異世界帰りの僕が100人斬りの勇者だなんてまだ誰にも知られていない ~帰還した元勇者の爛れたラブコメディ~

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感射祭

5 / 100 |藤堂 未羽▶︎浅葱 由真▶︎狭川 響子

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| 藤堂京介


 おはよぉ…ござぃます…


 昨日は何かあってはいけないと、具体的には殺戮現場になってはいけないと、寝る前に肉体の枷をMAXかけた。

 だいたい小学1年生くらいの力になったと思う。

 未羽ウロウロと由真ウロウロと響子ウロウロを警戒しての対策だった。

 なにせ、昨日の感謝祭では全て思ってもみなかったことばかりが起こったのだから。

 流石に無警戒ではいられないと、あまり得意ではない拘束の魔法で身体に誓約もかけ、就寝した。

 で、だ。


「朝はこうなるんですね」

「はわー。やっぱり暗黒王子様だよー」

「しゅごい」


 これは…もしかしてアレの鑑賞会を開催してないか。

 感謝祭が閉幕した次の日は鑑賞会なのか。

 拘束の魔法によって、自発的に力が入らない上、小1の力しかない中、頑張って目を開ける。あ、これ、難しい! とりあえず目だけに解除を集中させろ!

 チラリと見た時計は、朝の7時を指していた。

 チラリと見た三人は何故か水着エプロンからクラスチェンジして、下着エプロンだった。


 更に上が!?


 感謝祭はまだ終わってなかった…?

 だいたい二日間とか三日間とかの宴は、大きな魔物の討伐後だとか、魔族から解放された街だとかで行うんだけど。

 確かに昨日はこの三人の冒険者に討伐されたんだけどさ。 

 なんだったら本当に討伐されたことあるんだけどさ。それはもういいか。

 いやそうじゃなくて。

 これは攻略に乗り出す前の下調べなのか、今まさに攻略に向かう冒険者達なのか。

 昨日がすでに下調べで今日が攻略本番なのか。


「えっとね、ここをこうして」

「はい、こうですね」

「…ごくり」

「こうして、準備完了だよ」


 なんの準備完了!?

 いやわかるよ? その方向性はわかるけど、わかるんだけど、とりあえずゴールの設定が知りたいかな~って。


 「…何か、由真さんから、そこはかとなく上から目線を感じるんですが。ねぇ未羽さん…未羽さん?」

「匂いしゅごい」

「未羽さん?!」


 これはどうするのが正解なんだろう。たしかに、昨日の夜、感謝祭のゴールは相談もせずに、僕が勝手に決めていた。

 昨日のことは何とか言い訳が立つようにお手伝いという名目を立てていたし、一晩寝れば三人とも落ち着くだろうと踏んで、キメ顔までして3ゴールした。

 ハットトリックだね。顔にだけど。


 あれ?
 ゴールしたと思ったらここは本当のゴールではない、的な?

 いつからここがゴールだと思っていた? みたいな?

 真のラスボスはまだこの先の向こうに、みたいな?


 アレフガルドの魔王の後に大魔王とかいないよね? また召喚とかないよね?何か不安になってきた…あ、現世を諦めなければいいのか。

 幸いまだ尿意はまだ無いから大丈夫。

 いや大丈夫とかじゃない。

 これは流石にまずい。愛香の時や朋花の時と違い、レじゃないだろうか。というか、逆レじゃないだろうか。


「昨日したことを時計回りに回転させるのはどうですか?」

「回転?」

「ええ、由真さんは私の真似、私は未羽さんの真似。未羽さんは由真さんの真似、というようにぐるっと回転するのです」


 ……よし、起きよう。止めよう。

 …ん? あれ? 身体が動かない…なんで…? あ! 拘束の魔法!

 まってまってまって。

 落ち着け。落ち着け、勇者よ。

 こんなピンチ今までだってあった。


 ウルド大砂漠のオジエ大墳墓、反魂の王!

    ───何度だってあった。


 ユーリンゲン大瀑布の蛇龍ゾンビ!

    ───何度だって覆えしてきた。


 ビンカレア草原の大猿魔!

    ───何度だって乗り越えてきた。


 そう、土壇場での集中力こそ勇者の真骨頂!

 今こそ見るがいあっ、あっ、あぁ~。

 みんな話しながらサワサワサワサワさわるから集中できない!

 拘束を外したい欲求とこのままで『ま、いっか』という欲求との天秤が傾くと魔法が上手く扱えない!

 ただでさえ拘束の魔法は苦手なんだよ。

 苦手ってことは力加減出来てないから曖昧に掛かってしまうってことで。

 イメージとしては五角形のパラメータがギザギザって感じでバランスが悪くって。

 具体的には身体は反応するけど自分じゃ動けない、みたいな。身体の反射はあるのに声も出せない、みたいな。

 あまりに勇者らしくなかったのか、ローゼンマリーは鬼畜すぎる魔法って呼んでたな。

 はははは。

 いや違くて。

 肉体の枷だって、この身体ではまだ慣れてないからあまり繊細に操作出来ない。

 ましてや集中できないと外せない!


「でも未羽の時は京介くんが動いてくれたよ? 響子の時、起こすの?」

「大丈夫です。予習はバッチリです。皆さんにもお見せしながら教えます。京介さんには寝ておいてもらいましょう。寝顔なんてレア、見逃せません」


 どうしよう、このままじゃまた違う祭りになってしまう。しかも今僕実質小1みたいなものだから。君たちお姉ちゃんだから。もっとダメな違う祭になってしまうよ。お姉ちゃんたちぃ!


「写真はダメよ。でもいいわ。回転しましょう」

「うん!響子の技、したいし!」

「では、ふふっ。順番も時計回りでいいですね?ふふ」


「? 良いよー」

「? 響子からね」

「ふひ。では、失礼して」


 あっ、そこ、やめっ、あっ、ああっ、やめっ……

 あっ、やめ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ





「んちゅ、ちゅっ、はーっ、も、もう、良いでしょう。では、未羽の真似をします。二人は静かにしていて下さいね。京介さんが起きるかも知れません。見張っていてください」

「…うん」

「……?…うん?」


「京介さんは未羽さんのお股にその、おちんちんを擦りつけていました。ですので、それを私から行うのです。そうすれば真似っこの完成です。では…」

「…」

「…?……響子?」





「ん、ん、あ、ん、おっきぃ…ぁっ、んあ、あん、固ぁ、擦れて…あ、よしそろそろ……~ぃっ~だぁ、まだ…先っぽだけ…ぃ、まだそーっとゆっくりと…」

「…響子?」

「……?…! 響子! まさか!」


「バレた! あぁ! い"っ! いっだぁ、あ、ん~~、いだい…全部入らない…」

「あーやっぱり! 未羽! 響子、鞘になってる! いつの間にか大人になってる!」 

「響子! ちょっとどいて!」
「ああ! いだっ! 痛い…です」

「何してるの! 最初は私だったのに! もう!」

「ほら、お任せくださると、言っていましたよね? ふふ。次は未羽さんです。予習は完璧です。腰を浮かせてください。そう、そのまま、ゆっくりと、はい、ここです」

「ほんと響子はとんでもないね…」

「ほんと。もう、油断も隙もないんだから…ん、ん~、え? これ、ほんとに…入るの?」

「さすがにこんな逞しいものは最初は無理だと思います。ですから貫通が当初の目標です。でも急ぎましょう」

「ん、い"っ、ん~~ぃっだぁ……お兄ちゃん、先っぽ、入ったよ…お兄ちゃん、未羽を見て…? お兄ちゃんがいけないんだよ…?」

「…これが…禁断の……なんか…良いかも」
「そうですね。なんというか、耽美と言いますか…」


「お兄ちゃん…ほんっと悪いお兄ちゃんだね。いもうとのこんなとこいっぱいにしていけないんだから…仕方ないわね。いいわ。仕方ないから未羽がイカせてあげる。ふん! 感謝しなさいよねっ! えっと…こうかな、こうか…ごッッ!!」

「未羽! どしたの! …………あっ」

「未羽さん!! 何が………あ」


「…おはよう。みんな。素敵な朝だね。さあ、お仕置きの準備は出来ているかな?」

「かはっ、お、おにぃ、ちゃ…ん? ごッッ!」

「あ、ははは……ごめん京介くん!」

「うふ、ふふふ……ごめんなさい京介さん!!」


「いいよ。でも二人はお仕置き後でね。未羽を見ていてね」

「かはっ、はっ、はっ、あ、あん、ご、めん、なざあ、い、ぇ、あ、あ、あ、あ"ぁッッ!!……お兄ぃちゃ、ん、何これ…中が…プチプチ広がって…え? おぼっ! な、何を……え、えあっ、あ、あ、あん! 脚広げないで! や、これ恥ずか、し、ぃ! はあん! はぁ、ん! あ…んっ!? んんっ! 何、これっ! ダメダメダメダメダメ、いや、いやっ! やめて! 知らない、こんな、の、知らないんだから! あ、なんで、また! イクイクイクイク! らめ! あ────っ イクッ!」

「まだまだだよ。未羽。まだまだお兄ちゃんはお仕置きするからね。ほら未羽……二人に見てもらいながらいっぱい……イキな」


「あ、え?…あ、あん、え、いくっ! いくっ! 何これ! だめいくの止まんない! 恥ずかしいよ! 由真響子見ないで! イクイクイクッ! 見、ないで! あ"ぁ! 止めて! またいく、いっちゃう! またいっちゃうんだからッ! やめて、はぁん! やめてってば! 鬼ぃ! 鬼ぃ! いきゅ! あ、止まんない! イクの逝ってるから~~鬼ぃ~あ、お兄ちゃん、なんか出る出ちゃう、出ちゃうの! あ、あー、あ、ああ……」

「未羽が…はばたいてる…」

「なんで…痛く、ないんですか?」


「二人は……お尻を向けてくれるかな?」

「は、は~い…由真の初めて、めしあがれ? でも優しくしてほしい…な?」

「どうぞ! 京介さん! どうぞ! 私は乱暴にズドンとどうぞ!」

「イキます、いく、いきゅッ! お兄ちゃんの鬼~~しゅき~」





「京介ざぁん…好き…」

「鬼ぃちゃん、しゅき…」

「暗黒王子しゃま…しゅきしゅき」


 最終的にはやっぱりカウンターが発動してしまい、結局JK三人を違う意味でノックアウトしてしまったのだった。


「みんな、素敵だったよ。起こしてくれてありがとう。ちょっと出掛けてくるね。あ、寝てていいからね」


そうだ、こんな日は外に冒険に出よう!

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