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第14話ニャ!温厚なドラを怒らせるだけとなってしまったニャ?
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異世界者を1人倒して、再び女神様がいた現場に戻ったドラたちだったニャ。
もちろんチートなしでも猫の本能で完璧な隠密行動。
こっそりこっそり。アサシンドラニャ?
何度も言うように、静かに狙う獣のドラから逃げられた獲物はいないんだニャ。
でも、どうやら女神のアテナは役割を果たしていなくなっているようだったニャ。
「残りは男2人に女2人、計4人かニャ…」
「ドラ様。全員、まとめて範囲魔法でせん滅する気ですか?」
「ニャハハ。魔王は相変わらずおろかで薄っぺらくて、おまけに頭が悪いニャ」
「えええっ!?」
「そう簡単な話でもないんだニャ?」
ドラの知的なネコ目がキラリとひかるニャ。
「簡単な話でない」という理由には2つあるニャ。
1つ目は確実にバレてしまうことニャ。
たしかにドラのネコ式超魔術を使えば、この場で異世界者を殺すことはたやすい。
でも、それじゃあ女神様にドラが殺したことがバレてしまうんだニャ?
お助けキャラのロキさんも静かにしていろと言っていたし、いまドラが目立つことは極力さけたいんだニャ。
2つ目は異世界者のチートスキルは不明ってことニャ?
実際ドラもチートスキルを使ってわかったことがある。
それは、とにかく条件つきスキルがバチクソに強いってことニャ?
条件とは、攻撃に対するカウンター効果がトリガーだったり、相手のアクションがトリガーだったり様々ニャ。
この条件がかみ合えば、いくら防御スキルで固めた鉄壁ドラとはいえ、ただではすまない。
そのため、おいそれと仕掛けることは危険極まりないってことニャ。
「な、なるほど。意外と考えておられるんですね」
「意外とはなんだ意外とはニャ!」
「キャ!すいません」
魔王の薄っぺらさは、ほうっておくとして何やら異世界者の諸君たちは怖がっているニャ?
それもそうか。
いきなり異世界に呼び出されて、「はいわかりました」と状況が飲み込めるなんて、ドラと異世界厨くらいだニャ。
そんな中、男の一人が興奮気味に話しだすニャ。
「まずはギルドだよ!そして学園!一にも二にもレベリング!レベリングだあああー!」
「一人だけ異常にテンションが高い人がいますね…」
「おそらく異世界厨ニャ。もともと異世界に憧れているゆえに知り尽くしている。ああいうタイプは伸びるから注意が必要ニャ?」
「さほど魔力は感じませんが…」
しばらくすると、興奮している男を先頭に異世界グループは歩き出すニャ?
どうやら大きい街を目指して歩き始めた様子。
ということは、そろそろドラも仕掛けなきゃいけないニャア。
「第39階層ネコ式超魔術・ノーフェイスピクシー!」
「これは…顔のない不気味なピクシー!?」
ズズズ…
第39階層ネコ式超魔術・ノーフェイスピクシーとは魔王がいうように顔の無いなんとも不気味なピクシーを召喚する技ニャ。
ポイントはこのピクシー、無害ってことニャ。
無害だけど相手の不安を煽り続けるだけの存在として陽動用に開発したニャ。
不気味な外見だけに、その恐怖もてきめん。
不安を煽ることで精神的に疲弊させ、相手の弱点もみえてくる長期戦用のささやかな超魔術ニャ。
ようするにこのピクシーは、あることないこと不安を煽りまくる宗教の末端構成員みたいなヤツってことニャ!
スウー
「ニャ。行ったみたいだニャ?」
「すぐに殺られそうですけど」
「ニャハハ。大丈夫ニャ。ノーフェイスピクシーは回避に全振りしているんだニャ」
さっそくピクシーは異世界グループを煽り始めたニャ。
「へへへーこんにちは!負け組のみなさんたち」
「顔のないピクシー!?」
「キャアア」
よしよし。
掴みはバッチリだニャ。
異世界のはじめ出会った生物がこんな不気味だったら、きっと不安しかないはずニャ。
「きみたちみたいな温室育ちに異世界は生きていけないよ~」
「怖いモンスターや盗賊に山賊!罠だってそこら中にたくさんあるんだよ~」
「もちろん人間も油断ならない!少し気を緩めると真っ先に奴隷送りだあ~」
「この…不気味な生き物めっ!くらえっ」
スカッ
「へっへー当たらないよ~そんな力じゃすぐに死んじゃうよ~」
煽りまくっているピクシー相手に先頭の男は殴りかかるが、漏れなくスカっているニャ。
ニャハハいい感じいい感じ。
その調子で煽りまくって、徐々に精神をスリ減らすんだ…ニャ?
「デバインアテナアロー!」
「ギャ…」
「ニャニ!?」
「あれはアテナの技の!」
ジュ…
煽りまくっていたピクシーは、怯えていた女の一撃で消滅するニャ。
間違いなくチートスキル。
それも回避マックスのドラのピクシーに当ててくるほどの必中系の何かだニャ。
「ハア…ハア。やった…」
「カナエすごい!」
「やったな!」
「ざまあみろピクシー!」
当然、異世界グループは盛り上がってるニャ。
ふむにゃるほど…
これはドラも本気で狩らにゃきゃいけない。
残念だけどこの結果は、温厚なドラを怒らせるだけとなってしまったニャ?
もちろんチートなしでも猫の本能で完璧な隠密行動。
こっそりこっそり。アサシンドラニャ?
何度も言うように、静かに狙う獣のドラから逃げられた獲物はいないんだニャ。
でも、どうやら女神のアテナは役割を果たしていなくなっているようだったニャ。
「残りは男2人に女2人、計4人かニャ…」
「ドラ様。全員、まとめて範囲魔法でせん滅する気ですか?」
「ニャハハ。魔王は相変わらずおろかで薄っぺらくて、おまけに頭が悪いニャ」
「えええっ!?」
「そう簡単な話でもないんだニャ?」
ドラの知的なネコ目がキラリとひかるニャ。
「簡単な話でない」という理由には2つあるニャ。
1つ目は確実にバレてしまうことニャ。
たしかにドラのネコ式超魔術を使えば、この場で異世界者を殺すことはたやすい。
でも、それじゃあ女神様にドラが殺したことがバレてしまうんだニャ?
お助けキャラのロキさんも静かにしていろと言っていたし、いまドラが目立つことは極力さけたいんだニャ。
2つ目は異世界者のチートスキルは不明ってことニャ?
実際ドラもチートスキルを使ってわかったことがある。
それは、とにかく条件つきスキルがバチクソに強いってことニャ?
条件とは、攻撃に対するカウンター効果がトリガーだったり、相手のアクションがトリガーだったり様々ニャ。
この条件がかみ合えば、いくら防御スキルで固めた鉄壁ドラとはいえ、ただではすまない。
そのため、おいそれと仕掛けることは危険極まりないってことニャ。
「な、なるほど。意外と考えておられるんですね」
「意外とはなんだ意外とはニャ!」
「キャ!すいません」
魔王の薄っぺらさは、ほうっておくとして何やら異世界者の諸君たちは怖がっているニャ?
それもそうか。
いきなり異世界に呼び出されて、「はいわかりました」と状況が飲み込めるなんて、ドラと異世界厨くらいだニャ。
そんな中、男の一人が興奮気味に話しだすニャ。
「まずはギルドだよ!そして学園!一にも二にもレベリング!レベリングだあああー!」
「一人だけ異常にテンションが高い人がいますね…」
「おそらく異世界厨ニャ。もともと異世界に憧れているゆえに知り尽くしている。ああいうタイプは伸びるから注意が必要ニャ?」
「さほど魔力は感じませんが…」
しばらくすると、興奮している男を先頭に異世界グループは歩き出すニャ?
どうやら大きい街を目指して歩き始めた様子。
ということは、そろそろドラも仕掛けなきゃいけないニャア。
「第39階層ネコ式超魔術・ノーフェイスピクシー!」
「これは…顔のない不気味なピクシー!?」
ズズズ…
第39階層ネコ式超魔術・ノーフェイスピクシーとは魔王がいうように顔の無いなんとも不気味なピクシーを召喚する技ニャ。
ポイントはこのピクシー、無害ってことニャ。
無害だけど相手の不安を煽り続けるだけの存在として陽動用に開発したニャ。
不気味な外見だけに、その恐怖もてきめん。
不安を煽ることで精神的に疲弊させ、相手の弱点もみえてくる長期戦用のささやかな超魔術ニャ。
ようするにこのピクシーは、あることないこと不安を煽りまくる宗教の末端構成員みたいなヤツってことニャ!
スウー
「ニャ。行ったみたいだニャ?」
「すぐに殺られそうですけど」
「ニャハハ。大丈夫ニャ。ノーフェイスピクシーは回避に全振りしているんだニャ」
さっそくピクシーは異世界グループを煽り始めたニャ。
「へへへーこんにちは!負け組のみなさんたち」
「顔のないピクシー!?」
「キャアア」
よしよし。
掴みはバッチリだニャ。
異世界のはじめ出会った生物がこんな不気味だったら、きっと不安しかないはずニャ。
「きみたちみたいな温室育ちに異世界は生きていけないよ~」
「怖いモンスターや盗賊に山賊!罠だってそこら中にたくさんあるんだよ~」
「もちろん人間も油断ならない!少し気を緩めると真っ先に奴隷送りだあ~」
「この…不気味な生き物めっ!くらえっ」
スカッ
「へっへー当たらないよ~そんな力じゃすぐに死んじゃうよ~」
煽りまくっているピクシー相手に先頭の男は殴りかかるが、漏れなくスカっているニャ。
ニャハハいい感じいい感じ。
その調子で煽りまくって、徐々に精神をスリ減らすんだ…ニャ?
「デバインアテナアロー!」
「ギャ…」
「ニャニ!?」
「あれはアテナの技の!」
ジュ…
煽りまくっていたピクシーは、怯えていた女の一撃で消滅するニャ。
間違いなくチートスキル。
それも回避マックスのドラのピクシーに当ててくるほどの必中系の何かだニャ。
「ハア…ハア。やった…」
「カナエすごい!」
「やったな!」
「ざまあみろピクシー!」
当然、異世界グループは盛り上がってるニャ。
ふむにゃるほど…
これはドラも本気で狩らにゃきゃいけない。
残念だけどこの結果は、温厚なドラを怒らせるだけとなってしまったニャ?
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