町には行かないよ?

めーめ

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18妖精と精霊

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目が合わないってことはこっちの気配には気付いてない
恐らく気付いたのは


「血の匂い、誰だ!」


シエル「僕?僕はシエル。お兄さんお名前は?」


「グランだ。シエルが殺したのか」


シエル「疑問形じゃないんだね。そうだよ~グラン君は何の目的で最古の森に?」


グラン「赤髪の少女を探す為だ。」


シエル「うん合格だね~水色の瞳をしている少女の名前は?」


グラン「ほっ。ミラの知り合いだったか」


ミラに関しては警戒心が緩くなるみたい、言っちゃ悪いから言わないけどかなりよろしくない
誘拐した人でも見た目の特徴は分かるもの、だからこそ本人に会うまで警戒を怠らないは常識何だけどなぁ~


グラン「こんな所に家があるのか!?」


シエル「エリちゃん達はまだ寝てるんだから静かにしなよ」


グラン「悪ぃ」


シエル「あぁ~エリちゃん以外は起きちゃったや。」


気配が起き上がったのを感じとった
何かを感知したのに1階に降りてこないのは賢明な判断だよ
護るべき主から離れる何て初心者と馬鹿がする事だからね
因みに僕は対象者を護るより殺る側だからやられると嫌な事を考えて護るようにすればいいと思ってる
蓮琉達は違う気配の近くに僕が居るのが分かったからか寝直したよ~


グラン「シエルはこの家に住んでるのか?」


シエル「住んでるよ~此処はまだ浅いからねぇ~」


コンコンコン


シエル「ミラを探しに来た人だったよ~まだ日が昇る前だし朝ご飯まで寝てる事。」


「分かった」


コンコンコン


シエル「ミラ、ミラを探してるって人が来てる、僕の勘で大丈夫と判断したから連れてきた。明日の朝、日付変わってるから今日の朝エリちゃんが起きたら一緒に降りてきてね」


ミラ「分かりました」


短く返答するのは癖なのかな?
主の命令は2つ返事で実行するのが1番いいと僕は思ってる
特に表側にいる奴らは主を第1に考えるべきだからね
裏側は主に従いつつ主も殺す人も見極めなければならない、場合によっては主を殺す時もある


シエル「グラン君も寝る?煮込み料理作るから暫く会話しか出来ないよ」


グラン「・・・寝てもいいか?」


シエル「いいよ~僕の部屋のベッドは薬草と資料と小道具で埋もれてるから彼処のソファ使って」


まさか寝ていいかって言われるのは思ってなかった
こういう時必ず起きとくと思ったんだけど、作戦なのか信用されてるのかマイペースなのか、どれにしたって僕のやる事は変わらないからどうでもいいんだけどね
リアちゃんグラン君のユニークスキルにあったやつについて教えて


リア【■■神の恩人で祝福を与えられた唯一無二のユニークスキルです。妖精という存在を見たいと思えば見ることが出来、妖精の力を一方的に借りることが出来るようになります。リアちゃんよりグラン様は妖精の力をフル活用出来ていませんが言葉に出せば何故か分かる程度ならスキルを使えています】


シエル「つまり信用して寝たって事か」


リアちゃん妖精に僕の性別を伏せておくように言うことは出来る?
無理なら無理でいいんだけど


リア【可能です。リアちゃんより精霊に届くように意識しながら言えば妖精にも届きます。どんな姿でもそれが精霊と思えば精霊です、シエル様のイメージ精霊になります】


シエル「全ての者達に僕の性別を教えないでくれませんか?」


ザワザワ
ザワザワ


リア【リアちゃんより届きました。精霊と木々を守る存在のお願いは守ると言っています。称号はありませんがシエル様が植物も大切にする方だと植物達にも伝わっています】


この世界に来てから食料は自力で作らないと手に入らなかったから育てただけでそんなつもり無かったんだけどな
そりゃ~勿論愛情注いでたけどさ


シエル「何時も美味しい野菜や果物をありがとね♪」


植物にも意思があるとは思ってなかった
異世界って事を踏まえて常識が常識じゃ無くなってるのを頭に入れておかないとって再認識させられることが多い
リアちゃんが教えてくれるから大丈夫だけど頼りすぎは僕の性に合わない


シエル「リアちゃんがオススメの魔力自然回復を促す野菜教えて」


リア【リアちゃんより薩摩芋を推奨します。最古の森の土で育った薩摩芋は栄養豊富で魔力が篭っている為体内摂取で十分な回復が認められます】


薩摩芋か~だったらあれかな♪甘くて美味しいデザート!
おっと、朝食からデザートを付けるのは駄目だよね。デザートは作って昼用に空間に入れといて、フレンチトーストと生サラダに焼魚
僕の気分で作ってるけどいいよね?

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