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第10章 リベンジ
第133話 廃墟の戦い 中幕
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リヒテルとレイラの射撃牽制を起点として、ギルバートとタクマが前線へと躍り出る。
リヒテルの弾幕は一応の効果を見せてはいたが、いかんせん数が多かった。
レイラは一体一体撃ち抜いていくが、まさに焼け石に水。
倒しても倒しても、次から次へと湧いて出てきた。
「槍術弐式!!連対!!きりがないでござるな。」
ギルバートは普段とは違い、二本の短槍に持ち替えていた。
連撃を中心としたスタイルに切り替えて立ち回る。
そのスタイルは、川の流れに乗る木の葉のように、留まることなく動き続ける。
清流のように緩やかな受け流しや、濁流のような激しい猛攻。
今まで見てきたスタイルとは、全くと言っていいほど違って見えた。
「くははははっ!!なかなかやるではないか!!ここを出たら吾と一手願いたいものだな!!」
タクマは、その戦いぶりに何かを感じたのか、豪快に笑い飛ばした。
そして振るわれる灼熱の剣は、襲い来る【不快な腐乱死体】を次から次へと物言わぬ黒き躯へと変貌させていた。
「後方増援多数!!左右からも迫ってきてるぞ!!警戒しろよ!!」
周辺警戒のために民家の屋根に上っていたレイモンドから、増援の報告が飛んできた。
その声は若干の焦りの色をのぞかせた。
「ケント!!左右のゾンビ任せても⁈」
「了解した!!タケシ君は左を頼む!!」
リヒテルは、レイモンドの報告をすぐに作戦へと組み込む。
リヒテル自身が前方の牽制攻撃を受け持っていた為、身動きが取れなかった。
遊撃を頼んでいたケントにその対応を願うと、すぐにケントも動き始めた。
上空に待機させていた【煉獄】が、ケントとタケシに追従していく。
「「【結界】!!」」
ケントとタケシはそれぞれのスキルを発動させ、空中に透明な足場を作り出す。
そして、その足場に向かって躊躇わずに踏み出した。
独特な立体軌道を描き宙を舞う二人は、どこかダンスをしているようでもあった。
ケントは手にした剣を振るい、【不快な腐乱死体】を次々に屠っていく。
タクマとは違い豪快さはないものの、目にもとまらぬ速さで倒されていく。
うって変わってタケシの戦闘は、驚異の一言だった。
「さぁ、腹が下るまで喰らってけ!!」
手にした二丁の拳銃型魔導具【オルトロス】で、【不快な腐乱死体】の大群に魔弾をバラまいていく。
それに合わせるように、【煉獄】もまた魔弾をバラまいていった。
まさにそれは魔弾の豪雨。
リヒテルの弾幕も凄まじいものがあったが、それを超えるだけの物量で、一気に制圧を図っていった。
そんな中一つの青い物体が、【不快な腐乱死体】の大群の中をポヨンポヨンと進んでいく。
普通であれば【不快な腐乱死体】のに襲われそうなものだが、全くと言っていいほど気にされていない。
「さすがにおいしそうじゃないなぁ~。それにしても、最近食いしん坊キャラが定着しすぎじゃないかな?まあいいんだけどね。主がそれでよしとしているからさ。さて……と、そろそろ暴れるとしますかね。」
一人ごちたラーは、その身体を一気に解放していく。
水の濁流を思わせるその波は、一瞬にして周囲の【不快な腐乱死体】を飲み込んでいく。
飲み込まれた【不快な腐乱死体】たちは身動きする事すらできず、徐々にその身体が溶かされていった。
「うぇ……、やっぱり臭いしまずいし最悪……後で主からクッキーを貰おう。そうじゃないとやってられない……」
テンションがた落ちのラーは、そう呟きながら次々と【不快な腐乱死体】を取り込んでいった。
ラーの身体の中で蠢く【不快な腐乱死体】を見たレイモンドは、ラーの身体についてなんとも不思議な感覚に陥っていた。
何せ普段の美少年形態を見ているだけに、現実味がなさ過ぎたのだ。
「さてと、だめだな……リヒテル!!数が多すぎる!!まだまだ来るぞ?ってか、これおかしくないか?数が減ってる気がしない!!」
レイモンドは戦況を確認し、違和感を覚えた。
確かにリヒテルたちはこの10分強の戦闘をして、かなりの数の【不快な腐乱死体】を倒してきた。
だが、それなのにもかかわらず、数が減っている気がしないのだ。
むしろ、増えているのでは?と錯覚すらしてしまいそうになる。
そして、レイモンドはついにあることに気が付いた……
「リヒテル!!いったん撤退した方が良い!!ドロップアイテムが少なすぎる!!」
ようやくここにきてレイモンドが、【不快な腐乱死体】の問題に気が付いた。
それを聞いたリヒテルは、周囲を注意深く確認した。
今までは【不快な腐乱死体】に集中していたが、周囲の状況を確認するとレイモンドの違和感の意味が理解できたのだ。
確かに倒した数に比べて、圧倒的に【不快な腐乱死体】のドロップアイテムが少ないのだ。
というよりも、リヒテルたちが倒した【不快な腐乱死体】の、といった方が正解かもしれない。
「やられた!!みんな一旦階段まで撤退する!!」
リヒテルは、状況が悪化する前に撤退の決断を下す。
この決断に、前衛を任されていたギルバートとタクマはすぐに反応する。
倒すのではなく押し倒し、後続の進行の邪魔になるようにしていった。
足に狙いを定め、次々に転ばせていく。
リヒテルとレイラも同様に、動きを遅くさせる方に舵を切った。
そのおかげか、無事に撤退戦を乗り切り、階段を駆け上がる。
こうして第一回目の第11層の探索が終了した。
「気が付くのに時間をかけすぎたな。」
それがリヒテルの反省だった。
戦闘に注力しすぎて、そこまで確認ができていなかったのだ。
確かに目の前の戦闘での【不快な腐乱死体】の数は減っていた。
だが、すぐに後続部隊がやってきてその穴埋めをしていた。
だからこそ、リヒテルは錯覚してしまったのだ。
このモンスターが〝大量に沸いている〟と。
しかし、こうして撤退し冷静になれば、その違和感がなんとなくだが氷解していくのが分かった。
「そうか……そういうことだったのか。」
「どうしたのリヒテル?」
しばしの休憩をはさんでいると、リヒテルがつい独り言を口にしてしまった。
横にいたレイラは、それに気が付き小首を傾げる。
「いやな、【不快な腐乱死体】って名前に違和感があったんだ。なんで複数形なのかなって。」
「確かに、【不快な腐乱死体】って言うほうが正しいわね。でもモンスターの名前何て結構適当なんじゃないの?」
そう言うと、レイラはケントへ視線を送った。
その視線に気が付いていたのか、話題を理解していたのか。
ケントは一瞬だけピクリとして、すぐに別の話をタケシとし始めていた。
どうやら今は、この話題に入りたくないらしい。
「そうなんだけどね。もしこれに意味があるとしたら?」
いまだピンと来ていないレイラ。
その隣にいたジェシカが、答え合わせとばかりに話題に参加してきた。
「もしかして、〝あの大群が一つのモンスター〟ってことなの?」
「いや、ドロップアイテムが落ちているから、あれ全部がってわけじゃないと思う。ただ、ある程度まとまった数のゾンビの事を【不快な腐乱死体】という名称でくくっているのかもしれないね。そう考えればドロップアイテムが少ない理由が分かる。おそらくリーダー格を倒さない限り、倒しても沸き続けるんだと思う。」
どうやら答えに行きついたことを耳にしたケントは、ようやくこの話題に入ってきた。
「そ。それで正解。」
よくできましたとばかりに、パチパチと拍手をするケント。
なんとなく小ばかにされた感が否めなかったが、判断の遅れを招きかけただけに、リヒテルは文句の言いようがなかった。
「答えを知ってたんだったら教えて……」
「レイラ、ストップ。それじゃあ意味がないでしょ?俺たち自身で見つけるから意味があるんだし。だからケントは、敢えてこのことを言わなかった。でしょ?」
不満げなレイラを宥めつつ、リヒテルはケントへ答え合わせをする。
ケントはリヒテルの答えに満足したのか、うんうんと頷いていた。
リヒテルの弾幕は一応の効果を見せてはいたが、いかんせん数が多かった。
レイラは一体一体撃ち抜いていくが、まさに焼け石に水。
倒しても倒しても、次から次へと湧いて出てきた。
「槍術弐式!!連対!!きりがないでござるな。」
ギルバートは普段とは違い、二本の短槍に持ち替えていた。
連撃を中心としたスタイルに切り替えて立ち回る。
そのスタイルは、川の流れに乗る木の葉のように、留まることなく動き続ける。
清流のように緩やかな受け流しや、濁流のような激しい猛攻。
今まで見てきたスタイルとは、全くと言っていいほど違って見えた。
「くははははっ!!なかなかやるではないか!!ここを出たら吾と一手願いたいものだな!!」
タクマは、その戦いぶりに何かを感じたのか、豪快に笑い飛ばした。
そして振るわれる灼熱の剣は、襲い来る【不快な腐乱死体】を次から次へと物言わぬ黒き躯へと変貌させていた。
「後方増援多数!!左右からも迫ってきてるぞ!!警戒しろよ!!」
周辺警戒のために民家の屋根に上っていたレイモンドから、増援の報告が飛んできた。
その声は若干の焦りの色をのぞかせた。
「ケント!!左右のゾンビ任せても⁈」
「了解した!!タケシ君は左を頼む!!」
リヒテルは、レイモンドの報告をすぐに作戦へと組み込む。
リヒテル自身が前方の牽制攻撃を受け持っていた為、身動きが取れなかった。
遊撃を頼んでいたケントにその対応を願うと、すぐにケントも動き始めた。
上空に待機させていた【煉獄】が、ケントとタケシに追従していく。
「「【結界】!!」」
ケントとタケシはそれぞれのスキルを発動させ、空中に透明な足場を作り出す。
そして、その足場に向かって躊躇わずに踏み出した。
独特な立体軌道を描き宙を舞う二人は、どこかダンスをしているようでもあった。
ケントは手にした剣を振るい、【不快な腐乱死体】を次々に屠っていく。
タクマとは違い豪快さはないものの、目にもとまらぬ速さで倒されていく。
うって変わってタケシの戦闘は、驚異の一言だった。
「さぁ、腹が下るまで喰らってけ!!」
手にした二丁の拳銃型魔導具【オルトロス】で、【不快な腐乱死体】の大群に魔弾をバラまいていく。
それに合わせるように、【煉獄】もまた魔弾をバラまいていった。
まさにそれは魔弾の豪雨。
リヒテルの弾幕も凄まじいものがあったが、それを超えるだけの物量で、一気に制圧を図っていった。
そんな中一つの青い物体が、【不快な腐乱死体】の大群の中をポヨンポヨンと進んでいく。
普通であれば【不快な腐乱死体】のに襲われそうなものだが、全くと言っていいほど気にされていない。
「さすがにおいしそうじゃないなぁ~。それにしても、最近食いしん坊キャラが定着しすぎじゃないかな?まあいいんだけどね。主がそれでよしとしているからさ。さて……と、そろそろ暴れるとしますかね。」
一人ごちたラーは、その身体を一気に解放していく。
水の濁流を思わせるその波は、一瞬にして周囲の【不快な腐乱死体】を飲み込んでいく。
飲み込まれた【不快な腐乱死体】たちは身動きする事すらできず、徐々にその身体が溶かされていった。
「うぇ……、やっぱり臭いしまずいし最悪……後で主からクッキーを貰おう。そうじゃないとやってられない……」
テンションがた落ちのラーは、そう呟きながら次々と【不快な腐乱死体】を取り込んでいった。
ラーの身体の中で蠢く【不快な腐乱死体】を見たレイモンドは、ラーの身体についてなんとも不思議な感覚に陥っていた。
何せ普段の美少年形態を見ているだけに、現実味がなさ過ぎたのだ。
「さてと、だめだな……リヒテル!!数が多すぎる!!まだまだ来るぞ?ってか、これおかしくないか?数が減ってる気がしない!!」
レイモンドは戦況を確認し、違和感を覚えた。
確かにリヒテルたちはこの10分強の戦闘をして、かなりの数の【不快な腐乱死体】を倒してきた。
だが、それなのにもかかわらず、数が減っている気がしないのだ。
むしろ、増えているのでは?と錯覚すらしてしまいそうになる。
そして、レイモンドはついにあることに気が付いた……
「リヒテル!!いったん撤退した方が良い!!ドロップアイテムが少なすぎる!!」
ようやくここにきてレイモンドが、【不快な腐乱死体】の問題に気が付いた。
それを聞いたリヒテルは、周囲を注意深く確認した。
今までは【不快な腐乱死体】に集中していたが、周囲の状況を確認するとレイモンドの違和感の意味が理解できたのだ。
確かに倒した数に比べて、圧倒的に【不快な腐乱死体】のドロップアイテムが少ないのだ。
というよりも、リヒテルたちが倒した【不快な腐乱死体】の、といった方が正解かもしれない。
「やられた!!みんな一旦階段まで撤退する!!」
リヒテルは、状況が悪化する前に撤退の決断を下す。
この決断に、前衛を任されていたギルバートとタクマはすぐに反応する。
倒すのではなく押し倒し、後続の進行の邪魔になるようにしていった。
足に狙いを定め、次々に転ばせていく。
リヒテルとレイラも同様に、動きを遅くさせる方に舵を切った。
そのおかげか、無事に撤退戦を乗り切り、階段を駆け上がる。
こうして第一回目の第11層の探索が終了した。
「気が付くのに時間をかけすぎたな。」
それがリヒテルの反省だった。
戦闘に注力しすぎて、そこまで確認ができていなかったのだ。
確かに目の前の戦闘での【不快な腐乱死体】の数は減っていた。
だが、すぐに後続部隊がやってきてその穴埋めをしていた。
だからこそ、リヒテルは錯覚してしまったのだ。
このモンスターが〝大量に沸いている〟と。
しかし、こうして撤退し冷静になれば、その違和感がなんとなくだが氷解していくのが分かった。
「そうか……そういうことだったのか。」
「どうしたのリヒテル?」
しばしの休憩をはさんでいると、リヒテルがつい独り言を口にしてしまった。
横にいたレイラは、それに気が付き小首を傾げる。
「いやな、【不快な腐乱死体】って名前に違和感があったんだ。なんで複数形なのかなって。」
「確かに、【不快な腐乱死体】って言うほうが正しいわね。でもモンスターの名前何て結構適当なんじゃないの?」
そう言うと、レイラはケントへ視線を送った。
その視線に気が付いていたのか、話題を理解していたのか。
ケントは一瞬だけピクリとして、すぐに別の話をタケシとし始めていた。
どうやら今は、この話題に入りたくないらしい。
「そうなんだけどね。もしこれに意味があるとしたら?」
いまだピンと来ていないレイラ。
その隣にいたジェシカが、答え合わせとばかりに話題に参加してきた。
「もしかして、〝あの大群が一つのモンスター〟ってことなの?」
「いや、ドロップアイテムが落ちているから、あれ全部がってわけじゃないと思う。ただ、ある程度まとまった数のゾンビの事を【不快な腐乱死体】という名称でくくっているのかもしれないね。そう考えればドロップアイテムが少ない理由が分かる。おそらくリーダー格を倒さない限り、倒しても沸き続けるんだと思う。」
どうやら答えに行きついたことを耳にしたケントは、ようやくこの話題に入ってきた。
「そ。それで正解。」
よくできましたとばかりに、パチパチと拍手をするケント。
なんとなく小ばかにされた感が否めなかったが、判断の遅れを招きかけただけに、リヒテルは文句の言いようがなかった。
「答えを知ってたんだったら教えて……」
「レイラ、ストップ。それじゃあ意味がないでしょ?俺たち自身で見つけるから意味があるんだし。だからケントは、敢えてこのことを言わなかった。でしょ?」
不満げなレイラを宥めつつ、リヒテルはケントへ答え合わせをする。
ケントはリヒテルの答えに満足したのか、うんうんと頷いていた。
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