33 / 51
十三回目
第33話
しおりを挟む
ふとドアの方を見ると、母さんとルリが固まってた。
どうして固まるの?
ただ壊れただけなのに?
どうせ治るんだよ?
別に問題ないでしょ?
僕が父さんの処理を終えて、すっきりとした気持ちでいるのに、どうしてわかってくれないのかな?
僕が二人に近づくごとに、二人の表情が青ざめていく。
あれ?どうして怖がるの?
壊れたから捨てただけなのに……
ごみの分別しなかったから怒ってるの?
次は失敗しないから、大丈夫だからね?母さん……
ドアの外で震える母さんを連れて、一階のリビングに来た。
途中なぜか嫌がるものだから、そのまま階段を引きずってきたけど、問題ないよね?
それからごみの分別の練習を兼ねて、いろいろ壊して回った。
テレビを壊した時にバチバチと火花が散ったのが、また綺麗だった。
食器戸棚を壊した時に散らばった食器類が、散乱する音が最高に僕をハッピーにしてくれる。
あらかた壊すと、やっぱりすっきりした感じがした。
軽くいい汗もかいて、とてもいい運動になった気がした。
これを毎日やってればよかったのかな?
それじゃあ、分別作業を教えてもらわないと……って、母さん?
「母さん?どうしたの?」
キッチンにいたはずの母さんが動かなくなってる。
おかしいな?
壊れたのかな?
木刀でつついても、やっぱり反応は無かった。
引きずった時に、どこかにぶつけて壊れちゃったのかもしれないな。
まいっか。
どうせごみに捨てればいいんだし。
「ゴミ袋は……と。あったあった。この大きい方でいいよね?」
僕は母さんをゴミ袋に詰め込む。
小柄な母さんだけあって、入るかと思たんだけど、頭が出ちゃった。
まぁいいか。
そう言えば、可愛い可愛い妹のルリはどうしてるんだろう?
階段を上り二階に上がるとルリの姿が見当たらなかった。
玄関が開いた様子もないし、どこに隠れたのかな?
あ、もしかしてこれは……そうか、かくれんぼして遊びたいのか。
よし、お兄ちゃんがんばっちゃうぞ!!
「ルリ~。ルリちゃぁ~ん。どこにいるんだぁ~い。お兄ちゃんだ見つけてあげるからねぇ~」
多分ルリは自分の部屋にいると思うけど……
ここは空気の読めるお兄ちゃんが遊んであげよう。
どこにいるか分からないふりで、家の中を探してあげるから。
僕は一階に戻ると、一階を隅々まで探す。
さすがに居ないと分かっていて探すのも疲れるな。
それから二階に戻り、ルリの部屋に……
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
ドンドンドン!!
「るりちゃぁ~ん。ここにいるのぉ~。あけるよぉ~?」
僕はルリの返事を待たずにドアを開けようとした。
だけど中から鍵がかかってるのか、ドアノブをひねっても開く気配が無い。
そうなれば強硬手段だ!!
僕は何度もドアを蹴飛ばして、ドアの破壊を試みた。
何度も何度も蹴飛ばしていると、ついのドアのかぎが壊れ、ゆっくりとドアが開く。
中に入るとルリのいつもの部屋。
だけどそこには誰もいなく、ひっそりと静まり返っていた。
窓が開け放たれ、外からは夏の朝の生温い風が吹き込んできていた。
カーテンがゆらゆらと揺らめき、どこか僕を嘲笑っているみたいだった。
窓の下を見ると、ルリが蹲ってい足を抑えていた。
鬼ごっこで逃げるのに夢中になり過ぎて、ケガしちゃったのかな?
僕は急いでルリのもとに向かう。
ルリは痛みのあまり、嗚咽を漏らしていた。
そんなになる前に出てくればいいのにね?
「いや!!来ないで!!」
「どうしたのさルリ。もしかして朝の目覚ましの事で起こってるの?」
僕がルリに近づくと、ルリは拒絶反応を示していた。
朝の事を根に持っているのかな?
そうじゃなきゃこんなに怒るわけないものな。
「お願いだから近寄らないで!!この化け物!!」
化け物……僕が?化け物?
あぁ~そうか、ルリも壊れちゃったのか。
あんなにお兄ちゃん大好きっこのルリが、そんなこと言うわけないもんな。
「ルリ……窓から落ちて壊れちゃったんだね……」
「何言ってるのよ、この人殺し!!」
人殺し?誰が?
僕は人を殺してなんかないじゃないか。
どうせ僕がこの後犯人に殺されれば元通りになるんだから、別に問題はないでしょ?
やっぱり〝このルリ〟は壊れた欠陥品だったんだな。
仕方がない、ごみに捨てないとだめだな。
僕は木刀を強く握りしめてルリに近づく。
ルリはそれに合わせてズルズルと、僕から距離を取ろうとしているけど、うまく動けないみたいだ。
あぁ~あ。
この世界の家族は失敗だったみたいだなぁ~
僕は〝このルリ〟を処分することにした。
どうして固まるの?
ただ壊れただけなのに?
どうせ治るんだよ?
別に問題ないでしょ?
僕が父さんの処理を終えて、すっきりとした気持ちでいるのに、どうしてわかってくれないのかな?
僕が二人に近づくごとに、二人の表情が青ざめていく。
あれ?どうして怖がるの?
壊れたから捨てただけなのに……
ごみの分別しなかったから怒ってるの?
次は失敗しないから、大丈夫だからね?母さん……
ドアの外で震える母さんを連れて、一階のリビングに来た。
途中なぜか嫌がるものだから、そのまま階段を引きずってきたけど、問題ないよね?
それからごみの分別の練習を兼ねて、いろいろ壊して回った。
テレビを壊した時にバチバチと火花が散ったのが、また綺麗だった。
食器戸棚を壊した時に散らばった食器類が、散乱する音が最高に僕をハッピーにしてくれる。
あらかた壊すと、やっぱりすっきりした感じがした。
軽くいい汗もかいて、とてもいい運動になった気がした。
これを毎日やってればよかったのかな?
それじゃあ、分別作業を教えてもらわないと……って、母さん?
「母さん?どうしたの?」
キッチンにいたはずの母さんが動かなくなってる。
おかしいな?
壊れたのかな?
木刀でつついても、やっぱり反応は無かった。
引きずった時に、どこかにぶつけて壊れちゃったのかもしれないな。
まいっか。
どうせごみに捨てればいいんだし。
「ゴミ袋は……と。あったあった。この大きい方でいいよね?」
僕は母さんをゴミ袋に詰め込む。
小柄な母さんだけあって、入るかと思たんだけど、頭が出ちゃった。
まぁいいか。
そう言えば、可愛い可愛い妹のルリはどうしてるんだろう?
階段を上り二階に上がるとルリの姿が見当たらなかった。
玄関が開いた様子もないし、どこに隠れたのかな?
あ、もしかしてこれは……そうか、かくれんぼして遊びたいのか。
よし、お兄ちゃんがんばっちゃうぞ!!
「ルリ~。ルリちゃぁ~ん。どこにいるんだぁ~い。お兄ちゃんだ見つけてあげるからねぇ~」
多分ルリは自分の部屋にいると思うけど……
ここは空気の読めるお兄ちゃんが遊んであげよう。
どこにいるか分からないふりで、家の中を探してあげるから。
僕は一階に戻ると、一階を隅々まで探す。
さすがに居ないと分かっていて探すのも疲れるな。
それから二階に戻り、ルリの部屋に……
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
コンコンコン
ドンドンドン!!
「るりちゃぁ~ん。ここにいるのぉ~。あけるよぉ~?」
僕はルリの返事を待たずにドアを開けようとした。
だけど中から鍵がかかってるのか、ドアノブをひねっても開く気配が無い。
そうなれば強硬手段だ!!
僕は何度もドアを蹴飛ばして、ドアの破壊を試みた。
何度も何度も蹴飛ばしていると、ついのドアのかぎが壊れ、ゆっくりとドアが開く。
中に入るとルリのいつもの部屋。
だけどそこには誰もいなく、ひっそりと静まり返っていた。
窓が開け放たれ、外からは夏の朝の生温い風が吹き込んできていた。
カーテンがゆらゆらと揺らめき、どこか僕を嘲笑っているみたいだった。
窓の下を見ると、ルリが蹲ってい足を抑えていた。
鬼ごっこで逃げるのに夢中になり過ぎて、ケガしちゃったのかな?
僕は急いでルリのもとに向かう。
ルリは痛みのあまり、嗚咽を漏らしていた。
そんなになる前に出てくればいいのにね?
「いや!!来ないで!!」
「どうしたのさルリ。もしかして朝の目覚ましの事で起こってるの?」
僕がルリに近づくと、ルリは拒絶反応を示していた。
朝の事を根に持っているのかな?
そうじゃなきゃこんなに怒るわけないものな。
「お願いだから近寄らないで!!この化け物!!」
化け物……僕が?化け物?
あぁ~そうか、ルリも壊れちゃったのか。
あんなにお兄ちゃん大好きっこのルリが、そんなこと言うわけないもんな。
「ルリ……窓から落ちて壊れちゃったんだね……」
「何言ってるのよ、この人殺し!!」
人殺し?誰が?
僕は人を殺してなんかないじゃないか。
どうせ僕がこの後犯人に殺されれば元通りになるんだから、別に問題はないでしょ?
やっぱり〝このルリ〟は壊れた欠陥品だったんだな。
仕方がない、ごみに捨てないとだめだな。
僕は木刀を強く握りしめてルリに近づく。
ルリはそれに合わせてズルズルと、僕から距離を取ろうとしているけど、うまく動けないみたいだ。
あぁ~あ。
この世界の家族は失敗だったみたいだなぁ~
僕は〝このルリ〟を処分することにした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる