねッ!」
「馬鹿王子が?」
「ええ、何でも先日の陛下の誕生パーティーで、ローズを見初めたとかで……」
全く迷惑なと、母上の眉間に皺が寄る。
「で、ローズには?」
「もちろん、知らせて無いですわ。あの子はまだ学園でお勉強中です。そんな余計な事で邪魔はさせません」
母強し!王子との婚約話も一捻りだな、確かにあの第三王子じゃローズとは、釣り合わない……筈であるが?案外バカップルで…お似合いなのでは?
「そうでしたか。ですが他の貴族の、ご令嬢が黙ってないのでは?」
「もちろんですよ。だから煩わしいのです」
「あぁ、ローズを妬んで、ですか」
「そうですよ。全く、少し考えればわかるでしょうに」
「ローズがそのうち、事の真相を問い質して来そうで、厄介ですわ。本当に……困ってしまいます」
なんか他にもありそうだな、つつくか?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,033
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる