勇者じゃないと追放された最強職【なんでも屋】は、スキル【DIY】で異世界を無双します

華音 楓

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第4章 ここから始まる勇者様?

三十六日目⑤ 計画って何ですか?

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 いざ作業台を増やそうと思ったけど、今度は簡易溶鉱炉が銅インゴット作成で使っている。
 つまりは簡易溶鉱炉も増やさないとだめってことか。
 よし、これも二基追加だ。
 ということで、簡易溶鉱炉のレシピはっと……
 レンガが20個だから計40個かよ……
 その素材は……粘土が5個。
 つまりは粘土200個必要じゃないか!?
 今からとりに行くの?
 マジで?
 どうしたもんかな……

「カイトただいま。今作業中だったんだな。」

 俺がどうしたらいいものかと悩んでいると、ポールが帰宅を知らせるために声をかけてくれた。

 ……
 …………
 ………………

 俺の天才的頭脳が(どこが?)現状打破の名案をはじき出した。

「ポール!!いいとこに帰ってきてくれた!!ここの作業を頼む!!」

 そう言うとポールに作業手順を怒涛の様に教えていった。
 ポールは最初何事かと驚いていたが、説明を聞くうちに思考を放棄したらしく、ロボの様に作業に没頭してくれた。
 持つべきものは友達だ!!

 俺はそう言い聞かせて、急いで粘土の準備を始めた。

 俺が庭の土に魔法で水をかけて粘土の材料を作っていると、エルダとデイジーが帰ってきた。
 俺がやろうとしていることを見るなり、エルダに怒られてしまった。
 庭が乱れるからやめてほしいと。

 確かに大分きれいに保っているんだけど、誰がやってくれたんだ?
 どうやら、ギルドに依頼して庭師に定期的に作業に入ってもらっていたらしい。
 俺の知らないところでいろんな人が支えてくれているんだと強く感心した。
 ただ、だからと言って説教は終わることはなかった。

 エルダ達から解放された俺は急いで街の外に移動した。
 ここなら問題なく回収できるだろう。
 アイテムボックスから収納箱(簡易)を取りだし、中から鉄のスコップを取り出した。
 俺は魔晶石(水)で周囲を水浸しにした、ひたすらに掘りまくった。
 掘って掘って掘りまくった。
 はたから見たらきっと変な人に見えるんだろうな……
 土が乾いてはまた魔晶石(水)を使い、また周囲を水浸しにしていく。
 そしてまた掘り続ける。
 それからどれくらいたっただろうか。
 来た着いたら辺りが暗くなり始めていた。

 あらかた材料が集まったので急いで自宅へ戻った。
 あまりにも慌てすぎて、自分にスキル【クリーン】をかけるのを忘れるほどに。
 東門の衛兵に変な目で見られて初めて自分がものすごく泥だらけであることに気が付いた。
 慌てて自分にスキル【クリーン】をかけると、とても爽やかな気分になった。



 自宅に戻ると、半分死にかけた目で作業に当たってくれているポールの姿があった。

「ポールありがとう。助かったよ。」
「あぁ、もういいのか?」

 はたと意識を覚醒させたように動き始めたポール。
 うん、ごめん……
 
「必要素材も集まったし、これで作業効率が上がるよ。」
「そうか。」

 ポールはそう言うと、作業場を後にした。
 ポールを見送った俺は作業台を確認した。

『簡易薬物作業台作成中。残り時間17分。予約枠1/5』

 お、残り1基だね。
 追加素材を準備して、作業台の側に置いておく。
 炉の方はどうだろうか。

『銅インゴット作成中。残り時間19分。予約枠4/5』

 あれ?もしかして。
 近くに設置しておいた収納箱(簡易)を見てみると、出来上がった銅インゴットと、素材の銅鉱石が準備されていた。
 ポールが整理しながら作業をしてくれたらしい。
 本当にポールって優秀だよね。

 銅インゴットが10本ほど出来上がっていた。
 俺はそれを素に銅鍋を作り始める。
 簡易鍜治場の側に銅インゴットを準備。

「銅鍋5個」

『銅鍋作成中。残り時間25分。予約枠5/5』

 よし次の作業開始。

 まずはレンガの作成だな。
 採ってきた粘土を近くに準備する。

「レンガ40個」

 粘土が光に包まれ消えると、今度はレンガが40個目の前に積みあがっていく。
 じゃ、次々。

「簡易溶鉱炉2基」

 またも素材が光に包まれ、目の前に2基の簡易溶鉱炉が姿を現した。
 これで、作業が格段に速くできるようなるはずだ。
 そして2基設置して思う……
 セマ!!

 なんとか位置関連を整理して、あと2基の作業台を置けるスペースを確保した。
 その間にも簡易溶鉱炉で銅インゴットと鉄インゴットを製錬していく。
 作業速度が倍加したおかげで、一気に銅インゴットの作業が完了した。

 俺は鉄インゴットから釘を100本作り、作業台をさらに2基追加。
 これでもう作業が遅くなることはないだろう。
 つか、これ以上作業台を置くスペースがなくなってしまった。
 これ絶対怒られるやつじゃないだろうか。

 そしてそれから俺は黙々と作業を続け、日付が変わる前に予定数の20基 すべてを作り終えることができたのだった。

 もちろん、晩御飯の際にエルダに作業場を見られ呆れ返られたのは言うまでもない。



 作業が完了し、作業場を片付けた俺は汗をかいたので、一風呂浴びることにした。

 風呂に入ろと思い脱衣所で服を脱いでいると、中から誰かが出てくる音が聞こえる。
 やばい、誰か入っていたのか!?
 あまりの眠さに確認しないで入ってきてしまった。
 やばいやばいやばい
 エルダがデイジーだったらかなりまずい!!

ガラガラガラ

「「あっ」」
「なんだカイトか。」
「なんだポールか。」

 マジ焦った~~~~~~~~~!!
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