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第一章《吸血姫と機械の侍娘》
第四話 初めての友人
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人を信じないと決めてから初めて見た目。
お母様と同じまっすぐな目。
この人は本当のことしか言っていない。
信じてみたい·····この人のことを。
でも…怖い…。また裏切られるのが…とても怖い。
信じたいのに…信じれない…そんな矛盾が頭の中を駆け巡っている。
「どしたの?そんな泣きそうな顔して」
「えっ?」
そう言われて気づいた。
どうして泣きそうな顔してるの?私…。
また裏切られるのが怖いから?
この人の雰囲気がお母様に似ていたから?
分からない…こんなこと…初めてだ…。
私が自分のことで戸惑っていると、
「取り敢えず私は帰るよ。また明日来るからね~」
そう言って彼女は去っていった。
「さて、どうしようかぁ」
外は大分暗くなっており、街は昼のような活気さは無く、まるで誰もいないかのようにシンと静まっていた。
そんな町を彷徨いながら私は考え事をしていた。
(…あの子のあの顔…とても寂しそうだったな…。しかもあの感じ…信じるって行為に恐怖を覚えてるようにも見えた…)
「あれっ?ここって···」
どうやら考え事をしているうちに依頼の男と出会った場所に来ていたようだった。
「…あの男に聞いてみるか。なんか他に情報持ってないか」
そう思い私は路地裏の集会所に向かったのだが、そこには人の気配も魔力の痕跡も無かった。
サーチアイを使って周囲の魔力反応を見たが見つからず、聴覚を強化しても私の息遣い以外の音は聞こえなかった。
「…どこいったあの男?これって依頼取り消し?それとも続行不可能?」
こんな時にでも依頼のことを考えるのは私が冒険者脳だからだろうか?
「まぁ、考えても無駄かぁ…個人的にあの子のこと救いたくなっちゃったし」
おそらくだがあの子は昔に信頼していた人に裏切られだろう。そのせいで人を簡単に信じれなくなっている。
それにあの泣きそうな顔、私の真剣さを感じ取ったかもしくは、誰かと私を重ねたか。
「どちらにせよまずは泊まるとこ探さないと」
そうして私は宿を探すために集会所を後にした。
あの人が帰ってから一度も寝れなかった。
自分の中にある感情や思いが整理できず、自分でもよく分からない状態になっていた。
信じたいのに…頭に過ぎるのはお兄様の顔。信じていた人の変わり果てた顔。裏切りの恐怖が私を雁字搦めにする。
「来たよーってどしたの?そんな震えて?」
恐怖に震えていると、脳天気な声が聞こえた。
振り返るとそこには昨日来た女の人が立っていた。
「···なんでもないです」
私は恐怖を誤魔化すように返事をした。
「·····ふーん。(なんでもないようには見えないけどね。)あ、私の名前はユヅキ。あなたの名前は?」
「え···?」
な…まえ?
「私さ、あなたと友達になりたいんだよね」
女の人は照れたように言う。
(友達?なんで?誰と?私と?)
彼女の言っている意味がよく分からず混乱する。
そもそも彼女は私が何故こんなところにいるのかという理由を知っているのだろうか?
「私と·····?」
気がつけばそんな言葉を口にしていた。
そんな問いに大して彼女は心底不思議そうな顔で、
「そうだけど?あなた以外誰がここにいるの?」
と言い放ち、しゃがんで私と目を合わせに来た。
「で、名前は?」
そう笑顔で質問された私は、その圧に耐えれず自分の名前を教えた。
「る、ルナ···ルナリアス・クルド・ガルディアス」
「うん。よろしくねルナリアス」
名前を聞くと嬉しそうに彼女は立ち上がり握手を求めるように手を出した。
「さてルナリアス、私と友達になってくれる?」
「…私がなんでこんな場所に居るのか知りたくないんですか?そもそもこんな場所にいる私を危険なやつと思わないんですか!?」
彼女が何を考えているのか分からず、その恐怖を紛らわすように怒鳴る私に彼女は、
「知りたくもないし関係ないね。確かに魔力の量は普通の人より多いけど……それだけじゃん。あなたみたいに魔力が多い人なんて普通にいるよ?」
私の目をまっすぐと見つめる目…。お母様と同じ目…。
悪意も嘘も感じない目…。
信じたい…。信じてみたい…。このお母様と同じ…いやそれ以上にまっすぐなこの目を…この人を信じたい。この人と友達になりたい!
「…ルナ…」
「ん?」
「…ルナって呼んでください…。ルナリアスだと長いじゃないですか…」
徐々に恥ずかしくなり最後なんかちゃんと発音できてるか怪しい程の小声で言ったが、彼女には聞こえたのだろう。とても嬉しそうな笑顔をしていた。
「改めて自己紹介するね!私の名前はユヅキ!こう見えてSランク冒険者だよ!あ、敬語じゃなくていいからね!よろしくね!ルナ!」
笑顔で元気よく自己紹介するユヅキに私は笑顔で答える。
「…私の名前はルナリアス・クルド・ガルディアス。こちらこそよろしく。ユヅキ」
お母様と同じまっすぐな目。
この人は本当のことしか言っていない。
信じてみたい·····この人のことを。
でも…怖い…。また裏切られるのが…とても怖い。
信じたいのに…信じれない…そんな矛盾が頭の中を駆け巡っている。
「どしたの?そんな泣きそうな顔して」
「えっ?」
そう言われて気づいた。
どうして泣きそうな顔してるの?私…。
また裏切られるのが怖いから?
この人の雰囲気がお母様に似ていたから?
分からない…こんなこと…初めてだ…。
私が自分のことで戸惑っていると、
「取り敢えず私は帰るよ。また明日来るからね~」
そう言って彼女は去っていった。
「さて、どうしようかぁ」
外は大分暗くなっており、街は昼のような活気さは無く、まるで誰もいないかのようにシンと静まっていた。
そんな町を彷徨いながら私は考え事をしていた。
(…あの子のあの顔…とても寂しそうだったな…。しかもあの感じ…信じるって行為に恐怖を覚えてるようにも見えた…)
「あれっ?ここって···」
どうやら考え事をしているうちに依頼の男と出会った場所に来ていたようだった。
「…あの男に聞いてみるか。なんか他に情報持ってないか」
そう思い私は路地裏の集会所に向かったのだが、そこには人の気配も魔力の痕跡も無かった。
サーチアイを使って周囲の魔力反応を見たが見つからず、聴覚を強化しても私の息遣い以外の音は聞こえなかった。
「…どこいったあの男?これって依頼取り消し?それとも続行不可能?」
こんな時にでも依頼のことを考えるのは私が冒険者脳だからだろうか?
「まぁ、考えても無駄かぁ…個人的にあの子のこと救いたくなっちゃったし」
おそらくだがあの子は昔に信頼していた人に裏切られだろう。そのせいで人を簡単に信じれなくなっている。
それにあの泣きそうな顔、私の真剣さを感じ取ったかもしくは、誰かと私を重ねたか。
「どちらにせよまずは泊まるとこ探さないと」
そうして私は宿を探すために集会所を後にした。
あの人が帰ってから一度も寝れなかった。
自分の中にある感情や思いが整理できず、自分でもよく分からない状態になっていた。
信じたいのに…頭に過ぎるのはお兄様の顔。信じていた人の変わり果てた顔。裏切りの恐怖が私を雁字搦めにする。
「来たよーってどしたの?そんな震えて?」
恐怖に震えていると、脳天気な声が聞こえた。
振り返るとそこには昨日来た女の人が立っていた。
「···なんでもないです」
私は恐怖を誤魔化すように返事をした。
「·····ふーん。(なんでもないようには見えないけどね。)あ、私の名前はユヅキ。あなたの名前は?」
「え···?」
な…まえ?
「私さ、あなたと友達になりたいんだよね」
女の人は照れたように言う。
(友達?なんで?誰と?私と?)
彼女の言っている意味がよく分からず混乱する。
そもそも彼女は私が何故こんなところにいるのかという理由を知っているのだろうか?
「私と·····?」
気がつけばそんな言葉を口にしていた。
そんな問いに大して彼女は心底不思議そうな顔で、
「そうだけど?あなた以外誰がここにいるの?」
と言い放ち、しゃがんで私と目を合わせに来た。
「で、名前は?」
そう笑顔で質問された私は、その圧に耐えれず自分の名前を教えた。
「る、ルナ···ルナリアス・クルド・ガルディアス」
「うん。よろしくねルナリアス」
名前を聞くと嬉しそうに彼女は立ち上がり握手を求めるように手を出した。
「さてルナリアス、私と友達になってくれる?」
「…私がなんでこんな場所に居るのか知りたくないんですか?そもそもこんな場所にいる私を危険なやつと思わないんですか!?」
彼女が何を考えているのか分からず、その恐怖を紛らわすように怒鳴る私に彼女は、
「知りたくもないし関係ないね。確かに魔力の量は普通の人より多いけど……それだけじゃん。あなたみたいに魔力が多い人なんて普通にいるよ?」
私の目をまっすぐと見つめる目…。お母様と同じ目…。
悪意も嘘も感じない目…。
信じたい…。信じてみたい…。このお母様と同じ…いやそれ以上にまっすぐなこの目を…この人を信じたい。この人と友達になりたい!
「…ルナ…」
「ん?」
「…ルナって呼んでください…。ルナリアスだと長いじゃないですか…」
徐々に恥ずかしくなり最後なんかちゃんと発音できてるか怪しい程の小声で言ったが、彼女には聞こえたのだろう。とても嬉しそうな笑顔をしていた。
「改めて自己紹介するね!私の名前はユヅキ!こう見えてSランク冒険者だよ!あ、敬語じゃなくていいからね!よろしくね!ルナ!」
笑顔で元気よく自己紹介するユヅキに私は笑顔で答える。
「…私の名前はルナリアス・クルド・ガルディアス。こちらこそよろしく。ユヅキ」
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