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1.逃げ場のない口淫
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「俺と付き合ってほしい」
密かに想いを寄せていたバイト先の先輩、蓮|れん《》に告白をされたのは、二ヶ月前の事。
あの時の私は随分と舞い上がっていたと思う。
SNSでお洒落だとバズり、一躍有名になったカフェLune Noire|リュンヌ・ノワール《》で働ける事になっただけでも奇跡だと思っていたのに、そのバズりを起こした要因でもあるイケメンオーナー、蓮から告白をされたのだから、間違いなく十八年間の人生で一番の幸福度だった。
その日々の毛色が段々と変わって来たのはいつ頃だっただろうか。
付き合い始めて一ヶ月間は本当に幸せだった。
四つ年上の蓮は、砂糖で作られた人間なのではないかと思う程、優しくて甘い人だった。
一人暮らしをしていた蓮のアパートに転がり込む私を受け入れてくれて、オーナーという多忙をこなしながらも、「今まで自分がやってきた事だから」と、料理洗濯などの家事全てをしてくれた。
前世でどんな徳を積んだのかと本気で考えてしまう程、お姫様のような扱いをしてもらったと思う。
それがどうして、こうなったんだろう。
交際三ヶ月目の私は今、相も変わらず蓮の部屋で過ごしている。
正確に言えば、寝室に、閉じ込められている。
八帖程の寝室は白と黒で統一されていて、最初に来た時はカフェと同様に、お洒落だなという印象を持った。
それも今では重く、恐怖すらも感じられる材料となっている。
ベッド脇に置かれた棚の上のデジタル時計に目をやる。時刻は夜八時二分を表示していた。
(もうすぐ帰ってくる)
無意識にそう思うと、自ずと体が硬直を始めた。
人が通れない程小さな窓の外から、バイクの音が聞こえる。帰って来た。
今はエレベーターに乗っている、降りた、廊下を歩いている。頭の中で、一つ一つ、行動をなぞっていく。
耳を澄まさなければ聞こえない程小さな音を鳴らして、玄関のドアが開いた。
それらと連動するように、私の体は冷や汗をかいていく。
足音が近づく。急ぐ訳でも無い、けれどもまっすぐにこちらに向かう音。
「ただいま」
寝室のドアが開くと同時に、耳に優しい声が届けられた。
「あっ……蓮、お、おか……」
自分でも恐怖を感じる程、言葉が喉の奥で突っかかる。
言わなきゃ、お帰りと言わなきゃいけないのに。蓮が床に座る私の前にしゃがみ込む。
「たった四文字だよ、言えないの?」
喉がヒュッと鳴る。
首を傾げて問い掛ける蓮はとても穏やかな声色だと言うのに、私の体は小さく震えた。
「俺が帰ってくるの、嫌だった?待ってなかったの?俺は一秒でも早く詩織|しおり《》に会いたくて堪らなかったって言うのに」
声色が変わる。私は振り絞って喉から声を出す。
「お、お帰り……蓮」
瞬間、蓮の表情が緩く溶けた。
「うん、ただいま」
柔らかな笑みを浮かべた後、蓮の唇が私の唇と重なった。
数回唇を押されるような口付けをされた後、蓮の指が髪の間に差し込まれる。そしてゆっくりと床に倒された。
「蓮、私……」
「ん?」
今日は優しい。今なら言えるかもしれない。一縷の望みを賭けて、震える唇を薄く開く。
「蓮、あのね。私、スマホを返して欲しくて」
蓮の体がピタリと止まる。
「どうして?」
「ま、毎日何もせずに過ごせるのは、……幸せなんだけど……友達」
そのワードを言った瞬間、首元に手が掛けられた。徐々に締め上げる強さを感じながら、私は必死に呼吸をする。
「はっ、……っ」
「俺以外の存在が詩織には必要なの?ねぇ。俺がどれだけ不安で仕方ないか、まだわからない?」
「れ、ん」
だめだ、だめだった。苦しい、助けて。
「ごめ、なさ……蓮、だけ」
途切れながら必死に言葉を吐く。
意識が、遠退|とおの《》く。その直前、蓮の手から力が抜けて、私は自分の喉を抑えながら咳き込んだ。
「蓮、ごめんなさい、蓮だけ、だよ」
「うん。もう二度と言わないで」
腹の上に跨ったまま脱力する彼に、夢中で言葉を掛ける。
「蓮、蓮」
手を伸ばす。それは宥|なだ《》める意味を含んでいる。落ち着かせなきゃいけない。
けれどもそれに応えられる事はなく、蓮はズボンのファスナーを下げた後、下着までもゆっくりと下ろした。
まだ熱を孕んでいない大きさのペニスが露|あらわ《》になる。
彼が上がってくる。腹の上にあった体は私の胸上を通り、先程締め上げられていた首元まで来た。
目の前に、ペニスがある。彼が何を求めているかは、考えなくてもわかる。
閉ざした唇にぺニスを当てられる。空腹感から吐き気すら催|もよお《》しそうになり、自ずと唇は開かない。
「詩織」
名前を呼ばれただけ。なのに意思はいとも容易|たやす《》く崩れた。薄く開いた唇にぺニスがねじ込まれる。
「出来るよな?」
首を縦に振る。
ぺニスを舌で転がす。舌先を動かして、まだ小さいままのぺニスを舐めて、育てる。
「いい子だね」
頭上からあまりにも優しい声が聞こえた。愛おしさを伝えるように髪を撫でられ、これが愛情なのだと錯覚してしまいそうになる。
段々と口内で膨張し始めるぺニスを、絶えず舌先で奉仕する。
厭|いや《》らしい音を鳴らしながら、ぺニスの先から滲み出る体液と自分の唾液を混ぜていく。
八割程勃起したぺニスは、既に口内を圧迫し始めている。
「その体制じゃ首、動かせないもんな。俺がやるから、詩織は楽にしてていいよ」
体制を整えた蓮が、眼前でゆっくりと腰を動かしていく。
勃起をしたぺニスが、口の中を前後に動く。私は歯を立てないように、気をつけた。
次第に激しさを増す。ぺニスの半分辺りを出し入れされていたのはさっきまでの事。根本まで押し込まれ、逃げ場の無い私は苦しさに悶|もだ《》える。
「うっ、んんっ」
「いい子、本当にいい子だよ」
時折浴びせられる褒め言葉が、唯一の救いだった。
速度が更に上がっていく。蓮の吐息と私の唸り声が暗い室内で混ざり合う。
「上手だよ、詩織……っ。はぁっ、気持ちいいね」
圧迫感、恐怖、吐き気。目の端から涙が零れる。
「んっ」
蓮の喘ぎ声と共にぺニスは酷く脈を打つ。ドクドクと震えながら、口内に多量の精子が吐き捨てられた。
蓮は絞り出すようにゆっくりと動く。精子が喉の奥に流れてくる。涙で滲む視線を頭上の彼に向ける。
蓮は無言のまま、ぺニスを引き抜いてはくれない。
呼吸を整えて、射精された白濁|はくだく《》を飲み込むと、ようやく解放された。
「よく出来ました」
下がって来た彼が私の涙を舌で舐め取る。私は目を閉じて、唇を固く閉ざした。
「ご飯にしよう、待っててね」
彼が寝室を出た後も、私はその場から動けず、また新しく涙を流した。
密かに想いを寄せていたバイト先の先輩、蓮|れん《》に告白をされたのは、二ヶ月前の事。
あの時の私は随分と舞い上がっていたと思う。
SNSでお洒落だとバズり、一躍有名になったカフェLune Noire|リュンヌ・ノワール《》で働ける事になっただけでも奇跡だと思っていたのに、そのバズりを起こした要因でもあるイケメンオーナー、蓮から告白をされたのだから、間違いなく十八年間の人生で一番の幸福度だった。
その日々の毛色が段々と変わって来たのはいつ頃だっただろうか。
付き合い始めて一ヶ月間は本当に幸せだった。
四つ年上の蓮は、砂糖で作られた人間なのではないかと思う程、優しくて甘い人だった。
一人暮らしをしていた蓮のアパートに転がり込む私を受け入れてくれて、オーナーという多忙をこなしながらも、「今まで自分がやってきた事だから」と、料理洗濯などの家事全てをしてくれた。
前世でどんな徳を積んだのかと本気で考えてしまう程、お姫様のような扱いをしてもらったと思う。
それがどうして、こうなったんだろう。
交際三ヶ月目の私は今、相も変わらず蓮の部屋で過ごしている。
正確に言えば、寝室に、閉じ込められている。
八帖程の寝室は白と黒で統一されていて、最初に来た時はカフェと同様に、お洒落だなという印象を持った。
それも今では重く、恐怖すらも感じられる材料となっている。
ベッド脇に置かれた棚の上のデジタル時計に目をやる。時刻は夜八時二分を表示していた。
(もうすぐ帰ってくる)
無意識にそう思うと、自ずと体が硬直を始めた。
人が通れない程小さな窓の外から、バイクの音が聞こえる。帰って来た。
今はエレベーターに乗っている、降りた、廊下を歩いている。頭の中で、一つ一つ、行動をなぞっていく。
耳を澄まさなければ聞こえない程小さな音を鳴らして、玄関のドアが開いた。
それらと連動するように、私の体は冷や汗をかいていく。
足音が近づく。急ぐ訳でも無い、けれどもまっすぐにこちらに向かう音。
「ただいま」
寝室のドアが開くと同時に、耳に優しい声が届けられた。
「あっ……蓮、お、おか……」
自分でも恐怖を感じる程、言葉が喉の奥で突っかかる。
言わなきゃ、お帰りと言わなきゃいけないのに。蓮が床に座る私の前にしゃがみ込む。
「たった四文字だよ、言えないの?」
喉がヒュッと鳴る。
首を傾げて問い掛ける蓮はとても穏やかな声色だと言うのに、私の体は小さく震えた。
「俺が帰ってくるの、嫌だった?待ってなかったの?俺は一秒でも早く詩織|しおり《》に会いたくて堪らなかったって言うのに」
声色が変わる。私は振り絞って喉から声を出す。
「お、お帰り……蓮」
瞬間、蓮の表情が緩く溶けた。
「うん、ただいま」
柔らかな笑みを浮かべた後、蓮の唇が私の唇と重なった。
数回唇を押されるような口付けをされた後、蓮の指が髪の間に差し込まれる。そしてゆっくりと床に倒された。
「蓮、私……」
「ん?」
今日は優しい。今なら言えるかもしれない。一縷の望みを賭けて、震える唇を薄く開く。
「蓮、あのね。私、スマホを返して欲しくて」
蓮の体がピタリと止まる。
「どうして?」
「ま、毎日何もせずに過ごせるのは、……幸せなんだけど……友達」
そのワードを言った瞬間、首元に手が掛けられた。徐々に締め上げる強さを感じながら、私は必死に呼吸をする。
「はっ、……っ」
「俺以外の存在が詩織には必要なの?ねぇ。俺がどれだけ不安で仕方ないか、まだわからない?」
「れ、ん」
だめだ、だめだった。苦しい、助けて。
「ごめ、なさ……蓮、だけ」
途切れながら必死に言葉を吐く。
意識が、遠退|とおの《》く。その直前、蓮の手から力が抜けて、私は自分の喉を抑えながら咳き込んだ。
「蓮、ごめんなさい、蓮だけ、だよ」
「うん。もう二度と言わないで」
腹の上に跨ったまま脱力する彼に、夢中で言葉を掛ける。
「蓮、蓮」
手を伸ばす。それは宥|なだ《》める意味を含んでいる。落ち着かせなきゃいけない。
けれどもそれに応えられる事はなく、蓮はズボンのファスナーを下げた後、下着までもゆっくりと下ろした。
まだ熱を孕んでいない大きさのペニスが露|あらわ《》になる。
彼が上がってくる。腹の上にあった体は私の胸上を通り、先程締め上げられていた首元まで来た。
目の前に、ペニスがある。彼が何を求めているかは、考えなくてもわかる。
閉ざした唇にぺニスを当てられる。空腹感から吐き気すら催|もよお《》しそうになり、自ずと唇は開かない。
「詩織」
名前を呼ばれただけ。なのに意思はいとも容易|たやす《》く崩れた。薄く開いた唇にぺニスがねじ込まれる。
「出来るよな?」
首を縦に振る。
ぺニスを舌で転がす。舌先を動かして、まだ小さいままのぺニスを舐めて、育てる。
「いい子だね」
頭上からあまりにも優しい声が聞こえた。愛おしさを伝えるように髪を撫でられ、これが愛情なのだと錯覚してしまいそうになる。
段々と口内で膨張し始めるぺニスを、絶えず舌先で奉仕する。
厭|いや《》らしい音を鳴らしながら、ぺニスの先から滲み出る体液と自分の唾液を混ぜていく。
八割程勃起したぺニスは、既に口内を圧迫し始めている。
「その体制じゃ首、動かせないもんな。俺がやるから、詩織は楽にしてていいよ」
体制を整えた蓮が、眼前でゆっくりと腰を動かしていく。
勃起をしたぺニスが、口の中を前後に動く。私は歯を立てないように、気をつけた。
次第に激しさを増す。ぺニスの半分辺りを出し入れされていたのはさっきまでの事。根本まで押し込まれ、逃げ場の無い私は苦しさに悶|もだ《》える。
「うっ、んんっ」
「いい子、本当にいい子だよ」
時折浴びせられる褒め言葉が、唯一の救いだった。
速度が更に上がっていく。蓮の吐息と私の唸り声が暗い室内で混ざり合う。
「上手だよ、詩織……っ。はぁっ、気持ちいいね」
圧迫感、恐怖、吐き気。目の端から涙が零れる。
「んっ」
蓮の喘ぎ声と共にぺニスは酷く脈を打つ。ドクドクと震えながら、口内に多量の精子が吐き捨てられた。
蓮は絞り出すようにゆっくりと動く。精子が喉の奥に流れてくる。涙で滲む視線を頭上の彼に向ける。
蓮は無言のまま、ぺニスを引き抜いてはくれない。
呼吸を整えて、射精された白濁|はくだく《》を飲み込むと、ようやく解放された。
「よく出来ました」
下がって来た彼が私の涙を舌で舐め取る。私は目を閉じて、唇を固く閉ざした。
「ご飯にしよう、待っててね」
彼が寝室を出た後も、私はその場から動けず、また新しく涙を流した。
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