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第43話 修学旅行3
しおりを挟む海で思い切り遊んだ俺たちの腹は、もう完全に限界を迎えていた。
波打ち際から少し歩いた先に見つけた地元の沖縄料理が並ぶレストランに入ると、俺たちは目の前に広がる未知の料理の数々に圧倒された。
「すごい……見たことない料理ばかりです……!」
雪華がメニューを開きながら目を輝かせている。
そこには「ゴーヤチャンプルー」「ラフテー」「沖縄そば」――まるで異世界の料理みたいな名前がズラリと並んでいるじゃねぇか!
「……これが沖縄か。未知の冒険の始まりじゃな。」
焔華が腕を組んで、どこか感慨深げに頷いているが――いや、ただの飯だぞ!?
「お兄ちゃん、このジューシーって何?名前が可愛いね!」
貴音がメニューを指差しながら、楽しそうに俺に尋ねてきた。
「ジューシーってのは、炊き込みご飯みたいなやつだよ。おいしいらしいぞ!」
その時、俺の心にふと浮かんだのは―― 「このハーレム王の使命」 だった。
こいつら、俺の大事なハーレムメンバーだぞ!腹いっぱいにしてやらねぇでどうする!
俺は胸を張り、力強く宣言した。
「好きなもの全部頼め!このハーレム王がついてるんだ!お前らハーレムメンバーにひもじい思いはさせねぇ!!」
「おおお!!」
焔華が興奮した声を上げ、拳を突き上げた。
「さすが雷丸様……!」
雪華も珍しくテンション高めだ。
「お兄ちゃん、ありがとう!じゃあ、このデザートも頼んでいい?」
貴音が可愛く笑いながらデザートメニューを指差す――おいおい、早くもメインを飛び越えてスイーツかよ!
こうして俺たちは、テーブルいっぱいに料理を並べることになった。
ゴーヤチャンプルー、ラフテー、タコライス、沖縄そば、もずく酢、海ぶどう、ポーク玉子おにぎり……そしてデザートにブルーシールアイスまで!
まるで食のテーマパークみたいだぜ!
「これがゴーヤチャンプルーか……なんかゴーヤって苦いイメージだけど、意外とうまいじゃねぇか!」
俺が感想を漏らすと、貴音が「わたしも食べてみる!」と言ってパクッと口に入れる。
「……おいしいけど、やっぱりちょっと苦いかも。」
苦笑いする貴音の顔が可愛すぎて、俺の心は完全にノックアウトされそうだ。
「このラフテー、なんと柔らかいんじゃ……!」
焔華は肉を頬張りながら感動している。口の周りが照り焼きのタレでテカテカだが、それもまた焔華らしくて笑える。
「沖縄そば……この味、癖になりますね。」
雪華は上品にそばを啜りながら満足げな表情だ。おいおい、こんな美人がそば食ってるだけで絵になるってどういうことだよ!?
「どうだ?みんな!沖縄料理って最高だろ!」
俺は自信満々で声を張り上げる。
「最高じゃな!わし、これ全部食べたいわ!」
焔華が力強く拳を握る――いやいや、全部ってどんだけ胃袋広いんだよ!?
「はい、とても美味しいです。雷丸様のおかげで、こんな素敵な料理をいただけて感謝しています。」
隣の雪華が、ほんのり頬を赤らめながら俺を見つめる。
その姿が美しすぎて、俺の心はまたもや揺れ動く。
「お兄ちゃん、一緒にデザートも食べよ!」
貴音がアイスをスプーンですくいながら笑顔で誘ってくる――おいおい、これもう天国か!?
こうして俺たちの沖縄グルメ旅は、大満足で幕を開けた。いや、ハーレム王として、この幸せな時間を守り抜いてみせるぜ!!
――――――――――――
沖縄の真っ青な空の下、俺たち四人は街をぶらぶらと歩いていた。観光客で賑わう通りを抜けながら、さっき食べた沖縄そばが腹の中で心地よく消化されていく。
見渡す限りお土産屋が並んでいて、カラフルな雑貨や食べ物が目に飛び込んでくる。観光客で賑わう中、俺たちは自然とテンションが上がっていた。
「お兄ちゃん、あれ見て!沖縄限定ガチャガチャだよ!」
貴音が子供のように目を輝かせながらガチャガチャを指差す。その無邪気な姿に思わず笑みがこぼれる。
「おぉ、貴音、何が出るかやってみろよ!お土産ガチャとか珍しいしな!」
貴音がコインを入れてガチャガチャを回すと、カプセルが転がり出てきた。
それを開けると――
「……シーサーのミニフィギュア!」
貴音は嬉しそうにシーサーを手に取り、ニコニコ笑っている。
「これ、カワイイ!お兄ちゃんにも一つ買ってあげるね!」
「マジか!ありがとうな!」
貴音が俺に買ってくれたのが嬉しくて、素直に受け取ることにした。
次に、焔華が目を光らせて、別のお土産コーナーに突進していく。
「ふむ、これが沖縄限定の激辛シーサーチップスか……!面白い!買って帰ろう!」
激辛チップスってどうなんだ?焔華は辛いもの好きだけど、俺は普通に辛さに弱いんだが?
「焔華、そのチップスめっちゃ辛いんだろ?大丈夫か?」
「フン!わしを誰だと思っておる?炎の妖怪じゃぞ?これぐらいの辛さ、朝飯前じゃ!」
焔華は自信満々で袋を手に取り、次々とカゴに入れていく。
――やべぇ、家で一緒に食べたら俺、死ぬかもな……。
次は雪華がシーサー柄のハンカチをじっくりと見ている。
「雷丸様、このデザイン、とても素敵ではありませんか?風が通りそうな軽やかな素材ですし、実用的です。」
――おお、雪華はやっぱり実用的なものを選ぶんだな。しかも、ハンカチとか俺が全然目に入ってなかったけど、シーサー柄って意外とオシャレかも?
「おぉ、いいじゃん、雪華!そのハンカチ、俺も欲しいかもな。シーサー柄のハンカチって、なんか男らしくねぇか?」
「ふふ……雷丸様にも似合うと思います。ぜひお揃いにしましょう。」
お揃いって言われるとなんか照れるな。沖縄でハンカチお揃いって、妙にロマンチックじゃねぇか?
そんなこんなで、四人それぞれが好きなものを買い込んで、カゴがいっぱいになっていく。
そんな中、俺の目に飛び込んできたのは――棚に飾られたシーサーの置物!こいつの堂々たる佇まいに、俺のハートが完全に撃ち抜かれた。
「おおおおお!これだ!こいつしかない!」
俺はまるで運命の出会いを果たしたように、シーサーを手に取った。
その表情、そのポーズ……まるで「俺についてこい」と言っているかのような迫力だ!
「これ……家に飾ったら、めっちゃ守られてる感出るだろ?ハーレム守護神じゃん!!これで俺のハーレムも安泰じゃん!」
三人がジト目で俺を見ていたけど、俺はハーレム守護神を手に取って満足顔だ。
「雷丸様……ハーレム守護神って……。」
「お主の発想、相変わらず飛んでおるな。」
そんなツッコミもどこ吹く風、俺たちは沖縄限定の土産を抱えながら、笑いに満ちた買い物を楽しんでいた。
――さて、次は何を買おうか?沖縄、まだまだ楽しむぞ!
――――――――――――
沖縄の商店街をさらに進んでいると、今度はアクセサリーショップが目に入った。お土産で雑貨も買ったけど、やっぱりこういう場所ではアクセサリーもチェックしとかないといけないよな。
「お兄ちゃん、お揃いのアクセサリーとかどうかな?この店、ペアアクセサリーがあるみたいだよ!」
貴音が店のカタログを見ながら、俺に期待満々の目を向けてくる。
――おいおい、ここでペアアクセかよ!?妹とお揃いって、俺超シスコンじゃん!!
俺は嬉々としてカタログを覗き込んだ。
「おぉ、これか……シンプルでいいな。あんまり派手なのは俺のキャラじゃないし、これくらいが丁度いいかもな。」
「じゃあ、お兄ちゃんとお揃いでこれにしよう!」
貴音は嬉しそうにシルバーのペアブレスレットを選んだ。俺も照れ隠ししながら、店員さんにオーダーする。
その様子を見ていた雪華が、ふと近くにあったネックレスに目を留めた。
「雷丸様、このネックレス……素敵ですね。」
――おぉ、雪華が選ぶネックレスか。さすがだな、落ち着いた感じでクールなデザインが似合うぞ。
「お前に似合うな、雪華!なんか氷の女王って感じでカッコいいじゃん!」
雪華は少し照れた笑顔を浮かべながら、そのネックレスを手に取った。
「……ありがとうございます、雷丸様。でも、氷の女王だなんて……私はただ、雷丸様のためにこの世界を守るだけです。」
急にクールモードかよ!?
でも、それが雪華らしくて、なんかカッコよくていいんだよな。
一方、焔華が手に取ったのは、真っ赤なリング。
「おぉ!これが炎のリングか!燃え盛る情熱の証じゃな!」
――いやいや、リングの名前は完全に焔華が勝手につけただろ!勝手に物語を作り始めてるぞ。
「焔華、それめっちゃ派手だけど、ほんとにそれでいいのか?俺にはちょっと燃えすぎな気がするけど……。」
焔華はにやりと笑いながら、リングをくるくると指に回して答えた。
「フン!わしにはこれぐらいが丁度良いのじゃ!情熱を示すにはこれが最適じゃ!」
――お前、完全にファイヤーモード全開だな。でも、まぁ似合ってるか……。
そうこうしているうちに、俺たちはそれぞれのアクセサリーを選び終えた。
――まぁいい。ハーレム王たる俺には、これくらい甲斐性を見せてやらねぇとな。だから、俺は意を決して店員に向かって言った。
「よし、全員分、そして俺用にも同じものを全部ちょうだい!」
店員さんの驚きの顔を見ながら、アクセサリーの山がレジに積まれていく。おいおい、俺、どんだけ買ってんだよ!?一瞬で予算オーバーだろうが!
それでも俺は堂々としてやったさ。だって、これはハーレム王としての務めだ。
「雷丸様、これはさすがに……」
雪華が驚いたように言う。貴音も「お兄ちゃん、本当にいいの?」と目を丸くしてるし、焔華も「こんなにしてもらうとは……さすがじゃな!」とニヤリ。
「お前ら、心配するな。これがハーレム王の甲斐性ってやつだ!」
そう言いながら、俺は手にした大量のアクセサリーをみんなに渡した。みんなが驚いた顔でそれを手に取り、嬉しそうに着け始める。
――でも、俺、全員とお揃いだからさ……。
「なぁ、これってどう思う?俺、今めちゃくちゃアクセサリーまみれなんだけど……。」
腕には貴音とのペアブレスレット、首には雪華とお揃いのネックレス、そして指には焔華が勝手に名付けた「炎のリング」。もう、どっから見ても異様なアクセサリーコレクター状態だ。
鏡を見た俺の姿は、まるで宝石店から逃げ出してきたヤツみたいになってる。周りの客からも「あの男、どうしたんだ?」みたいな視線を感じるが……いいんだ。これが俺のスタイルだ。
「雷丸様、少し……派手ですね……」雪華が微妙に引いているが、俺は気にしない。
「大丈夫だ!これが俺の新しいファッションだよ!ハーレム王は派手に決まってんだろ?」
貴音が笑いながら「お兄ちゃん、かっこいい!」と言ってくれるし、焔華は「うむ、なかなかの戦士に見えるぞ!」とやたらポジティブだ。
まぁ、みんなが喜んでくれたならそれでいいんだ。これがハーレム王の甲斐性、ってことでさ!
そして、俺たちはお揃いのアクセサリーを身につけて、まるでチーム感満載のハーレムファミリーになったんだ。
――――――――――
沖縄の夕暮れは美しく、空は赤く染まり、街全体が柔らかな光に包まれていた。俺たちはそれぞれのお土産やアクセサリーを抱えて、楽しい時間を過ごしたが、そろそろクラスメイトのところに戻る時間だ。
「なぁ、そろそろクラスメイトのところに戻らなくちゃいけねぇ。」
俺は三人に向かって言うと、彼女たちは少し名残惜しそうな顔をしていた。
焔華が腕を組んで、少し拗ねたような顔で言った。
「ふん、わしらを置いて行くとは、薄情者じゃのう!」
俺だって本当はずっと一緒にいたいんだけど、修学旅行の班行動ってのがあるんだよ。こればっかりは仕方ない。
雪華は優しい微笑みを浮かべながら、俺を見つめていた。
「雷丸様……クラスメイトの皆さんも、大切にしてあげてくださいね。」
――雪華は優しいな。ちゃんと理解してくれてる。
俺はその言葉にちょっと照れながら、軽くうなずいた。
そして貴音が、少し寂しそうに俺を見上げていた。
「……お兄ちゃん、すぐに会いにきてね。」
――おいおい、貴音、お前そんな可愛い顔されたら、俺も帰りたくなくなるだろ!?でも……クラスメイトとの旅行も大事だから、ここは我慢だ。
俺は三人に向かって得意げな顔をして、胸を張りながら言った。
「大丈夫だ、また会えるから。……でも、なんか言い残したことがある気がするな……」
三人が不思議そうに俺を見つめる中、俺は急に胸を張って大声で叫んだ。
「焔華、雪華、貴音!!愛してるぞー!!」
――どうだ!?このハーレム王宣言!
俺の声が、夕暮れの沖縄の空に響き渡った。周りにいた観光客も何人かこっちを見て驚いてるけど、気にしない気にしない!
焔華がにやりと笑って、「ほほぅ、雷丸、わしに告白するとは大胆じゃな!」と言いながら、ふわっと炎をちらつかせた。
雪華は少し頬を赤らめながら、静かに微笑んでいる。
「……雷丸様、いつもそうやって驚かせるんですね。でも……ありがとうございます。」
――いや、こっちが照れるだろ!冷静に受け止めないでくれ!
貴音はというと、俺の言葉を聞いて顔を真っ赤にしてモジモジしていた。
「お、お兄ちゃん……そんなこと急に言うのはズルいよ……。」
――おいおい、真っ赤になった貴音、マジで可愛すぎだろ!?
でも、俺はもう行かなきゃならない!後ろ髪を引かれる思いで、俺は三人に手を振り、クラスメイトのいる場所へと走り出した。
「じゃあな、また会おうぜ!」
走りながら振り返ると、夕焼けに染まった三人の姿が目に飛び込んできた。笑顔で手を振る彼女たちの姿を、俺はしっかりと心に焼き付けた。
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