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第93話 職場体験7
しおりを挟む鳥丸天道の勢いに押されるまま、俺たちは寺院の奥へと進んだ。
「さぁさぁ、こっちだ!君たちをびっくりさせる準備が整ってるからね!」
やがて大きな扉の前で立ち止まる鳥丸。彼は意味深な笑みを浮かべながら、その扉をゆっくりと開けた。
――その瞬間、俺たちの視界に飛び込んできたのは、まさかの豪華なパーティー会場だった。
「歓迎会、スタートだ!!」
――え? ここ、ほんとに寺院だよな?中華な感じ。
満漢全席だ。長いテーブルには豪華な料理がズラリと並んでいる。しかも、着物姿の妖怪っぽい人たちが並んでいて、まるで高級ホテルのパーティー会場みたいだ。
焔華が目をキラキラさせて叫んだ。
「おおおおお!宴じゃ、宴じゃ!!燃え上がれ!!」
いや、燃やさなくていいから!!
雪華は完全に引いてる。
「……雷丸様、ここは本当に寺院なんでしょうか……?」
貴音は目をパチクリさせて、「お兄ちゃん、これはちょっと……異常だよね……?」
俺は頭を抱えながら、鳥丸に向き直った。
「おいおい、これ、どういうことなんだよ!?寺院ってこんな豪華なパーティーやんのか?」
鳥丸は満面の笑みで答えた。
「そうさ、これが鳥丸家の流儀だよ。妖怪を崇拝し、共に祝う――これが我々の本当の姿なんだ!」
――おいおい、これ、どこが寺院なんだよ!?完全にハイテンションなホストがいる豪華パーティーじゃねぇか!
フルコースが並べられた長いテーブルには、俺が普段口にしたことがないような高級料理がズラリ。
「え、これマジで寺院なのか……?」
俺は呆然としながら、目の前のフルコースを見つめていた。
鳥丸天道は上機嫌で、俺たちに向かって杯を掲げた。
「さぁさぁ!今日は特別だ!思う存分楽しんでくれ!!」
――いやいや、どこの寺院がこんなに豪華な宴会開くんだよ!?頭が追いつかねぇ!!
焔華はすでに目を輝かせ、肉の塊をかぶりついている。
「うおおお!!美味い!この肉、めちゃくちゃ美味いぞ!もっと持ってこい!!」
「焔華、落ち着け……」
俺は言葉をかけようとしたが、彼女のテンションには追いつけない。彼女は既に宴会モード全開だ。
雪華はというと、目の前に出された高級な寿司を恐る恐る見つめている。
「雷丸様……これ、食べてもいいんでしょうか?あまりにも豪華すぎて……」
「まぁ、出されたんだから食べていいだろ……たぶん。」
俺も不安だったが、雪華が箸をつけるのを見て、俺も少し安心した。
貴音は――完全に固まっている。目の前のフォアグラをじっと見つめたまま、動けなくなっていた。
「お、お兄ちゃん……これ、私が食べていいの……?」
「いいんだよ、食えよ!こんな豪勢な料理、そうそう食えねぇぞ!」
俺は笑って貴音に言ったが、自分も心の中で「これほんとに食べて大丈夫か?」と少し不安になっていた。
鳥丸天道はそんな俺たちを見て大笑いしている。
「雷丸君!君たちは本当に素直だねぇ!今日は特別な夜だ。心配せず、全力で楽しんでくれ!」
こんなに豪華すぎると逆に緊張するんだよ!!俺は普通のハーレム王だぞ、こんな高級パーティー慣れてねぇんだよ!
それでも、俺たちは出された料理を次々と口に運び、気がつけばすっかり鳥丸家のもてなしを堪能していた。
――――――――――――――
宴会が一段落した頃、鳥丸天道がまた大げさな手振りで俺たちに近づいてきた。
「雷丸君、まだ終わりじゃないぞ!今日は特別なもてなしを用意してるんだ!」
「え、まだ何かあるのか?」
俺が驚いていると、鳥丸はニヤリと笑って言った。
「そう、最高級のリラクゼーションだ。さぁ、ついて来い!」
俺たちは鳥丸の案内で奥の部屋に通された。部屋に入ると、そこには豪華なベッドやソファが並んでおり、見るからに高級そうなリラクゼーションルームが広がっていた。部屋には癒し系の音楽が流れ、アロマの香りが漂っている。
「マジか……これは一体?」
「さぁ、リラックスしてくれ。今日は君たちのために超高級マッサージを用意した。普段は皇族や大富豪しか受けられない施術だぞ!」
鳥丸が得意気に説明する。
「皇族とか大富豪……!?」
俺は完全に呆然としながら、目の前にいるマッサージ師たちを見つめた。全員、プロフェッショナルのオーラが漂っている。
「雷丸様、これは……少し気が引けますが……」と、雪華は遠慮がちに言うが、鳥丸はニッコリ笑って答えた。
「遠慮はいらない!今日は特別だからね。さぁ、ベッドに横になってリラックスしてくれ!」
俺たちは促されるままベッドに横になった。すぐにマッサージ師たちが動き出し、超高級な施術がスタート。まず俺の肩に触れた瞬間、心地よい力加減で全身が解けていくような感覚が広がった。
「……これ、ヤバいな……」
俺は思わず声が漏れた。プロの手技が、まるで魔法みたいに体の疲れをどんどん消し去っていく。もう天国みたいな気分だ。
焔華もベッドでごろりと横になり、目を閉じながら満足そうに「うぅぅ、気持ち良いぞぉ……」と呟いている。戦闘モードだった彼女も、さすがにこのリラックス感には勝てないらしい。
雪華は「ふぅ……癒されます……」とため息をつき、貴音はマッサージ師に恐縮しつつも、「お、お兄ちゃん……これ、本当にいいの?」と、ちょっとだけ照れた顔で言っていた。
「いいんだよ、今日は特別だからな!」
俺は豪勢なマッサージを受けながら、ハーレム王としての最高級のもてなしを、体いっぱいに堪能していた。
まさに、至福の時間だった。
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