異世界帰りのハーレム王

ぬんまる兄貴

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第167話 富士の樹海5

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 駅を出てバスターミナルに向かった俺たちは、すでに両手が荷物やお土産でいっぱいだった。まるで観光地の土産物市を制覇してきたような光景だ。それでも、全員が次の目的地である富士の樹海にワクワクしているのが伝わってくる。

 

「さてみんな、チケット売り場に行くわよ。」



 リーダー気取りの麗華がきっぱりとした声で仕切り、全員がわさわさと後に続く。とはいえ、その歩調は明らかに緩やかで、観光気分の緊張感ゼロ。雪華は周囲を見渡しながら、少しミステリアスな声で呟く。


 
「富士の樹海行きのバスって、なんだかミステリアスですねぇ~。どんな冒険が待ってるんでしょう?」



 その言葉に誰も異論はなかったが、焔華はというと、手裏剣ソフトの棒をまだ握りしめている。手にしたそれを振り回しながら、「バスの中で天狗に出会ったらどうするんじゃ?」と突拍子もない妄想を語り始める。

 
「いやいや、天狗がバスに乗るかよ!」と俺がツッコむも、焔華は一向に気にする様子もなく、「いや、わしなら天狗と隣の席になって友達になれるぞ!」と自信満々だ。どんな自信だよ。


 一方、貴音はチケット売り場の列に並びながら、手に富士山型のチョコレート菓子を握っている。先ほど買ったばかりのお土産をその場で開けて食べ始め、にこにこと笑いながら言った。


 
「ねえ、これからの冒険、なんだかテレビ番組みたいでワクワクするね!お兄ちゃん、ちゃんとカメラ回してる?」


 
「いや、俺たちの旅にカメラマンいねえよ!」と再びツッコむが、貴音は全く気にせずチョコレートを頬張り続ける。どれだけお菓子好きなんだよ。


 ついに俺たちの順番が来ると、麗華が堂々と前に出て、迷いもなく全員分のチケットを一気に注文した。


 
「すみません、富士の樹海行きのチケット、大人5枚お願いします。」



 まるで団体ツアーのガイド気分の麗華に、バスの係員が一瞬驚いた表情を見せる。


 
「お客様、富士の樹海行きですね?途中で迷われたり、落とし物にはご注意ください。」



 その一言に全員がピクリと反応し、焔華が「迷う……?」と呟いた。だが麗華は全く動じず、自信満々に答える。


 
「私たちはしっかり準備してきたので大丈夫です。」



 その言葉に俺は心の中で「どこがだよ!」と叫びたくなる。どう見ても観光客丸出しの装備で、手裏剣ソフトの棒や富士山型のお菓子を抱えている時点で、まともな準備とは言い難い。


 最後にチケットを手渡された貴音が、満面の笑みで歓声を上げる。


 
「やったぁ~!これで富士の樹海への冒険スタートだね!」



 チケットをしっかりと握りしめたまま、ぴょんぴょんとその場で跳ねる貴音。その姿を見て、麗華が気合を入れた声で言った。


 
「これでみんな準備万端よね。出発前に飲み物とかトイレとか忘れずに!」



 だが、麗華の言葉とは裏腹に、全員の顔には緊張感ゼロの笑顔が浮かんでいる。完全に観光気分で、富士の樹海がどれだけハードな場所かなんて、誰も覚えていないようだ。

 
 こうして、なぜかお菓子の袋や手裏剣ソフトの残骸を抱えたまま、俺たちは富士の樹海行きのバスに乗り込んだ。



 

 ――――――――――



 
 

 バスを降りた俺たちは、目の前に広がる富士の樹海に胸を高鳴らせながら、一歩ずつその中へ足を踏み入れた。緑に包まれた森の空気はひんやりとしていて、確かに別世界に来たような気分になる。だが――。


 
「え、これ、全然怖くねぇじゃん!」



 俺が思わずつぶやくと、焔華も木々を見回しながら「なにこれ、散歩道か?もっと暗い森だと思ったのにな。」と不満そうに首をかしげる。どうやら全員、もっと恐ろしい雰囲気を想像していたらしい。目の前には整備された遊歩道が続いていて、まるで観光地の散策コースだ。

 
「……なんか拍子抜けだな。」と肩を落とす俺に、貴音が楽しそうに笑いながら答える。


 
「でも、木がいっぱいで素敵だよ!これなら迷子になる心配もないし安心だね!」



 安心しすぎだろ、とツッコミたくなるが、貴音はまるで遠足気分。手にはさっそく富士山型のお菓子を持っていて、ポリポリと食べながら森を見渡している。


 そんな中、雪華が大きく両腕を広げて深呼吸を始めた。


 
「空気がとっても澄んでる~!富士山のパワーを感じますね!」



 まるでヨガ教室の先生みたいにのびのびと体を動かしながら、清々しい顔で微笑んでいる。おいおい、こっちは天狗探しに来たんだぞ、と思いつつも、その癒された表情を見てると俺も少し気が緩んでしまう。


 麗華はそんな雪華をちらりと見ながら腕を組み、冷静に周囲を観察している。

 

「まぁ、整備されている場所は観光客向けね。でも、少し奥に進めばもっと樹海らしい景色が広がるはずよ。」



 その言葉に全員が「おぉ!」と期待の声を上げた。焔華が木々を指さしながらテンション高く言い放つ。


 
「そうじゃ!奥に行けば、きっと天狗が現れるに違いない!準備はできとるぞ!」



 焔華のテンションは最高潮だ。だが、その手には――さっき食べ終えた手裏剣ソフトクリームの棒が握られている。それをまるで武器のように振り回しながら、軽快な足取りで前進していく。


 
「おいおい、準備ってそれかよ!なんでソフトクリームの棒なんだよ!」



 俺がツッコむが、焔華は全く気にする様子もなく、さらに棒を振りかざして叫んだ。



「これで十分じゃ!いざという時には、この棒で天狗を引きつけるんじゃ!」

「いや、そんなもんで天狗が釣れるわけないだろ!」
 
 
 
 こうして、俺たちは観光気分を引きずりながらも、少しずつ富士の樹海の奥へと足を進めていった。整備された道を越えた先で、何が待っているのか――それはまだ誰にもわからない。


 


 ――――――――――



 
 薄暗くなり始めた富士の樹海の中、俺たちは観光パンフレットと地図を頼りに慎重に歩き続けていた。先頭を歩く麗華が地図を片手に、まるでツアーガイドのようにきっちりと指示を出す。


 
「ええと、次は……こっちの遊歩道ね。」



 麗華が地図を指差しながら、しっかりとした足取りで先導する。


 ただ、さすがの樹海。道が曲がりくねり、歩き続けるうちに足に疲れが溜まり始める。周囲の木々も密度を増し、森の中は徐々に薄暗くなってきた。これがあの有名な富士の樹海か――自然の荘厳さを感じさせる雰囲気だ。


 そんな中、焔華だけは元気いっぱい。さっきから手に持っている棒をぶんぶん振り回しながら、
「ここらで天狗が出てきてもおかしくないじゃろう!」と笑顔で叫んでいる。


 
「お前、疲れとか知らないのかよ!」



 俺がツッコむが、焔華は全く意に介さない。むしろますますテンションが上がっている様子だ。


 ふと立ち止まり、みんなに声をかけた。



 
「ここらでちょっと一休みしようか?」



 すると麗華がすぐに「賛成。少し足が疲れてきたもの」と応じ、全員一致で小休憩を取ることになった。近くに見つけた木製のベンチに腰を下ろすと、森の静寂の中でホッと息をつく。


 しかし、休憩と言っても、俺たちの行動は相変わらず自由すぎる。


 まず雪華。例の富士山クレープを取り出して見せた。


 
「こういう森の中で甘いものを食べるのって特別ですよね~!」



 そう言いながらクレープを幸せそうに頬張る雪華。その顔はまさに天使そのものだ。


 一方で焔華は、さっき貴音が買った富士山型の鈴を取り出し、カランカランと楽しげに鳴らし始めた。


 
「これで天狗が寄ってくるかもしれん!」

「いや、それ呼び鈴じゃねぇから!普通は逆に驚いて逃げるだろ!」



 俺が必死にツッコむが、焔華は全く気にせず、「ほれほれ、来るがよい!」と笑顔で鈴を鳴らし続けている。すでに目的がズレてきてる気がするんだが……。


 そして貴音。お土産袋から富士山型チョコレートを取り出して、ニコニコと包みを開け始めた。


 
「お兄ちゃん、これ一緒に食べようよ!甘いのって歩いた後に元気出るよね!」

「お、サンキュー貴音!」



 俺も素直に受け取り、甘いチョコレートを口に放り込む。その甘さが歩き疲れた体にじんわりと染み渡る。こういう瞬間、貴音の無邪気さには本当に癒される。


 さらに麗華は、地図をベンチに広げながら持参したお茶を静かに飲んでいる。

 
 
「休憩中にしっかり水分補給をしておかないとね。さすがに歩きっぱなしは効率が悪いわ。」



 その冷静な態度に、俺は少しだけ安心する。まぁ、麗華がいる限り、本格的に迷子になることはなさそうだ。


 こうして、俺たちは富士の樹海の中で、ピクニック気分のような休憩時間を楽しむことになった。天狗探しという目的を忘れそうになりながらも、賑やかな仲間たちに囲まれたこの時間が、妙に楽しく思えてしまうのだった。
 


「それにしても、富士の樹海というのは心地いい場所ね。これが自然の中に含まれるマイナスイオンの効果かしら。確か、リラックス作用やストレス軽減の効果があると言われているわね。」



 麗華が珍しく笑顔を見せながらそう言うと、周囲の木々を見上げて軽く伸びをする。
 

 その言葉に焔華も大きく頷きながら、「ほんとじゃな!天狗探しって、もっと険しい戦いになるかと思ったが、こんなにのんびり楽しめるとは思わんかったぞ!」と、手に持った木の棒を軽く振り回している。

 
 
「じゃあさ!」


 
 貴音が元気よく声をかけてきた。手にはまた新しいお菓子――今度は富士山型のクッキーを持っている。


 
「次は幽霊探しとかもいいかもね!樹海って、そういう話もいっぱいあるでしょ?」
 
 

「おいおい、そんな楽しそうなテンションで探されたら、幽霊だってびっくりして逃げるぞ!」



 俺が冗談交じりにツッコむと、焔華が即座に大笑いしながら棒を振り回し始めた。



「確かにのう!わしらが『おーい幽霊!出てこんかー!』とか言いながら探してたら、幽霊も『なんだこいつら!』ってパニックになるじゃろうな!」

「いやいや、幽霊ってそんな感情豊かじゃないだろ!?」



 俺がツッコむと、焔華が突如ニヤリと悪戯っぽい笑みを浮かべると、木々の間を駆け出した。そして、大きな木の影に飛び込むと、何やら準備を始める様子だ。

 

「よーし!幽霊の術、発動じゃ!」


 
 木陰からひょっこりと顔を出したかと思えば、両手を広げて「ほれほれ~怖いか~?」とコミカルなポーズを取りながら幽霊を全力で演じる焔華。そのぎこちない手の動きと、おどけた表情がツボに入ったのか、貴音がいきなり吹き出した。


 
「ぷっ……あははは!何その動き!幽霊じゃなくてただの焔華だよ!」



 その一言で全員の笑いの堤防が崩壊。貴音は笑いながら木にもたれかかり、肩を震わせている。

 
「ふふっ……幽霊がそんなにコミカルだったら誰も怖がりませんよ~!」と雪華は涙を浮かべながら、笑いを堪えきれずに膝をついている。

 
 麗華も地図を握ったまま、眉間にシワを寄せながらも思わず吹き出す。「全然幽霊じゃない!むしろただの焔華劇場よ!」と、冷静にツッコミを入れるも肩が震えているのはバレバレだ。

 
 結局、焔華の即興幽霊劇は、俺たちを完全に笑いの渦に巻き込んだ。ただ、森の中に響き渡るその笑い声に、もしかしたら本物の幽霊たちも「なんだこいつら……」と驚いて逃げ出したかもしれない。


 
 
 ――――――――――――




 

 のんびり休憩していた俺たち。


 そこに遊歩道から足音が聞こえた。軽やかで規則正しいその音に、俺は最初「別の観光客かな?」と気軽に思い、軽くお辞儀でもして挨拶しようと顔を向けた。

 

 ――その瞬間、全身が硬直した。



 そいつらはただの観光客じゃなかった。


 白いローブを纏い、森に溶け込むような静かな足取りでこちらに向かってくる。その姿はどこか儀式めいていて、まとわりつく異様なオーラが一目でただ者ではないことを示していた。胸の奥に緊張が走る。自然と全身の神経が警戒モードに切り替わった。


 
「飯田君……」


 麗華が、抑えた声で俺にそっと囁く。

 俺は頷き返しながら、呟くように答えた。


 
「……間違いねぇ、呪術師だ。」



 その言葉と同時に、呪術師たちの視線と俺たちの視線がぶつかる。空気が一気に張り詰めた。


 相手が立ち止まる。向こうもこちらに気づいたようだ。


 
「あいつら、わしとやる気か?」



 焔華がそわそわしながら言うと同時に、手に持っていたソフトクリームの棒を構え始めた。おい、焔華!頼むからその棒を武器に見立てるのはやめてくれ!どう考えても戦えないだろ!


 一方で、貴音はじっと呪術師たちを見つめていた。そして、こっそりと俺に近寄ると、目をキラキラさせながら小声で聞いてくる。


 
「お兄ちゃん、あの人たち、お揃いの服着て仲良さそうだね!」



 俺は思わず肩の力が抜けた。おい貴音、その感想は完全にズレてるぞ!呪術師の威圧感とか異様なオーラには全く気づいてないのか?


 さらに雪華は、一見冷静な表情を装いながらも手にスナック菓子の袋を握りしめている。その行動を見た俺は、思わずツッコまずにはいられなかった。


 
「雪華、それは武器にならないからな!」



 雪華は真顔のまま「いざという時は、これで目くらましを……」と答える。いや、冗談じゃなく本気なのかよ!



 呪術師たちは、こちらにジッと視線を向けながら、何やらひそひそ話し始める。俺たちに緊張が走るが――彼らは特に動くこともなく、こちらを一瞥しただけでそのまま歩き去っていった。


 
「……なんだったんだ、今のは?」



 俺が呆然と呟くと、焔華が悔しそうに舌打ちをした。


 
「チッ、あいつらわしをなめおって……!」



 いやいや、焔華。お前がソフトクリームの棒を構えてる時点で、向こうもどう対応すればいいのかわからなかったんだろうよ。呪術師たちも多分、かなり警戒してたぞ。


 こうして、謎の呪術師たちは森の奥へと消えていった。俺たちは、緊張の余韻を引きずりながらも、再び歩き出す準備を整えるのだった。

 
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