19 / 51
八回目
第19話
しおりを挟む
——————今日は20✕✕年8月5日の朝です!!朝です!!起きるのです!!——————
「またか……」
僕の口から洩れた言葉は、どこか虚無感を漂わせていた。
自分で言うのもなんだけど、そうとしか表現できないものだった。
確実に僕の行動は読まれている。
そうでもなきゃこんなピンポイントで、襲ってくるか?
しかも前回は一旦学校行って、ばれないように帰ってきたのにも関わらずぞ?
僕の行動を見張っている……そう思わなきゃ説明がつかない。
今度は人混みの多い場所へ逃げてみるか……って、やっぱり自分の命が軽くなってるな。
死にたくないはずなのに、クリア方法を探している死に戻りゲーをリアル体験しているみたいだ。
犯人の目的も分からない以上、僕に打つ手は恐らくない。
犯人の気まぐれでどうとでもなる、そう思わずにはいられなかった。
次のアラームが鳴る前に目覚まし時計を止めると、いつものようにカーテンと窓を開け、空気の入れ替えをする。
僕は軽い身支度を済ませ、リビングへと向かった。
リビングでは相も変わらず父さんは新聞を見ていた。
母さんはキッチンで朝食を。
ルリは……ってまだ起きてないか。
「おはよう父さん。」
「今日は早いんだな。」
父さんは新聞から目を放すことはなく、食い入るように読みふけっていた。
何を読んでいるのかと気になったら、どうやらローカル記事を読んでいた。
そこにはここ数週間で多数の犬猫などの動物の不審死や虐待死の事が記載されていた。
そう言えば母さんも似たようなことを話していたな。
今回の件とは関係ないとはいえ、同じ街の中でこうも立て続けに事件が起こるとつい関連付けてしまいたくなる。
「あれ?これって……」
「どうした悠一……あぁ、これか。ここ最近ハトや猫なんかが、ナイフでバラバラに切断されているらしい。しかも同じ刃物みたいだから、連続犯じゃないかって話が出てたな。」
父さんは前々から動物虐待の件は知っていたようで、どうやらローカルニュース内で頻繁に書かれている内容だったみたいだ。
詳しく父さんに話を聞くと、事件自体はここ一年くらいだったらしい。
最初は野良猫の毛がバリカンの様なもので適当に刈られてたみたいだった。
それからしばらくそれが続き、今度は傷を負う猫や犬が現れたらしい。
そしてここ最近は野鳥や犬猫が捉えられて、そのまま殺されたり、バラバラにされたりと、犯行がエスカレートしているんだとか・
それもあって、ついに……って考える人も出始めているみたいだ。
とは言え関連性はまだ認め垂れていないって記事にもなっていることから、僕たち一般人には判断がつかないことでもある。
朝食を前にこんな話をしていると、洗顔を終えたルリに朝から気持ち悪いと怒られてしまった。
とは言え、かなり大事な話でもある事だったので、父さんからも十分に注意するように念を押された。
「あ、そうだルリ。さっきのニュースの件もあるし、今日は絶対に一人で光度をしないようにな?それと出来れば友達と行動を一緒にした方が安全策だろうね」
「確かに、さっきのニュースを見ると、ばかばかしいって言えないよね。うん、分かった。友達に連絡して一緒に学校行くことにする。近くに何人かいるし、まとまって行くことにするよ。」
よし、これでルリは大丈夫だ。
あとは僕の事だけど……どうせなら全く違う行動をとってみるか。
僕は母さんに先に行くように伝え、急いで家を出た。
向かった先は……裏庭にある物置だ。
ここに隠れてやり過ごす。
これが今回の作戦。
さすがにこれがばれるんだったら、監視や盗撮、盗聴を疑う必要がありそうだ。
物置は夏場だけあり、すでに室温が高くなっていた。
水分補給用にポットは持ってるものの、これはさすがに想定外だった。
だからと言って今更買えるわけにも行かないから、僕は静かにここでやり過ごすことにした。
玄関あらは輝の到着を知らせるチャイムが鳴る。
母さんが上手く説明してくれていることを祈ろう。
それからルリや父さんが出かける音が聞こえてきた。
その後しばらくすると、もう一回玄関が開閉する音が聞こえる。
今度は母さんが町内会の集まりで出かけたみたいだ。
これで正真正銘誰も家に居ない状況。
もしこれで宅配便が来ても、返っていくに違いない。
僕はその時をじっと待つことにした。
「またか……」
僕の口から洩れた言葉は、どこか虚無感を漂わせていた。
自分で言うのもなんだけど、そうとしか表現できないものだった。
確実に僕の行動は読まれている。
そうでもなきゃこんなピンポイントで、襲ってくるか?
しかも前回は一旦学校行って、ばれないように帰ってきたのにも関わらずぞ?
僕の行動を見張っている……そう思わなきゃ説明がつかない。
今度は人混みの多い場所へ逃げてみるか……って、やっぱり自分の命が軽くなってるな。
死にたくないはずなのに、クリア方法を探している死に戻りゲーをリアル体験しているみたいだ。
犯人の目的も分からない以上、僕に打つ手は恐らくない。
犯人の気まぐれでどうとでもなる、そう思わずにはいられなかった。
次のアラームが鳴る前に目覚まし時計を止めると、いつものようにカーテンと窓を開け、空気の入れ替えをする。
僕は軽い身支度を済ませ、リビングへと向かった。
リビングでは相も変わらず父さんは新聞を見ていた。
母さんはキッチンで朝食を。
ルリは……ってまだ起きてないか。
「おはよう父さん。」
「今日は早いんだな。」
父さんは新聞から目を放すことはなく、食い入るように読みふけっていた。
何を読んでいるのかと気になったら、どうやらローカル記事を読んでいた。
そこにはここ数週間で多数の犬猫などの動物の不審死や虐待死の事が記載されていた。
そう言えば母さんも似たようなことを話していたな。
今回の件とは関係ないとはいえ、同じ街の中でこうも立て続けに事件が起こるとつい関連付けてしまいたくなる。
「あれ?これって……」
「どうした悠一……あぁ、これか。ここ最近ハトや猫なんかが、ナイフでバラバラに切断されているらしい。しかも同じ刃物みたいだから、連続犯じゃないかって話が出てたな。」
父さんは前々から動物虐待の件は知っていたようで、どうやらローカルニュース内で頻繁に書かれている内容だったみたいだ。
詳しく父さんに話を聞くと、事件自体はここ一年くらいだったらしい。
最初は野良猫の毛がバリカンの様なもので適当に刈られてたみたいだった。
それからしばらくそれが続き、今度は傷を負う猫や犬が現れたらしい。
そしてここ最近は野鳥や犬猫が捉えられて、そのまま殺されたり、バラバラにされたりと、犯行がエスカレートしているんだとか・
それもあって、ついに……って考える人も出始めているみたいだ。
とは言え関連性はまだ認め垂れていないって記事にもなっていることから、僕たち一般人には判断がつかないことでもある。
朝食を前にこんな話をしていると、洗顔を終えたルリに朝から気持ち悪いと怒られてしまった。
とは言え、かなり大事な話でもある事だったので、父さんからも十分に注意するように念を押された。
「あ、そうだルリ。さっきのニュースの件もあるし、今日は絶対に一人で光度をしないようにな?それと出来れば友達と行動を一緒にした方が安全策だろうね」
「確かに、さっきのニュースを見ると、ばかばかしいって言えないよね。うん、分かった。友達に連絡して一緒に学校行くことにする。近くに何人かいるし、まとまって行くことにするよ。」
よし、これでルリは大丈夫だ。
あとは僕の事だけど……どうせなら全く違う行動をとってみるか。
僕は母さんに先に行くように伝え、急いで家を出た。
向かった先は……裏庭にある物置だ。
ここに隠れてやり過ごす。
これが今回の作戦。
さすがにこれがばれるんだったら、監視や盗撮、盗聴を疑う必要がありそうだ。
物置は夏場だけあり、すでに室温が高くなっていた。
水分補給用にポットは持ってるものの、これはさすがに想定外だった。
だからと言って今更買えるわけにも行かないから、僕は静かにここでやり過ごすことにした。
玄関あらは輝の到着を知らせるチャイムが鳴る。
母さんが上手く説明してくれていることを祈ろう。
それからルリや父さんが出かける音が聞こえてきた。
その後しばらくすると、もう一回玄関が開閉する音が聞こえる。
今度は母さんが町内会の集まりで出かけたみたいだ。
これで正真正銘誰も家に居ない状況。
もしこれで宅配便が来ても、返っていくに違いない。
僕はその時をじっと待つことにした。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる