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最終章 あおとみずいろと、あかいろと
最終話 あおとみずいろと、あかいろの夢
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海斗との結婚を決めてから、毎日が慌ただしく過ぎていった。
海斗の家族である佐々木家の御挨拶、ふたりで暮らす新居を見つけること。結婚式の日取りやプラン、招待客への案内状の送付など、やらなければいけないことは山ほどあった。
海斗の御両親は明るくて豪快で、とても優しい人たちだった。
「ああ、海斗はこの家で育ったたから、私が大好きな人になったんだ」と感じるほどで、昔から知ってる家族みたいだ。
私が母の面影を知らないことを伝えると、海斗のお母様は涙ぐみ「もし良かったら、私をもうひとりの母と思ってね」と言ってくれた。涙もろい方みたい。温かい気遣いが嬉しかった。
「私の父も双子なんですよ」と話したら、海斗の御両親は少し驚かれたけど、すぐに笑顔で言ってくれた。
「双子のお父様をもつ娘さんと、我が家の双子の兄弟のひとりが結婚する。朱里さんと海斗は、不思議な縁で結ばれていたのかもしれないね」
私と海斗に縁があって結ばれるのなら、こんなに喜ばしいことはない。
海斗の双子のお兄さんである空也さんとは、以前紹介されて会っていた。海斗と空也さんも、とてもよく似ていていた。父と青葉おじさんみたいに。
結婚の御挨拶にいくと、照れくさそうに笑いながら歓迎してくれた。笑顔も海斗によく似ていて、一瞬見間違えそうになるほどだ。
海斗は空也さんと激しくケンカしたり、険悪な雰囲気になることも多かったそうだ。特に中学生の頃はぶつかり合いがひどく、お互い離れるために高校から学校を別にしたって聞いてる。
でも私との出会いで、海斗は変わったんだよ、と空也さんは話してくれた。
「どういうこと?」って聞いたら、「守るべき女の子ができたから、男らしくなったってことかな」と、少し気恥ずかしいことをさらりと話してくれる。
うーん、海斗には絶対言えない台詞だ。
海斗とよく似てる海斗さんだけど、やっぱり中身は少し違うみたい。
そんな海斗と空也さんの兄弟に、「すごいっ!」って拍手されることがひとつだけある。
それは、海斗と空也さんが一緒に姿を見せても、どちらが海斗がすぐに見分けがつくことだ。
そんなに特別なことでもないと思うのに、海斗と空也さんにとっては特別なことみたいだ。「すげー!」「さすがだな!」などと毎回絶賛されているのだから。
何がすごいのかよくわからないけど、面白いな。海斗と空也さんの双子兄弟も。
海斗と空也さんの兄弟も、散々まちがえられてきたから、すぐに見分けがつく人は貴重なんだって。そんなものなのかな。
ケンカばかりだった海斗と空也さんも、大人になるにつれてお互いの距離感を適度に保てるようになっていったそうだ。今では良き飲み仲間、相談相手となり、たまに会う時は嬉しそうだ。
楽しそうな顔をしてるって伝えても、海斗は認めないんだけどね。本当に意地っ張りなんだから。海斗には「お互いさま」って笑われるけど。
父とおじさんとはまた違う双子兄弟だけれど、私にとって愛しくて大好きな双子の兄弟だ。
*
私と海斗が結婚する日がやってきた。
この日は私のささやかな夢を叶える日でもある。
その夢を叶えるために、海斗と御両親、そして父とおじさんに相談してある。
お父さんとおじさんは最初は嫌がったけど、私が丁寧にお願いしたら「わかったよ」と言ってくれた。
お父さんは最後まで嫌がって抵抗したけど、青葉おじさんの説得でやっと受け入れてくれた。
「まったく、お父さんは強情なんだから」って私がぼやいたら、おじさんに笑って言われてしまった。
「朱里も強情なところがあるから、やっぱり親子だなって思うよ」
父親に似てるって言われると、嬉しいような嬉しくないような、複雑な気分だ。
いよいよ結婚式が始まる。
荘厳なチャペルで、白いタキシードを着た海斗が私を待っている。
「皆様、お待たせ致しました。御新婦様の入場です」
式場スタッフによってチャペルの扉がゆっくり開かれた。
親族や招待客の盛大な拍手に祝福されながら、海斗の元へゆっくり歩く。
私の右側には青葉おじさん、私の左側にはお父さん。
二人の父親に支えられながら、私たちはヴァージンロードを一歩一歩進む。
「皆様、御新婦様の御希望により、ヴァージンロードを共に歩むのは、おふたりのお父様でいらっしゃいます。ひとりは育てのお父様、もうひとりは実のお父様。お二人は双子さんだそうです。そして実は、御新郎様も双子さんでいらっしゃいます」
私のささやかな夢、天国のお母さんに見せたい夢。
それはヴァージンロードを青葉おじさんと水樹お父さんに導かれ、共に歩むこと。
きっとお母さんも、手を叩いて喜んでいてくれるだろう。
お父さんとおじさんが仲良くする光景が、一番好きだったから。
「くっそ、にやにや笑ってる奴もいるぞ。花嫁の両サイドに双子の父親だもんなぁ。笑い者になるだけだから、青葉だけでいいって言ったのに」
「水樹、静かに。今日は朱里の結婚式だよ。もっと神妙にするんだ」
ぎこちない微笑みを浮かべながら、ふたりの父親が私を支えてくれる。
双子の父をもち、双子の夫の元へ嫁ぐ花嫁なんて、きっと私ぐらいのものだろう。
ちょっと変わってるかもしれないけど、私はとても幸せだ。
「ねぇ、海斗。夢は叶ったんだけどね。もうひとつ夢ができちゃった」
「朱里は欲張りだなぁ」
和やかな披露宴で、私は夫となる海斗の耳元にささやいた。
「夢っていうより、予感かな。私ね、きっと双子の兄弟か姉妹を生むよ」
「うへぇ。そしたら『双子って遺伝するんだ』って、あれこれ言われるぞ」
「言いたい人には、好きに言わせておけばいいよ。私は海斗や空也さん、お父さんたちみたいな双子の子が欲しい。絶対叶うって思うんだ。協力してね、海斗。もちろん子育てもね」
「はい、はい。どこまでもお付き合いしますよ、オレの花嫁さん」
夢って不思議だ。
ひとつ叶うと、今度は別の夢が芽生えてくる。
そうして、ひとつひとつ夢を叶えるため、歩んでいくことが幸せなのだろう。
叶う夢もあれば、叶わない夢もある。現実はそれほど甘くないことも私たちは知っている。
私と海斗は結婚して、家族となる。
今は幸せいっぱいだけど、これからどんな未来が待っているのか、誰にもわからない。
大好きな家族であっても、永久に同じ姿のままではいられない。人はいずれ老いていくし、ずっと健康でいられるかもわからない。
未来に何が待っているのか考えると、それだけで怖くなることもある。お母さんが産後すぐに亡くなってしまったように。
だからこそ大切な人と共に歩んでいけたら、どんなことがあっても耐えていけるように思う。
乗り越えられない壁もあるかもしれないけれど、涙や不安も人生の一部だと思うから。
「海斗、外を見て。そろそろ夕日が見えてくる頃だよ」
「披露宴時間が夕刻になるよう指定したのは、朱里だろ」
「だってこの時間が一番好きだもの。私たちの色だから」
みずみずしく透き通った青き空に、朱き夕日が射し込む黄昏時。
逢魔が時なんて表現する時もあるけれど、私はこの時間が一番好きだ。
あおとみずいろと、あかいろが空に溶けあい、ひとつになる。
私たちの夢と願いを祝うように、夕焼けは美しく輝いている。
祝福の夕暮れを胸に、私たちは未来へと歩んでいく。
大切な人たちと幸せになるために──。
了
海斗の家族である佐々木家の御挨拶、ふたりで暮らす新居を見つけること。結婚式の日取りやプラン、招待客への案内状の送付など、やらなければいけないことは山ほどあった。
海斗の御両親は明るくて豪快で、とても優しい人たちだった。
「ああ、海斗はこの家で育ったたから、私が大好きな人になったんだ」と感じるほどで、昔から知ってる家族みたいだ。
私が母の面影を知らないことを伝えると、海斗のお母様は涙ぐみ「もし良かったら、私をもうひとりの母と思ってね」と言ってくれた。涙もろい方みたい。温かい気遣いが嬉しかった。
「私の父も双子なんですよ」と話したら、海斗の御両親は少し驚かれたけど、すぐに笑顔で言ってくれた。
「双子のお父様をもつ娘さんと、我が家の双子の兄弟のひとりが結婚する。朱里さんと海斗は、不思議な縁で結ばれていたのかもしれないね」
私と海斗に縁があって結ばれるのなら、こんなに喜ばしいことはない。
海斗の双子のお兄さんである空也さんとは、以前紹介されて会っていた。海斗と空也さんも、とてもよく似ていていた。父と青葉おじさんみたいに。
結婚の御挨拶にいくと、照れくさそうに笑いながら歓迎してくれた。笑顔も海斗によく似ていて、一瞬見間違えそうになるほどだ。
海斗は空也さんと激しくケンカしたり、険悪な雰囲気になることも多かったそうだ。特に中学生の頃はぶつかり合いがひどく、お互い離れるために高校から学校を別にしたって聞いてる。
でも私との出会いで、海斗は変わったんだよ、と空也さんは話してくれた。
「どういうこと?」って聞いたら、「守るべき女の子ができたから、男らしくなったってことかな」と、少し気恥ずかしいことをさらりと話してくれる。
うーん、海斗には絶対言えない台詞だ。
海斗とよく似てる海斗さんだけど、やっぱり中身は少し違うみたい。
そんな海斗と空也さんの兄弟に、「すごいっ!」って拍手されることがひとつだけある。
それは、海斗と空也さんが一緒に姿を見せても、どちらが海斗がすぐに見分けがつくことだ。
そんなに特別なことでもないと思うのに、海斗と空也さんにとっては特別なことみたいだ。「すげー!」「さすがだな!」などと毎回絶賛されているのだから。
何がすごいのかよくわからないけど、面白いな。海斗と空也さんの双子兄弟も。
海斗と空也さんの兄弟も、散々まちがえられてきたから、すぐに見分けがつく人は貴重なんだって。そんなものなのかな。
ケンカばかりだった海斗と空也さんも、大人になるにつれてお互いの距離感を適度に保てるようになっていったそうだ。今では良き飲み仲間、相談相手となり、たまに会う時は嬉しそうだ。
楽しそうな顔をしてるって伝えても、海斗は認めないんだけどね。本当に意地っ張りなんだから。海斗には「お互いさま」って笑われるけど。
父とおじさんとはまた違う双子兄弟だけれど、私にとって愛しくて大好きな双子の兄弟だ。
*
私と海斗が結婚する日がやってきた。
この日は私のささやかな夢を叶える日でもある。
その夢を叶えるために、海斗と御両親、そして父とおじさんに相談してある。
お父さんとおじさんは最初は嫌がったけど、私が丁寧にお願いしたら「わかったよ」と言ってくれた。
お父さんは最後まで嫌がって抵抗したけど、青葉おじさんの説得でやっと受け入れてくれた。
「まったく、お父さんは強情なんだから」って私がぼやいたら、おじさんに笑って言われてしまった。
「朱里も強情なところがあるから、やっぱり親子だなって思うよ」
父親に似てるって言われると、嬉しいような嬉しくないような、複雑な気分だ。
いよいよ結婚式が始まる。
荘厳なチャペルで、白いタキシードを着た海斗が私を待っている。
「皆様、お待たせ致しました。御新婦様の入場です」
式場スタッフによってチャペルの扉がゆっくり開かれた。
親族や招待客の盛大な拍手に祝福されながら、海斗の元へゆっくり歩く。
私の右側には青葉おじさん、私の左側にはお父さん。
二人の父親に支えられながら、私たちはヴァージンロードを一歩一歩進む。
「皆様、御新婦様の御希望により、ヴァージンロードを共に歩むのは、おふたりのお父様でいらっしゃいます。ひとりは育てのお父様、もうひとりは実のお父様。お二人は双子さんだそうです。そして実は、御新郎様も双子さんでいらっしゃいます」
私のささやかな夢、天国のお母さんに見せたい夢。
それはヴァージンロードを青葉おじさんと水樹お父さんに導かれ、共に歩むこと。
きっとお母さんも、手を叩いて喜んでいてくれるだろう。
お父さんとおじさんが仲良くする光景が、一番好きだったから。
「くっそ、にやにや笑ってる奴もいるぞ。花嫁の両サイドに双子の父親だもんなぁ。笑い者になるだけだから、青葉だけでいいって言ったのに」
「水樹、静かに。今日は朱里の結婚式だよ。もっと神妙にするんだ」
ぎこちない微笑みを浮かべながら、ふたりの父親が私を支えてくれる。
双子の父をもち、双子の夫の元へ嫁ぐ花嫁なんて、きっと私ぐらいのものだろう。
ちょっと変わってるかもしれないけど、私はとても幸せだ。
「ねぇ、海斗。夢は叶ったんだけどね。もうひとつ夢ができちゃった」
「朱里は欲張りだなぁ」
和やかな披露宴で、私は夫となる海斗の耳元にささやいた。
「夢っていうより、予感かな。私ね、きっと双子の兄弟か姉妹を生むよ」
「うへぇ。そしたら『双子って遺伝するんだ』って、あれこれ言われるぞ」
「言いたい人には、好きに言わせておけばいいよ。私は海斗や空也さん、お父さんたちみたいな双子の子が欲しい。絶対叶うって思うんだ。協力してね、海斗。もちろん子育てもね」
「はい、はい。どこまでもお付き合いしますよ、オレの花嫁さん」
夢って不思議だ。
ひとつ叶うと、今度は別の夢が芽生えてくる。
そうして、ひとつひとつ夢を叶えるため、歩んでいくことが幸せなのだろう。
叶う夢もあれば、叶わない夢もある。現実はそれほど甘くないことも私たちは知っている。
私と海斗は結婚して、家族となる。
今は幸せいっぱいだけど、これからどんな未来が待っているのか、誰にもわからない。
大好きな家族であっても、永久に同じ姿のままではいられない。人はいずれ老いていくし、ずっと健康でいられるかもわからない。
未来に何が待っているのか考えると、それだけで怖くなることもある。お母さんが産後すぐに亡くなってしまったように。
だからこそ大切な人と共に歩んでいけたら、どんなことがあっても耐えていけるように思う。
乗り越えられない壁もあるかもしれないけれど、涙や不安も人生の一部だと思うから。
「海斗、外を見て。そろそろ夕日が見えてくる頃だよ」
「披露宴時間が夕刻になるよう指定したのは、朱里だろ」
「だってこの時間が一番好きだもの。私たちの色だから」
みずみずしく透き通った青き空に、朱き夕日が射し込む黄昏時。
逢魔が時なんて表現する時もあるけれど、私はこの時間が一番好きだ。
あおとみずいろと、あかいろが空に溶けあい、ひとつになる。
私たちの夢と願いを祝うように、夕焼けは美しく輝いている。
祝福の夕暮れを胸に、私たちは未来へと歩んでいく。
大切な人たちと幸せになるために──。
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