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第66話 修学旅行26
しおりを挟む俺と麗華は、自分たちのホテルの部屋に戻ってきた。
「飯田君、お茶飲む?」
「飲む飲む。」
そう答えると、麗華が手際よくポットに水を入れてスイッチを押す。やがて湯が沸き、部屋にはほのかな湯気とお茶の香りが漂った。麗華が湯呑みに注いでくれたお茶を受け取り、俺は素直にお礼を言う。
「ありがとな。」
二人で部屋に備え付けのテーブルと椅子に腰掛けると、思わず深いため息が漏れた。
「いやー、ひとまずお疲れ様だな。」
そう言って笑うと、麗華も穏やかな微笑みを浮かべた。
「ええ、お疲れ様。」
お茶を一口飲むと、その暖かさが体にじんわり染み渡る。本当に大変な一日だった。
朝は沖縄の海でシュノーケリングを楽しみ、昼には琉球ガラスの体験をして、琉球文化の魅力を堪能。
そして夜は首里城で妖怪たちとの激戦――その後は居酒屋で麗華の歓迎会ときたもんだ。
「……ハードスケジュールすぎるだろ。」
俺が苦笑すると、麗華も同意するように肩をすくめた。
「本当にね。でも、どれも大切なことだったわ。」
麗華の穏やかな声に、俺は改めて今日の出来事を思い返す。慌ただしかったけれど、その中には確かに充実感もあった。そして何より、こうして麗華と一緒にお茶を飲んで一息つける瞬間が、どれだけ貴重で幸せなものかを実感する。
俺は湯呑みを軽く持ち上げ、麗華に向かって小さく言った。
「麗華、本当にお疲れさん。そして――これからよろしくな。」
麗華は少し驚いた顔をした後、微笑みを浮かべて頷いた。
「こちらこそ、よろしくお願いするわ。」
――――――――――――
それからしばらく話をしていると、時計の針は11時30分を指していた。そろそろ寝る時間だ。
「そろそろ寝るか。」
俺がそう言うと、麗華はどこか緊張した様子で「え、えぇ、そうね」と返事を返してきた。その態度に少し違和感を覚えつつ、俺は部屋の空いている床スペースに目をつけた。
「よし、今日はここでごろ寝だ。」
そう言ってさっさと床に寝転がり、ホテルから借りたブランケットを布団代わりに体にかけた。硬い床だが、今日はさすがに疲れているし、どうでもいい。目を閉じて寝る体勢に入ったその瞬間――
「……え、どうして床で寝るの?」
麗華が不思議そうな顔で俺を見下ろしている。
「ん?だって約束したじゃねぇか。俺は床で寝るって。」
俺が振り返って答えると、麗華は一瞬うつむいて、何かを考えているようだった。そして、やがて意を決したように小さく呟いた。
「…………いいわよ。」
「え?」
俺が首をかしげると、麗華は顔を真っ赤にして、蚊の鳴くような声で言葉を続けた。
「……一緒のベッドで寝ても、いいわよ。」
その声は小さすぎて、一瞬聞き間違えたかと思った。
「いや、何て言った?」
俺が聞き返すと、麗華はさらに顔を赤くし、視線をそらしたまま少し強い声で言い直した。
「だから……一緒のベッドで寝ても、いいって言ったの!」
その一言に俺は思わず固まった。顔を真っ赤にしている麗華がやたらと可愛く見えるのは気のせいか?いや、気のせいじゃねぇよな……?
「お、俺……本当に一緒に寝ていいのか……?」
恐る恐る確認する俺に、麗華は恥ずかしそうに視線をそらしながら、コクンと小さく頷いた。
「婚約者なんだし……同じベッドで寝るのは自然でしょ……。」
そ、そうだな。婚約者同士なら、それくらい普通だよな……。
「じゃあ、飯田君。先にシャワー入ってきたら?」
麗華のその一言に、俺は一瞬頭が真っ白になった。え?シャワー?俺が?先に?
「お、おう、じゃあ先に失礼します……」
何だこの状況は!?どうして俺がシャワーを勧められてるんだ!?これって、もしかして、もしかしちゃうやつなんじゃないのか!?
頭の中で勝手に盛り上がりつつ、俺はシャワー室へ向かう足を無理やり落ち着かせた。
――だが、待て。こういう時こそ冷静になれ、雷丸。ハーレム王としての器が疑われるぞ!こんな状況で浮かれてどうする?ここは大人の男として、落ち着いて対処するべきだ。
ドアを閉めた瞬間、俺は鏡に映る自分の顔をじっと見つめ、深呼吸した。
「落ち着け、俺。動揺するな。」
そう自分に言い聞かせたものの、頬の熱は引かないし、心臓のドキドキも止まらない。
服を脱ぎ、シャワーを浴びる準備を整える。蛇口をひねり、温度を調節する。お湯が勢いよく出てくると、少しだけ肩の力が抜けた。
「そうだ、ここはただのホテルのシャワー室。何も特別なことなんてない。これはただのリフレッシュだ。」
自分にそう言い聞かせながら、お湯を浴びる。麗華はきっと、俺が汗臭いのを気にして「さっさと流してこい」と言っただけなんだ。深い意味なんてあるわけがない。
――それでも、シャワーを浴びている間に、どうしても麗華のことが頭から離れない。
赤く染まった彼女の顔、少しうつむき加減の視線、震える声……。
「……何考えてんだよ、俺!」
頭に湧いてくる麗華の姿を振り払うように、勢いよく頭からお湯をかけた。だけど、どうしても消えてくれない。さっきの麗華の言葉や仕草が、頭の中でリフレインし続ける。
「あいつ、なんであんな可愛い顔して俺にそんなこと言うんだよ……!」
そうぼやきながらシャワーを浴びる俺の顔は、鏡に映ると真っ赤だった。これが疲れのせいなのか、それとも――答えなんて分かりきってるけど、そんなの認めたくない。
「……とにかく、落ち着け、俺。ハーレム王としての冷静さを忘れるな。」
シャワーを止め、バスタオルで体を拭きながら、俺はもう一度自分にそう言い聞かせた。だけど、心臓のドキドキだけは、どうしても止まらなかった。
――――――――――――
タオルで髪をガシガシと拭きながら、俺はシャワー室を出た。
麗華はベッドに腰掛け、本を手にして読んでいた。俺に気づくと、ちらっとこちらを見てクールに一言。
「あら、意外と早かったのね。」
その何気ない仕草に、俺は思わずドキッとしてしまう。どうしてこうも自然に見とれちまうんだろうな……改めて、麗華の冷静さと魅力に感心した。
「ま、まぁな。ハーレム王たるもの、シャワーなんてパパッと済ませるのが基本だろ?」
少し照れ隠しのつもりで口にしたが、自分でも何を言ってるのか分からなくなってくる。
「どういう理屈なのよ……」
麗華は軽く呆れたように首を振りながらも、優しく微笑んだ。その笑顔にまた心が揺れる。
「じゃあ、次は私が入ってくるわね。」
立ち上がり、シャワー室に向かおうとする麗華。その一言を聞いた瞬間、俺の心臓は再びドキドキと大騒ぎを始めた。
いや、俺がシャワーに入るのは普通だろう。でも――麗華がシャワーに入るというその一言が、何故こんなにも俺を動揺させるんだ!?
「お、おう!行ってこいよ!」
なんとか平静を装って答えるが、内心では完全にパニック状態だ。
麗華はそんな俺の様子を気にも留めず、ゆったりとした足取りでシャワー室に向かう。その後ろ姿が、なぜかやたらと神々しく見えてしまうのは気のせいか?
ドアが静かに閉まり、俺は一人部屋に取り残された。
「ああ、やべぇ……心臓が持たねぇよ……」
必死に自分を落ち着かせようとするが、どうしても頭の中で変な妄想が渦巻いてしまう。だって、麗華がシャワーに入っているってことは、今彼女は――
「いや、やめろやめろ!そういうこと考えるな!」
俺は一人でブンブンと頭を振り、無理やり変な思考を追い払おうとする。だが、その瞬間――
シャワー室から「シャー……」という水音が聞こえてきた。
「ああ、やべぇ……」
俺はため息をつきながら、心の中で叫ぶ。
――気にしないで普通にしていればいいんだ!普通、普通!俺は何も見てない、何も聞いてない!俺はただここで、クールに待っていればいいんだ!!
自分にそう言い聞かせ、ベッドにドサッと腰を下ろす。タオルで髪を拭きつつ、何とか気を紛らわせようとするけど、シャワーの音が鳴るたびに、頭の中でいろいろな妄想が暴走しそうになる。
「くそぉ……ハーレム王たるもの、こんなことで動揺してんじゃねぇぞ……!」
自分にそう言い聞かせるが、心臓のドキドキは止まらない。
そして、シャワーの音が止まった。俺は思わずドキリとした。
――麗華が風呂から上がってくる……そうだよな?
自然と背筋を伸ばし、何をすればいいのか分からないまま、部屋の空気が少しピリッとしたように感じた。
ドアがゆっくりと開く音が響く。
そして――
麗華が、髪をタオルで軽く拭きながら、バスルームから出てきた。
その瞬間、俺の目は彼女に釘付けになった。
「……!!」
白いバスローブを纏った彼女の姿は、シンプルなのにどこか上品で、思わず見惚れてしまう。髪から滴る水滴が光を反射し、彼女の肌をさらに輝かせて見せていた。
「……何よ、その顔。」
麗華が少し恥ずかしそうに顔を背けながら、俺の視線を気にするように言う。
「あ、いや……その……なんか、綺麗だなって。」
口をついて出た言葉に、俺自身が驚いた。麗華は一瞬驚いたように目を見開き、そして小さくため息をついた。
「……そんなこと、普通に言わないでよ。」
頬をわずかに染めた彼女が、いつものクールな表情を保とうとしながら椅子に腰掛ける。その仕草に、俺の胸の高鳴りはますます収まらない。
ベッドの端っこで、俺はまるで借りてきた猫のように縮こまっていた。シャワーを浴びた後の麗華の雰囲気が妙に色っぽくて、俺の心臓は大暴れしている。こんな麗華を見るのは初めてだ。
髪をドライヤーで乾かしている彼女を横目でちらりと見た瞬間、俺はさらにそわそわしてしまう。普段は強気で冷静な麗華だけど、風呂上がりの彼女はどこか柔らかくて、いつもとは違う魅力がある。
「飯田君、そんなに縮こまってどうしたの?」
麗華が不思議そうに俺の方をチラリと見て、微笑みながら問いかける。その表情が、また妙に優しくてドキッとさせられる。
「え、いや、別に……何もないけどさ……」
俺は慌てて言い訳しようとするが、どうにも上手く言葉が出てこない。こんなに緊張する俺なんて、珍しいんじゃねぇか?
「ふふっ、なんだか可愛いわね。」
麗華がクスクスと笑い始めた。その笑顔はいつものクールな雰囲気とは違い、どこか柔らかで暖かい。
「か、可愛いって……俺はハーレム王だぞ?可愛いとかそういうのじゃねぇだろ!?」
必死に取り繕うけど、麗華は微笑みを浮かべたまま、ドライヤーを手に髪を整えている。
「今はハーレム王じゃなくて、私の婚約者の飯田君でしょ?」
その一言に、俺は完全に言葉を失う。
「くっ……今日はなんか調子が狂うぜ……!」
俺は顔を逸らしてぼそりと呟くが、麗華にはそれが聞こえたらしい。
麗華は静かにドライヤーのスイッチを切り、椅子から立ち上がった。その動作がどこかしなやかで優雅で、俺の目は彼女の一挙一動に釘付けになる。
「じゃあ、そろそろ寝ましょうか?」
麗華がそう言ってベッドに近づく姿に、俺の心臓はドキドキと音を立てる。これが婚約者同士の自然な流れ……そう思いつつも、俺の頭の中はもうパニック寸前だ。
麗華は何も言わずにベッドの端にスルッと入っていった。シーツがわずかに音を立て、暗闇の中でその動きだけが妙に際立つ。俺はベッドの端で座ったまま、どうにも動けずにいた。
「飯田君?」
麗華の不思議そうな声が耳に届く。
「どうしたの?」
「い、いや、そうだな……寝るつもりなんだけど……」
なんで俺、こんなに緊張してるんだ?普段ならもっと堂々としてるはずなのに……。
「もしかして、まだ床で寝るつもり?」
麗華がクスッと笑う声が聞こえる。その軽やかな笑いが、妙に胸に響く。
「そ、そうだよな! でも俺、あの、床でも全然……」
意味不明なことを口走る俺に、麗華はあきれたような目を向けてきた。
「飯田君、さっさと入らないと風邪ひくわよ?」
「そ、そうだよな!風邪ひいたら困るもんな!」
勢いだけでベッドに飛び込もうとする俺――だが、頭から突っ込んでベッドの端にゴツンとぶつかる。
「……痛っ!」
俺は思わずうめき声をあげる。
麗華はその様子に思わずクスクスと笑い出した。
「ほんと、どうしてそんなに緊張してるの?」
「いや、別に……」
俺は言い訳するが、顔は真っ赤だ。恥ずかしさで心臓が爆発しそうだ。
ようやくベッドに潜り込むと、隣には麗華――すぐ隣に、麗華がいる。その距離が妙に近くて、俺の心臓はさらに騒ぎ始める。
「……ふふ、飯田君、あなたってやっぱり面白い人ね。」
麗華が微笑みながら俺を見つめてくる。その笑顔がやけに優しくて、俺は思わずドキッとする。
いやぁ、麗華が笑ってくれたなら、今日は俺の勝利ってことでいいよな!?
俺はそんな風に自分を納得させながら、心臓の音が麗華に聞こえないことを祈るばかりだった。
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