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1章 欲望の宴
第12話 バスの中で
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ゆかとよもぎとの衝撃の体験から一夜明け、僕は朝のシャワーを浴びながら考えた。
今日は何事もなく、普通の一日で終わりたい。
学校に慣れるためにも、まずは授業をひと通り受けたいのだ。
これは別に、彼女たちとの色んな出来事が困るというわけではない。
むしろ楽しみでもある。
ただ自分の戒めとして、堕落しないよう勉強はしなくては駄目だ。
そんなことを思いながら、一旦気持ちをリセットさせようと試みる。
だが、朝のバスでゆか、桃正院 由華を発見して、気持ちがまた再発してしまう。
さすがに平常心ではいられない。彼女とは一線を越えてしまったのだ。無視するのも不自然だし、変な誤解をさせてしまってもあとで困るだけだ。
それにしてもゆかは可愛い。
艶やかな黒のボブヘアーが風になびき、彼女の凛とした横顔をより際立たせているように見える。
ブラウンの制服に、はち切れそうなIカップの存在感。
少し眠そうな、退屈そうな表情。長いまつ毛が横からだとよく見える。
気付かれないようにこっそりバスを待っている最後尾に並ぶと、なんとそこには。
「あ、きみ、転校生じゃん」
ピンクの制服の子が、声を掛けてきた。そうだ、この子は後ろから僕のモノを握ってきた茶髪ロングの子だ。
急で驚いたが、確かに同じ時間にバスに乗っているのだから再会しても違和感はない。
ただ、とっさに慌てて「しーっ」と、
人差し指を立てて制する。
彼女はポカンとして僕の目を見つめる。
「なに? どうかしたの?」
「あ、いや、昨日うるさくして怒られちゃってさ、大人しくしていたいんだ」
軽く嘘をついて誤魔化す。
「へー、まぁいいや、私、西園寺 綺羅梨、前に名前言えてなかったよね、セイシくんでしょ?」
「知ってるんだ」
「うん、ここ男子生徒いないからね。すぐ噂になるよ」
「そういうものなんだ」
普通の対応だ。前に手コキされた相手とは思えないくらい自然な気がした。
彼女の中では、本当に大したことじゃないのかもしれない。
僕にとっては大事件なのだが。
「そうそう、私のことは、キラリって呼んで良いからね。私もセイシって呼んでいい?」
「良いけど、凄いねキラリは、明るいし積極的で。昔からそんな感じなの?」
「そうだねー、よく、馴れ馴れしいって怒られるよ」
「そっか、親しみが持てて、良いところだと思うけどね」
「ほんと? みんなもそう思ってくれたらいいんだけどね」
「気にしてるの?」
「そうでもないかな、結局さ、気にしたって、仕方ないじゃん。私が友達だと思ってても、相手はそうじゃないこともあるんだし」
「そうだね。とは言っても、積極的に来てもらわないと自分から行けない子もいるわけだしさ。助かる子もいるんじゃないかな」
ふと、よもぎとゆかの関係を思い出したが、あれは特殊なケースだろう。ゆかが変人過ぎて、よもぎが可哀想だと思った。
「良いこと言うじゃん。きみって、もっと冷めてるのかと思ってた」
嬉しそうにクスクス笑うキラリ。ゆいやよもぎと違って、特徴的な感じはなく、普通の少女という感じだ。
いや、普通というのは失礼かもしれない。
目はパッチリしていて鼻筋も綺麗で、健康的な美少女だ。
手足もすらっとして少し小麦色に焼けている。たぶんスポーツをやっているのだろう。体幹がしっかりしてそうな印象だった。
背は155くらい。見てると少しドキドキしてしまう。
こんなに惚れっぽい性格だったっけと、自分で困惑する。
意識しないようにしていたのに、下半身のアレがむくむくと反応する。
彼女はそれをすぐに見抜く。前と同じような展開だ。自分で情けなくなってくる。
キラリは目を細めて、にやっとした。えっちな表情だ。
「もしかして、また握られたい?」
囁くように僕の左耳へ息を吹きかけられる。
ぞわわっと全身に鳥肌が立ち、半立ちだったモノが完全に上を向いた。
スラックスの位置を直し、勃起が目立たないように隠す。
何も言えないでいると、キラリが追い打ちを掛けてくる。
「へぇー、恥ずかしいんだ。でも、私の顔見て、気持ちよくなっちゃったんだね。ふふっ」
嬉しそうにクスクス笑うキラリの表情は、いたずらに成功した少女のそれだ。
そんなやり取りをしていると、バスが来て、前と同様に押し込まれるように乗り込んでいく。
前例通り席には座れず、立ったまま後ろの通路まで移動した。
バスのドアが閉まり、動き出すと、キラリは僕の方へもぞもぞと向き直った。
キラリのDカップくらいの柔らかい胸の感触がダイレクトに伝わり、僕のモノはこれ以上ないほど硬くなる。
期待感で全身が高揚する。
なんて単純なんだと、自分で自分を説教してやりたくなる。
だが、この自然現象にはそう簡単には抗えないのだ。
可愛い笑顔がゼロ距離で目の前に現れる。
気恥ずかしさで目を逸らし、周囲を見渡して注目されてないか確認する。
幸か不幸か、みんなスマホの画面に夢中だ。
見られてないとホッとするも、この抗いがたい気持ちよさに平常心は保てない。
「こっち見てよ」
囁くキラリに向き直ると、ゼロ距離が本当にゼロ距離になる。
「ちゅっ、んちゅ」
彼女の唇が僕の唇に触れ、熱い吐息が顔面に広がる。甘酸っぱい香りが鼻腔をくすぐる。
自然と力が抜け、口が開き、彼女の柔らかいヌメっとした舌が口内へ入ってきた。
「れろれろ、んんぅ、むちゅっ、れろれろ」
大胆なディープキス。隠す気は無いらしい。
「れろれろれろれろ、むちゅっ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、あむ、れろれろ、んんー」
器用に口内を這い回る可愛い女の子の舌。
心地良い脱力感。
僕の頭は沸騰し、何も考えられなくなる。
彼女の背中に腕を回し、右手で背中を摩り、左手で彼女のお尻をショーツの上から撫でた。
ピクッとお尻が反応し、微妙に左右に動いた。
お尻を揉む。
反応するキラリ。吐息がはっ、はっ、と揉むたびに中断して、自分も胸が熱くなる。
なんて可愛い反応をするんだと、内心でキュンキュンし、好意が高まった。
キラリは、スカートでカモフラージュしながら、僕のスラックスのチャックを下げ、パンツからペニスを取り出す。
竿に触れる彼女のすべすべとした指の感触。
亀頭に触れる親指、裏筋とカリ首を支える人差し指と中指。
全身に痺れるような快感が走る。
彼女はお尻を揉む僕の手をショーツのゴム紐へ誘導し、脱がせろと暗に指示を出してきた。
左手と、背中を摩っていた右手をショーツの両端へ移動させると、ゆっくり確実に脱がせていく。
顔を離し、表情を確認すると、頬が赤く蒸気して心地良さそうにしていた。
その顔を見てさらに僕のモノは硬くなる。
太ももの辺りまで脱がすと、彼女はペニスから手を離し、腰を突き出した。
肉棒の裏筋が柔らかな陰毛に直接触れる。
濡れている。
少し動かすとぬちゅっと滑りが良くなり、暖かい愛液を竿と亀頭に塗り付けた。
キラリが小さく「あっ」と可愛い声を漏らす。
くちゅくちゅと熱い愛液の溢れる恥丘を裏筋で擦り付ける。
彼女の両太もも、鼠径部が熱くなり、体温が伝わる。キラリの下半身を感じる。気持ちいい。
彼女の右手がちんぽを押さえ、自分でクリトリスへ誘導する。
ピクピクと痙攣するキラリの腰。
気持ち良さそうだ。
亀頭から竿の付け根までズリズリと上下させ、快感を楽しんでいる。
本物のおちんちんを使ったオナニーに夢中になっている。
時折り、ちんぽの尿道の先にクリトリスを密着させてぷにぷにと押し当てる。
まるでマッサージでも受けているように夢心地な表情で、それを見て僕も興奮する。
本当にまんこのマッサージをしているのかもしれない。
彼女のテンポに合わせて上下に動かしていると、彼女の右手は脱力して添えるだけになっている。
とはいえ、右手のひらにリズムよく亀頭を当てていると堪らなく気持ちいい。
バスが信号で止まり、グッと押される。
亀頭が膣口の入り口をグリグリと撫でている。小陰唇が竿を受け入れている気がした。
これはまずい。入ってしまう。
そう思い複雑な表情で彼女と目を合わせた。
キラリは、うるうると輝かせた瞳で僕を見て、口角を上げて見つめてくる。
「いいよ、いつでも」
小さく囁く彼女。
だが、さすがにそれは、と腰を引こうとしたら、バスが急発進し、その勢いで「じゅぶっ」と入ってしまった。
キラリは声が出ないように両手で自分の口を押さえ、鼻息が僕の顔面にもわっと降りてきた。
勢いよく肉棒がハマったため、1番奥のポルチオまで行ってしまったようだ。
下半身が震えるほどの気持ちよさに、脱力して彼女の右肩へ顎を乗せた。
中で、ちんぽがビクビク脈打つのが分かった。
熱い彼女の中は、フワフワの肉ひだでひしめき、キュッと閉まったり、緩んだりを繰り返ししている。
以前の手コキとはちがい、おちんちん全体を隙間なく包み込んで、優しく撫でられているようだ。
すぐイきそうになるのをグッと堪えて、動かないようにしていると、キラリが腰を前後に動かし始めた。
竿を肉壁が撫でる。カリ首がキュッと刺激され、頭が追いつかないくらいの気持ちよさに身悶える。
肩から顔を彼女の前へ戻して表情を見ると、ニヤニヤして楽しそうだ。
その顔があまりにエロく、かわいいために、胸が締め付けられて幸福感が波のように押し寄せた。
なんて事するんだ、と、理性が彼女を責め立てる。
このままだと中出ししてしまう。
そんな僕の気持ちとは裏腹に、彼女が腰を後ろに引くタイミングに合わせて自分も引き、彼女が腰を突き出すタイミングに合わせて自分も突き出してしまっていた。
引く瞬間もカリが刺激されて心地良いが、突き入れる瞬間も竿が彼女の肉に擦られてどうにかなりそうだった。
極め付けは、亀頭が1番奥に当たり、全身が痺れるように快感が走った。
「私の中、気持ちいい?」
左耳元で囁く彼女に、ゆっくり頷く。
「ふふっ、すっごい苦しそう」
楽しげに微笑む小悪魔のようなキラリ。
バスのエンジンの音が遥か遠くのように聞こえる。
中毒のように腰を振る僕。
彼女が自分の口を押さえながら小さく喘ぐ。
「あん、あん、んん、あん、あん、ぅん」
快感に身を任せている様子だ。
「あんっ、んっ、あっ、んんっ、んっ、うんっ、あっ、イイかも」
小さな声で僕にだけ聞こえるように囁き、喘ぐ。
わざと興奮させようとしているような、自然と漏れているような、絶妙な声だ。
こんなことをされて耐えられるわけがやい。
我慢が限界を迎えそうだった。
バスが揺れるたびに茶髪が小さく揺れ、僕の顔に当たる。
「着いちゃうよ。早くしなきゃ」
何を早くするのか、それは分かっているが、何も言葉にできない。
キラリが不敵な笑みを浮かべる。
彼女の表情の中で、この表情が1番好きだ。
いたずらしてやろうという意思も感じるが、そうしている自分に興奮しているようでもあるのだ。
「ほらっ、そのままいっちゃえ」
彼女が腰を前後左右にぐりぐりと動かしてくる。
彼女の腰に両腕を回し、キツく抱きしめる。
「いきたいでしょー?」
彼女の紅葉した頬と、キラキラした目を見つめ、恋の感情が溢れそうになる。
「ふふっ、ほーら、イけっ! 出しちゃえ、いっちゃえ! いーけ、いーけ、ほらほら、出して!」
囁き声だが、その柔らかい命令口調に、射精感が一気に高まった。
「んん? もう出ちゃう? イクの? おちんぽから、精子でる? でるの?」
嬉しそうに言う彼女。ダメだ。もう。
「出せぇえー、んちゅ」
キラリがそう言いながら僕の半開きの口に思いっきりディープキスをした。
その瞬間、下半身に衝撃が走り、全身が快感に包み込まれた。
ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク
ちゅぱちゅぱとキラリの舌が僕の口の中で暴れ回る。
「ちゅーっ、ちゅーっ」と、僕が震えるたびに舌を吸い上げる彼女。
とんでもなく気持ちよく、バスの中だということが全く気にならないくらい心地よい。
しかし、バスは学校の校門に近づいている。
僕は脱力感の中、ハンカチで彼女の股から垂れる精液を拭き取り、自分のモノも拭くとパンツへ戻す。
キラリもショーツを履くと、スカートの位置を戻した。
また目が合うと、ニコッと微笑み、抱きしめてきた。
それに応えて、僕も彼女を抱きしめる。
汗ばんだ柔らかい身体。
その時には、もうキラリのことを好きになってしまっていた。
本当にまずい。
もう何も考えたくなくなるほど自分の性欲が恨めしいと思った。
バスが着く。
降りると、キラリに手を引かれて、少し離れると、いつでもスマホで連絡できるように、アプリで連絡先を交換した。
「じゃあ、また遊ぼうね!」
と、キラリは足早に校舎へ向かった。
その後ろ姿を見ながら、放心していた。
こんな簡単に惚れるような奴だったのか自分は。と、半ば絶望的な気分だった。
もちろん彼女には何の罪もない。拒否しようと思えば簡単にできた。
だが、結局は彼女の魅力にすぐ堕ちてしまったのだ?
「僕ってやつは、なんて」
「ダメ男なんだ」
聞き覚えのある女性の声が聞こえたと思って背後を振り返る。
ゆか だった。
僕は力いっぱい慌てる。
まさか、後ろにいるとは全く思わない。
「もしかして全部!」
ゆかはジトっとした目で頷く。
「私の方が先に乗ったからね、声も聞こえてたし、丸分かりなんだけど」
「ごめん」
何も意識しないまま、つい口走っていた。
「は? 何が?」
普通のトーンで、普通に返答が来た。
たしかに、急に謝るのも違うかもしれない。昨日のよもぎの件の二の舞だ。
「えっと、そうだよね、別に謝る理由なんて無いか、ハハハ」
「理由はあるでしょ」
ピクッと、自分の身体が跳ねた。急に背筋が寒くなる。こんな体験は初めてだ。
「でも、さっき、何でって言うから」
「何で? って言うのは、何で? って意味でしょ?」
「たしかに、理由を知りたいよね」
「理由? べつに知りたくないけど」
どういうことなんだろう。
「えっと、じゃあ、なんでそんなこと聞いたの?」
「私は初めから何にも言ってないでしょ」
「う、うん、そうだね」
「セイシが私に理由を言いたいだけでしょ?」
「そう言われてみると、確かにそうかも」
「どうしてもって言うなら、聞いてあげても良いけど?」
「そうだね、あ、でもそろそろ急がないと、遅刻するし、放課後にでも」
「へぇー、遅刻することの方が、私への説明より大事なんだ」
「ううん、そんな事は、断じてない、です」
「意味わかんないんだけど」
「遅刻はしたくはないけど、説明します」
「遅刻したくないんなら、今行けば?」
「行きません」
「私、遅刻したくないんだけど」
「ですよね」
「じゃあ、私行くから」
スッと僕の横を通り過ぎて去ろうとするゆかの腕を掴む。
「待って、ゆか!」
「なに? ちょっと、痛いんだけど、遅刻しちゃうじゃん」
「少し話を聞いていただけないでしょうか」
「遅刻するんだけど」
「えっと、遅刻よりも大事な話があるんだ」
少しの沈黙が流れる。
「ほほぉ、私を遅刻させてまで話したい事とは、それは大したご用なんでしょーね」
からかっているんだと思ったが、何故かゆかに対しては誠実にしないといけないような気がしてならなかった。
「大した用です。一旦、体育館裏へ行こう、学校に遅刻するって連絡も入れないと」
ゆかが少し微笑んだ。
「そっか、じゃあ、先生に見つからないうちに行こっ!」
今度は逆にゆかに手を引かれ、体育館裏へ急ぐ。
安心した自分と、同時に、ゆかの事に本気になっている自分の感情に、妙に胸がときめいた。
今日は何事もなく、普通の一日で終わりたい。
学校に慣れるためにも、まずは授業をひと通り受けたいのだ。
これは別に、彼女たちとの色んな出来事が困るというわけではない。
むしろ楽しみでもある。
ただ自分の戒めとして、堕落しないよう勉強はしなくては駄目だ。
そんなことを思いながら、一旦気持ちをリセットさせようと試みる。
だが、朝のバスでゆか、桃正院 由華を発見して、気持ちがまた再発してしまう。
さすがに平常心ではいられない。彼女とは一線を越えてしまったのだ。無視するのも不自然だし、変な誤解をさせてしまってもあとで困るだけだ。
それにしてもゆかは可愛い。
艶やかな黒のボブヘアーが風になびき、彼女の凛とした横顔をより際立たせているように見える。
ブラウンの制服に、はち切れそうなIカップの存在感。
少し眠そうな、退屈そうな表情。長いまつ毛が横からだとよく見える。
気付かれないようにこっそりバスを待っている最後尾に並ぶと、なんとそこには。
「あ、きみ、転校生じゃん」
ピンクの制服の子が、声を掛けてきた。そうだ、この子は後ろから僕のモノを握ってきた茶髪ロングの子だ。
急で驚いたが、確かに同じ時間にバスに乗っているのだから再会しても違和感はない。
ただ、とっさに慌てて「しーっ」と、
人差し指を立てて制する。
彼女はポカンとして僕の目を見つめる。
「なに? どうかしたの?」
「あ、いや、昨日うるさくして怒られちゃってさ、大人しくしていたいんだ」
軽く嘘をついて誤魔化す。
「へー、まぁいいや、私、西園寺 綺羅梨、前に名前言えてなかったよね、セイシくんでしょ?」
「知ってるんだ」
「うん、ここ男子生徒いないからね。すぐ噂になるよ」
「そういうものなんだ」
普通の対応だ。前に手コキされた相手とは思えないくらい自然な気がした。
彼女の中では、本当に大したことじゃないのかもしれない。
僕にとっては大事件なのだが。
「そうそう、私のことは、キラリって呼んで良いからね。私もセイシって呼んでいい?」
「良いけど、凄いねキラリは、明るいし積極的で。昔からそんな感じなの?」
「そうだねー、よく、馴れ馴れしいって怒られるよ」
「そっか、親しみが持てて、良いところだと思うけどね」
「ほんと? みんなもそう思ってくれたらいいんだけどね」
「気にしてるの?」
「そうでもないかな、結局さ、気にしたって、仕方ないじゃん。私が友達だと思ってても、相手はそうじゃないこともあるんだし」
「そうだね。とは言っても、積極的に来てもらわないと自分から行けない子もいるわけだしさ。助かる子もいるんじゃないかな」
ふと、よもぎとゆかの関係を思い出したが、あれは特殊なケースだろう。ゆかが変人過ぎて、よもぎが可哀想だと思った。
「良いこと言うじゃん。きみって、もっと冷めてるのかと思ってた」
嬉しそうにクスクス笑うキラリ。ゆいやよもぎと違って、特徴的な感じはなく、普通の少女という感じだ。
いや、普通というのは失礼かもしれない。
目はパッチリしていて鼻筋も綺麗で、健康的な美少女だ。
手足もすらっとして少し小麦色に焼けている。たぶんスポーツをやっているのだろう。体幹がしっかりしてそうな印象だった。
背は155くらい。見てると少しドキドキしてしまう。
こんなに惚れっぽい性格だったっけと、自分で困惑する。
意識しないようにしていたのに、下半身のアレがむくむくと反応する。
彼女はそれをすぐに見抜く。前と同じような展開だ。自分で情けなくなってくる。
キラリは目を細めて、にやっとした。えっちな表情だ。
「もしかして、また握られたい?」
囁くように僕の左耳へ息を吹きかけられる。
ぞわわっと全身に鳥肌が立ち、半立ちだったモノが完全に上を向いた。
スラックスの位置を直し、勃起が目立たないように隠す。
何も言えないでいると、キラリが追い打ちを掛けてくる。
「へぇー、恥ずかしいんだ。でも、私の顔見て、気持ちよくなっちゃったんだね。ふふっ」
嬉しそうにクスクス笑うキラリの表情は、いたずらに成功した少女のそれだ。
そんなやり取りをしていると、バスが来て、前と同様に押し込まれるように乗り込んでいく。
前例通り席には座れず、立ったまま後ろの通路まで移動した。
バスのドアが閉まり、動き出すと、キラリは僕の方へもぞもぞと向き直った。
キラリのDカップくらいの柔らかい胸の感触がダイレクトに伝わり、僕のモノはこれ以上ないほど硬くなる。
期待感で全身が高揚する。
なんて単純なんだと、自分で自分を説教してやりたくなる。
だが、この自然現象にはそう簡単には抗えないのだ。
可愛い笑顔がゼロ距離で目の前に現れる。
気恥ずかしさで目を逸らし、周囲を見渡して注目されてないか確認する。
幸か不幸か、みんなスマホの画面に夢中だ。
見られてないとホッとするも、この抗いがたい気持ちよさに平常心は保てない。
「こっち見てよ」
囁くキラリに向き直ると、ゼロ距離が本当にゼロ距離になる。
「ちゅっ、んちゅ」
彼女の唇が僕の唇に触れ、熱い吐息が顔面に広がる。甘酸っぱい香りが鼻腔をくすぐる。
自然と力が抜け、口が開き、彼女の柔らかいヌメっとした舌が口内へ入ってきた。
「れろれろ、んんぅ、むちゅっ、れろれろ」
大胆なディープキス。隠す気は無いらしい。
「れろれろれろれろ、むちゅっ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、あむ、れろれろ、んんー」
器用に口内を這い回る可愛い女の子の舌。
心地良い脱力感。
僕の頭は沸騰し、何も考えられなくなる。
彼女の背中に腕を回し、右手で背中を摩り、左手で彼女のお尻をショーツの上から撫でた。
ピクッとお尻が反応し、微妙に左右に動いた。
お尻を揉む。
反応するキラリ。吐息がはっ、はっ、と揉むたびに中断して、自分も胸が熱くなる。
なんて可愛い反応をするんだと、内心でキュンキュンし、好意が高まった。
キラリは、スカートでカモフラージュしながら、僕のスラックスのチャックを下げ、パンツからペニスを取り出す。
竿に触れる彼女のすべすべとした指の感触。
亀頭に触れる親指、裏筋とカリ首を支える人差し指と中指。
全身に痺れるような快感が走る。
彼女はお尻を揉む僕の手をショーツのゴム紐へ誘導し、脱がせろと暗に指示を出してきた。
左手と、背中を摩っていた右手をショーツの両端へ移動させると、ゆっくり確実に脱がせていく。
顔を離し、表情を確認すると、頬が赤く蒸気して心地良さそうにしていた。
その顔を見てさらに僕のモノは硬くなる。
太ももの辺りまで脱がすと、彼女はペニスから手を離し、腰を突き出した。
肉棒の裏筋が柔らかな陰毛に直接触れる。
濡れている。
少し動かすとぬちゅっと滑りが良くなり、暖かい愛液を竿と亀頭に塗り付けた。
キラリが小さく「あっ」と可愛い声を漏らす。
くちゅくちゅと熱い愛液の溢れる恥丘を裏筋で擦り付ける。
彼女の両太もも、鼠径部が熱くなり、体温が伝わる。キラリの下半身を感じる。気持ちいい。
彼女の右手がちんぽを押さえ、自分でクリトリスへ誘導する。
ピクピクと痙攣するキラリの腰。
気持ち良さそうだ。
亀頭から竿の付け根までズリズリと上下させ、快感を楽しんでいる。
本物のおちんちんを使ったオナニーに夢中になっている。
時折り、ちんぽの尿道の先にクリトリスを密着させてぷにぷにと押し当てる。
まるでマッサージでも受けているように夢心地な表情で、それを見て僕も興奮する。
本当にまんこのマッサージをしているのかもしれない。
彼女のテンポに合わせて上下に動かしていると、彼女の右手は脱力して添えるだけになっている。
とはいえ、右手のひらにリズムよく亀頭を当てていると堪らなく気持ちいい。
バスが信号で止まり、グッと押される。
亀頭が膣口の入り口をグリグリと撫でている。小陰唇が竿を受け入れている気がした。
これはまずい。入ってしまう。
そう思い複雑な表情で彼女と目を合わせた。
キラリは、うるうると輝かせた瞳で僕を見て、口角を上げて見つめてくる。
「いいよ、いつでも」
小さく囁く彼女。
だが、さすがにそれは、と腰を引こうとしたら、バスが急発進し、その勢いで「じゅぶっ」と入ってしまった。
キラリは声が出ないように両手で自分の口を押さえ、鼻息が僕の顔面にもわっと降りてきた。
勢いよく肉棒がハマったため、1番奥のポルチオまで行ってしまったようだ。
下半身が震えるほどの気持ちよさに、脱力して彼女の右肩へ顎を乗せた。
中で、ちんぽがビクビク脈打つのが分かった。
熱い彼女の中は、フワフワの肉ひだでひしめき、キュッと閉まったり、緩んだりを繰り返ししている。
以前の手コキとはちがい、おちんちん全体を隙間なく包み込んで、優しく撫でられているようだ。
すぐイきそうになるのをグッと堪えて、動かないようにしていると、キラリが腰を前後に動かし始めた。
竿を肉壁が撫でる。カリ首がキュッと刺激され、頭が追いつかないくらいの気持ちよさに身悶える。
肩から顔を彼女の前へ戻して表情を見ると、ニヤニヤして楽しそうだ。
その顔があまりにエロく、かわいいために、胸が締め付けられて幸福感が波のように押し寄せた。
なんて事するんだ、と、理性が彼女を責め立てる。
このままだと中出ししてしまう。
そんな僕の気持ちとは裏腹に、彼女が腰を後ろに引くタイミングに合わせて自分も引き、彼女が腰を突き出すタイミングに合わせて自分も突き出してしまっていた。
引く瞬間もカリが刺激されて心地良いが、突き入れる瞬間も竿が彼女の肉に擦られてどうにかなりそうだった。
極め付けは、亀頭が1番奥に当たり、全身が痺れるように快感が走った。
「私の中、気持ちいい?」
左耳元で囁く彼女に、ゆっくり頷く。
「ふふっ、すっごい苦しそう」
楽しげに微笑む小悪魔のようなキラリ。
バスのエンジンの音が遥か遠くのように聞こえる。
中毒のように腰を振る僕。
彼女が自分の口を押さえながら小さく喘ぐ。
「あん、あん、んん、あん、あん、ぅん」
快感に身を任せている様子だ。
「あんっ、んっ、あっ、んんっ、んっ、うんっ、あっ、イイかも」
小さな声で僕にだけ聞こえるように囁き、喘ぐ。
わざと興奮させようとしているような、自然と漏れているような、絶妙な声だ。
こんなことをされて耐えられるわけがやい。
我慢が限界を迎えそうだった。
バスが揺れるたびに茶髪が小さく揺れ、僕の顔に当たる。
「着いちゃうよ。早くしなきゃ」
何を早くするのか、それは分かっているが、何も言葉にできない。
キラリが不敵な笑みを浮かべる。
彼女の表情の中で、この表情が1番好きだ。
いたずらしてやろうという意思も感じるが、そうしている自分に興奮しているようでもあるのだ。
「ほらっ、そのままいっちゃえ」
彼女が腰を前後左右にぐりぐりと動かしてくる。
彼女の腰に両腕を回し、キツく抱きしめる。
「いきたいでしょー?」
彼女の紅葉した頬と、キラキラした目を見つめ、恋の感情が溢れそうになる。
「ふふっ、ほーら、イけっ! 出しちゃえ、いっちゃえ! いーけ、いーけ、ほらほら、出して!」
囁き声だが、その柔らかい命令口調に、射精感が一気に高まった。
「んん? もう出ちゃう? イクの? おちんぽから、精子でる? でるの?」
嬉しそうに言う彼女。ダメだ。もう。
「出せぇえー、んちゅ」
キラリがそう言いながら僕の半開きの口に思いっきりディープキスをした。
その瞬間、下半身に衝撃が走り、全身が快感に包み込まれた。
ドク、ドク、ドク、ドク、ドク、ドク
ちゅぱちゅぱとキラリの舌が僕の口の中で暴れ回る。
「ちゅーっ、ちゅーっ」と、僕が震えるたびに舌を吸い上げる彼女。
とんでもなく気持ちよく、バスの中だということが全く気にならないくらい心地よい。
しかし、バスは学校の校門に近づいている。
僕は脱力感の中、ハンカチで彼女の股から垂れる精液を拭き取り、自分のモノも拭くとパンツへ戻す。
キラリもショーツを履くと、スカートの位置を戻した。
また目が合うと、ニコッと微笑み、抱きしめてきた。
それに応えて、僕も彼女を抱きしめる。
汗ばんだ柔らかい身体。
その時には、もうキラリのことを好きになってしまっていた。
本当にまずい。
もう何も考えたくなくなるほど自分の性欲が恨めしいと思った。
バスが着く。
降りると、キラリに手を引かれて、少し離れると、いつでもスマホで連絡できるように、アプリで連絡先を交換した。
「じゃあ、また遊ぼうね!」
と、キラリは足早に校舎へ向かった。
その後ろ姿を見ながら、放心していた。
こんな簡単に惚れるような奴だったのか自分は。と、半ば絶望的な気分だった。
もちろん彼女には何の罪もない。拒否しようと思えば簡単にできた。
だが、結局は彼女の魅力にすぐ堕ちてしまったのだ?
「僕ってやつは、なんて」
「ダメ男なんだ」
聞き覚えのある女性の声が聞こえたと思って背後を振り返る。
ゆか だった。
僕は力いっぱい慌てる。
まさか、後ろにいるとは全く思わない。
「もしかして全部!」
ゆかはジトっとした目で頷く。
「私の方が先に乗ったからね、声も聞こえてたし、丸分かりなんだけど」
「ごめん」
何も意識しないまま、つい口走っていた。
「は? 何が?」
普通のトーンで、普通に返答が来た。
たしかに、急に謝るのも違うかもしれない。昨日のよもぎの件の二の舞だ。
「えっと、そうだよね、別に謝る理由なんて無いか、ハハハ」
「理由はあるでしょ」
ピクッと、自分の身体が跳ねた。急に背筋が寒くなる。こんな体験は初めてだ。
「でも、さっき、何でって言うから」
「何で? って言うのは、何で? って意味でしょ?」
「たしかに、理由を知りたいよね」
「理由? べつに知りたくないけど」
どういうことなんだろう。
「えっと、じゃあ、なんでそんなこと聞いたの?」
「私は初めから何にも言ってないでしょ」
「う、うん、そうだね」
「セイシが私に理由を言いたいだけでしょ?」
「そう言われてみると、確かにそうかも」
「どうしてもって言うなら、聞いてあげても良いけど?」
「そうだね、あ、でもそろそろ急がないと、遅刻するし、放課後にでも」
「へぇー、遅刻することの方が、私への説明より大事なんだ」
「ううん、そんな事は、断じてない、です」
「意味わかんないんだけど」
「遅刻はしたくはないけど、説明します」
「遅刻したくないんなら、今行けば?」
「行きません」
「私、遅刻したくないんだけど」
「ですよね」
「じゃあ、私行くから」
スッと僕の横を通り過ぎて去ろうとするゆかの腕を掴む。
「待って、ゆか!」
「なに? ちょっと、痛いんだけど、遅刻しちゃうじゃん」
「少し話を聞いていただけないでしょうか」
「遅刻するんだけど」
「えっと、遅刻よりも大事な話があるんだ」
少しの沈黙が流れる。
「ほほぉ、私を遅刻させてまで話したい事とは、それは大したご用なんでしょーね」
からかっているんだと思ったが、何故かゆかに対しては誠実にしないといけないような気がしてならなかった。
「大した用です。一旦、体育館裏へ行こう、学校に遅刻するって連絡も入れないと」
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