召喚?それでは第2の人生はじめます!私、ブラック魔力の持主ですって。

牡丹

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8.古代遺跡

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「マクレガー隊長。見回りお疲れ様です。遺跡周り調査チーム所属マリリンです。」

「マリリン調子はどうだ?」

「順調です。そちらは?」

「遺跡上階の調査は完了して下層にかかったところだ。崩落している所もあり難航しそうだ。」

金髪に金に近い目をした男性だ。
あんな綺麗な顔の人もいるんだ。
でも残念。ニコリもしていない。
勿体無いなぁと眺めていたら私に気がつき声をかけられた。

「見慣れない娘だな。誰だ?」

鋭い視線が受けられているけど、宝石店にはこの手の人って来るから慣れている。
こうゆう時はとびきりの営業スマイルに限る。

「こんにちは。レイナ・ハラダです。」

「まだ子供なのに、、」

マクレガー隊長が言いかけるとマリリンが慌てて間に入った。

「この子は、アンリ室長が管理してまして。ちなみに子供じゃありません。20歳です!成人です!」

あらら。2回も大人だって強調したわ。
そこまで子供ぽくないはずよ。

マクレガー隊長は、ポケットから出した四角い水晶を手の上に置いた。
やがて水晶からモヤが出てきて実態を作った。

アンリ先生だった。
凄い!魔法ってスマホより凄い!
早く私も使いたい。

「ええ。レイナ・ハラダよ。睨まないでよ。今日から魔法の勉強の為に預かっているの。可愛いでしよ?」

「まったく、遊びじゃないぞ。あんな魔力を殆ど感じない者を現場に連れて来る事はないだろ?事故があったらどうするんだ。」

「はいはい。でも現場を知るのは大事よ。」

明らかに私を連れてきた事を抗議している。
こういう時は視界から消えるのが一番。
それにしても、古代遺跡はいつ位昔の物なのだろう?
少し登ってボンヤリしていたら近くの茂みがほんの一瞬キラッと光った。
何だろう?

行って確認すると水晶の様だ。

綺麗だから異世界に来た記念に取っておこう。
摘むがしっかり埋まってて無理だ。
その辺にあった棒で掘り土を払った。
2センチ程の指輪?に見える。透明なのに屈折率が良いのか光の加減で七色に変化する。

「レイナ!何処?行くわよ!」

大声で呼ばれたのでポケットにしまうと慌てて合流をした。

「ごめんね。現場同行はここでおしまい。私達はまだ仕事が残っているからマクレガー隊長達がアンリ室長の執務室まで送ってくれるって。」

隊長ってさっき睨んでた人でしょ?
なんかヤダな。
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