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恋した人は魔法使い
エプロン全裸
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| 藤堂 京介
あ、と僕の口から声が出た。
円卓のたまり場、1201号室の玄関を開けるとそこは花園であった。
出迎えてくれたのは、先に向かっていた四人。みんな裸にエプロンをしていた。胸の谷間から始まり、股下15センチくらいまでの長さの、とても艶かしい立体感のある白と黒のエプロンだった。
「い、いらっしゃいまし。きょ、京介さん。絹子さんも、ごご苦労様でした」
「…お、お疲れ様、きょ、京介くん。き、絹子も」
元は色白な肌を、恥ずかしさからか赤らめたエリカと聖が、黒ベースのエプロン。
「お疲れ様! 藤堂くん!」
「おかえりなさい、と、藤堂くん…」
もういろいろ振り切っている救出されたこの二人。日焼けした肌の麻実さんと健康的な肌の真弓さんが、白ベースのエプロンだった。
そして、そのエプロンには色とりどりの花が咲いていた。とても綺麗な花柄だった。
彼女達が動く度に、その花は微風に揺られるように動いている。まるで身体に花が咲いているかのように躍動感に溢れて……
いや、知ってた。
直だね、これ。
これは、裸エプロン?……いや、なんて呼ぶんだ、これ。裸にエプロンを着てたら裸エプロンだろ? 下着にエプロンだと、下着エプロンだ。水着もしかり、水着エプロンだ。
では問題。
裸にエプロンを描いていたら?
全員、全裸……?
ま、可愛いからなんでもいっか。
「お邪魔するね。…みんな、すごく可愛いし、似合って、る……よ」
感想を伝えながらチラリと見た絹ちゃんは、眉を顰め、さっきまでのご機嫌さんが一変し、不機嫌な顔になっていた。
あれ? これ絹ちゃんの案じゃないの?
「……誰の仕業?」
「真弓さんですわ。描いていただきましたわ」
「結構上手いのよ、彼女」
絹ちゃんの問いに対する黒エプ二人の返答に、絹ちゃんは納得のいっていない表情をしていた。
「……ふー。なんで二人も?」
「なんか、その、ずるいだろ?」
「そうですよ!ナ、ナースが負けるなんて考えていませんでしたよ!」
勝つとか負けるとかないけど…白エプ二人は頬を赤らめながらそんな事を絹ちゃんに言った。
「ずるいのはあなた方先輩でしょ?」
「まあまあ、聖さん。せっかく可愛らしい花が咲いたのですから。本当に可愛いですわぁ」
黒エプ二人は白エプ二人に対して温度差があるな。もめなきゃいいけど。
なんとなく、このままわちゃわちゃしそうだなあ。なんて考えていたら唐突に絹ちゃんは指令を出した。
「みんな、回って。………よし、やめ」
「……」
どうやら絹ちゃんぷろでゅ~す、罪と罰2を改悪されたらしく、大変ご立腹だ。
冷たい絹Pの声に、みんな黙ってくるりと半回転。
よっつのお尻をこちらに向けてくれて、羞恥心から顔は俯きながら頬を染め、横顔しか向けていない。
僕にはただのサービスショットだった。
ィタッ
◆
僕はリビングのソファに案内され、丸いローテーブルを囲むようにして立つ彼女達のやり取りを眺めていた。
流石にラバーの匂いがきついので、洗浄の魔法で消しておいた。多分四人とも鼻がバカになってるな。
1201号室に入る前に、絹ちゃんは言った。昨日はクオリティが低くてごめんなさい、今日は大丈夫。と。
これは……Pとして羽ばたこうしているな。
どこに向かうかはわからないけども。
だが、見た限り完成度はとても高いと思う。完全な完成形がどんなものかはわからないけども。
しかし、いったいどこに不満があったのだろうか?
まあ、逆に完成度が高すぎて、芸術品のように見えるからか、眺めてるだけではあまり僕の僕は反応しない。
クオリティを高めたと言う白と黒のベースエプロンは、立体感のあるラバー素材のようで、怪しくヌルっと光っていた。みんなラテックスアレルギーは大丈夫らしい。
そこに大小様々、色々な花が描かれている。
その花、綺麗だね、なんて言えば、
『桜蘭高校三年! 美術部所属! 浅倉真弓作! 題、『シンL.H.O.O.Q』!!』
真弓さんは腰に手を添え、自信満々に言った。
言葉の意味はよくわからないけど、とにかくすごい自信だった。
いろいろすごいな、この人…
ただ、それより気になることがあった。
胸の突起と、股のωが、無い。
これはシールで隠しているのだろうか。ラバー素材の厚みと花柄効果で全くわからない。ある種、別生命体に見える。淫魔かな?
「その、京介君! も、もう今日することは、その、お、終わった!?」
淫魔代表、聖が顔を赤らめ、少し覗き込むようにしながら聞いてくる。そのせいでボリュームのある胸が、まるで熟れた果物のように垂れ下がる。あ、ラバーがきちんと仕事してる! すげぇ!
これが元世界の科学か……イタっ
……確かにここで出来る事は終わった。もう僕に出来ることはない。本日のクエストは終了だ。
なんかこう、現代のクエストはスッキリしないな。モヤモヤする。
探偵なんかもこんな気持ちなのかな。
「そうだね。もう無いよ」
そう言って改めて一人ずつ見てみる。みんな本当にスタイルいいな。
……ん? よく見ると真弓さんだけ、ωが……
僕はもしかしたら名探偵なのかもしれない。違うね。対面で座ってるから気づいただけだった。でも、これはみんなには黙ってるやつだ。絶対。
僕は勘が良いんだ。
よく見れば一人だけ微妙に手をワキワキさせてるし…。隠したいけど隠したくない。バレたくないけどバレたい。そんな感じだ。ヘタッピな口笛でも吹きそう。
「………」
ここから導き出せる答えはすなわち、ノーパン健康法は………建前だということだ。
◆
「京介さん、よろしければお食事にしませんか?」
「そう、みんなでご飯たべましょ。簡単なものしか出来ないけどね」
そういえば時刻は19時あたり。お腹も空いた。未羽には連絡を入れてあるから、それは構わないけど、エプロンはスルーする感じ? というか、そのエプロン、エプロンじゃないから危ないよ?
「構わないけど、その格好じゃあ火傷が怖いよ。僕が作ろうか?」
「藤堂くんは座ってて! 助けてもらったから! 私が作るから! 大丈夫、チェコ?軍? の被るやつ借りるから!」
真弓さんが勢いよく右手を上げる。形の良い胸がぷるんと揺れる。
「…お料理勝負といきたいところですが、突然でしたのであまり材料がありませんわ。ではお礼ということですし、真弓さんにお任せしますわ。わ、私達は、その、き、京介さんを歓待しますので」
「じゃ、じゃあ私もー。ま、まずはお茶を淹れましょ。そうしましょ」
真弓さんが作り、エリカと聖でお茶をしようと提案された。まあ火傷が大丈夫なら良いんだけど。
「あ! ん~! はー…でもそうか、そうだ。今日しか無い! 真弓、頑張るのよ! 麻実、手伝って!」
「え~お尻すーすーするし、私も座りたいんだけど。真弓はノーパン健康法で慣れてっからいいけどさ~。2年くらいだっけ?」
それは建前だと思うよ。だから健康法健康法言わない方が良いんじゃないかな。歴も言わない方が良いんじゃないかな。
「しぃー! しぃー! いいからっ! 助けてもらったでしょ!」
「え~」
そこまではしなくても良いんだけどさ。もらい過ぎだよ。
いったい、ナニで返せば良いのだろうか。
あ、と僕の口から声が出た。
円卓のたまり場、1201号室の玄関を開けるとそこは花園であった。
出迎えてくれたのは、先に向かっていた四人。みんな裸にエプロンをしていた。胸の谷間から始まり、股下15センチくらいまでの長さの、とても艶かしい立体感のある白と黒のエプロンだった。
「い、いらっしゃいまし。きょ、京介さん。絹子さんも、ごご苦労様でした」
「…お、お疲れ様、きょ、京介くん。き、絹子も」
元は色白な肌を、恥ずかしさからか赤らめたエリカと聖が、黒ベースのエプロン。
「お疲れ様! 藤堂くん!」
「おかえりなさい、と、藤堂くん…」
もういろいろ振り切っている救出されたこの二人。日焼けした肌の麻実さんと健康的な肌の真弓さんが、白ベースのエプロンだった。
そして、そのエプロンには色とりどりの花が咲いていた。とても綺麗な花柄だった。
彼女達が動く度に、その花は微風に揺られるように動いている。まるで身体に花が咲いているかのように躍動感に溢れて……
いや、知ってた。
直だね、これ。
これは、裸エプロン?……いや、なんて呼ぶんだ、これ。裸にエプロンを着てたら裸エプロンだろ? 下着にエプロンだと、下着エプロンだ。水着もしかり、水着エプロンだ。
では問題。
裸にエプロンを描いていたら?
全員、全裸……?
ま、可愛いからなんでもいっか。
「お邪魔するね。…みんな、すごく可愛いし、似合って、る……よ」
感想を伝えながらチラリと見た絹ちゃんは、眉を顰め、さっきまでのご機嫌さんが一変し、不機嫌な顔になっていた。
あれ? これ絹ちゃんの案じゃないの?
「……誰の仕業?」
「真弓さんですわ。描いていただきましたわ」
「結構上手いのよ、彼女」
絹ちゃんの問いに対する黒エプ二人の返答に、絹ちゃんは納得のいっていない表情をしていた。
「……ふー。なんで二人も?」
「なんか、その、ずるいだろ?」
「そうですよ!ナ、ナースが負けるなんて考えていませんでしたよ!」
勝つとか負けるとかないけど…白エプ二人は頬を赤らめながらそんな事を絹ちゃんに言った。
「ずるいのはあなた方先輩でしょ?」
「まあまあ、聖さん。せっかく可愛らしい花が咲いたのですから。本当に可愛いですわぁ」
黒エプ二人は白エプ二人に対して温度差があるな。もめなきゃいいけど。
なんとなく、このままわちゃわちゃしそうだなあ。なんて考えていたら唐突に絹ちゃんは指令を出した。
「みんな、回って。………よし、やめ」
「……」
どうやら絹ちゃんぷろでゅ~す、罪と罰2を改悪されたらしく、大変ご立腹だ。
冷たい絹Pの声に、みんな黙ってくるりと半回転。
よっつのお尻をこちらに向けてくれて、羞恥心から顔は俯きながら頬を染め、横顔しか向けていない。
僕にはただのサービスショットだった。
ィタッ
◆
僕はリビングのソファに案内され、丸いローテーブルを囲むようにして立つ彼女達のやり取りを眺めていた。
流石にラバーの匂いがきついので、洗浄の魔法で消しておいた。多分四人とも鼻がバカになってるな。
1201号室に入る前に、絹ちゃんは言った。昨日はクオリティが低くてごめんなさい、今日は大丈夫。と。
これは……Pとして羽ばたこうしているな。
どこに向かうかはわからないけども。
だが、見た限り完成度はとても高いと思う。完全な完成形がどんなものかはわからないけども。
しかし、いったいどこに不満があったのだろうか?
まあ、逆に完成度が高すぎて、芸術品のように見えるからか、眺めてるだけではあまり僕の僕は反応しない。
クオリティを高めたと言う白と黒のベースエプロンは、立体感のあるラバー素材のようで、怪しくヌルっと光っていた。みんなラテックスアレルギーは大丈夫らしい。
そこに大小様々、色々な花が描かれている。
その花、綺麗だね、なんて言えば、
『桜蘭高校三年! 美術部所属! 浅倉真弓作! 題、『シンL.H.O.O.Q』!!』
真弓さんは腰に手を添え、自信満々に言った。
言葉の意味はよくわからないけど、とにかくすごい自信だった。
いろいろすごいな、この人…
ただ、それより気になることがあった。
胸の突起と、股のωが、無い。
これはシールで隠しているのだろうか。ラバー素材の厚みと花柄効果で全くわからない。ある種、別生命体に見える。淫魔かな?
「その、京介君! も、もう今日することは、その、お、終わった!?」
淫魔代表、聖が顔を赤らめ、少し覗き込むようにしながら聞いてくる。そのせいでボリュームのある胸が、まるで熟れた果物のように垂れ下がる。あ、ラバーがきちんと仕事してる! すげぇ!
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なんかこう、現代のクエストはスッキリしないな。モヤモヤする。
探偵なんかもこんな気持ちなのかな。
「そうだね。もう無いよ」
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……ん? よく見ると真弓さんだけ、ωが……
僕はもしかしたら名探偵なのかもしれない。違うね。対面で座ってるから気づいただけだった。でも、これはみんなには黙ってるやつだ。絶対。
僕は勘が良いんだ。
よく見れば一人だけ微妙に手をワキワキさせてるし…。隠したいけど隠したくない。バレたくないけどバレたい。そんな感じだ。ヘタッピな口笛でも吹きそう。
「………」
ここから導き出せる答えはすなわち、ノーパン健康法は………建前だということだ。
◆
「京介さん、よろしければお食事にしませんか?」
「そう、みんなでご飯たべましょ。簡単なものしか出来ないけどね」
そういえば時刻は19時あたり。お腹も空いた。未羽には連絡を入れてあるから、それは構わないけど、エプロンはスルーする感じ? というか、そのエプロン、エプロンじゃないから危ないよ?
「構わないけど、その格好じゃあ火傷が怖いよ。僕が作ろうか?」
「藤堂くんは座ってて! 助けてもらったから! 私が作るから! 大丈夫、チェコ?軍? の被るやつ借りるから!」
真弓さんが勢いよく右手を上げる。形の良い胸がぷるんと揺れる。
「…お料理勝負といきたいところですが、突然でしたのであまり材料がありませんわ。ではお礼ということですし、真弓さんにお任せしますわ。わ、私達は、その、き、京介さんを歓待しますので」
「じゃ、じゃあ私もー。ま、まずはお茶を淹れましょ。そうしましょ」
真弓さんが作り、エリカと聖でお茶をしようと提案された。まあ火傷が大丈夫なら良いんだけど。
「あ! ん~! はー…でもそうか、そうだ。今日しか無い! 真弓、頑張るのよ! 麻実、手伝って!」
「え~お尻すーすーするし、私も座りたいんだけど。真弓はノーパン健康法で慣れてっからいいけどさ~。2年くらいだっけ?」
それは建前だと思うよ。だから健康法健康法言わない方が良いんじゃないかな。歴も言わない方が良いんじゃないかな。
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