異世界帰りのハーレム王

ぬんまる兄貴

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第48話 修学旅行8

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 美ら海水族館を堪能した後、俺たちは次なる目的地「OKINAWAフルーツらんど」へ向けてバスに乗り込んだ。窓の外には、青い空と緑豊かな沖縄ののどかな景色が広がっている。バスの中では、クラスメイトたちがさっきの水族館の話題で盛り上がり、笑い声や興奮した声が絶えない。


 
「イルカ触った時、めっちゃヌルヌルしてたよな!」
「いや、あのクラゲゾーン、完全に宇宙だったろ?」
 

 ――そんなクラスメイトたちの賑やかな声が聞こえる中、俺は窓の外を眺めていた。さっきまでの海とは違う、沖縄特有ののどかな山や畑が続く景色が、新しい冒険の予感を感じさせる。


 
「フルーツらんどって、どんなとこなんだ?」



 俺がぼそっと呟くと、隣に座っていた麗華が静かに答える。

 
「熱帯フルーツや植物がたくさんあるテーマパークよ。食べ比べができたり、クイズラリーもあったりするみたい。」

「へぇ、クイズラリーとか面白そうだな!俺、絶対に全部正解してやる!」



 俺の意気込みに麗華は軽く笑みを浮かべた。


 
「その意気込みはいいけど、フルーツの知識なんてあるの?」

「……これから増やすんだよ!見てろよ、俺の成長力!」



 俺が意気込むと、麗華は呆れたようにため息をつきながらも、笑みを隠せない様子だった。


 そんなやりとりをしているうちに、バスが目的地に到着した。車窓越しに見える「OKINAWAフルーツらんど」のエントランスには、カラフルなフルーツのイラストが描かれた大きな看板が立っていて、南国ムードが満点だ。


 
「おぉ!なんかめっちゃリゾートっぽい雰囲気じゃねぇか!」



 バスを降りた瞬間、俺は大きく伸びをして、熱帯の陽射しと心地よい風を全身で感じた。クラスメイトたちも次々と降り立ち、それぞれ興奮した声をあげている。


 
「よし、行くぞ!フルーツらんど、楽しもうぜ!」



 俺が元気よく声を張り上げると、クラスメイトたちが「おー!」と答えた。

 


 ――――――――――――



 
「OKINAWAフルーツらんど」に足を踏み入れた瞬間、俺たちの目に飛び込んできたのは、鮮やかな緑とカラフルなフルーツたちの世界だった。南国らしい大きな葉っぱの植物が生い茂り、ヤシの木が頭上でゆらゆらと揺れている。入口近くには、パイナップル型のオブジェが置かれていて、まるで俺たちを歓迎しているようだ。


 
「おおお!なんだここ!テーマパークっていうより、異世界に迷い込んだみたいだな!」



 俺が興奮して叫ぶと、麗華が少し呆れたように笑った。


 
「本当に何にでもテンションが上がるのね。でも……確かに、ここは素敵な場所だわ。」



 麗華の目も、少しだけ輝いて見える。あのクールな麗華が少しでも楽しんでる様子を見ると、なんだか俺まで嬉しくなる。


 まず俺たちが向かったのは、色とりどりのフルーツが並ぶ食べ比べコーナー。沖縄特産のマンゴーやパッションフルーツ、ドラゴンフルーツなど、名前すら聞いたことがないフルーツもある。


 
「うわっ、この赤いやつ何だ!?スイカか?」
 
「それはドラゴンフルーツよ。見た目は派手だけど、味は意外とさっぱりしてるの。」



 麗華が説明してくれる横で、俺は一口パクリと食べてみた。


 
「おお!甘くてさっぱりしてて……これはアリだな!」
 
「……アリって、もっとまともな感想を言いなさいよ。」


 
 次に俺たちが向かったのは、フルーツに関するクイズラリーのコーナー。パネルに表示された問題を解きながら、園内を巡るらしい。


 

「よっしゃ、ここで俺のフルーツ知識を発揮する時が来たな!」
 
「昨日覚えたくらいの知識で何を言うのよ……」

 

 麗華が冷静に突っ込んでくるが、俺は意気揚々と問題に挑戦した。


 
「第1問、バナナはどんな植物に実るでしょう?」



 選択肢には、「木」「草」「ツル植物」と書かれている。


 
「簡単すぎるな!木だろ!」



 俺が堂々と答えると、隣で麗華が小さくため息をついた。


 
「……不正解よ。正解は『草』。バナナの茎は木ではなく草なのよ。」
 
「えっ、マジで!?バナナって木に生えてないのか!?」


 俺が目を丸くすると、麗華は少し得意げに微笑んだ。


 
「フルーツの世界は奥が深いのよ。」


 
 クイズラリーの途中、巨大なパイナップルのオブジェが登場した。高さ2メートルはあろうかというそのオブジェの前で、クラスメイトたちが記念撮影をしている。


 
「よし、麗華!ここで俺たちも撮るぞ!」
 
「……また記念撮影?昨日も撮ったじゃない。」
 
「いいんだよ!思い出は多い方がいいだろ?」



 そう言って俺が半ば無理やり麗華の肩を抱いてポーズを決めると、クラスメイトたちから「ラブラブだな、おい!」と冷やかしの声が飛んできた。だが、俺は全然気にしない。ハーレム王たるもの、どんな時でも堂々としているのが大事だ!


 最後に、マンゴーアイスを食べながら園内を一周する。甘くて冷たいアイスが沖縄の暑さを吹き飛ばしてくれる。


 
「やっぱり、沖縄って最高だな!」


 俺が叫ぶと、麗華が静かに頷いた。


 
「ええ、確かに……楽しいわね。」



 その微笑みが俺の心に刺さり、今日も俺は絶好調だった。OKINAWAフルーツらんど、最高の思い出になったぜ!
 
 



 ――――――――――――
 


 
 その日の夜、ホテルに到着した俺たちは、それぞれ部屋に荷物を置き、一息ついていた……と思いきや、そんな静かな時間が続くわけがない。


 俺たち男子部屋――俺、石井智也、小野寺雄二――の夜は、完全にバカ騒ぎモード全開だった。


 部屋に入って早々、オタクの石井が興奮気味に言い出す。


 
「見ろでござる!この沖縄限定のガチャガチャアイテム!我が戦利品でござるぅぅ!」



 手にはシーサーのミニフィギュアと、謎の「沖縄限定サムライストラップ」が握られている。


 
「いや、サムライ関係ねぇだろ!沖縄だぞ!せめて琉球ストラップとかにしとけよ!」



 俺が突っ込むと、石井は真顔で反論してきた。

 

「拙者、沖縄の地でサムライ魂を見出したのでござる!つまり、これは拙者の心の象徴でござるよ!」



 ――もう意味不明だ。とりあえず突っ込むだけ無駄そうだな。

 次に、小野寺が突然立ち上がり、服を脱ぎ始めた。


 
「おい、雷丸!石井!沖縄の夜と言えば筋トレだろ!さぁ、お前らもやるぞ!」



 ――いや、誰がそんなこと決めたんだよ!?と思いつつも、彼は床にマットを敷いて腕立て伏せを始めた。


 
「いち!に!さん!見ろ、この筋肉!沖縄の夜にも輝くぜ!」



 キラッとポージングを決める小野寺に、石井がすかさず乗っかる。


 
「おおっ、小野寺殿!その筋肉、まるで琉球の英雄!拙者も見習うでござる!」



 ――お前ら、何でそんなに元気なんだよ……。



 そして、騒ぎがピークに達したのは俺が調子に乗った瞬間だった。

 

「よし、だったら俺も筋肉見せてやる!ハーレム王の力、見せつけてやるぜ!」



 俺は全力で腕立て伏せを始めた……が、石井が背中に乗ってきやがった。

 

「拙者、これが真の修行でござる!飯田殿、耐え抜いてくだされ!」



 ――おい、重い!しかも、なんで刀を持ったポーズをしてるんだよ!?

 そこにさらに小野寺が加勢する。

 

「これが真の筋肉王だ!俺も乗るぜ!」



 ――無理だろ!!2人合わせて100キロ超えなんだぞ!?俺の体が沈むぞ!!


 その時、突然部屋のドアがバン!と開いた。


 
「お前ら、夜中に何騒いでるんだ!他の部屋からクレームが来てるぞ!」



 ――あ、終わった。



 俺たちは全員固まったまま、先生の怒号を浴びながら正座。石井は謎の「沖縄サムライストラップ」を差し出して、謎の土下座を始めた。


 
「先生殿、拙者が全て悪いでござる!このサムライストラップでお許しを!」



 ――石井、それで許されると思うなよ。

 小野寺はポーズをキメたまま、なぜか静止している。


 
「先生!俺の筋肉が夜中に輝きすぎて、つい騒いでしまいました!」


 
 ――いや、謎の謝罪すぎるだろ!



 最終的に俺たちは翌朝早起きして、ホテルの掃除を手伝うことを命じられた。

 沖縄の夜は楽しい……が、限度を知るべきだと痛感したぜ。

 
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