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1.忙しい騎士団総団長マーベリックと妻ケイコ
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日本を捨て異世界生活も3年目になるとこちらの暮らしもすっかり慣れてきて、今では馬にも乗れるようになった。
夫のマーベリックがまとまった休みが取れたら遠出をしてこの国の観光をするのが楽しみだ。
でも、彼はとても忙しい。
出会った頃は、
「俺は暇だ。大した仕事はしていない。」
と、私の事を騎士の仕事として観察するがてら、
「美味い物は無いか?」
と、毎日のように付きまとっていた。
彼と結婚した今、彼が王城騎士団総団長として重要なポジションで、とても忙しいのがよくわかる。
隣国との小競り合いや盗賊に魔物退治とその総指揮者が彼だから。
だから、家に帰れない時が度々ある。
それでも無理をして真夜中に帰って来て朝早く登城したりする。
それは私が一人ぼっちの異世界人で寂しがり屋だから。
「また忙しいのでしょ?私は大丈夫だから。お城にこもったら?こんな生活をしていたら貴方が身体を壊すわよ。」
「俺は大丈夫だ。帰りたい時に帰る。」
そんな時は、彼の頬に手を当てお願いをする。
「今度の長期の休みに遠出に連れてってくれるので埋め合わせよ。だから、集中してきて。」
「すまないな。大人しくしていろよ。」
そして翌日、彼は口づけを落とし早馬で登城して行く。
「さぁ、今度はどの位かかるのかしら。気分転換に新しいクッキーを考えようかしら。」
私は結婚前に住んでいた家でクッキー屋を始めていた。
この世界にはクッキーの様なお菓子が無いから人気の店になっている。
マーベリックが忙しい時は、こちらの家で過ごす事にしていた。
広い屋敷にいたら寂しくて仕方がない。
それに、此処だと色んな人と話も出来る。
今日も常連の貴族のマリアさんがお忍びで来ている。
「ケイコさん、最近、南のオノミ街のルサ寺院で夜になると怪しい光が輝くとお聞きになった?騎士団が調査に向かうんですって。」
「それはいつも光ったりしないのですか?」
「いいえ、光らないわ。それに時折、魔物の叫ぶ声が聞こえるそうよ。マーベリック様もお忙しくなりますわね。」
マリアさんの話通り、マーベリックは3週間を過ぎても帰って来なかった。
流石に心配になって執事のセバスチャンに尋ねたけれど、
「御心配ないですよ。奥様。オノミ街は平和で治安の心配も無いですから。」
と、ニッコリと笑う。
いつも長引くなら手紙が送られてくるのに。連絡がないのは引っかかる。
それに、この世界には電話がないから、直ぐに安否を確認出来ない事にストレスを感じてしまう。
食いしん坊な彼はちゃんとご飯を食べているだろうか?
何か私にも出来ないだろうか?
うーん。。
うん!そうだわ。
安全な街らしいし観光がてら差し入れを持って行こう。
翌日、大量のクッキーを持ってオノミ街へ向け出発した。
夫のマーベリックがまとまった休みが取れたら遠出をしてこの国の観光をするのが楽しみだ。
でも、彼はとても忙しい。
出会った頃は、
「俺は暇だ。大した仕事はしていない。」
と、私の事を騎士の仕事として観察するがてら、
「美味い物は無いか?」
と、毎日のように付きまとっていた。
彼と結婚した今、彼が王城騎士団総団長として重要なポジションで、とても忙しいのがよくわかる。
隣国との小競り合いや盗賊に魔物退治とその総指揮者が彼だから。
だから、家に帰れない時が度々ある。
それでも無理をして真夜中に帰って来て朝早く登城したりする。
それは私が一人ぼっちの異世界人で寂しがり屋だから。
「また忙しいのでしょ?私は大丈夫だから。お城にこもったら?こんな生活をしていたら貴方が身体を壊すわよ。」
「俺は大丈夫だ。帰りたい時に帰る。」
そんな時は、彼の頬に手を当てお願いをする。
「今度の長期の休みに遠出に連れてってくれるので埋め合わせよ。だから、集中してきて。」
「すまないな。大人しくしていろよ。」
そして翌日、彼は口づけを落とし早馬で登城して行く。
「さぁ、今度はどの位かかるのかしら。気分転換に新しいクッキーを考えようかしら。」
私は結婚前に住んでいた家でクッキー屋を始めていた。
この世界にはクッキーの様なお菓子が無いから人気の店になっている。
マーベリックが忙しい時は、こちらの家で過ごす事にしていた。
広い屋敷にいたら寂しくて仕方がない。
それに、此処だと色んな人と話も出来る。
今日も常連の貴族のマリアさんがお忍びで来ている。
「ケイコさん、最近、南のオノミ街のルサ寺院で夜になると怪しい光が輝くとお聞きになった?騎士団が調査に向かうんですって。」
「それはいつも光ったりしないのですか?」
「いいえ、光らないわ。それに時折、魔物の叫ぶ声が聞こえるそうよ。マーベリック様もお忙しくなりますわね。」
マリアさんの話通り、マーベリックは3週間を過ぎても帰って来なかった。
流石に心配になって執事のセバスチャンに尋ねたけれど、
「御心配ないですよ。奥様。オノミ街は平和で治安の心配も無いですから。」
と、ニッコリと笑う。
いつも長引くなら手紙が送られてくるのに。連絡がないのは引っかかる。
それに、この世界には電話がないから、直ぐに安否を確認出来ない事にストレスを感じてしまう。
食いしん坊な彼はちゃんとご飯を食べているだろうか?
何か私にも出来ないだろうか?
うーん。。
うん!そうだわ。
安全な街らしいし観光がてら差し入れを持って行こう。
翌日、大量のクッキーを持ってオノミ街へ向け出発した。
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