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第44話 修学旅行4
しおりを挟む俺はクラスメイトたちがいる場所に全力疾走で戻っていた。風を切る音が心地よく、まるで俺が映画の主人公にでもなった気分だった。
しかし、クラスメイトの輪に飛び込むと、そこは想像以上に賑やかな騒ぎになっていた。
「おーい、飯田!今までどこ行ってたんだよ?」
一番先に俺に気づいたのは小野寺雄二、サッカー部のエースだ。腕を組んで、ちょっと拗ねたような表情をしている。
「どこって……まぁ、ちょっといろいろあってな……。」
俺は軽くごまかそうとしたが、どうも様子が変だ。クラス全体が不思議な目で俺を見ている。それも、明らかにニヤニヤしながら。
「なぁ、雷丸。さっきどっかで『愛してるぞー!!』って叫んでたやつ、お前じゃね?」
――えっ!?まさか、聞かれてた!?
顔が一気に熱くなった。俺はパニック状態で、慌てて手を振る。
「お、おい、そりゃ違うだろ?別の誰かじゃねぇの!?」
けど、その必死な態度が逆に怪しかったらしい。クラスメイトたちのニヤニヤが加速する。
「嘘つけ!絶対お前だろ!」
「そうそう、声が完全にお前だったもんな!」
「で、誰に告白してたんだよ?もしかして伊集院麗華か?」
「れ、麗華じゃねぇって!」
俺は慌てて否定したが、その言葉が致命的だった。途端にクラス全体が爆笑に包まれる。
「『麗華じゃねぇ』って、やっぱりお前じゃねえか!」
「確定じゃん、雷丸!」
笑いの渦が止まらない。俺は両手で頭を抱えてしゃがみ込みたい衝動に駆られた。
「ち、違う!いや、本当に違うんだよ!俺はただ……その……沖縄の夕焼けに感動して叫んだだけで……!」
「はいはい、言い訳乙!雷丸、素直に認めたら?」
俺の抗議もむなしく、小野寺が悪ノリし始めた。
「なぁなぁ、みんなで雷丸の『愛してる』コールを叫ぼうぜ!せーのっ!」
――やめろ!絶対やめろ!!
その思いも届かないまま、次の瞬間、クラス全員が息を合わせて叫び出した。
「「「「愛してるぞー!」」」
なんだこれ!?俺はなんでこんな目に……!?
俺は羞恥心で顔が熱くなり、もう耐えきれなくなった。
「もう、やめろってぇぇぇ!!」
俺は叫びながら抗議するが、クラスメイトたちは誰一人として聞く耳を持たない。それどころか、爆笑しながら俺を取り囲んでくる。
「雷丸、お前マジで最高だな!」
「もうこれ、修学旅行の伝説だわ!」
「次のバス移動でまたやろうぜ!」
――俺のハーレム宣言が、まさかクラスの笑いのネタにされるとは思わなかった。
俺は頭を抱えながらも、なんとなく笑ってしまう自分がいる。クラスメイトたちの楽しそうな顔を見ると、なんか許しちゃうんだよな。悔しいけど。
「ま、まぁ……みんな楽しんでるならいいか……。」
俺は肩をすくめて笑いながら、ふざけたノリに付き合うことにした。修学旅行だもんな、こういうバカ騒ぎも青春の一部だろ?
けど、ふと周りを見渡した瞬間、妙な違和感に気づいた。
「……ってか、あれ?麗華は?」
俺がそう呟いた途端、クラスメイトたちも「確かに!」みたいな顔でキョロキョロと辺りを見回し始めた。
「え?飯田と一緒にいなかったのか?」
「いや、俺が戻ったときにはいなかったぞ?」
一同がポカンとした表情で困惑しながら、あちこちを見渡す。けど、どこを見ても麗華の姿は見当たらない。
――まさか、あいつ一人でどっか行っちまったのか!?俺がハーレムメンバーと楽しくやってる間に?いや、それはヤバいだろ!
「おい、誰か麗華を見なかったか?」
「え、誰も気づいてなかったけど……まさか一人で行動してる?」
まじかよ、あいつ一人でどっか行っちまったのか!?班行動無視とか、修学旅行で何やってんだよ!
俺は急に不安になって、落ち着かなくなってきた。麗華は普段冷静でしっかりしてるけど、ここは慣れない土地だし、何があるかわからない。
「ちょっと俺、探してくるわ!」
俺はクラスメイトたちが止める間もなく、全力でその場を飛び出した。
「おい、飯田!無理すんなよ!」
後ろからそんな声が聞こえたけど、俺の足は止まらない。
夜の沖縄。夕日が完全に沈んで、街は少しずつ静けさを取り戻し始めていた。観光客も減り、賑やかだった通りはぽつぽつと残るネオンに照らされているだけだ。だが、俺の心は不安と焦りで爆発寸前だ。
「おい、麗華!どこにいるんだよ!?返事しろよ!」
俺は観光スポットを駆け回り、片っ端から麗華を探していた。ホテルの周り、土産物屋、観光名所の看板が並ぶ通り……どこにも麗華の姿はない。
「おい、こんなとこで迷子とか、マジで勘弁してくれよ……」
頭の中では、最悪のシナリオがぐるぐる回り始める。麗華が誰かに絡まれてるんじゃないかとか、スマホの電池切れで連絡も取れないままパニックになってるんじゃないかとか。妄想がどんどんエスカレートして、胸が締め付けられる。
「もしかして……俺がハーレムメンバーとデートしてる間に何かあったのか!?俺のせいか!?」
自分へのツッコミと反省がエンドレスに繰り返される。
あまりの動揺で、途中で通りかかった猫にも話しかけてしまった
「なぁ、麗華見なかったか?」
――猫が分かるわけねぇだろ!と心の中で自分にツッコむものの、心細すぎて誰にでも頼りたくなる。
次に通りかかったコンビニでは、店員に突撃。
「すいません!この美人見かけませんでしたか!?」
スマホの画面を見せながら必死の形相で聞き込みを開始。だが、店員は困惑顔で首をかしげる。
「さぁ……うちには来てないですねぇ……」
もう夜遅いし、どんどん不安が募ってくる。だが、俺は決して諦めない。
「まだだ!まだ探すぞ!絶対に見つけてやるからな!」
心の中で大声で叫びながら、俺はさらに全力疾走で街中を駆け抜ける。目に入るもの全てが手がかりに見えてくる。
――あの自販機、麗華がジュース買ってるかも?
――あの角のたこ焼き屋、立ち寄ってるかも?
そんな妄想を抱えながら、俺は沖縄の夜を駆け回る。今夜は、麗華を見つけるまで寝る気なんて一切ない。
「待ってろよ、麗華!俺が必ず見つけ出してやる!」
俺の叫びが沖縄の夜空に虚しく響く――かと思いきや、どこかから猫の「ニャー」という返事が聞こえた。
「おい、今のって手がかりか!?」
――違うよ、ただの猫だよ!
もう完全に焦りすぎてテンションがおかしい俺だが、決して諦めない。これはハーレム王の名誉をかけた戦いだ――!
――――――――――――
一晩中探しまわっていた俺は、ホテルのロビーでふらっと戻ってきた麗華の姿を見た瞬間、全身の力が抜けた。
「麗華ぁぁぁぁ!お前、どこ行ってたんだよぉぉぉぉ!」
俺は声を張り上げ、思わず彼女の方に駆け寄った。けど、麗華は驚いた顔で俺を見つめながら、ちょっと冷めた声で返した。
「何よ?私はちょっと買い物に行ってただけよ。」
――おいおい、買い物!?俺が心配して沖縄中を駆け回ったってのに、ただの買い物だったのかよ!
全身の力が抜けた俺は、その場に座り込んで、天井を見上げながら呆然とした。
「……言えよ……どこ行くかくらい言えよ……俺、めっちゃ心配してたんだぞ……」
俺が疲れ果てた声で言うと、麗華は肩をすくめながら少し悪戯っぽい顔をした。
「だって、飯田君だって私に何も言わずに、あなたの“ハーレムメンバー”とどこかに行ったじゃない。」
麗華は腕を組みながら、俺をジッと睨んでくる。その表情には、ほんの少しだけ拗ねたような雰囲気があった。
「……いや、それは、その……俺も何も言わずに行ったのは悪かったけどさ!」
俺は慌てて弁解しようとしたが、言葉が詰まる。だって、何も言わずに遊びに行ったのは事実だし、麗華を一人にしたことは否定できない。
――でも、待てよ……この感じ、もしかして。
「お前、もしかして俺をわざと困らせようとして……」
俺がそう言いかけた瞬間、麗華がぷいっと顔をそらした。
「別に、そんなつもりじゃないわよ。ただ……ちょっと一人で気分転換したかっただけ。」
――絶対ウソだ。わざと困らせてる顔してるじゃねぇか!?
俺は心の中で叫びながら、麗華の横顔を見つめた。夕焼けに染まった沖縄の夜を駆け回った俺の疲労感も、少しずつ薄れていく。
その時、麗華がふいに口を開いた。
「貴方、修学旅行前に言ったわよね?『よし!決めた!麗華!この修学旅行でお前をメロメロにしてやるからな!覚悟しておけ!』って。」
その声にはどこか冷ややかさが混じっていて、俺の胸にチクリと刺さる。そして、麗華は少し目を伏せて、ポツリと続けた。
「……もう1日目終わっちゃったわよ?」
――うわぁ……めっちゃ刺さるやつ来た!!
俺は頭の中でパニックになりながらも、何とか言い訳しようとするが、言葉が出てこない。ただ、麗華の少し寂しそうな顔が、俺の心にグサグサと刺さり続ける。
「麗華……ごめんな……全部俺が悪かった。」
俺は素直に謝るしかなかった。なんだかんだ言い訳するよりも、ここはちゃんと俺が悪いって認めるべきだって気がしたからだ。
麗華は少しだけ視線を上げて、肩をすくめながらつぶやいた。
「……別に……もういいわよ。」
その言葉が、俺の胸に深く刺さった。冷静な麗華だからこそ、その「もういいわよ」が、何よりも彼女の寂しさや怒りを含んでいるように感じた。
――これ以上、麗華をがっかりさせるわけにはいかない!
俺は勢いよく立ち上がると、迷うことなく麗華の手をしっかりと握りしめた。
「麗華……聞いてくれ!」
彼女が驚いた顔で俺を見上げる。その瞳には、わずかな戸惑いと動揺が浮かんでいた。でも、俺は止まらない。
「大事なお前を一人にして、本当に悪かった!俺、ハーレム王とか言いながら、大切にしなきゃいけないお前のことを見失ってた!」
「……べ、別に私は……」
麗華が視線をそらそうとするが、俺はさらに熱を込めて続けた。
「俺、麗華に寂しい思いなんて、もう絶対にさせたくない!今、そう思った!」
麗華はわずかに目を伏せ、反論しようと口を開いた。
「……寂しくなんか――」
「嘘だ!」
俺は少し声を張り上げて遮った。
「俺、気づいてるんだよ!お前が見せたちょっと拗ねてる顔とか、少しの意地悪とか……全部、寂しさの裏返しだろ?俺がもっとちゃんとお前を見てれば、そんな思いをさせずに済んだんだよ!」
麗華の手を握る力を少しだけ強くする。俺の心の中からあふれる想いを、どうしても伝えたかった。
「だからごめんな、麗華。もう二度と、一人で寂しい思いをさせない。俺が絶対に守るから……!」
その言葉に、麗華の瞳が微かに揺れる。彼女の強がりな態度の裏に隠された感情が、ほんの少しだけ顔を出したように見えた。
「……そこまで言うなら……期待してもいいの?」
「当然だ!俺を信じろ。お前を絶対に楽しませてやる!だから――許してくれるか?」
俺の熱い思いに、麗華は一瞬驚いたようだったが、やがてふっと微笑みを浮かべた。そして、少し赤くなった顔を隠すようにそっぽを向いて言った。
「……そこまで言うなら、許してあげてもいいわ。」
その言葉に俺は心の中でガッツポーズを決めた。よし、ここからが俺の本気だ!麗華を絶対にメロメロにしてみせるからな!
「なぁ、麗華。もうお店とかはやってないけど、海はやってるだろ?今から海辺で散歩しようぜ!ロマンチックだろ?」
俺は照れ隠しに軽いノリで提案したが、内心では麗華の機嫌を少しでも良くしたいと思っていた。
麗華は少し驚いた顔をしていたが、やがて静かに頷いて、俺に続いて歩き出した。
夜の沖縄の風は涼しくて心地よく、潮の香りがふんわり漂ってくる。月明かりに照らされた海辺は、昼間とはまた違った美しさを見せていた。
しばらく無言で歩いていた俺たちだったが、ふと麗華が立ち止まった。そして、小さな声で呟いた。
「飯田君……」
俺が振り向くと、麗華はうつむいたまま、少し困ったような表情を浮かべていた。
「私の方こそ、ごめんなさい。勝手に一人で出歩いて、心配をかけて……。」
その言葉に、俺は思わずクスッと笑ってしまった。
「なんだよ、それ。謝ることねぇって。でも、次からはお互いにどこ行くかちゃんと言うようにしようぜ。」
俺はそう言いながら手を差し出した。
麗華は一瞬だけためらったようだったが、やがて小さく息をついて、そっと俺の手を取った。その手は少しひんやりしていて、それが妙に心地よかった。
「……わかったわ。次からはそうする。」
彼女の声は少しだけ弱々しいけれど、その中には確かに素直さと感謝の気持ちが込められていた。
そのまま、俺たちは手を繋いで歩き出した。波の音が静かに響き、月明かりの下で、俺たちの影がゆらゆらと揺れていた。
麗華が隣にいる。それだけで、不思議と俺の胸の中には温かい気持ちが広がっていった。
――まぁ、これが青春ってやつかもな。
俺は心の中でそんなことを思いながら、彼女の手を少しだけ握り直した。きっと、この瞬間が、俺たちにとって大切な思い出になる――そんな気がした。
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