異世界帰りの僕が100人斬りの勇者だなんてまだ誰にも知られていない ~帰還した元勇者の爛れたラブコメディ~

墨色

文字の大きさ
77 / 156
恋した人は魔法使い

9 / 100 | 三之宮 聖

しおりを挟む
| 藤堂 京介


 夕食を食べ終え、お茶タイムを迎え、一息ついた時だった。

 先程まで和気藹々としていたのに、カチャリとティーカップをソーサーに置いた瞬間、空気が張り詰めた。

 瞳の色でだいたいわかる。きっときっかけを探しているのだろう。何とは言わないけど。

 絹ちゃんは沈黙していた。自分のプランを潰された事に、まだ納得が言っていないようだった。手厳しいPだ。だが手腕は買う。

 麻実さんはあんな事があったのに快活な笑顔だ。でも、薄目にした奥の瞳はじっとりとしていた。足ももぞもぞしている。

 真弓さんは手を後ろに組んで、顔を背け、もう早く気づいてよぉ、楽にしてよぉ、ツッコんでよぉと言わんばかりだった。鼻先に付けたケチャップがあざとい。可愛いけど。

 ちなみに夕食は真弓さんの好きなオムライスだった。お腹に優しかった。オムライス流行ってんのかな。

 エリカはニコニコしている。時折、エプロンを眺めてホンワリしていたが、瞳の色は誤魔化せない。

 これは男である僕が声を上げる役目だ、そう思っていたのだが、一人だけ時間とともに瞳の色が点滅を繰り返し、やがてある一色に変わってしまった女の子がいた。

 聖だ。

 暗濁色だ。


 これは───負けたな。


 通常、人の感情は大きなベースの感情色に何色かの感情の粒が纏わりついている。そしてそれは心の動きに連動しているから数秒後には変わってる、なんて事は普通だ。

 だが、心に葛藤や矛盾を抱えた場合、2つの感情が均衡すると明滅や点滅したように見える。それは感情の揺らぎ、どちらにも転がせる。2つの感情が近い場合は明滅、遠い場合は点滅だ。まれに3つの場合もある。

 心の中の葛藤を受け入れてしまうと色は混ざって濁る。塗り潰したように濁って見える。

 感情が混ざっているため、突飛な行動を起こす場合が多い。元の色もわからないため、予測しにくい。

 正反対の感情で、尚且つ大きな思いの場合、特に濃く濁る。それが暗濁色。だいたいは闇堕ちした魔法使いや、殺す快感を覚えた暗殺者、騎士崩れの賊などの連中が多かった。

 こうなったらその感情は欲望を吐き出すまではなかなか戻らない。

 吐き出さないままにしておくと、心が囚われる。囚われた心は欲望に抗えず、欲望のままま行動する。罪を犯す。と悪循環し、最後は常態化する。

 治すには自力でなんとかするしかない。僕の回復は効かない。

 まさか元世界で見るとは……



 まあ………嫌いじゃないけど。

 目的はっきりしてるし。むしろ好きだ。

 はい か いいえ でもちょっと悩むのに、一択なんて。なんて、贅沢な。

 ふむ。……なら好きにさせてみるか。

 悩みを受け止めるのも勇者の嗜み。


「聖、ちょっと良いかな?二人きりで少し話したいんだけど」

「?…うん…エリカ、そこの部屋に、あるよね?……借りるわよ」

「…はい、そうですわ。ええ、お使いくださいな」

「そんなあ…」

「藤堂くん、結構肉食?」


 そんなやり取りの後、同じくエプロン全裸に換装済みの無言の絹ちゃんが立ち上がった。絹ちゃんは黒一色のモードな感じだ。白い肌とのコントラストが映え、よく似合っている。

 そうして、絹ちゃんはみんなに冷たく言い放った。


「三人とも、説教。そこ立って、回って」


 残された三人は文句も言わず立ち上がり、並んでくるりとお尻サービスしてくれた。
 指令を出した絹ちゃんも何故か一緒に回ってくれた。

 流石、絹P。

 いたたっ





 案内された部屋は、真弓さんと麻実さんが捕らえられていた部屋と同じ間取りの場所だった。
 この最上階の各家のレイアウトはほぼ同じだそうだ。


「聖、何か言いたいことがあるんじゃない?なんでも吐き出していいよ」


 俯く暗濁色の聖。

 部屋に入ってからずっとこうだ。


「……なんでも?…いいのかしら?…ほんとに?」

「うん。なんでも良いさ。なんだって良い。全部受け止めてあげるよ」


「じゃあ、裸になってくれる? 私だけこんな格好、腹がた、…恥ずかしいわ……」

「……」


 まあ……そうだな。

 普通はツッコミ役であろう僕が、超絶擦れているため、普通に過ごしていた。

 いくらエプロンのようなエプロンを着ているような着ていないような……ややこしいな。

 つまり、服VSエプロン全裸だ。それは公平じゃない。

 僕としたことが、失念していた。

 おーけーおーけー。

 暗濁色のせいで発情かどうかはわからないがこれはもちろんイエスということだろう。

 もう心技体は完璧だ。それに今日は割と人を殴った。……いや、そんな実感はない…な。

 だが、たぶん昂りを心に秘めているはず!

 異世界での戦闘後と同じなはず!

 ならば、鎮めねば。


 さあ、脱いだ。これで僕も全裸だ!

 95パーセントだ! ナニがとは言わない!

 この人族最強の勇者、逃げも隠れもしなっ………


 いや………逃げたし、隠れたな……


 いや、まだだ! この身体ではまだなんだ! 嘘じゃぁない!

 こほん。

 さあ! 僕は逃げも隠れもしない!かかってくるがいい!

 ────人族の幼馴染よっ!



 カチャリ
 Pi ─────────


 カチャリ? ピー?

 気づいた時には、黒い手錠が両手にはめられていた。どうやら脱いでる最中に用意していたみたいだ。二人きりの時間に索敵の魔法は無粋だ。気配もだ。それが仇になったか。


「うん?」


 何このテクノロジーの塊みたいな手錠……こんなのあるの? デジタル数字? ワイヤー? 何このスイッチ?

 手錠ってもっとこう、無骨というか。とっつぁんが持ってるやつしか見たことないんだけど。

 あ、結構固い。くぬっ。うぬ。あれ?  ひょっとして、魔法以外では無理そう?


「ね、きょんくん、もう、いいよね?」

「な、何をかな? あ、懐かしい呼び方だね。あ、そうそう、この手錠ってさ…」


「何か言うことあるんじゃないかしら?」

「あ、そうそう、そうなんだ。この手錠はどういう……」


「ラブorダイ、どっちが良いかしら?」


 ここにきて二択か…もちろん、ラブだ。


「ラ──」
「はい遅い。馬になりなさい」


 あ、ひーちゃんだ。このワガママ姫スタイル、これひーちゃんだ。
 懐かしいな。5歳くらいか? お馬さんごっこか。そういえばよくしたな。
 あの頃のひーちゃんはかなり小さくて華奢だったしお姫様みたいだった。よく僕に乗っていたな。

 でも今は身長も高いしスタイルもワガママだ。

 そう、ワガママボディなんだ。


 だが問題ない。

 手枷をつけたまま奴隷の子を背負い、賊の根城から脱出した事もある。

 手錠によくわからないテクノロジーを足したところで所詮、手錠は手錠。効果は同じだ。しかも手錠間ワイヤーは何故か肩幅まである。ふっ…しくじったな。


 異世界帰りをあまり舐めないでもらいたい。

 僕は全裸で四つん這いになりながらこのワガママ姫にキメ顔で言った。


「乗りなよ」

「生意気ね。腹が立つわ」


 あ、このバッサリ聞いてない感じ、やっぱりひーちゃんだ。





「遅いわよ。あ、は、早い、早いわよ!」

「どれくらいかわからないよ、ひーちゃん」


「ふふっ、それくらい察しなさいよ。ぁ、ほんときょんくんは。ふふ、あはは、んっ」


 僕と聖は今、お馬さんごっこを楽しんでいた。ただ……楽しそうで何よりなんだけどさ。今僕は全裸なわけで。フェイクエプロンとは言えひーちゃんもまあ全裸なわけじゃん?

 そして、馬(僕)に跨ってるのはひーちゃんなわけじゃん?

 僕もこうやって部屋の中をぐるぐると周ってるとさ。どんどん幼い頃の思い出が溢れてくるというかさ。あまりにも童心というかさ。ひーちゃんもほっこりする反応だしさ。邪な気持ちを抱きたくないっていうかさ。思い出を大事にしたいっていうかさ。


 でも心に嘘はつけないじゃん?

 内心の自由じゃん?


 僕の腰の上に跨るお尻の感触すごいんですけど。跳ねる度に、何これ! 何これ! と脳内はお祭りになってしまう。ポインポインのもっちもちだ。本当に15歳なのか…?


 こんな感触をずっと受け続けたら、ね?

 ほら、わかるよ、ね?


 服という檻を脱ぎ捨て、まるでアレフガルド大陸中央にあるビンカレア草原のように何も遮るものがない平野をひた走っている僕の僕も、かつてひーちゃんとも一緒に見に行った動物園のあくびをしていたシマウマのシマウマみたいになっ…


「京介くんっ!」

「ってぇ! …京介くん?……何かな?」


 急に現実に引き返されたからつい叫んじゃったよ。まあ、僕ら二人の格好はたいへん非現実的なんだけども。

 瞳の色はこの体勢では見えないけど、この感じ…治まったのかな? 良かった良かった。


「あの、ね? …その、ね?」

「うん?」


「…お馬さんしてたら、その、ね? 聖の、その、お股とお胸のシール、がね? か、か、痒くなって、ね? …あの、その、ね? わかるでしょ? んっと、京介くんが、ね? その、聖のここをね? ───きょんくん! 聖のここを、カ、カ、カリカリ掻きなさい……!」


 ふー…まったく。自分でも掻けるだろうに、このお姫様は。


 ごくり。

 姫、このお馬さんたる草原を制覇した勇者に全てお任せを。





「きょんくん! それ、ちがうからっ! それカリカリじゃないっ! ブルブルっだから! いや! あ! あ! それ以上やめ、てっ! ダメ────っ、ひぃいんっ!」

「うんうん。任せて、ひーちゃん。可愛いよ」


「はー、はー、うるさい! こん、の、ラブマシ、んっ! めあっ! あ! ああ! きょんくんのくせに! なまっ! いっ! きっよ! あぁ──だめだって言ってるじゃな──いくっ!」

「ひーちゃん、気持ち良い?」


「……きょんくんなんて知らない知らないっ! 気持ちくなんてな…え? あ、や、やだ! やだ! 何か出ちゃうっっ!」

「嘘なんかつくからだよ、ね?」





「はーっ、はーっ、よし! きょんくんはじっとしてて」

「…いきなりは無理だよ」


「いいから! 私がいっつも上なんだから! 任せなさい!」

「そ、そう? じゃあじっとしてるね」


「こうよね? わたし、知ってるんだから。そして、この痛みがアオハルの証…あれ? なんで? 痛く…ない? ひん! あ、あれ? するする入り……ひゃぁんっ?!」

「ひーちゃん、最初は浅い方が……」


「ごはっ! ひぃ、これでいいの! じっと! してて! わたしがひーひー言わせるんだから……きょんくんを支配…あえ? ひん! あ! ひあ! ひぃん! きょんくん! あっ! やっ! 絶対! あん! 何かしたでしょ!」

「した事はしたけど…ひーちゃんが自分で動いてるよ。それより足プルプルしてるけど…」


「ひゃぁん?! 何で勝手に、あっ、そんな事! ちょっと、きょんくん、う、うごか、ない、でっあ"あ"─────!?」

「僕は動いてな、あ、全部…」


「かはっ…!?」

「もー、ひーちゃんは仕方ないなあ。今からは僕に任せてね」


「いや、いや、いや、いま、動けないの、だめ、いやだってば、やめ───」





「…絶叫ロデオマシンのきょんくんなんて、キライよ」

「ひーちゃんが騎乗に拘るのが悪いよね」


「きょんくんの、この、串刺し公」

「ひーちゃんがマウントポジションに拘るから足痙攣させて深く突き刺さったんだよね」


「……私、瑠璃と同じになっちゃった」

「ああ、それ違うやつだから安心して」


「……えっ?」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

勇者のハーレムパーティー抜けさせてもらいます!〜やけになってワンナイトしたら溺愛されました〜

犬の下僕
恋愛
勇者に裏切られた主人公がワンナイトしたら溺愛される話です。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...