勇者じゃないと追放された最強職【なんでも屋】は、スキル【DIY】で異世界を無双します

華音 楓

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3巻

3-1

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  ■二十五日目 ヘタレと秘密と今後の予定 


 サラリーマンだった二十五歳の俺――石立海人いしだてかいとは、勇者を必要とした異世界の王様によって召喚された。しかし、職業が【なんでも】で所持スキルが【DIY】だったため、城から追放されてしまう。もちろん日本に帰る方法など教えてもらえなかった。そのため、俺は当面の間、冒険者として生きていくことにした。
 ありがたいことに、魔法使いのエルダがパーティーメンバー兼同居人になってくれたので、異世界の知識はなんとかなっている……多分。
 また、複数の職業スキルが使える【なんでも屋】と、素材とレシピがあればなんでも作れる【DIY】のおかげで、各ギルドと有力貴族のシュミット公爵がうしだてになってくれて、生活は安定しそうだった――


 ギルド会議で疲れ果てて眠ってしまったエルダをおぶって帰った翌日。
 この日はいつもと違っていた。
 朝目が覚めると、隣には……
 なんてことにはならないからね? 
 ヘタレです……
 ごめんなさい。
 帰ってきた後、ちゃんとエルダを彼女の部屋のベッドまで運んで、俺は自室で寝ました。
 やましいことなんて全くしなかったよ。
 それに、そのまま部屋にいて「え? いつまでそこにいるの?」って嫌な顔されたら、本気で家出するレベルで恥ずかしいじゃないか……
 というわけで、俺はヘタレじゃなくて空気の読める紳士しんしだってことを、ここに宣言する!! 
 そんなことはどうでもよくて、いや、どうでもよくないか? まあいいや、今日からの活動について考えなくては。
 昨日の会議で、各ギルドに渡りをつけることに成功した。
 しかしそれは、あくまで〝協力関係を築いた〟に過ぎない。
 互いに信頼できるようになるかは、まだまだこれからの付き合い方次第ってところだろうか。
 俺と一緒に召喚され、本当の勇者らしい会社の後輩――西森樹莉亜にしもりじゅりあの情報については、入り次第教えてくれるっていうから、それは甘えておこう。
 どうせ俺が動いたところでわかるわけはないんだから。
 それと、少し意外だったのが、商業ギルド以外から俺のうしだてになることに対して見返りが要求されなかったことだ。
 てっきり何かを要求してくるかと思っていた。
 特に、薬師くすしギルドは一切動きを見せなかった。
 ただ、ギルマスのルドルフさんの視線が強烈だったのは覚えている。
 危機感というかあせりというか……
 そんな感情を含んでいるように見えた。
 とはいえ、敵対しようとかそういった感情ではないと思いたい。
 逆に要求がないことが不気味に思える。
 むしろ、要求してきた商業ギルドのドルーの方が信用できるってことが不思議でならない。
 彼とは、あくまでも対等だった。
 向こうがこれを出すから、こっちはこれを出す。
 win-winな関係。
 ドライと言えばドライだし、ビジネスライクと言えばビジネスライクだ。
 だけど、そこにはある一定の信頼関係が構築されている。
『商人とは、相手からの信頼を得て、己の利益を最大限に高めるもの』とは、よく言ったものだな。
 確かに昨日の会議ではドルー――商業ギルドの信頼度が上がって、さらに収納箱(簡易)という利益を得ていったんだから。
 本当にたぬきどもの化かし合いは好きになれないな。
 というよりも、ごく一般人の俺を巻き込むなよって思う。
 こればっかりは仕方がないけどね。


 身支度を終えた俺は、一階のリビングへ下りていこうとした。
 リビングではエルダがすでに起きてくつろいでいる。
 めずらしく部屋着のままだ。
 よく見ると、ソファーの上でクッションを抱いて、ジタバタしたり、突然止まってはクッションに顔をうずめたりと、せわしない動きをしていた。
 一体何をしているんだろうと、下りるに下りられなくなってしまった。
 俺が階段の途中で足を止めていたら、不意にエルダと目が合う。

「え?」

 エルダは動きを止めて硬直してしまった。
 みるみる顔が赤くなり……
 いつも以上に俊敏しゅんびんな動きで、ソファーの後ろに隠れてしまった。

「あ……」

 うん、その動き、めっちゃ可愛かわいいです!! 

「おはよう、エルダ」
「おはよう……いつから見てたの?」

 少しだけ顔をのぞかせたエルダは、ちょっと涙目になっていた。

「ちょっと前……ソファーに寝ころんでジタバタしていたところからです」
「~~~~~~ッ!!」

 エルダはさらに赤面させて、ものすごい勢いで再びソファーの陰に隠れてしまった。

「い、い、今見たことは忘れて!! いいわね!?」

 またも顔を少しソファーの陰から出した彼女に、ものすごい剣幕で怒られてしまった。
 よほど恥ずかしかったのか、ダッシュで俺の横を通り抜けて二階の自室へ戻ってしまった。
 なんて言ったらいいのかわからない。
 ただ……エルダめっちゃ可愛かわいいんですけど!?
 絶対狙ってやってるよね? 
 俺の好みをばっちり押さえすぎじゃないか!?
 やばいやばいやばいやばい。
 落ち着け俺!! 
 俺は気持ちを落ち着けるために、キッチンでお茶の準備を始めた。
 最近は慣れたもので、お茶くらいは自分でれられるようになった。
 自分用のお茶をれてソファーでくつろいでいると、エルダが二階から下りてきた。

「おはよう、カイト。早いわね?」

 え? ちょっと待って、さっきの出来事を一切なかったことにしようとしてません!?
 しかし、俺は空気が読める男。

「おはよう、エルダ。なんだか目が覚めちゃったからね。お茶れようか?」
「お願い………………って、できるわけないわよ!! なに普通に返事してるのよ!!」

 理不尽!! 
 ちゃんと空気読んだのに、結局怒られたんですけど!?

「とりあえず落ち着こうか。今お茶れるから座ってて」

 俺がキッチンへ向かうと、エルダはソファーにそわそわという感じで腰を下ろした。
 そして、見てしまった……
 彼女が俺の飲みかけのお茶を飲もうかどうか迷っている姿を……
 もう勘弁かんべんしてください。
 理性が限界突破しそうです!! 
 落ちつけ俺!! 
 深呼吸をしながら、お茶の準備を進めていく。
 でもあれだよな。自分のれたお茶を誰かに飲んでもらうって、地味に嬉しいものがあるね。
 お茶の準備が終わり、わざと音を立てながらリビングへ運んでいくと、エルダはソファーにきちんと座りなおしていた。

「どうぞ。熱いから気をつけてね?」
「あ、うん、ありがと。あちっ」
「言わんこっちゃない」

 そんなやり取りをしつつ、ゆったりと朝を過ごした。
 あれ? そういえば、まだこれからのことを相談できてなくない? 


 エルダと朝のひと時を満喫した俺は、今日の予定について話し合った。

「とりあえず、こんなところかな?」
「そうね、それでいいと思うわ」

 その結論は、というと――
 ①冒険者ギルドに寄ってシャバズのおっちゃんと昨日のことをまとめる。
 ②その後に時間があれば、依頼を受けて貢献度をかせぐ。
 ③時間がかかった場合は、探索をあきらめてそのまま帰ってくる。
 こんな感じだ。


 エルダが作ってくれた朝食を食べて、俺たちは冒険者ギルドへと足を運んだ。
 移動中、しきりにこちらを見てくるエルダがなんだか可愛かわいく見えてくる。
 これは一体どういうことなのだろうか……
 何かのサインなんだろうか? 
 だがしかし、俺の勘違かんちがいってことも……
 いや、ここは男らしく告白とかした方がいいのか!?
 いやいや、実は〝どっきり大成功!!〟っていうプラカードを準備しているとか!?
 いやいやいや、エルダがそんなことをするはずがない!! 
 いやいやいやいや、しかし……でも……
 なんて迷ってたら、冒険者ギルドに着いてしまった。
 結局ヘタレ全開でした……
 チラリとエルダに視線を向けると、あきれ顔になっていた。

「バカ……」

 小さな声が聞こえてきた気がする。
 うん、ごめんなさい……
 ギルド会館前まで来ると、エルダは冒険者のエルダに戻っていた。
 このキリッとしたエルダもまたいいよなって思ってしまったのは、オフのときの彼女の可愛かわいらしさからすると仕方のないことだろう。
 だけど、さっきのは本当に一体なんだったのか、わけがわからなくなってきた。
 とりあえず、女心と秋の空。
 俺にはどうやら理解が及ばないらしいです。
 俺……鈍感どんかんじゃないはず? 
 ギルド会館に入ると、俺たちを見つけたキャサリンさんが、カウンターから手招きしていた。

「カイト君とエルダさん、おはようございます。ギルマスが呼んでますので、執務室まで来てくれるかしら」
「わかりました。カイト、行きましょう」

 エルダが即答してしまった。
 俺の返答は不要みたいだ。
 もしかして頼られていない?
 こうして俺たちは、キャサリンさんの案内で執務室へ移動した。
 コンコンと、キャサリンさんがドアをノックする。

「ギルマス、二人をお連れしました」
「おう、いいぞ。入ってくれ」

 そこはいつも通り、おっちゃんは書類にもれていた。
 何が“いい”のかさっぱりわからない。
 どう考えても“いい”と言えないだろ、これ? 

「ギルマス……早く書類仕事を片づけてください。二人とも、ソファーに座ってちょうだい。今お茶をれるわね」

 そう言うと、キャサリンさんは給湯室へ引っ込んでしまった。
 俺とエルダは言われた通り、ソファーに座って待つことにした。
 カチコチカチコチ。
 カツカツカツカツ。
 時計の音と、おっちゃんがペンを走らせる音が執務室に響き渡る。
 カチコチカチコチ。
 カツカツカツカツ。
 まだ終わらないらしい。
 その間に、キャサリンさんがお茶を持って戻ってきた。

「お待たせ。熱いから気をつけてね。今日のお茶菓子は、ギルマスの好物のカステラよ。棚にあったからどうぞ」
「ありが……」

 俺が受け取ろうとしたら――

「ちょっと待て!! それは俺が昨日やっと買えたやつじゃねえか!! まじでやめてくれ!!」

 おっちゃんが必死の形相で訴えた。が……

「ん、ふぉっふぉおふぉふぁっふぁふぉちょっとおそかったよ?」

 すまん、おっちゃん……すでに俺の口の中だわ……
 エルダは……うん、頬張ほおばってた。
 ごちそうさまでした。

「まじかよ……」

 やっと書類の片づけが終わったおっちゃんが、絶望の表情を浮かべている……
 ごめん……めっちゃうまかったわ。

「いつまでも終わらせないあなたが悪いんです。少しは反省なさい!!」
「はい……」

 キャサリンさんがおっちゃんをしかっている。
 うん、どっちが上かわからなくなってきた。
 それより話ってなんだろうな。

「ウォッホン。畜生ちくしょう……仕切り直しだ。まずは、昨日はご苦労さん。まあ、どうにかこちらの望み通りの結果になった。でだ、まずはシュミット公爵からこれを預かった」

 おっちゃんが取り出したのは、一通の封筒だった。
 公爵家の封蝋ふうろうがしてある。
 おっちゃんによると、俺以外が開けると燃えるうえに、公爵へ通知が行くそうだ。
 その封蝋ふうろうが魔道具になってるらしい。
 本当にファンタジー万歳ばんざいだな。
 封筒を開けると、一枚の手紙が入っていた。

『本日の会議、誠に有意義であった。おそらく今後について悩んでおることだろう。カイト、そなたはまず己の力を高めよ。それができなくば、今後降りかかるであろう困難を乗り越えることはできまい。よって、これはカール・フォン・シュミット公爵としての厳命である。今でき得ることを行い、己の力を高め、備えよ。いいな?』

 うん、全力でフラグじゃねえかよ!! 
 マジで勘弁かんべんしてくれ。
 ただでさえキャパオーバーだって言うのに……
 ギルマスを見ると、ある程度話は聞いていたのだろう、薄笑いしていた。
 手紙をエルダにも見せたが、同じく薄笑いをするしかなかったようだ。

「とまあ、そんな感じだ。カイト、お前さんはこれからガンガン依頼を受けてきたえてもらうから覚悟しろよ。いいな?」
「いや、それはそれでいいんだけど……絶対さっきのお菓子のうらみ入ってるだろ?」

 おいおっさん、目をそらすな!! 

「まあなんだ、力をつけるためには戦わなきゃなんねえ~し、ランクもあげねえ~と変な貴族の横やりも入るだろう? だから頑張がんばるしかねえだろうがよ」
「わかりました、わかりましたよ!! やりゃいいんでしょ!! まったく、ゆったりまったり生活はどこ行ったんだよ」
「それは、厄介事やっかいごとが全部解決してからのご褒美ほうびだと思えば頑張がんばれるだろ?」

 ほんとにさ、いいように使われてるとしか思えなくなってきたな。

「公爵からの話はここまでだ。次にこれからのことだが……どうするか決まったか?」
「実はこれといってないんだよね。結局できることをやっていくしかないからさ。今はダンジョンに行って、さらに奥に進むくらいしかできない」

 おっちゃんからの質問にそう答えるしかなかった。
 強くなるためには素材集め、戦闘、クラフトの三つをどうこなすかって話になってくる。
 今回おっちゃんと相談して――
 ①当面はダンジョン探索をメインとして地力をつける。
 ②集まった素材で装備を新調する。
 ③定期的にクラフトを行い、スキルレベルを上げる。
 ④各ギルドからの製作依頼をこなす。
 ということになった。
 特に④の各ギルドからの製作依頼は、俺への指名依頼という形にすることになった。
 つまりは、これをこなせば貢献度がかせげて、楽に冒険者のランクを上げられるって寸法だ。
 なんだかずるしている気がするが、気にしたら負けだ。
 なんとなくだけど、何をするか決まると気持ちが軽くなった。

「それじゃあよ、一発目の指名依頼をこなしてみねえか?」
「面倒事じゃない限りはね」

 俺が皮肉交じりにそう答えると、苦笑いを浮かべつつ、おっちゃんは机の上に一枚の依頼書を置いた。
 そこにあったサインは、間違いなくドルーのものだった。

「まあ、想像通りの商業ギルドからの依頼だ。内容は収納箱(簡易)の製作と納品だ。数は二十箱。報酬ほうしゅうは一箱金貨十枚。合計二百枚だ。受けるだろ?」
「ああ、もちろん。約束したからには作らないわけにはいかないだろう? というよりも、断ってもいいのか?」

 ちょっと悪戯心いたずらごころいてしまい、なんとなくそう口にしてしまった。
 おっちゃんは首を横に振ると、そっとその依頼書のある部分を指さした。
 そこには赤文字で“ギルド依頼”と書かれていた。

「こいつがある場合、基本的には強制依頼だと思ってもらっていい。断ることは可能だ。だが……その分の貢献度の低下は馬鹿にできないがな」

 おっちゃんはそう言ってニヤリと笑った。
 ほんと、こういうところは手回しがいいことで。 
 というわけで、俺は最初の指名依頼をこなすことになった。
 もちろん、ドルーからの収納箱(簡易)の製作だ。
 数は予定通りの二十箱。

「ついでだから、冒険者ギルド用の収納箱(簡易)の製作も請け負ってくれねえか? 条件は商業ギルドと同じで構わん。数は五箱。行けるか?」

 なんだかんだで冒険者ギルド用の五箱も追加発注となった。
 しかし、それだけの量を作るとなると、手持ちの木材では足りない。
 どうしたものかとおっちゃんに相談したら、一発で解消した。
 伝家の宝刀“ギルド依頼”だ。
 すぐさまおっちゃんはサインをして一階に送り出した。
 おっちゃんいわく、数時間もしないで集まるはずだそうだ。
 おっちゃんの言葉通り、木材はすぐに必要量が集まった。
 依頼は取り下げていないため、木材はまだ送られてくるそうだ。これで、しばらくは木材の心配はなくなったようだ。
 というわけで、さっそく作業に取りかかった。
 俺ははじめに机(簡易)と椅子いす(簡易)を製作する。

「おいおい、いきなり何作ってるんだ? 依頼品じゃねえだろ、それ?」
「そうなんだけどね。これがあるのとないのとでは、全然作業効率が変わってくるんだ」

 おっちゃんにその性能――SP回復速度上昇――を説明すると、是非ぜひとも作ってくれと頼まれてしまった。
 それは、俺のことを木工ギルドに登録してからだって話したら、すでに全ギルドに登録済みだって返答だった。
 ほんと手回しいいよな。
 今回は木材を大量に集めてもらったので、順次作成していく。
 正直この間、特に何か頑張がんばったってことはなかった。
 椅子いすに座り、SPと素材を消費しながら製品を作る。
 あまりに流れ作業なので、眠くなってきたのは内緒ないしょだ。


 それから二時間くらい経っただろうか……依頼品が完成した。
 依頼品の収納箱(簡易)が、商業ギルド用の二十箱と冒険者ギルド用の五箱。
 あとは別途頼まれた机と椅子いすが多数。
 うん、俺頑張がんばったよな? 
 ただその後が大変だった。
 俺の前に金貨が積まれていく。
 まずは商業ギルドからの報酬ほうしゅうが金貨二百枚。
 冒険者ギルドからの買取価格が金貨百五十枚。
 合わせて三百五十枚。
 今までの金策の苦労はなんだったんだろうな……
 一気に大金持ちじゃないかな。
 小市民の俺からしたら、まじで心配になる金額だった。
 キャサリンさんに聞くと、冒険者ギルドでは銀行業もやっているらしく、高価なアイテムやお金を預かってくれるとのことだ。
 さすがにこんな大金を持ち歩くわけにもいかないので、エルダと相談して金貨十枚分の銅貨以外を預けることにした。
 しばらくして俺たちの目の前に“ドン!! ”と布袋が置かれた。
 その袋一つに銅貨百枚が入っており、数は十袋ある。
 二つをエルダに渡し、食料の買い出し用に使ってもらった。
 残りの八袋は俺のアイテムボックスへしまうことにした。
 あとは必要なときに取り出して使う。
 この金額には、エルダも若干じゃっかん引いていた。
 おっちゃんとの必要な打ち合わせも終わったので解散となる。
 時間を確認するとすでに昼を過ぎており、エルダと相談してこれから探索は無理と判断した。
 だから、今日は休息にてることにした。
 ということで、エルダは食料の買い出しに出かけていった。
 俺はというと、薬師ギルドへ回復ポーションの材料を調達に向かった。
 自分たちが使う最低限の回復ポーションをストックしておくためだ。
 俺は、冒険者ギルドのすぐ目の前にある薬師ギルドへ足を運ぶ。


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