異世界の赤髪騎士殿は、じゃじゃ馬な妻を追いかける

牡丹

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外伝)兄、母のキセキをたどる。

1.怪しい父と妹

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怪しい。
実に怪しい。
こんな夜更けに父と年頃の妹がリビングで2人きりで話をしている。
それもコソコソとだ。

兄の俺だけ除け者なのも気に入らないな。

扉を勢いよく開けてやようか?
とも思ったが止めた。

それより、ソ~と扉の隙間を作り覗き見をしてやった。

「だからね、知ってるの。て言うか行ってきたの。」

「おい!」

父が驚きのあまり思わず出た声を慌てて引っ込め再び小声で話しだす。

「どう言うことだ?行って来ただと?」

何処に行ったんだよ。親父があんなに怒るなんてさ。

「だって、お母さんからもらった貯金箱が割れてしまったんだもん。」

ん?母さんから?ああ、あれか。大事にしていた何だったか動物の置物だよな。

「それでね、見つけたの。お母さんの手紙。」

「何て書いてあったんだ?みせてくれるか?」

親父の奴、身を乗り出している。母さんの事になる人格変わるよなー

「もう無い。あっちに置いて来ちゃったもん。」

うん?あっち?これは、、、母さんの居場所の話か?
俺も母さんからだって親父から額に入ったポスターをもらったな。

「どおしてそんな危険な事を!もう二度と行くのは許さない!」

親父が立ち上がったからガンと椅子が倒れた。
堪らずドアを開けて部屋に入った。

「行く?何処に?母さん?」

二人は口を開けて固まって何も言わない。

「何だよ。こんな夜更にコソコソと。何処に行くの?俺にも教えろよ。」

「何でもない!」

サエが走って2階の部屋へ向かった。

「もう遅い。寝なさい。」

親父もそれだけ言うと自分の部屋に消えてしまった。
俺だけリビングに一人残された。

「何なんだよ。何隠してるんだよ。」

全くスッキリしない。
あっ!そうだ。サエが貯金箱が割れて手紙が入ってたと言っていたな。
もしかして俺のも、、
すぐ確かめよう。
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