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ダズンローズの花束
トラウマ
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| 藤堂 京介
ゴブリンハーレム誕生の翌日。昼休みに『恋アポ』の話を愛香達に話した。
もちろんアイコン100の件も。
彼女達は早速登録し、ものすごい勢いで閲覧し出した。一息ついたかと思えば、今度はものすごい勢いで書き込み出した。
スマホなのに爪が当たるのかカタカタ鳴ってる。
僕自身はあまりスマホは使っていない。電話くらいか。メッセもあんまり。
どうもまだ価値観がファンタジーのままで、抜けてないのだ。
便利だと思うけど、科学と魔法。言葉にしにくいが、なんとなく抵抗がある。そしてそんな便利なものがなくともなんとかしてきた自信があった。それにここは異世界ではないのだ。
まあ、それが怠慢を招き、逆レとなった。
まあ、それが過去最高の未羽の興奮を呼んでいた。
違くて。
…よくよく考えたら何で逆レされたんだろうか。あまりに肉体言語でぶつかることが普通の世界で過ごしていたためか、あまり誰が、とか何のために、とか考えてなかった。
子種、欲しかったんだろうな。
くらいだ。
でも異世界じゃないしな。元世界であっても、そんな大昔の価値観など今時ないだろうし…
まあストーカーの線もあるか。
いや、けど、結局絹ちゃんも晴風ちゃんも過去に出会っていたのだし。
知ってる人か…
そんな事を考えながらみんなを見ると、すごい形相だった。
物騒な事でも書かれているのだろうか。
「京ちゃんはね──、見なくて───、いいよ───」
「そうね、きょんくんは見なくていいわ」
「京介くんが見るのはワンチラのほうね」
「そ、そう? なら……別にいいか…」
なんか、気にな…らないか。
ワンチラは気になるけども。
勇者なんてやってたら、いろいろ言われてたからなあ。ましてや顔も知らない誰かの事なんて気にすることがそもそも出来ない。常時戦場だったし。
ただ…召喚前のやらかしなら多少は気になる。まあ、全然覚えてないんだけど。
でも、そういうゴブリン的なことはしてないと思うんだけど…
あ。そうだ。
「…ピンクのリボンタイで…黒ブレザーに濃いグレーのチェックのスカートの高校って知ってる?」
「それ鶴ヶ峰だよ、京ちゃん。何? 着よっか? 次は──」
「よしなさい、愛香。話を曖昧にさせないで! これは制服浮気かも──」
「聖ん、黙って。その学校がどしたの? 京介くん」
「ああ、ちょっとね。それでいて松葉杖の子、恋アポに載ってないかな? そ…どうしたの?」
「………」
「………」
「………」
…愛香と聖と瑠璃ちゃんが一斉に急に黙り込んだ。何? なんか変なこと言った?
「なんなのこの空気? 未羽、わかる?」
「……いえ、響子は?」
「そうですね。この性悪三人が揃って黙る…松葉杖……はい、はい、ええ、ええ、謎は解けました。皆さんも知ってしまえば簡単ですよ? つまりどうやってお互いの骨を折るか算段をつけているのわぁぁぁぃぃぃたぃぃ! 何でも、ありませんん!」
愛香と聖に足を踏まれたようだ。上履きとはいえ痛いだろう。それに…愛香達は何かを知ってるようだ。
「…京ちゃん。多分それ、永遠ちゃんだよ。…会えたの?」
永遠…ちゃん…?
「…永遠ちゃんって……あの永遠ちゃん…?」
「そだよ? 永ちゃんだよ。あれ…京介くん?」
「顔…真っ青だよ…京ちゃん?」
「永遠にまさか何かされたの、きょんく───」
「三之宮、兄さんから話すまで黙って。みんなも……もしかしたら革命かもしれんきん」
「…きん? ギャル語の次? どこ語?」
「革命…?… ちょっと何言ってるか、瑠璃わかんないんだけど」
◆
永遠ちゃん、やめて、永遠ちゃん……痛っ、何か…記憶が…
『き、東雲と同じことさせろ。さもないとにお義父さんに言うから─────』
『きょ、三之宮と同じことさせろ。さもないとお義父さんに言うから─────』
『きょ、きょ、新津と同じことさせろ。さもないとお義父さんに言うから─────』
『き、きょう、桃と同じことさせろ。桃には絶対内緒だからね!喋ったらお義父さんに言うから─────』
『早く脱いで! 三馬鹿に絶対言っちゃ駄目! 先生にも駄目! 二人の秘密だからね! 絶対だからね! さもないとお義父さんに言うからね! さあ! きょうくん─────』
愛香が越してくる前、僕の心と身体をこれでもかとネチネチチクチク刺してきた……僕の最強の……天敵……永遠ちゃん……
うん? あれ? 今思えば…これ…ツンデレ…だった…のかな?
「永ちゃん、いっつも京介くんロックオンしてたもんね」
「五歳でメス顔だったわよ」
「へぇ────知らなかったな~~」
「……」
いつも僕をターゲットにしていた…真っ赤な目をして……鼻息荒くって……すぐ腹パンか肩パンしてきて…ともだ股間してきて…あれが…メス顔……?…
あれが?! 絶対違う!!
絶対イジメだった!
……あれ? じゃあなんで今逆レ?
クセのある新手のイジメか?!
しかも孕ませ罪悪感を煽ることで?!
遂に金銭の搾取を?!
いや、ないか…
ならツンデレか…
ツンデレからの子種とか嘘だろ…
三週遅れくらいのツンデレ+逆レとか、価値観変わるんだけど…
普通に嫌われてると思ってた…
それに……そう、桃ちゃんが言ってたような……あれ? ならなんで桃ちゃんは……
いや、そうだ。あの桃ちゃんが嘘をつくわけない。
それに、まだだ。
まだ瞳の色を見ていない。瞳の色に頼らないと何もできないとか言わないで欲しい。
永遠ちゃんはだいたい他の子がしてきた行為をおかわりして、言葉と拳の暴力を足して支払い、お釣りを求めていた女の子だった。
お釣りとは、僕の諦めだった。
勝ったことなど一度もない。
というか、女の子に手をあげたことなんてない。
純と未知瑠はノーカンだ。
ぶっちゃけ、永遠ちゃんには泣かされた記憶しかない。
人の前では泣くなと父さんと約束していたから影でいつも泣いていた。
良い思い出なんて……
だからそれをバネにして鍛えて……
愛香が現れて救ってくれて……ついでに男友達も遠ざけて……それはしなくて良かったと思うんだけど……
そういえば、永遠ちゃんのおかげか、他の子に何されようがアレに比べたらマシと思ってだいたい容易かったな……
でもな……
いくら異世界で勇者していたとはいえ、僕にも苦手なものくらいある。
それにましてや小さな時だ。
どんなにしっかりした大人になったとしてもみんな無力な子供の時はあったんだ。
悲しみに暮れながらもしっかりと何度もねだる婚約破棄された姫も、他の女の子に睡眠薬を飲ませ、しっかり下準備をしてきた子供みたいな森の姫も、言葉巧みにしっかり誘い受けする公国の姫騎士も、魔族の技を得てから付け狙いの精度を上げしっかり逆レしてきた混血の子も、あっという間に淫らな蝶にしっかりなった宿屋の子も、鎖骨を噛み砕きながらもしっかり求愛する熊獣人と豹獣人の子も…
みんな昔子供だったのだ。
違くて。
これは……そう、クエストだ。
僕が超えなければいけない冒険のクエストだ。
待っていろよ、永遠ちゃん! 僕は大きくなったんだ! いろいろ大きくなったんだ! あの頃の僕とは違うんだ! いろいろ違うんだ!
あれ? じゃあ、もしかして身体がトラウマで硬直していたから僕は一瞬気付けなかった?
確かに僕の死角をつくのがやたら上手かったけど……気付いた時にはズボンのズリ下げくらっていて…丸出しで……恥ずかしくて…
違う違う、そんなことはない! あれは僕の優しさだったんだ!
そう、僕は成長したんだ。
待っていろよ! 永遠ちゃん!
僕は君に必ずヤり返す!
◆
…いや、でもやっぱり怖いな…こう、根源的な怖さというか…トラウマというか…
僕、勇者だったのに…
まあまあ怖い敵、屠ってきたのに……
それに、一回思い出したら連鎖的に思い出してしまうな…
なんか剥かれた記憶しかないな…
かくれんぼとかプールの時とか公衆トイレとか常にズボンズリ下げ狙われてたな…
そのあとの生電気アンマ、強烈だったな…
───魔法で拘束するか。
でも魔法はなあ…公平じゃないしな…
───なら物理か。
過去一度試みた時の失敗が過ぎるな…そのあとの仕返しは倍返しどころではなかったな…
どうしよう…家帰りたくなってきた…
いや駄目だ。まだ確証は無いが、放っておくと芽吹いてしまうかもしれない。
そういうのはお互い話合ってからだ。
早く─────仕込まないと。
◆
「そういえば…京介くん、成ちゃん来るまで…小さい時って永ちゃん苦手じゃなかった? 口には出してなかったけど」
「あんだけ獲物狩るみたいな顔してればね。きょんくんに苦手とか。良い気味~」
「え!そうなの!? 京ちゃん、本当はそうだったの!?」
「愛香…あんた、やけに嬉しそうね」
「………」
愛香、僕のトラウマがそんなに嬉しいかい?
ちょっと屋上行こうか。
……いや、待て。これは愛香の罠だ。
二日連続だ。
いや…まあ、嬉しいな…
「まさか…兄さんが嫌がる…それが革命のキー…?…」
「……」
未羽も行こっか。そして僕の記憶も上書きしてよ…
◆
享和高校の屋上は緑色の金網で囲まれていた。高さはおおよそ3メートルほどあり、天辺は鼠返しみたいになっていた。
自由に出入り出来るため、いつ誰が来るかわからない。
だが、この頼れる幼馴染の行動予測と僕の魔法によって、簡易な密室が出来上がっていた。
「さ、京ちゃんこっち。眺めが良いから」
「愛香、流石に怖くない?ねえ、兄さん」
「いや、特には…」
確かに眺めは良い。ここからグラウンドを抜け、享和駅までスカッと抜けている。
「な、兄さんはもうそんなレベルまで…」
「むふ──、やっぱり。そこに立っててね…動いちゃ駄目だからね」
「こんなところでペロペロ?そんなのいくら兄さんでも緊張して勃起……なんでもありません…よし」
何かすみません。凹んだところがあれば凸なところだってもちろんある。だって人族だもの。二人は僕の某をどうやら左右から挟むようだ。
「未羽ちゃん、もっと唇寄せて。こないだもしたじゃん」
「なんか解放的過ぎて恥ずかしいのよ!」
「ほら、ちゅ、二人で揃えて咥えてちゅぴっ、にゅにゅっとしてあげよ?ちゅ、ちゅ、京ちゃん待ってるよ?」
「チュプ、ちゅ、レロ~、でも…」
「ふー。未羽ちゃん、そこに立って。フェンス掴んでて。そう、そうしてて。んしょ──!」
「あ!パンツいきなり下げないで!何するの!…あ、兄さん…何かしら、あ!あ、あん!いきなり!入れる!なんて!あん!」
それは、ほらまあるいお尻があったら誰だってそうするさ。
未羽はもうすっかり僕のカタチになっていた。だから先に少しだけの水の魔法だけで済む。
「ほら口塞がないと運動部から丸みえだよ。ガンバレガンバレ未羽。ガンバレガンバレ未羽。むふー」
愛香はしゃがんで未羽に発破をかける。いや、違うな。楽しんでるね。なら未羽はここをこしょこしょと…
「ん~!ん!ん!ん!あ!んんん──!」
「あ、イったね。京ちゃん、次はこっち。愛香のおしり、好きだよね。まだ後ろの穴はあげてないけど、今度あげるねえ!あ!え?あ、何で!、何で!入るの!何で!」
それはほら、そんな色素の薄い綺麗な穴を見せつけられたら誰だってそうするさ。もう索敵により身体の中は把握済みだ。索敵を絞り込んで細かく指定して放つと鼻血出たけど。
いろいろな魔法を使いつつ回復しながら押し広げていく。あー。良い。
流石にバレるから認識阻害の魔法も振る。
これで安心だね。
「しかも!きも!きもち!気持ち良い!なんで!京ちゃん!わたし!変態っ!かなっ!かな!がな"ぁ────っ、あ───いっ─!」
「可愛いよ。もっと見せつけてくれる?それに口塞がないと。未羽。塞いであげて」
「はい、兄さん。ほら愛香。チュ、んちゅ、ちゃ、レロ、レロっんん!? んん──?! ~~ぷはっ、兄さん!指より違うのがいいきん!」
「わかったよ。ほら続けて。二人とも白目になろうね」
「ひぐっ、お、お、お、お、お───っ、あ───いくいくいくいくよ!愛香おしりでいっちゃあっ!ああっ!初めてだからね!ほんとだからね!ああ─っ、あ─イグッ! あ…おしりの穴で!イクなんて!恥ずかしい!よお!イグッ!」
「いくよ!愛香!んんっ!出る!」
◆
「未羽…指でいかさ!れるの!いや!あん!あ!愛香の!幸せ顔!兄さん!お願い!未羽!に!も!」
「ほらお尻向けて」
「……はい。どうぞ、兄さん…末永くここも可愛がってくださいねぇっ! お、お、お──ヤバ───……」
ゴブリンハーレム誕生の翌日。昼休みに『恋アポ』の話を愛香達に話した。
もちろんアイコン100の件も。
彼女達は早速登録し、ものすごい勢いで閲覧し出した。一息ついたかと思えば、今度はものすごい勢いで書き込み出した。
スマホなのに爪が当たるのかカタカタ鳴ってる。
僕自身はあまりスマホは使っていない。電話くらいか。メッセもあんまり。
どうもまだ価値観がファンタジーのままで、抜けてないのだ。
便利だと思うけど、科学と魔法。言葉にしにくいが、なんとなく抵抗がある。そしてそんな便利なものがなくともなんとかしてきた自信があった。それにここは異世界ではないのだ。
まあ、それが怠慢を招き、逆レとなった。
まあ、それが過去最高の未羽の興奮を呼んでいた。
違くて。
…よくよく考えたら何で逆レされたんだろうか。あまりに肉体言語でぶつかることが普通の世界で過ごしていたためか、あまり誰が、とか何のために、とか考えてなかった。
子種、欲しかったんだろうな。
くらいだ。
でも異世界じゃないしな。元世界であっても、そんな大昔の価値観など今時ないだろうし…
まあストーカーの線もあるか。
いや、けど、結局絹ちゃんも晴風ちゃんも過去に出会っていたのだし。
知ってる人か…
そんな事を考えながらみんなを見ると、すごい形相だった。
物騒な事でも書かれているのだろうか。
「京ちゃんはね──、見なくて───、いいよ───」
「そうね、きょんくんは見なくていいわ」
「京介くんが見るのはワンチラのほうね」
「そ、そう? なら……別にいいか…」
なんか、気にな…らないか。
ワンチラは気になるけども。
勇者なんてやってたら、いろいろ言われてたからなあ。ましてや顔も知らない誰かの事なんて気にすることがそもそも出来ない。常時戦場だったし。
ただ…召喚前のやらかしなら多少は気になる。まあ、全然覚えてないんだけど。
でも、そういうゴブリン的なことはしてないと思うんだけど…
あ。そうだ。
「…ピンクのリボンタイで…黒ブレザーに濃いグレーのチェックのスカートの高校って知ってる?」
「それ鶴ヶ峰だよ、京ちゃん。何? 着よっか? 次は──」
「よしなさい、愛香。話を曖昧にさせないで! これは制服浮気かも──」
「聖ん、黙って。その学校がどしたの? 京介くん」
「ああ、ちょっとね。それでいて松葉杖の子、恋アポに載ってないかな? そ…どうしたの?」
「………」
「………」
「………」
…愛香と聖と瑠璃ちゃんが一斉に急に黙り込んだ。何? なんか変なこと言った?
「なんなのこの空気? 未羽、わかる?」
「……いえ、響子は?」
「そうですね。この性悪三人が揃って黙る…松葉杖……はい、はい、ええ、ええ、謎は解けました。皆さんも知ってしまえば簡単ですよ? つまりどうやってお互いの骨を折るか算段をつけているのわぁぁぁぃぃぃたぃぃ! 何でも、ありませんん!」
愛香と聖に足を踏まれたようだ。上履きとはいえ痛いだろう。それに…愛香達は何かを知ってるようだ。
「…京ちゃん。多分それ、永遠ちゃんだよ。…会えたの?」
永遠…ちゃん…?
「…永遠ちゃんって……あの永遠ちゃん…?」
「そだよ? 永ちゃんだよ。あれ…京介くん?」
「顔…真っ青だよ…京ちゃん?」
「永遠にまさか何かされたの、きょんく───」
「三之宮、兄さんから話すまで黙って。みんなも……もしかしたら革命かもしれんきん」
「…きん? ギャル語の次? どこ語?」
「革命…?… ちょっと何言ってるか、瑠璃わかんないんだけど」
◆
永遠ちゃん、やめて、永遠ちゃん……痛っ、何か…記憶が…
『き、東雲と同じことさせろ。さもないとにお義父さんに言うから─────』
『きょ、三之宮と同じことさせろ。さもないとお義父さんに言うから─────』
『きょ、きょ、新津と同じことさせろ。さもないとお義父さんに言うから─────』
『き、きょう、桃と同じことさせろ。桃には絶対内緒だからね!喋ったらお義父さんに言うから─────』
『早く脱いで! 三馬鹿に絶対言っちゃ駄目! 先生にも駄目! 二人の秘密だからね! 絶対だからね! さもないとお義父さんに言うからね! さあ! きょうくん─────』
愛香が越してくる前、僕の心と身体をこれでもかとネチネチチクチク刺してきた……僕の最強の……天敵……永遠ちゃん……
うん? あれ? 今思えば…これ…ツンデレ…だった…のかな?
「永ちゃん、いっつも京介くんロックオンしてたもんね」
「五歳でメス顔だったわよ」
「へぇ────知らなかったな~~」
「……」
いつも僕をターゲットにしていた…真っ赤な目をして……鼻息荒くって……すぐ腹パンか肩パンしてきて…ともだ股間してきて…あれが…メス顔……?…
あれが?! 絶対違う!!
絶対イジメだった!
……あれ? じゃあなんで今逆レ?
クセのある新手のイジメか?!
しかも孕ませ罪悪感を煽ることで?!
遂に金銭の搾取を?!
いや、ないか…
ならツンデレか…
ツンデレからの子種とか嘘だろ…
三週遅れくらいのツンデレ+逆レとか、価値観変わるんだけど…
普通に嫌われてると思ってた…
それに……そう、桃ちゃんが言ってたような……あれ? ならなんで桃ちゃんは……
いや、そうだ。あの桃ちゃんが嘘をつくわけない。
それに、まだだ。
まだ瞳の色を見ていない。瞳の色に頼らないと何もできないとか言わないで欲しい。
永遠ちゃんはだいたい他の子がしてきた行為をおかわりして、言葉と拳の暴力を足して支払い、お釣りを求めていた女の子だった。
お釣りとは、僕の諦めだった。
勝ったことなど一度もない。
というか、女の子に手をあげたことなんてない。
純と未知瑠はノーカンだ。
ぶっちゃけ、永遠ちゃんには泣かされた記憶しかない。
人の前では泣くなと父さんと約束していたから影でいつも泣いていた。
良い思い出なんて……
だからそれをバネにして鍛えて……
愛香が現れて救ってくれて……ついでに男友達も遠ざけて……それはしなくて良かったと思うんだけど……
そういえば、永遠ちゃんのおかげか、他の子に何されようがアレに比べたらマシと思ってだいたい容易かったな……
でもな……
いくら異世界で勇者していたとはいえ、僕にも苦手なものくらいある。
それにましてや小さな時だ。
どんなにしっかりした大人になったとしてもみんな無力な子供の時はあったんだ。
悲しみに暮れながらもしっかりと何度もねだる婚約破棄された姫も、他の女の子に睡眠薬を飲ませ、しっかり下準備をしてきた子供みたいな森の姫も、言葉巧みにしっかり誘い受けする公国の姫騎士も、魔族の技を得てから付け狙いの精度を上げしっかり逆レしてきた混血の子も、あっという間に淫らな蝶にしっかりなった宿屋の子も、鎖骨を噛み砕きながらもしっかり求愛する熊獣人と豹獣人の子も…
みんな昔子供だったのだ。
違くて。
これは……そう、クエストだ。
僕が超えなければいけない冒険のクエストだ。
待っていろよ、永遠ちゃん! 僕は大きくなったんだ! いろいろ大きくなったんだ! あの頃の僕とは違うんだ! いろいろ違うんだ!
あれ? じゃあ、もしかして身体がトラウマで硬直していたから僕は一瞬気付けなかった?
確かに僕の死角をつくのがやたら上手かったけど……気付いた時にはズボンのズリ下げくらっていて…丸出しで……恥ずかしくて…
違う違う、そんなことはない! あれは僕の優しさだったんだ!
そう、僕は成長したんだ。
待っていろよ! 永遠ちゃん!
僕は君に必ずヤり返す!
◆
…いや、でもやっぱり怖いな…こう、根源的な怖さというか…トラウマというか…
僕、勇者だったのに…
まあまあ怖い敵、屠ってきたのに……
それに、一回思い出したら連鎖的に思い出してしまうな…
なんか剥かれた記憶しかないな…
かくれんぼとかプールの時とか公衆トイレとか常にズボンズリ下げ狙われてたな…
そのあとの生電気アンマ、強烈だったな…
───魔法で拘束するか。
でも魔法はなあ…公平じゃないしな…
───なら物理か。
過去一度試みた時の失敗が過ぎるな…そのあとの仕返しは倍返しどころではなかったな…
どうしよう…家帰りたくなってきた…
いや駄目だ。まだ確証は無いが、放っておくと芽吹いてしまうかもしれない。
そういうのはお互い話合ってからだ。
早く─────仕込まないと。
◆
「そういえば…京介くん、成ちゃん来るまで…小さい時って永ちゃん苦手じゃなかった? 口には出してなかったけど」
「あんだけ獲物狩るみたいな顔してればね。きょんくんに苦手とか。良い気味~」
「え!そうなの!? 京ちゃん、本当はそうだったの!?」
「愛香…あんた、やけに嬉しそうね」
「………」
愛香、僕のトラウマがそんなに嬉しいかい?
ちょっと屋上行こうか。
……いや、待て。これは愛香の罠だ。
二日連続だ。
いや…まあ、嬉しいな…
「まさか…兄さんが嫌がる…それが革命のキー…?…」
「……」
未羽も行こっか。そして僕の記憶も上書きしてよ…
◆
享和高校の屋上は緑色の金網で囲まれていた。高さはおおよそ3メートルほどあり、天辺は鼠返しみたいになっていた。
自由に出入り出来るため、いつ誰が来るかわからない。
だが、この頼れる幼馴染の行動予測と僕の魔法によって、簡易な密室が出来上がっていた。
「さ、京ちゃんこっち。眺めが良いから」
「愛香、流石に怖くない?ねえ、兄さん」
「いや、特には…」
確かに眺めは良い。ここからグラウンドを抜け、享和駅までスカッと抜けている。
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「むふ──、やっぱり。そこに立っててね…動いちゃ駄目だからね」
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何かすみません。凹んだところがあれば凸なところだってもちろんある。だって人族だもの。二人は僕の某をどうやら左右から挟むようだ。
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「なんか解放的過ぎて恥ずかしいのよ!」
「ほら、ちゅ、二人で揃えて咥えてちゅぴっ、にゅにゅっとしてあげよ?ちゅ、ちゅ、京ちゃん待ってるよ?」
「チュプ、ちゅ、レロ~、でも…」
「ふー。未羽ちゃん、そこに立って。フェンス掴んでて。そう、そうしてて。んしょ──!」
「あ!パンツいきなり下げないで!何するの!…あ、兄さん…何かしら、あ!あ、あん!いきなり!入れる!なんて!あん!」
それは、ほらまあるいお尻があったら誰だってそうするさ。
未羽はもうすっかり僕のカタチになっていた。だから先に少しだけの水の魔法だけで済む。
「ほら口塞がないと運動部から丸みえだよ。ガンバレガンバレ未羽。ガンバレガンバレ未羽。むふー」
愛香はしゃがんで未羽に発破をかける。いや、違うな。楽しんでるね。なら未羽はここをこしょこしょと…
「ん~!ん!ん!ん!あ!んんん──!」
「あ、イったね。京ちゃん、次はこっち。愛香のおしり、好きだよね。まだ後ろの穴はあげてないけど、今度あげるねえ!あ!え?あ、何で!、何で!入るの!何で!」
それはほら、そんな色素の薄い綺麗な穴を見せつけられたら誰だってそうするさ。もう索敵により身体の中は把握済みだ。索敵を絞り込んで細かく指定して放つと鼻血出たけど。
いろいろな魔法を使いつつ回復しながら押し広げていく。あー。良い。
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「可愛いよ。もっと見せつけてくれる?それに口塞がないと。未羽。塞いであげて」
「はい、兄さん。ほら愛香。チュ、んちゅ、ちゃ、レロ、レロっんん!? んん──?! ~~ぷはっ、兄さん!指より違うのがいいきん!」
「わかったよ。ほら続けて。二人とも白目になろうね」
「ひぐっ、お、お、お、お、お───っ、あ───いくいくいくいくよ!愛香おしりでいっちゃあっ!ああっ!初めてだからね!ほんとだからね!ああ─っ、あ─イグッ! あ…おしりの穴で!イクなんて!恥ずかしい!よお!イグッ!」
「いくよ!愛香!んんっ!出る!」
◆
「未羽…指でいかさ!れるの!いや!あん!あ!愛香の!幸せ顔!兄さん!お願い!未羽!に!も!」
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「……はい。どうぞ、兄さん…末永くここも可愛がってくださいねぇっ! お、お、お──ヤバ───……」
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※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
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