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第64話 修学旅行24
しおりを挟む俺たちは首里城の事件後、雪華、焔華、そして貴音が滞在しているホテルへ向かった。
今回の一件を彼女たちに報告するためだ。何があったのかをきちんと共有する――それがハーレム王たる俺の責任ってもんだ。 報連相(報告・連絡・相談)はハーレム王の鉄則、これを怠るわけにはいかない!
だが、ホテルのロビーで俺の姿を見た瞬間、三人の反応が予想以上に衝撃的だった。ボロボロの俺を見て、それぞれの顔色が一気に変わる。
まず最初に動いたのは雪華だった。普段は控えめで落ち着いている彼女が、俺の姿を見た途端、目を見開き、声を震わせながら駆け寄ってきた。
「雷丸様、大丈夫ですか!?その傷……!」
雪華は泣きそうな顔で俺の全身を見て、あちこちに視線を巡らせる。いつも冷静な彼女が、まるで迷子になった子供みたいにオロオロしている。
「いえ、本当に……痛くないんですか?こんなに……血が……」
雪華の手が震えながら俺の腕に触れる。その手の冷たさが、彼女がどれだけ動揺しているかを物語っていた。やばい、こんな雪華を見ると、俺まで不安になりそうだ。
続いて焔華が、目をぎらりと光らせながら俺に近づいてきた。彼女の拳がギュッと握られ、血管が浮き上がるほどの力が込められている。
「雷丸……!?誰にやられたんじゃ!!」
その声には怒りが滲み出ていて、今にも爆発しそうだ。焔華は俺の体をざっと見回し、深い息を吐くと、拳を振り上げたまま、どこかへぶっ飛ばす勢いで一歩踏み出す。
「言え、雷丸!どの奴じゃ!今すぐ八つ裂きにしてくれるわ!!」
焔華は拳をギュッと握りしめ、まるでその手で山でも砕こうとしているかのように震えてる。こいつが本気でキレたらヤバい……。
そして最後に、貴音が俺を見て――その場に立ち尽くした。
「おにい、ちゃん……!?」
普段は冷静でしっかり者の貴音が、俺のボロボロの姿を目にした途端、顔を青ざめさせ、その場に崩れ落ちそうになる。
「どうして……こんな……」
その声には震えが混じり、視線を逸らすことすらできない様子だった。唇を噛みしめ、俺をじっと見つめるその瞳には、明らかな動揺と痛みが滲んでいる。
三人とも、まるで俺が死にかけているとでも思ったかのような反応だ。
いや、確かに見た目は酷いかもしれないけど――そんなに心配しなくても、大丈夫だって!
俺は笑って彼女たちに声をかけた。
「ちょ、ちょっと待て、そんな大げさに心配すんなよ!俺はこれくらいでへこたれるような男じゃねぇって!」
だが、彼女たちは俺の言葉を聞いても、その動揺を隠しきれないようだった。これだけ心配されると、嬉しい反面、なんだか申し訳ない気持ちにもなるな……。
「いやー、やっぱハーレム王って大変だよな!あっちこっちで戦いがあるし、俺も体がいくつあっても足りねぇぜ!」
と、俺は少しカッコつけてみた。
――だが、返事がない。みんな、俺のノリについてこれるほどの余裕がないらしい。そりゃそうか……この姿じゃ、さすがに冗談も通じないよな。
「雷丸様、もう無理しないでください……!私……雷丸様がもし死んでしまったら…………どうしたらいいか……」
雪華は今にも泣きそうな顔で俺の腕をそっと掴む。その手が小さく震えているのが伝わってきて、俺は余計に申し訳なくなる。
「バカ者!!なぜわしらを呼ばなかったんじゃ!」
焔華は怒り混じりに俺の頭をポンと叩いた。力は抑えてくれているが、それでも十分痛い。おいおい、それでも俺は怪我人だぞ……。
「……お兄ちゃん、少しは自分を大事にして……」
貴音は青ざめた顔で、手際よく俺に包帯を巻いてくれている。その動きは冷静だが、指先がわずかに震えているのを見て、妹にまでこんな思いをさせてしまったことに胸が痛んだ。俺のハーレム王としてのプライドがちょっとだけ傷つく。
その時、不意に麗華が口を開いた。普段の毅然とした雰囲気とは違い、彼女の声はどこか控えめで、申し訳なさそうだった。
「――――雪華、貴音、焔華。飯田君の怪我に関しては私のせいなの。本当にごめんなさい。」
その場の空気が一瞬張り詰める。雪華が驚いたように顔を上げ、困惑した表情を浮かべる。
「え、どういうことですか……?」
彼女の声には戸惑いと不安が混じっていた。麗華は短く息をつき、視線を一度下げてから静かに続けた。
「……私が闇の呪術で飯田君を傷つけてしまったの。」
その一言が放たれた瞬間、部屋の空気がさらに重くなる。だが俺はすぐに慌てて声を張り上げた。
「いや、麗華のせいじゃねぇだろ!?お前は操られてたんだし、しょうがねぇって!」
俺は必死にフォローを試みるが、麗華は首を横に振り、静かな声で言葉を返す。
「でも、貴方を傷つけてしまったことは事実よ。」
その声には、自責の念と静かな決意が込められていた。彼女は俯きながらも、俺をまっすぐに見据える。その瞳には、自らの行いを償おうとする強い意志が宿っていた。
「詳しく……教えてもらえますか?」
雪華が少し糾弾するような目線を麗華に向けながら、静かに問いかけた。その目には、麗華を責める気持ちだけでなく、何があったのかを知ろうとする真剣な思いが滲んでいる。
麗華はその視線をしっかりと受け止めると、静かにうなずいた。そして、一度深呼吸をしてから、今回の一部始終を話し始めた。
彼女の声は抑揚がなく、冷静に思えるほどだったが、その一言一言には苦悩と後悔がにじみ出ていた。焔華は黙って拳を握りしめたまま、麗華の話を聞いている。貴音も手を止め、麗華の言葉に耳を傾けながらじっと顔を見つめている。
麗華が語るたびに、俺の怪我の理由が具体的に明らかになっていく。雪華の顔が徐々に青ざめ、焔華の目には怒りの炎が灯り始める。そして貴音はただ、静かに麗華を見つめながら聞き入っていた。
話が終わった時、部屋は深い沈黙に包まれた。
「……私が、アカマターに洗脳されたばかりに……」
麗華がぽつりと漏らす。その言葉は、彼女がどれほど自分を責めているかを痛感させた。
「雷丸……本当にお前は馬鹿者じゃのぅ。」
沈黙を破ったのは焔華だった。彼女は静かに立ち上がり、俺の肩をポンと叩く。その目には、俺への強い信頼が込められている。
「でもまぁ、無事で良かったわい。」
そう言うと、焔華は大きく息をついて席に戻った。雪華も涙をこらえながら、俺の手をそっと握りしめて言った。
「雷丸様……本当に無理だけはしないでくださいね。私たち、雷丸様がいないと……」
貴音は静かに包帯を巻き終えると、俺を真剣な目で見つめて一言。
「お兄ちゃん、次はこんな無茶しないでね……。絶対に、約束して。」
俺はその言葉に、黙ってうなずくしかなかった。みんなの心配と優しさに胸が温かくなり、改めてこの仲間たちを大切にしようと決意した。
「貴方たちの大事な家族に、こんな怪我をさせて……本当にごめんなさい。」
麗華が深々と頭を下げて謝罪する。その声には、これ以上ないほどの真剣さと後悔が込められていた。
三人は麗華をじっと見つめる。だが、その瞳に怒りや非難はなく、代わりに安堵と優しさが浮かんでいるのがわかった。
「でも、麗華さんも無事でよかった……本当に、よかったです……。」
雪華が小さく呟く。その言葉に、場の空気が少しだけ和らいだ。
俺はその瞬間を逃さず、ふとニヤリと笑った。――よし、ここは一つ、ハーレム王として華麗に報告してやるとするか!
「でもさ、みんなにいい報告もあるんだぜ!」
俺が胸を張って言うと、雪華が涙目のまま不安そうに俺を見上げた。
「え、何ですか?」
一方、焔華は腕を組みながら、眉をひそめてこう聞いてくる。
「何じゃ?また無茶をしたんか?」
――いやいや、違ぇよ!ここはそんな重い話じゃねぇ!俺は大きく息を吸い込んで、ドヤ顔で宣言した。
「麗華が、ハーレムメンバーに正式に加わった!!」
「えええええ!!??」
その瞬間、雪華、焔華、そして青ざめていた貴音の三人が、まるで信じられないという顔で俺を見た。その反応を見て俺は内心ガッツポーズ。やっぱり驚くよな!あのクールでツンデレな麗華が仲間に加わるなんて、誰だって驚くってもんだ。
誇らしげに胸を張りながら麗華の方をちらりと見ると――
「……うぅ……」
麗華は顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに俯いているじゃねぇか!まさかのこの反応、破壊力バツグンすぎるだろ!
「え、本当に!?麗華さんが、ハーレムに!?」
雪華が驚愕の声を上げ、焔華は腕を組み直しながら「さすが、ただでは転ばん男じゃのぅ!」と、どこか感心したように俺を見ている。
一方、貴音は瞳を輝かせてこう叫んだ。
「わーい!家族がまた増えた!」
その無邪気な喜びの声に、場がさらに明るくなる。だがその中、麗華だけは顔を隠すように俯いたまま、恥ずかしそうに小さな声で言った。
「あ、あんまり……騒がないでよ……」
――その仕草がもう可愛すぎて、俺は思わずドキッとしてしまった。
「いやぁ、これでハーレム王もさらにレベルアップだな!みんな、これからもよろしく頼むぜ!」
俺がドヤ顔で宣言すると、焔華が唐突に拳を高く突き上げた。
「よし、これを祝して、ハーレムパーティー歓迎会を開くぞ!」
「えっ、歓迎会……?」と麗華が眉をひそめるが、焔華はノリノリだ。
「ホテルじゃ騒げんからな、居酒屋にでも行くぞ!ガンガン飲んで騒ぐぞ!」
「い、居酒屋?」と雪華が不安そうに呟くが、貴音は「楽しそう!行こうよ!」と大喜び。
こうして、急遽「ハーレム歓迎会」が開かれることになった。
――――――――――――――
居酒屋に着くと、暖簾をくぐった瞬間に「いらっしゃいませー!」という店員の元気な声が響く。焔華は迷うことなく一番奥の広いテーブル席を確保すると、腰をドカッと下ろした。
「ここでええじゃろ!さぁ、飲むぞ!」
焔華のテンションに引きずられ、俺たちは席につくが、雪華は周囲をキョロキョロ見回して緊張した様子。
「こ、こういう場所、初めてで……ちょっと緊張します……」
「大丈夫、大丈夫!」と俺が軽く肩を叩くと、「じゃあ、雷丸様、隣にいてください……」と恥ずかしそうに小声で言う。――おい、そんな可愛い顔で言われたら、隣どころか一生そばにいたくなるだろ!
一方、貴音は既にメニューを見て「あっ、これ美味しそう!」とワクワク顔。麗華はというと、しれっとした顔で「とりあえずお冷をください」とオーダーしてる。おい麗華、居酒屋でお冷って……もっと楽しめよ!
みんなでメニューを覗き込むと、沖縄ならではの居酒屋料理や飲み物が並んでいた。名前だけで南国感が溢れてる!
「私は沖縄バヤリースオレンジ!」と貴音が嬉しそうに宣言。無邪気でいいぞ、貴音!
「じゃあ、私はシークワーサージュースで……」と雪華が控えめに注文。爽やかさと可憐さを両立してるな。
「俺はコーラだな!定番の勝利!」と俺も自信満々にオーダー。王道を選ぶのがハーレム王の務めだろ?
すると、焔華がメニューを指さしながら、「なんじゃこのオリオンビールとかいうもんは!」と興味津々な様子。沖縄の名物ビールを見つけた彼女は、当然のように「わしはこれにするぞ!これぞ南国のビールじゃろうが!」と即決。――なんという勢いの良さだ。
「麗華はどうする?」
俺が聞くと、麗華は軽くため息をつきながら答えた。
「私はウーロン茶でいいわ。……それより焔華、飲みすぎないでよ?」
おお、麗華が早速仲間を気遣っているぞ!新入りとして優秀じゃねぇか!――と思ったその瞬間、焔華が満面の笑みで麗華の背中をバシバシ叩き始めた。
「麗華!気が利くのぅ!さすが新入りハーレムメンバーじゃ!」
――おい、焔華、力強すぎだろ!麗華が若干引いてるぞ!「や、やめてよ!」と顔を赤くしながら抗議する麗華。だが、焔華の手は一切止まらない。
「宴の中心におるのはおぬしじゃぞ、麗華!存分に楽しむのじゃ!」
「……宴の中心はあなたでしょ……」と麗華が冷静にツッコむも、焔華は既にオリオンビールを頼む準備万端。メニュー片手に「店員!ジョッキで頼むぞ!」と気合いが入りまくりだ。
飲み物が揃うと、焔華が勢いよくジョッキを掲げた。
「よっしゃ!麗華加入を祝して、乾杯じゃ!!」
「か、乾杯……!」と雪華が少しおずおずとジョッキを持ち上げる。彼女の控えめな乾杯が可愛すぎて、俺の心がほっこり温まる。一方、貴音は「わーい!」と元気いっぱいにジョッキを掲げ、テンションMAXだ。そして麗華は、ため息をつきながらも渋々ジョッキを掲げた。
「それじゃあ、麗華、これからもよろしくな!」
「……よろしくね」と、麗華が少し照れたように返事をする。その瞬間、焔華が「おい、照れてるぞ!」とからかい始めた。
麗華の顔がみるみる真っ赤になり、「からかわないで!」と必死に反撃するが、焔華は全く聞く耳を持たない。むしろ、「新入りが可愛い反応するのは、先輩として嬉しいのぅ!」と余計に煽っている。
「ま、まぁまぁ、飲んで楽しもうぜ!」と俺が場を取りなそうとするが、焔華と麗華の言い合いはすでにヒートアップ。「照れてない!」「照れてるじゃろ!」「照れてないったら!」――いやいや、麗華、お前完全に照れてるだろ!
そんな中、雪華はマイペースにシークワーサージュースを一口飲み、「あ、これ甘酸っぱくて美味しいですね!」と目を輝かせている。その笑顔に俺はまたもや癒される。ほんと、雪華は癒し系のプロだな!
「雷丸様、ぜひ一口どうぞ」と、彼女がジュースを差し出してくれる。
「お、おぉ……それじゃ、遠慮なく……」と飲んでみると、確かに美味い!でも、雪華の笑顔の方がもっと甘酸っぱい気がするのは俺の気のせいか?
貴音も沖縄バヤリースオレンジを飲んで「これ美味しい!」と大喜び。その無邪気さに、焔華が「ほれほれ、わしのオリオンビールも飲んでみるか?」とジョッキを突き出す。
「えぇ!?お酒なんて飲んだことないよ!」と貴音が目を丸くすると、「初めての一杯はわしが教えてやる!」と焔華が自信満々で勧める。おい焔華、未成年に酒を勧めるな!
そんな焔華はというと、早速オリオンビールをグビグビ飲み、「これが沖縄の味か!最高じゃ!」と大声で絶賛。さらに「この苦味が癖になるわ!」と何杯でもいけそうな勢いだ。いやいや、焔華、スタートダッシュ全開すぎるだろ!そのうち顔だけで沖縄の夕焼けと同化しそうだぞ。
そんな焔華を横目に、お通しのモズク酢が到着。次いでクーブイリチー、海ぶどうと、沖縄料理が次々にテーブルを彩る。
「おい、なんじゃこれは!」と焔華がモズク酢を見つめる。
「これは海藻の酢の物ですね。ヘルシーで体にいいんですよ」と雪華が穏やかに説明。だが焔華は「ほぉ、ヘルシーか。ならビールのつまみにちょうどええな!」とモズク酢を一気にかき込む。――焔華、それはつまむってレベルじゃない!
一方、貴音は「クーブイリチー……?」と興味津々で箸を伸ばしている。
「これは昆布と野菜を炒め煮にした料理みたいだぜ」と俺が説明すると、「ん~、優しい味で美味しいね!」と満面の笑み。――貴音の笑顔はそれだけで一品だな。
「ほぉ、それは健康的じゃのぅ!」と焔華もクーブイリチーを一口。「んん!これもビールに合う!最高じゃ!」――焔華、全てをビール基準で考えるのやめろ!
次にやって来たのは海ぶどう。
「この海ぶどうというもの……なにやら海藻の形が珍妙じゃの。これ、食べられるのか?」
焔華が真剣な顔で海ぶどうをつまんでいる姿は、まるで生物学者が未知のサンプルを研究しているかのようだ。俺は笑いをこらえながら答えた。
「大丈夫だって、焔華。食べてみろよ。プチプチして美味いぞ。」
「ふむ……そうか……では、いただくぞ!」
焔華は少し緊張しながら口に海ぶどうを運び――
「おお!これ、なんと不思議な食感!まるで海の宝石を食しておるようじゃ!」
大喜びする焔華。まるで新しい食べ物に出会った子供みたいだな。
そして、いよいよ問題のニンジンシリシリーが運ばれてきた。
「ニンジンシリシリーです!」と店員さんが明るい声で料理名を告げる。
その瞬間、貴音が一瞬キョトンとした表情を浮かべた。そして――
「……シリシリー!?なんでそんな名前なの!?可愛すぎ!」と、突如爆笑し始めた。
「いやいや、名前だけでそんなに笑うか?」と俺が突っ込むと、「だって、シリシリーだよ!?響きが可愛すぎて……あははは!」と貴音はテーブルに突っ伏して笑い続ける。
その様子に雪華が「そんなに可笑しいですか?」と小首をかしげ、焔華は「なんじゃ、この子は面白いのぅ!」とビール片手にケラケラ笑い始める。――いやいや、居酒屋でそんなに爆笑する話題じゃないだろ!周りのお客さんが「何がそんなに面白いんだ?」って顔して見てるぞ。
麗華だけは「……ニンジンを細くする音を表現してるらしいわよ」と冷静な顔で説明しているが、口元が微妙に緩んでる。――おい麗華、お前も笑いを我慢してるのが丸わかりだぞ!
全員が「シリシリー」だけで盛り上がりながら料理を堪能していると、焔華が再びジョッキを掲げて声を張り上げた。
「麗華も完全に馴染んだことじゃし、もう一度乾杯じゃ!」
「え、また乾杯?」と麗華が戸惑う間に、焔華は彼女のジョッキを半ば強引に持ち上げた。
「ほれ麗華、わしらの仲間になったからには乾杯くらい堂々とやらんかい!」
「……仕方ないわね」と麗華は呆れた顔でジョッキを掲げたが、その頬がわずかに赤いのを俺は見逃さなかった。
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