11 / 31
第十一話 普通の感覚
しおりを挟む
「リーフェはさらわれたらしい」
エラルドは額に汗を流しながらそう言っていた。
俺たちはそのことを知っていたので頷く。
「エラルド、無事でよかった」
「転移ポータルの近くに行っただけだからな」
額から汗を滴り落としながら言うエラルドは続けて、
「ただ、いなかったもんでよ。近くにいる人に聞いたんだ。当然、ガリアの生徒なんていなかったし、いたのは他校の上級生ばかりだ」
俺は頷く。
するとエラルドは一呼吸置く。
息をすーっと吸い込むと深刻な表情で口を開いた。
「リーフェは真っ黒なドラゴンに連れていかれたらしい。ガリアの生徒じゃないそいつらはのほほんとした表情で言うんだ。『でもそれも大分前のことだから、今はもう教師か生徒会がそのドラゴンを片付けたんだろ。きっと今頃保健室か病院で寝てるんじゃないか』って」
するとエラルドは狂ったように急に笑い出す。
「いや、俺たちって軽い自殺志願者だよな! 何が起こるか分からないダンジョンに、命綱なしで潜り込んでるんだ」
声こそ明朗だったが、エラルドの表情はこわばっていた。
俺はその言葉に返すことなんてできなかった。
実際に俺も、誰も辿り着いたことのない階層に行きたい、最深部は何階層なんだろうということが知りたかったから学院に入学した。
ラリア入学当初は自分はまるで無敵というような感覚だったが、ラリア時代や、強くなった今だって、死の恐怖は常に感じている。
今回みたいに不規則な出来事や、頭が逝かれて、ダンジョンに魅了されたおかしい奴らが襲ってくるかもしれない。
そう言う不安は常にあるからだ。
だが、ユラには分からないようできょとんとしている。まるでその表情はそれがいいんじゃない?と言いたげだった。
俺はそれを見てエラルドにさらに同情する。
これは普通の感覚を持っている、狂乱なガリア生と違った感覚を持っているからこそ感じることだ。
だから俺は急に言いたくなった。
「エラルド、俺も同じだ。俺だって怖いさ」
「私も怖いと思ってるよ! でも、それがいいんだけどね......」
俺がそう言うとユラも同じと言うようにそう言っていた。ユラはどうやら、何でも俺と同じがいいようだ。
まぁ、後の方は気にしないようにしよう。
「ユラのぼそっと呟いた言葉は無視するとして、お前らでもやっぱり怖いのか」
エラルドは何故か嬉しそうにそう言っている。
「ああ、そうだよ」
俺がそう言うとエラルドは自分の頬を力強く何度も叩く。
「よし! 決めたぞ! 俺は普通でいる! ガリアの常識に汚染されるもんか! お前らだって怖いんだ、普通の感覚を持った俺が怖くないわけがない!」
エラルドはそう言うと、何度も頷き、
「俺はリーフェを助けに行く。仲間を助けるってのはガリアでは常識じゃないかもしれねーが、それが普通だって思ってる」
「俺も行くよ」
そう、俺はエラルドと話しているうちに自分は行くべきだ、助けたい、そう思っていた。
命を落とすかもしれない、リーフェを助けられないかもしれない、皆は俺の事を仲間だと思っていないかもしれない、助けたとして裏切られるかもしれない。
でも違うのだ。
俺が助けたいから助ける、仲間だと思っているなら仲間なんだ。
そしてそれは俺と同じ普通の感覚を持っているエラルドが教えてくれた。
エラルドは「俺は普通でいる」そう言っていた。
じゃあ、俺も俺の感情や意志を素直に伝えてもいいんじゃないか?そう思えてきたのだ。
つまりは普通な俺は普通なエラルドに感化されていた。
エラルドのことを悪く言いたくはないが、エラルドはあまり強くはない。
それは学院の生徒としては、あまり誇れることではないだろう。
それにガリアの生徒は俺が知っている限り、みんなどこか狂っている。その中で普通でいると言うことがどれほど難しいことか、と思う。
だけどエラルドは決めたのだ。普通でいることを。
じゃあ、今度は俺の番だ。
俺も俺の過去を清算し、自分の意志を伝えていく。仲間であるエラルドと共に。
「アラスくん! 絶対に行っちゃダメ! 行ったら死んじゃうかもしれないんだよ?」
だが、ユラは俺の袖を引っ張りながら、潤んだ瞳でそう言っていた。
「大丈夫。俺は死なないし、負けない」
本当のところ俺にもどうなるか分からない。運が悪ければ本当に死ぬのかもしれない。
でも、俺はそう言わなければいけない気がした。
「じゃあ、私も行く!」
ユラは俺を見つめていたが、やがて諦めるように、潤んだ涙を指で拭き取るとそう言っている。
「死ぬかもしれないんだよ?」
俺のその問いかけに、ユラは微笑んでいた。
「リーフェは仲間。アラスくんはそう言ったでしょ? だったら、私にとっても仲間です!」
ユラはそう言うと、手を伸ばしている。
「ユラ、これは?」
「仲間として気合を入れる儀式だよ! アラスくんもエラルドも手の甲を私の手に重ねて」
ユラのやりたいことがようやくわかり、手を重ねる。
エラルドも恥ずかしそうに手を重ねる。
「さあ、アラスくん! 何か言葉を!」
ユラは手を重ねるなりそう言っていた。
ユラのその言葉に俺でいいのかと思う。
俺は再びエラルドを見ると、エラルドは、
「お前がいなかったら、俺たちはきっと豚小屋暮らしだ。そりゃー間違いねえ。ここまで団結させたのはアラスだ」
と少し照れ臭そうに言っていた。
「じゃ、じゃあ」
俺もなんだか照れくさくなる。
それを吹き飛ばすためにも、気合を入れるためにも俺は深呼吸をする。
「リーフェは僕らの仲間だ。そんなリーフェが6階層に現れるはずがないドラゴンに捕らえられている。でも、俺たちならできるはずだ。エラルドは魔道具による支援と敵の観察、ユラは精度を生かした攻撃でドラゴンの弱点を突く。俺は火力で敵をひきつける。そうすればきっとドラゴン相手にだって負けないはずだ。さあ、リーフェを助けに行こう!」
その瞬間、俺たちは手を押し込むと空高くに上げる。
「一つ言い忘れていることがある」
するとエラルドはそう言う。
「なにかな?」
「副作用は俺に任せておけ」
エラルドはいつものように苦笑いをする。だが、その笑顔は逆に頼もしかった。
「ありがとう。エラルドがそうしてくれるなら、俺は火力に集中できる」
俺がそう言うと、エラルドは満面の笑みで親指を立てた。
エラルドは額に汗を流しながらそう言っていた。
俺たちはそのことを知っていたので頷く。
「エラルド、無事でよかった」
「転移ポータルの近くに行っただけだからな」
額から汗を滴り落としながら言うエラルドは続けて、
「ただ、いなかったもんでよ。近くにいる人に聞いたんだ。当然、ガリアの生徒なんていなかったし、いたのは他校の上級生ばかりだ」
俺は頷く。
するとエラルドは一呼吸置く。
息をすーっと吸い込むと深刻な表情で口を開いた。
「リーフェは真っ黒なドラゴンに連れていかれたらしい。ガリアの生徒じゃないそいつらはのほほんとした表情で言うんだ。『でもそれも大分前のことだから、今はもう教師か生徒会がそのドラゴンを片付けたんだろ。きっと今頃保健室か病院で寝てるんじゃないか』って」
するとエラルドは狂ったように急に笑い出す。
「いや、俺たちって軽い自殺志願者だよな! 何が起こるか分からないダンジョンに、命綱なしで潜り込んでるんだ」
声こそ明朗だったが、エラルドの表情はこわばっていた。
俺はその言葉に返すことなんてできなかった。
実際に俺も、誰も辿り着いたことのない階層に行きたい、最深部は何階層なんだろうということが知りたかったから学院に入学した。
ラリア入学当初は自分はまるで無敵というような感覚だったが、ラリア時代や、強くなった今だって、死の恐怖は常に感じている。
今回みたいに不規則な出来事や、頭が逝かれて、ダンジョンに魅了されたおかしい奴らが襲ってくるかもしれない。
そう言う不安は常にあるからだ。
だが、ユラには分からないようできょとんとしている。まるでその表情はそれがいいんじゃない?と言いたげだった。
俺はそれを見てエラルドにさらに同情する。
これは普通の感覚を持っている、狂乱なガリア生と違った感覚を持っているからこそ感じることだ。
だから俺は急に言いたくなった。
「エラルド、俺も同じだ。俺だって怖いさ」
「私も怖いと思ってるよ! でも、それがいいんだけどね......」
俺がそう言うとユラも同じと言うようにそう言っていた。ユラはどうやら、何でも俺と同じがいいようだ。
まぁ、後の方は気にしないようにしよう。
「ユラのぼそっと呟いた言葉は無視するとして、お前らでもやっぱり怖いのか」
エラルドは何故か嬉しそうにそう言っている。
「ああ、そうだよ」
俺がそう言うとエラルドは自分の頬を力強く何度も叩く。
「よし! 決めたぞ! 俺は普通でいる! ガリアの常識に汚染されるもんか! お前らだって怖いんだ、普通の感覚を持った俺が怖くないわけがない!」
エラルドはそう言うと、何度も頷き、
「俺はリーフェを助けに行く。仲間を助けるってのはガリアでは常識じゃないかもしれねーが、それが普通だって思ってる」
「俺も行くよ」
そう、俺はエラルドと話しているうちに自分は行くべきだ、助けたい、そう思っていた。
命を落とすかもしれない、リーフェを助けられないかもしれない、皆は俺の事を仲間だと思っていないかもしれない、助けたとして裏切られるかもしれない。
でも違うのだ。
俺が助けたいから助ける、仲間だと思っているなら仲間なんだ。
そしてそれは俺と同じ普通の感覚を持っているエラルドが教えてくれた。
エラルドは「俺は普通でいる」そう言っていた。
じゃあ、俺も俺の感情や意志を素直に伝えてもいいんじゃないか?そう思えてきたのだ。
つまりは普通な俺は普通なエラルドに感化されていた。
エラルドのことを悪く言いたくはないが、エラルドはあまり強くはない。
それは学院の生徒としては、あまり誇れることではないだろう。
それにガリアの生徒は俺が知っている限り、みんなどこか狂っている。その中で普通でいると言うことがどれほど難しいことか、と思う。
だけどエラルドは決めたのだ。普通でいることを。
じゃあ、今度は俺の番だ。
俺も俺の過去を清算し、自分の意志を伝えていく。仲間であるエラルドと共に。
「アラスくん! 絶対に行っちゃダメ! 行ったら死んじゃうかもしれないんだよ?」
だが、ユラは俺の袖を引っ張りながら、潤んだ瞳でそう言っていた。
「大丈夫。俺は死なないし、負けない」
本当のところ俺にもどうなるか分からない。運が悪ければ本当に死ぬのかもしれない。
でも、俺はそう言わなければいけない気がした。
「じゃあ、私も行く!」
ユラは俺を見つめていたが、やがて諦めるように、潤んだ涙を指で拭き取るとそう言っている。
「死ぬかもしれないんだよ?」
俺のその問いかけに、ユラは微笑んでいた。
「リーフェは仲間。アラスくんはそう言ったでしょ? だったら、私にとっても仲間です!」
ユラはそう言うと、手を伸ばしている。
「ユラ、これは?」
「仲間として気合を入れる儀式だよ! アラスくんもエラルドも手の甲を私の手に重ねて」
ユラのやりたいことがようやくわかり、手を重ねる。
エラルドも恥ずかしそうに手を重ねる。
「さあ、アラスくん! 何か言葉を!」
ユラは手を重ねるなりそう言っていた。
ユラのその言葉に俺でいいのかと思う。
俺は再びエラルドを見ると、エラルドは、
「お前がいなかったら、俺たちはきっと豚小屋暮らしだ。そりゃー間違いねえ。ここまで団結させたのはアラスだ」
と少し照れ臭そうに言っていた。
「じゃ、じゃあ」
俺もなんだか照れくさくなる。
それを吹き飛ばすためにも、気合を入れるためにも俺は深呼吸をする。
「リーフェは僕らの仲間だ。そんなリーフェが6階層に現れるはずがないドラゴンに捕らえられている。でも、俺たちならできるはずだ。エラルドは魔道具による支援と敵の観察、ユラは精度を生かした攻撃でドラゴンの弱点を突く。俺は火力で敵をひきつける。そうすればきっとドラゴン相手にだって負けないはずだ。さあ、リーフェを助けに行こう!」
その瞬間、俺たちは手を押し込むと空高くに上げる。
「一つ言い忘れていることがある」
するとエラルドはそう言う。
「なにかな?」
「副作用は俺に任せておけ」
エラルドはいつものように苦笑いをする。だが、その笑顔は逆に頼もしかった。
「ありがとう。エラルドがそうしてくれるなら、俺は火力に集中できる」
俺がそう言うと、エラルドは満面の笑みで親指を立てた。
2
あなたにおすすめの小説
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる