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第26話 ハーレム宴
しおりを挟む夜の空の下、俺たちはキャンプ宴を始めた。
家が黒焦げになったのはショックだったが、もう仕方ない。
今、俺たちには目の前にたくさんの肉とお菓子がある。それだけで十分だろ!
「よーし、宴だ!みんな、盛り上がれぇぇぇ!!」
俺が豪快に叫ぶと、焔華がすかさず肉を網に載せて、ニヤリと笑う。
「ふふふ、これで肉パーティーじゃの!焦げた家のことは忘れろ!肉が全てじゃ!!」
焔華のテンションはMAXだ。
網の上に肉を豪快に並べ、ジュージューと音を立てている。
煙が立ち上るたびに、さっきの家の火事を思い出させるが、今は気にしない。気にしてられない!
「雷丸様、こちらのお野菜もどうぞ。」
おっと、雪華がクールに野菜の串焼きを差し出してた。
やっぱり野菜も食べないとバランスが大事だってことか。さすが、雪華はしっかりしてる。
「おぉ、ありがとう雪華!でも今は肉がメインだぜ!ガンガン焼けよ!」
「はい。もちろんです、雷丸様!」
クールな雪華が串焼きを手際よく焼きながらクスッと笑う姿、これがまた絵になるんだよな。
俺はその横で、肉山を築き上げる焔華を横目に網の上の肉を見守る。
そして、その隣では……貴音が黙々とお菓子の袋を開けていた。
「お兄ちゃん、これも食べてみて!」
そう言いながら、彼女が手にして俺に差し出してきたのは――ポテトチップス。
ポテトチップス!?宴で焼肉にポテチ!?
俺は思わずツッコむ。
「おいおい、ポテトチップスと焼肉って合うのか?」
貴音は満面の笑みで、まるで世界一のグルメを差し出すかのように力強く頷いた。
「合うよ!あたし、この組み合わせ大好きだもん!」
その自信に満ちた笑顔に押され、俺も試しにポテチをひとつ手に取る。
――いや、待て。これを焼肉と一緒に食べるのか?本当に?
すると、隣で焔華が肉をつまみながらニヤニヤと口を挟む。
「ほほう、貴音の推しの味か?なら試す価値ありじゃな!」
焔華、お前はただ新しい食べ方を試したいだけだろ!
俺は腹を括り、焼けた肉をポテチで包んで口に運んだ。
――カリッ……ジュワッ!
「……あれ、意外とアリだなこれ!」
肉汁の旨味とポテチの塩気が絶妙に絡み合い、なんか……美味い。
その瞬間、貴音が目を輝かせながら俺に詰め寄ってきた。
「でしょ!?やっぱり合うよね!?」
いや、そんな力説されても困るが――認めざるを得ない。
焔華は肉とポテチを同時に口に放り込み、満足げに頷いた。
「うむ!これ、アリじゃの!新たな宴の定番としようではないか!」
雪華も試してみたが、少し首をかしげて微笑む。
「これは……珍しいですね。でも、悪くありません。」
こうして、ポテチ焼肉コンボが宴の新たな一品として定着する予感がした。
「よーし、次の肉いくぞ!焔華、どんどん焼け!雪華、野菜の補充頼む!貴音、ポテチはまだあるか!?」
俺の号令に、焔華が狐耳をピンと立てながら肉を網にドサドサと投げ込み、雪華はため息をつきつつ野菜を追加、貴音は袋からポテチをバサバサと出して応じる。
「お兄ちゃん、ポテチならまだまだあるよ!」
「よっしゃあ!今日は肉とポテチの無限ループだぁぁ!」
俺のテンションは既に天井知らず。焔華も負けじと肉を網に並べながらニヤニヤ笑っている。
「ふふふ、雷丸!今日はわしが焼肉チャンピオンじゃ!この焼き加減、見よ!」
焔華がドヤ顔でひっくり返した肉は……まさかの真っ黒焦げ。
「おい!真っ黒じゃねぇか!どこのチャンピオンだよ!?」
「えぇ!?これはわしの“焦げ香ばし風味”じゃぞ!」
「そんなジャンル聞いたことねぇよ!」
俺の全力ツッコミに、貴音がポテチを咥えながらクスクス笑う。
「雷丸様、こちらはどうでしょう?」
雪華が網の端でしれっと焼いていた野菜を差し出してきた。しかも、美しく串に並んで彩りも完璧だ。
「おお!これぞバランスの神、雪華の真骨頂だな!」
俺が感動しながら一口かじると……なんか美味すぎて涙出そうになる。
「うめぇ……!なんだこれ、星付きレストランかよ……!」
雪華は微笑を浮かべながら、控えめに一言。
「雷丸様の健康を守るため、手は抜きませんので。」
雪華の仕事ぶりに感動していた俺だが、その隣で焔華が再び網に肉をぶち込む。
「よーし、肉だ肉だぁ!雷丸様、この焼きたてを喰らうがいい!」
焔華が自信満々で差し出してきた肉。さっきより黒さが増しているじゃねぇか!
「だから、これ炭だろ!?何回言わせるんだよ!」
「炭じゃない!これはわしの“究極焦げ香ばし進化版”じゃ!」
「進化してんじゃねぇよ!退化してんだよ!」
俺が叫ぶたび、貴音がポテチを咥えながら笑い転げる。
「ふふふ、お兄ちゃんと焔華、漫才みたいだね!」
貴音が笑い転げながら言うと、俺は焔華と顔を見合わせてニヤリ。
「だろ?俺たち、黄金コンビだからな!」
「そうじゃ!わしらで漫才界も制覇できるぞ!」
そう言って、俺と焔華は肩を組み、リズムを取り始めた。焔華は狐耳をピコピコさせながら、「肉の歌」なる謎の即興ソングを披露し、俺はそれに合わせて即興ツッコミを入れる。
「♪肉!肉!お肉サイコー!」
「いや、語彙が雑すぎるだろ!もっと広げろよ!」
「♪牛!豚!鶏!どれも旨いぞぉぉ!」
「さっきから肉の話しかしてねぇじゃねぇか!」
俺たちが盛り上がっていると、貴音がポテチを手に立ち上がった。
「楽しそう!私もキャンプファイヤーダンスやるね!」
その一言で、みんなの視線が貴音に集中。
「おっ、いいぞ貴音!見せてみろ!」
「わしを超えるダンスを見せられるかの!」
貴音は嬉しそうに頷き、満面の笑みを浮かべながら腕をブンブン振り回しつつ足踏みを開始――。
――いや、待て。
「貴音、それただの全力エア縄跳びじゃねぇか!」
軽やかに跳ねる貴音の姿は、ただの全力バウンド運動にしか見えない。だが、本人の笑顔が眩しいからなんだか許せる。
「まぁいいや!よーし、みんな、踊れ!歌え!馬鹿騒ぎするぞ!」
俺の掛け声が合図となり、焔華が狐耳をバタバタ動かしながら立ち上がった。
「よーし、わしの舞を見せる時が来たな!」
焔華は狐耳をピコピコさせながら、妙に優雅な動きを繰り出して踊り始めた。肉を焼いてたはずのトングを投げ捨て、くるくる回りながらリズムを刻む。
「ちょっと待て、焔華!その動き、焼肉奉行から脱線してるぞ!」
俺が叫ぶも、焔華は止まらない。
一方、雪華はというと――。
「これが宴ですか……なるほど、にぎやかですね。」
串刺しの野菜を片手に、冷静な顔でリズムを取っている。片手で野菜をひっくり返しながら、もう片方の手でテンポに合わせて軽くステップを踏む姿がなんともシュールだ。
「おい雪華、どうせなら全力で踊れよ!」
「雷丸様、全力で踊ることは食材管理を放棄することになります。それは宴の秩序を乱す行為です。」
「宴の秩序ってなんだよ!?こんなのただのカオスだろうが!」
雪華はクスッと笑いながら、串刺しの野菜を完璧な焼き加減に仕上げ続けている。冷静すぎる。
その間も、貴音のダンスは続いていた。だが、よく見ると足元が危なっかしい。
「おい貴音!そのジャンプ、焔華の焦げ肉踏むなよ!」
「えっ、うわっ!」
――遅かった。貴音の足元から滑るように焦げた肉が飛び出し、彼女が見事に尻もちをついた。
「いったたた……お兄ちゃん!助けて!」
慌てて駆け寄る俺。すると、焔華が肉を持ちながら満面の笑みで割り込んできた。
「転んだ貴音にはわしの特製“究極焦げ香ばし肉”を食わせてやる!元気になるぞ!」
「やめろ!余計にダメージ増えるだろ!」
全員がめちゃくちゃな動きを繰り返す中、俺は改めて叫んだ。
「いいか!今夜は笑って踊って、全力で楽しむんだ!家が燃えたことなんか忘れろ!」
みんなが一瞬止まり、俺の顔を見る。焔華は肉を掲げ、雪華は野菜を焼きながら冷静に微笑む。貴音はポテチを拾いながら照れくさそうに笑う。
そして――全員が一斉に声を上げた。
「おーっ!!」
星空の下、肉の香りと笑い声が響く。俺たちのキャンプ宴は、馬鹿騒ぎの極みへと突き進んでいく。家がなくても、全焼してても、俺たちがいればどこだって楽園だ。
「さぁ、もっと笑え!もっと騒げ!これが俺たちのハーレム宴だぁぁ!」
笑いと踊りが止まらない夜。俺たちは全力で馬鹿騒ぎを続けていた――まるで家なんか最初からなかったかのように。
――――――――
夜空に肉の香りが漂い、俺たちは最高のハーレム宴を楽しんでいた。
笑い声とともに肉が焼ける音、そしてビール(ノンアル)を片手に、これ以上ないパーティーだと思っていた
――その瞬間。
俺はふと、何か違和感を覚えてその場で立ち止まった。
まるで誰かに見られているような、嫌な視線を背中に感じたのだ。
隣で串焼きを器用に回していた雪華が、ピンと背筋を伸ばす。
その鋭い眼差しが周囲を警戒し始めた。
「雷丸様……誰かに見られています。」
「……だな。」
狐耳をピコピコ動かしていた焔華も、肉を掴んだ手を止め、真剣な顔になる。
「なんじゃ?宴の邪魔をする奴がおるなら、容赦せんぞ!」
その時、貴音が突然「あ、あそこ!」と指をさした。
彼女の指の先を見ると――電柱の影から、こちらを伺っている黒ずくめの人影が見えた。
「なんだあいつ……?」
俺たちがじっとその影を見つめていると、雪華が静かに地面に手を置いた。
「私が拘束します。」
そう呟くと同時に、地面から冷気が発生し、一瞬で周囲を覆った。
氷が地面を伝い、スーッと電柱まで到達。そのまま黒ずくめの男を凍りつけた。
「う、うわ!なんだこれ!?」
黒ずくめの男が驚いてもがくが、もう遅い。全身ががっちりと氷に閉じ込められてしまった。
俺は氷の中で動けなくなったそいつの顔を覗き込み、ハッとする。
「こいつ……見たことあるぞ!」
その顔は――忘れるわけがない!
貴音の中学校で立てこもり事件を起こしたテロリストの一人だ!
「あの時に逃げた奴じゃねぇか!」
俺が叫ぶと、焔華が拳を握りしめ、狐耳をピコピコ動かしながら電柱に向かって威圧全開で歩み寄る。
「ほぅ、わしらの宴を邪魔しようとは、覚悟があるんじゃな?まさか命を懸けて肉を焦がしに来たのか?」
「いや、たぶん単に復讐だと思うんだけど!」
俺が突っ込むも、焔華の目はキラリと光り、完全にやる気モードに突入。
「わしの肉パーティーを邪魔する奴は許さんぞ!」
いや、それどっちかっていうと俺のハーレムパーティーなんだけど!?
「おい!何が目的だ!ひょっとしてお前が俺たちの家を焼いたのか?」
俺が電柱に凍りついた黒ずくめを問い詰めると、奴は氷越しにニヤリと笑い、低い声で言いやがった。
「そうだ!!」
「ひっでぇ!!」
その瞬間、俺、焔華、雪華、そして貴音までもが一斉に口を揃えて大ブーイングを開始。
手のひらをくるくる回しながら「ブーブー」って音を出す焔華、腕を組んで冷ややかな視線を送る雪華、そして何故か貴音だけがポテチ片手に「ぶーぶー」と控えめに抗議する姿が目に入る。
「おいおい、楽しいハーレム宴を邪魔して、家まで焼くってどんだけ根性曲がってんだよ!?サイコパスかお前は!」
俺が叫ぶと、焔華が「許さんぞ、焼き肉と家を混同する奴なんぞ!!」と怒りの鉄拳を振り上げるが、冷静な雪華がそれを制止する。
「焔華さん、落ち着いてください。まずは彼の供述を聞き出してから制裁を加えましょう。」
いや、冷静な顔で「制裁」とか言うなよ!?そっちも怖ぇよ!
だが、放火魔は氷の中で相変わらずニヤニヤしながら続けた。
「……お前が俺たちの計画を台無しにしたせいだ。中学校でのテロを防いだことで、俺たちはある国から命令を受けて、お前を始末するために送られたんだ。」
放火魔が氷の中でニヤニヤとふざけた顔を続ける中、俺は必死に現実を飲み込もうとしていた。
「……国!?俺にそんな大それた敵ができたのか!?」
まさか、中学校のテロをぶっ潰した結果、一国を敵に回すなんて誰が想像したよ!?ヒーロー気取りで突っ込んだあの日の俺を殴りたい!いや、それでもカッコつけてた俺を褒めてやりたい!
そんな俺の葛藤をよそに、貴音が俺の袖をぎゅっと引っ張る。上目遣いで不安そうに見上げてくるその目は、まるで子犬だ。
「お兄ちゃん……これからどうなるの……?」
その一言に、俺の中でスイッチがカチッと音を立てて入った。
俺はハーレム王だぞ!?そのハーレムメンバーを不安にさせてどうする!?
「大丈夫だ!貴音!にいちゃんが守ってやる!」
胸をドンと叩き、威勢よく宣言する俺。ここで頼りになる兄貴を見せなきゃ、ハーレム王の名が廃る!
俺はドヤ顔で凍りついた放火魔に向き直り、指を突きつけた。
「いいか、お前の計画なんざ俺のハーレムの前では豆粒みてぇなもんだ!俺が守るべきはこのハーレムの平和、そして俺の家族だ!」
放火魔は氷越しにニヤリと笑い、冷たい声を返してきた。
「できるかな?お前にそれが?」
うるせぇ、ニヤけ顔の放火魔め!とりあえず、そこの肉串で口を塞いでやりたい!
いや待て待て、ここでカッとなるのは完全に相手の思うツボだ。深呼吸して冷静になれ、俺。
そんな俺の心中を知ってか知らずか、放火魔は氷の中で満面のニヤケ顔をこちらに向けている。
その顔を見た瞬間、俺は自然と口を開いていた。
「お前ニヤニヤしてるけどさ……マジでさ、氷溶かしてやるつもりはないんだけど。」
氷越しの放火魔が一瞬だけ表情を固まらせ、次の瞬間には必死で抗議の声を上げる。
「お、おい!それは人道的にどうなんだ!?俺をこのまま凍らせておくつもりか!?」
「人道的?お前、俺の家を燃やした奴がそれ言うか?」
俺は鼻で笑いながら、凍ったままの放火魔をじっくりと見下ろした。
その横で焔華が串刺しの肉をかじりながら、ニヤリと口を開く。
「ふむ、それもまた一興じゃな。放火魔、氷漬けアートとして飾ってみるのも悪くないのう。」
「やめろ!俺はアートになりたくない!」
放火魔の声がどんどん高くなる中、隣では雪華が冷静に分析を始めていた。
「確かに、雷丸様の仰るように溶かさないほうが安全かもしれませんね。放火魔が再び火を使えないように、このまま凍結状態を維持するのが得策かと。」
「いや、そういう話じゃなくて!そもそも俺を溶かせよ!俺だって人間だぞ!」
放火魔の必死の叫びを完全に無視し、俺は貴音の方を振り向いた。
「なぁ、貴音。お前どう思う?このままアイス彫刻にしとくの、アリだよな?」
貴音は一瞬だけ考え込む素振りを見せた後、小首を傾げながら答えた。
「うーん……でも、お兄ちゃん。氷が溶けちゃったらこの人、すごい水浸しになっちゃうよね?」
「そこかよ!?心配ポイントそこなのか!?」
放火魔はもう反論すら諦めたのか、凍りついたままの顔で虚空を見上げていた。
俺は深いため息をつきながら、放火魔に指を突きつける。
「まぁ、何にせよ、お前がやったことは許されねぇんだよ。このまま凍ったまま反省しろ!」
その時、貴音が勢いよく俺の隣に飛び出し、放火魔を指差す。
「お兄ちゃん、この人放っといて、宴を続けようよ!楽しいほうがいいもん!」
あっ、そうだよな。なんでこんな奴に貴重な時間を割いてるんだ、俺たち。貴音の言葉で俺は改めて目が覚めた。
「その通りだ、貴音!こんな奴に気を取られてる暇はない!さぁ、宴再開だ!」
焔華がすぐさま肉を網に並べながら叫ぶ。
「よっしゃ!肉を再投入じゃ!こいつの分はないけどの!」
「誰が食べる気か!俺はここで凍ってるだけだ!」
雪華はクスリと笑みを浮かべ、野菜を焼き始める。
「では、放火魔付きキャンプ宴の始まりですね。」
その言葉に、俺たちは一斉に大爆笑。
放火魔は氷の中で叫び続ける。
「おい、待て!俺を無視するな!この宴に意味はあるのか!?」
「あるさ!俺たちの絆が深まるって意味だ!」
そう叫んで、俺はドヤ顔で肉をひっくり返す。貴音も大笑いしながらポテチを手に「お兄ちゃん、最高!」と言っている。
こうして、俺たちは放火魔を完全スルーして、笑いと肉の香りに包まれた夜を楽しんだ。
人生何が起きるかわからないが――ハーレムの平和は、俺が絶対に守る!
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