異世界帰りのハーレム王

ぬんまる兄貴

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第187話 富士の樹海25

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 夜が明けると、俺たちは山小屋でぐっすり眠り、見違えるほど元気になっていた。朝の澄んだ空気が心地よく、まだ薄暗い景色の中でみんなの顔がどこか引き締まって見える。まあ、完全に眠気が抜けてない顔もチラホラ見えるけどな。


 
「はぁ~、なんか生まれ変わった気分だぜ!」



 俺が思いっきり伸びをすると、隣で焔華があくびをかみ殺しながら呟く。


 
「まだ夜中かと思ったんじゃが……早すぎるじゃろ。」



 焔華の目は半分閉じたままで、なんとも言えない眠そうな顔だ。その横で貴音が目をこすりながら、俺に手を小さく振ってきた。


 
「お兄ちゃん、ちゃんと準備できてる?遅れちゃだめだよ。」
 
「もちろん!準備バッチリだ!」



 俺が自信満々に答えると、貴音は「ならよかった」と安心したように微笑んだ。眠そうでも、その笑顔には朝日のような暖かさがある。


 雪華はというと、いつの間にか用意していたらしい包みを取り出し、ふんわりと湯気の立つ何かを手にしていた。そしてニコニコしながらみんなに声をかける。



 
「朝ごはん、用意しましたよ。温かいおにぎり、どうぞ~!」



 その言葉に全員の視線が一斉に雪華の手元に集中する。焚き火で温められたらしいおにぎりは、ほのかな香りを漂わせていて、見るからに美味しそうだ。


 
「わーい!雪華のおにぎりだーー!!」
 
「雪華、お主、やはり気が利くのぅ!」




 焔華が大げさに手を叩きながら雪華の方に向かい、俺もおにぎりを受け取りながら深々と頭を下げる。


 
「雪華、ありがとう!こんな美味そうなもんが朝から食えるなんて、贅沢すぎるぜ!」



 雪華は微笑みを浮かべながら、次々とおにぎりを手渡していく。麗華はそっと受け取りながら静かに呟いた。


 
「いつも助かるわ、雪華。本当に感謝してる。」



 その言葉は短いながらも心からの感謝が込められていた。雪華は軽く頷きながら微笑み返す。


 その隣で、霧羽が少し遠慮がちにおにぎりを見つめていた。どこか自信なさげな声で口を開く。

 

「……私も食べていいのか?」



 その一言に、雪華はにこやかに頷きながらおにぎりを差し出した。


 
「もちろんですよ、霧羽さん。これはみんなのために作ったものですから、どうぞ遠慮なく。」



 霧羽は一瞬目を見開き、次に微かに頷いておにぎりを受け取る。その仕草はどこかぎこちないが、手にしたおにぎりを大事そうに抱え込むようにして見つめていた。

 

「……ありがとう、雪華。」

 

 その小さな声に、雪華は優しい笑みを浮かべながら「どうぞ、召し上がってください」と静かに答えた。


 全員でおにぎりを頬張ると、瞬間的に場の雰囲気が一層和らいだ。


 
「うめぇ!いやぁ、本当に助かるぜ。これがあるだけで、朝から元気100倍だ!」



 俺が勢いよく言うと、隣で貴音もおにぎりを頬張りながら目を輝かせる。

 

「さすが雪華!愛情たっぷりだね!」



 貴音の満面の笑みに、雪華は少し得意げな表情になりながら自分の腕を軽くぺちんと叩いてみせた。

 

「もちろんです!愛情たっぷり込めました!愛情200%おにぎりです!」



 その一言に、全員が思わず笑顔を浮かべる。焔華はおにぎりを口に押し込んだまま笑いながら、口を動かして「ふむふむ、これが愛情の味か。なるほど、うまい!」と呟く。


 麗華も呆れたように見せかけて、小さく微笑みながらおにぎりを一口かじる。


 
「まぁ……愛情200%は少し大げさだけど、確かに美味しいわね。」



 霧羽も、少し躊躇しながらおにぎりを口に運ぶ。そして、その柔らかい味わいを噛みしめるように目を閉じ、小さく呟いた。

 

「……確かに、これは……ただの食べ物じゃないな。」

「お、分かるか霧羽!これが雪華の愛情の力だ!」



 俺が大声で言うと、雪華は満面の笑顔で胸を張る。


 
「ふふっ、これからも皆さんの胃袋を支える愛情料理、期待していてくださいね!」

「頼むぜ雪華!この調子なら次も元気100倍で頑張れる!」



 俺が拳を握りしめて言うと、全員の笑い声が朝の静かな山小屋に響き渡った。




 ――――――――


 

「よし!行くか!」


 
 準備を終えた俺たちは、一列になって山道を歩き出す。早朝の冷たい風が肌を刺すように吹いてくるけど、その冷たさが逆に気持ちを引き締めてくれる感じがする。

 
 麗華は地図を広げ、早朝からガイド魂を燃やしてルートを確認してる。


 その横顔を見ると、つい感心してしまう。やっぱり麗華は頼れるリーダーだ。こんな場面でも冷静で、全体の指揮を執ってくれるのは本当にありがたい。


 普段はツンケンしてることが多いけど、こういうときの麗華を見ると「こっそり感謝しとくか」と思わず心の中で呟いてしまう。

 

「ふむ、風が冷たいが悪くないな!」



 焔華は早朝の冷気を胸いっぱいに吸い込んで、豪快に笑っている。


「これくらいの冷たさ、わしにはちょうどいいわ!戦の前には目が覚めてええもんじゃ!」と意気揚々だ。



 その声が山の静寂を破り、周囲に響き渡る。早朝特有の凛とした空気をも楽しんでいるようで、彼女のその底抜けの明るさに、俺もつい苦笑いしてしまう。


 
「で、霧羽」



 俺は歩きながら隣を歩く霧羽に視線を向けて尋ねた。


 
「夜嵐たちは山頂にいるってことで間違いないんだよな?」



 霧羽は歩みを止めることなく、前を見据えたまま静かに頷いた。


 
「ああ、間違いない。あと4日後に行われる風神の儀――その儀式は山頂で行われる。夜嵐たちは、余計な者たちが入り込まないようにそこで見張っているはずだ。」



 霧羽が冷静にそう言うと、麗華が歩みを止め、鋭い目で霧羽を見据えた。その視線はまるで核心を突くようで、空気が一瞬ピリつく。

 

「霧羽……今更だけど、貴方は戦えるの?」



 静かだけれど、鋭さを帯びた声に、全員が一瞬足を止める。

 麗華はさらに言葉を続けた。


 
「叔父同然の銀嶺、影鷹、黒塵、煌羽――そして、実の父親である夜嵐。貴方、本当に彼らと戦えるの?」



 その質問は誰もが抱いていた疑問を代弁するものだった。焔華も口を挟むことなく真剣な顔で霧羽を見つめ、貴音や雪華も何か言いたそうだったが、黙って霧羽の返事を待った。


 霧羽は数秒間、焚き火のように揺れる自分の影を見つめた後、静かに顔を上げた。その目は、揺らぐことのない強い決意に満ちていた。

 

「ああ、戦える。」



 霧羽はきっぱりと答えた。


 その短い言葉には迷いの欠片もなかった。周囲の空気が一瞬静まり返り、その場にいる全員が霧羽の言葉の重みを感じ取る。


 麗華は霧羽をじっと見つめ、少しだけ表情を和らげた。




「……なら、いいわ。でも、覚悟を持ちなさい。今回の戦い。貴方にとっては戦い以上の何かになるはずよ。」

「分かっている。」



 霧羽の声は短いが、その中には全てを理解した上での覚悟が宿っていた。


 焔華が肩を叩いて笑いながら言う。



 
「よっしゃ!霧羽がその気なら、わしらも全力でサポートするぞ!相手が誰であろうと、最後に勝つのはわしらじゃからな!」



 その言葉に、貴音も勢いよく頷く。



 
「そうだね!お兄ちゃんもいるし、みんなで力を合わせれば絶対大丈夫だよ!」



 雪華は霧羽に優しく微笑みながら声をかけた。


 
「霧羽さん、何があっても私たちは一緒です。戦いに迷いがあっても、私たちが支えますから。」



 霧羽は全員の言葉を受け止めるように深く頷き、静かに拳を握りしめた。


 
「ありがとう。お前たちがいるから、私は戦える。……必ず勝とう。」



 その言葉に、俺も拳を握りしめながら声を上げた。


 
「よし、山頂目指して一気に行くぞ!準備はいいか、みんな!」



 俺が声を上げると、焔華が「おう!もちろんじゃ!」と大きな声で返事をし、貴音や雪華、麗華もそれぞれ頷いた。

 
 こうして俺たちは、目的地の山頂を目指して足を速めた。


 
 
 ――――――――――

 


 山頂に近づくにつれ、遠くからドドドッという地響きのような重低音が耳に飛び込んできた。その音はまるで地面そのものが怒りをぶつけているようで、俺たちは思わず足を止めて顔を見合わせる。


 
「何だ、この音……?」



 俺が思わず呟くと、みんなも警戒心を強めながら音の方向に目を向ける。


 冷たい風が吹き抜ける中、俺たちは慎重に進み続けた。そして、木々の隙間から見えた光景に、全員の足が止まった。


 そこには――信じられないほど壮絶な戦いが繰り広げられていた。


 殲滅派と崇拝派の二つの勢力が、バチバチにやり合っている。轟音を立てて飛び交う魔力の閃光、木々を薙ぎ倒しながら衝突する巨大な力の奔流。まるで戦場そのものだった。

 
 そんな壮絶な場面を見渡しながら、俺はふと口を開いた。

 

「え!?お前ら、まさか夜なべして戦ってたのか!?」




 その一言に、場が一瞬静まり返る。飛び交っていた魔力も一時停止したかのように止まり、殲滅派の斑鳩、鋼牙、そして崇拝派の水月、翠嶺が一斉にこちらを振り返った。彼女らの目の下には、徹夜特有の隈がくっきりと浮かんでいる。


 俺はその様子を見て、さらに追い打ちをかけるように言った。


 
「俺たちはぐっすり眠ってスッキリしてんのに、お前ら必死で頑張っちゃって……いやぁ、なんか可哀想に!」



 その言葉に、斑鳩は冷ややかな視線を俺に向ける。鋼牙は今にも怒りで爆発しそうな勢いで握り拳を震わせ、水月は目を伏せて深呼吸をするようにして冷静さを保とうとしている。


 次に焔華が朗らかに笑いながら口を開いた。


 
「いや~朝のおにぎり、最高だったのぅ!やっぱり雪華の手作りは絶品じゃ!」



 その明るい声がさらに場の空気を挑発したのか、斑鳩のこめかみに青筋が浮かんでいるのが見える。


 
「小屋には暖房もあって暖かかったね。ぐっすり眠れたし、体が軽い気がする!」



 貴音が目を細めながら幸せそうに言うと、水月がわずかに肩を震わせた。怒りか、それとも呆れか、どちらにせよ、こちらの言葉が彼女たちの神経を逆撫でしているのは明らかだった。


 霧羽が腕を組んで冷静に口を開いた。


 
「やはり、しっかり睡眠を取り、温かい食事を摂ることは大切だ。戦いに臨む者としての基本だな。……そこを怠るのは、戦術として愚かだろう。」



 その発言に場の空気が一瞬張り詰める。霧羽の言葉は、ナチュラルに戦っている彼女たちを見下すような響きを帯びていた。


 
「お前たちは、そういう準備を怠った結果、今ここで疲労を抱えているわけだろう?それでは、この後の戦いが心配だな。」



 霧羽がさらに続けると、鋼牙が拳を握りしめながら口元を引きつらせた。


 
「……っ!その言葉、今すぐ後悔させてやる!」



 がそう叫びかけた瞬間、斑鳩がそっと手を上げて制した。


 
「……落ち着いてくださいませ。鋼牙さん。挑発に乗るのは相手の思う壺ですわよ。」

 

 斑鳩は微笑を浮かべているが、その笑みは明らかに冷たかった。

 一方、俺たちはというと、完全に戦場の空気を無視して朝の余韻を楽しんでいる。


 
「いや、ほんとに俺たち最高の朝を迎えたよな!」



 俺が笑いながら言うと、焔華と貴音が声を合わせて「うんうん!」と頷き、さらには雪華がポケットから何かをゴソゴソと取り出し始める。


 
「おにぎり、まだありますけど……食べたい人いますか?」



 雪華がにっこりと微笑みながら聞くと、貴音が目を輝かせながら即答した。


 
「私、食べたい!お腹がすいてきちゃった!」



 その反応に雪華はくすっと笑い、おにぎりを一つ取り出して手渡す。


 
「ふふ、どうぞ。」
 
「わーい!ありがとう、雪華!」



 貴音は両手で大事そうにおにぎりを受け取り、一口頬張ると嬉しそうに微笑んだ。その無邪気な姿はほのぼのとしていて、戦場の空気とは程遠いものだった。


 しかし、その光景を見ていた崇拝派の水月が、お腹をさすりながらぽつりと呟いた。


 
「……私もお腹減ったんだけど……」



 その声は切実で、うなだれた姿はまるで昼食前の学生のようだ。まさかの空腹アピールに、こちらはつい吹き出しそうになる。けれど、そんな水月の横で、翠嶺の冷たい声が鋭く響いた。


 
「……わざわざ戦場で煽りに来たのですか?あなたたちは?」



 その冷淡な指摘に俺は笑いを噛み殺し、肩をすくめながら軽く返す。


 
「いやいや、煽りってわけじゃねぇよ。たださ、戦いばっかしてたら気が滅入るだろ?しっかり休んでリフレッシュも大事だって!」



 翠嶺の眉間に皺が寄り、その視線はさらに鋭さを増してくる。


 
「こっちは命がけで戦っているのに、何をのんきな……!」


 
 その苛立ちが露骨に見える言葉に、俺は余裕たっぷりの笑顔を浮かべた。


 
「命がけだからこそ、余裕を持つのが大事なんだよ。リフレッシュすれば次に備えられるだろ?これ、俺たち流の戦略ってやつだ!」


 
 俺が続けると、翠嶺の表情はさらに険しくなり、明らかに怒りの色が濃くなっていくが、俺は全く動じない。


 むしろ、貴音や焔華、雪華と笑顔でのんびり話し合いを続ける。


 焔華が片手におにぎりを掲げながら豪快に笑った。


 
「おいおい、翠嶺、お主もお腹が空いてるなら言うてみろ!雪華のおにぎり、分けてやってもええぞ!」



 その言葉に翠嶺が目を見開き、さらに怒りが募る様子を見せたが、水月が隣でこっそりと翠嶺の袖を引っ張る。


 
「……おにぎり、一つくらいもらっても……?」



 その切実な願いに翠嶺がため息をつき、頭を抱えながら小さく呟いた。


 
「……駄目に決まってるでしょう……。」



 

 斑鳩が冷静な視線を俺たちに向けてきた。

 

「……あなた方、どういう神経をしているのかしらね。この緊張感でこんな空気を漂わせるなんて。本当にここが戦場だと理解しているの?」



 雪華は微笑みを崩さず、斑鳩に軽く会釈をして答えた。


 
「もちろんです。ただ、戦いも大切ですが、心と体の健康が優先されるべきだと思います。皆さんにもおにぎりをお分けしましょうか?」



 その言葉に、斑鳩が一瞬絶句し、鋼牙の拳がギリッと音を立てるほど握りしめられた。二人の表情からは明らかに「ふざけるな」という怒りが滲み出ている。


 だが、俺たちは全く気にしない。むしろ、こちらがいかにリフレッシュして元気いっぱいなのかを、存分にアピールしてやることにした。


 
「そうだぜ、お前ら!しっかり休んだ方が強くなれるぞ?夜通し頑張るのもいいけど、あんまし無理すんなよ?」



 俺は軽くウィンクしながら言う。


 その瞬間、鋼牙の目がカッと見開き、今にも爆発しそうな勢いで俺を睨みつけてきた。


 
「どこまで調子に乗るんだ、お前!」


 
 その迫力に普通の奴なら怯むだろうが、俺は全く怯まない。むしろ余裕の笑みで応えてやる。



 
「いやぁ、これがしっかり休んだ効果ってやつだな!お前らも試してみたらどうだ?」




 さらに挑発をかけると、鋼牙のこめかみに浮かぶ青筋がさらに目立つようになった。


 
「そういうわけで、俺たちもぬるっと参戦させてもらうぜ!」



 俺は胸を張って堂々と宣言した。

 その瞬間、麗華がため息をつきながら俺の前に出て、一礼した。


 
「本当に……うちのアホの子たちがご迷惑をおかけして申し訳ありません。」


 

 
 
 
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