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外伝)兄、母のキセキをたどる。
5.翌日
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街道を管理する部隊から怪しい奴からおかしな物を徴収したと報告が上げられた。
怪しい奴は、輸送途中に馬から落馬。
周囲を探したが暗くて捕獲出来ずとの事。
隊長から大隊長そして総団長まで光る物質と共に報告書が上がってきた。
騎士団総団長マーベリックは、一目見るなり執務室を副団長を連れて飛び出した。
「現場に行くぞ!」
「報告通りならこの辺りのはずだ。
隈なく探せ。」
マーベリックの指示で街道沿いの林や森が調べてられた。
「見つかりませんね。」
「俺は半分連れてイビキ池へ向かう。お前は残りを連れて隣の町迄でを確認してくれ。頼んだぞ。」
これは紛れもなくこの世界の物じゃない。
だとすると、迷い込んだ奴がいる。
早く探し出さなければ手遅れになるだろう。
平和と安全に慣れ魔物もいない向こうの世界の奴がたとえ剣があっても生き抜くのは難しいだろう。
もう食われているか襲われているかもしれん。
マーベリックは、イビキ池の湖岸に来ると新しい靴跡を発見した。
やはりあの洞穴の方向だ。
「一同、魔物に注意して待機しろ。ここからは一人でいく。30分経って戻らなければ俺の事は諦めろ。副団長と合流して帰城するように。いいな?」
秘密の洞穴に向かって森の中を歩く。
パッと見た目はわからないが何度か訪れた場所だ。
急ぎ足で近づくと狭い洞穴の入口に赤い靴が石の間に引っかかって脱げていた。
やはりアチラの世界の靴だ。
ここのとは素材もデザインも違う。
靴の脱げた方向からすると元の世界へ帰ったのだろう。
「念のためだ。行くか。」
靴と剣を片手に狭い洞穴を進むと直ぐに明かりが届かず真っ暗になった。
何度か通った道だ。大丈夫だ。
自分に言い聞かせ見えない狭い道を進む。やがて方向感覚が無くなり前なのか上なのか下なのかわからなくなった。
そのまま一歩一歩進めると突然、明るくなった。
変わらずに鳥居と言う置物の下に出た。
辺りを見回すと少し離れたところに男が1人で大の字で寝ている。
髪はボサボサ、顔や服は薄ら汚れていて白いシャツは草の汁や泥がベッチャリと付いている。
足元は赤い靴を片方だけしか履いていない。
間違いない。コイツだ。
「無事だったか。」
靴を側に置き顔を覗き込むと見覚えのある顔に見えた。
はて?
誰に似ている?
思い出せないが、あまり時間がない。
「もう2度と来るなよ。」
周りに人気が無いのを確認して鳥居へ急いだ。
何度かこの道を通ったが全く慣れない。
慎重に。
足速に。
暗闇の恐怖の先へ。
俺を待つ人がいる世界へ進もう。
*****
「ハクション!痛っ!」
くしゃみをした反動で身体が痛んだ。
ゆっくりと起き上がり周りを確認した。
緑に囲まれた神社の鳥居が見える。
俺、生きてるのか?
帰って来これたのか?
身体中がキシンで痛む。
脱出途中で脱げたはずの赤いスニーカーが直ぐ側にありギョとした。
「一体、、、何だったんだよ。
母さん、勘弁してくれよ。」
スニーカーを履くとヨロヨロと自宅へ向うが、肩が痛い。夢でなければ馬から落ちて打った所だ。
サエは辿り着けたのか?
本当に?母さんの所へ?
うん。この事は秘密にしよう。
兄としてプライドが、、、ズタボロだ。
(完)
怪しい奴は、輸送途中に馬から落馬。
周囲を探したが暗くて捕獲出来ずとの事。
隊長から大隊長そして総団長まで光る物質と共に報告書が上がってきた。
騎士団総団長マーベリックは、一目見るなり執務室を副団長を連れて飛び出した。
「現場に行くぞ!」
「報告通りならこの辺りのはずだ。
隈なく探せ。」
マーベリックの指示で街道沿いの林や森が調べてられた。
「見つかりませんね。」
「俺は半分連れてイビキ池へ向かう。お前は残りを連れて隣の町迄でを確認してくれ。頼んだぞ。」
これは紛れもなくこの世界の物じゃない。
だとすると、迷い込んだ奴がいる。
早く探し出さなければ手遅れになるだろう。
平和と安全に慣れ魔物もいない向こうの世界の奴がたとえ剣があっても生き抜くのは難しいだろう。
もう食われているか襲われているかもしれん。
マーベリックは、イビキ池の湖岸に来ると新しい靴跡を発見した。
やはりあの洞穴の方向だ。
「一同、魔物に注意して待機しろ。ここからは一人でいく。30分経って戻らなければ俺の事は諦めろ。副団長と合流して帰城するように。いいな?」
秘密の洞穴に向かって森の中を歩く。
パッと見た目はわからないが何度か訪れた場所だ。
急ぎ足で近づくと狭い洞穴の入口に赤い靴が石の間に引っかかって脱げていた。
やはりアチラの世界の靴だ。
ここのとは素材もデザインも違う。
靴の脱げた方向からすると元の世界へ帰ったのだろう。
「念のためだ。行くか。」
靴と剣を片手に狭い洞穴を進むと直ぐに明かりが届かず真っ暗になった。
何度か通った道だ。大丈夫だ。
自分に言い聞かせ見えない狭い道を進む。やがて方向感覚が無くなり前なのか上なのか下なのかわからなくなった。
そのまま一歩一歩進めると突然、明るくなった。
変わらずに鳥居と言う置物の下に出た。
辺りを見回すと少し離れたところに男が1人で大の字で寝ている。
髪はボサボサ、顔や服は薄ら汚れていて白いシャツは草の汁や泥がベッチャリと付いている。
足元は赤い靴を片方だけしか履いていない。
間違いない。コイツだ。
「無事だったか。」
靴を側に置き顔を覗き込むと見覚えのある顔に見えた。
はて?
誰に似ている?
思い出せないが、あまり時間がない。
「もう2度と来るなよ。」
周りに人気が無いのを確認して鳥居へ急いだ。
何度かこの道を通ったが全く慣れない。
慎重に。
足速に。
暗闇の恐怖の先へ。
俺を待つ人がいる世界へ進もう。
*****
「ハクション!痛っ!」
くしゃみをした反動で身体が痛んだ。
ゆっくりと起き上がり周りを確認した。
緑に囲まれた神社の鳥居が見える。
俺、生きてるのか?
帰って来これたのか?
身体中がキシンで痛む。
脱出途中で脱げたはずの赤いスニーカーが直ぐ側にありギョとした。
「一体、、、何だったんだよ。
母さん、勘弁してくれよ。」
スニーカーを履くとヨロヨロと自宅へ向うが、肩が痛い。夢でなければ馬から落ちて打った所だ。
サエは辿り着けたのか?
本当に?母さんの所へ?
うん。この事は秘密にしよう。
兄としてプライドが、、、ズタボロだ。
(完)
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