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そんなわけで俺は今涼くんとやらの所へ向かってる。3日以内に連れて行けたらルヒエルにとって悪いようにはしないってさ。何考えてんだあの天使長様々は。
俺はメロスじゃねぇっつの。こんなのどう考えても時間外労働、天使のやる仕事じゃないだろうが。
まぁ、あの後輩の事は可愛がってるから、こうして翔んで人間の元に向かってるんだけどよ。ねみぃ。もう降りて寝たい。なんでこんな役目をさせるんだ。帰ったら覚えとけよルシエルにルヒエル。あの人も大概ややこしい名前つけたもんだな。子供に自分と一文字しか違わない名前つけるってどういう神経なんだ。天使長にまで上り詰めた方の考える事は分からねーなと。おっと、覚えとけよって言ってもルヒエルは、この先どうなるか分からないんだった。
しかし後輩が死ぬのは寝覚めが悪い。ダルい身体に鞭打って、ようやく涼くんとやらの住むアパートに辿り着いた。試しにドアのぶ捻ってみたら、鍵が開いてた。無用心だなぁ。こんな能天気野郎に後輩ルヒエルを嫁にやるのかと思うと、いいんだか悪いんだか。本人はそれで満足なんだろうけど。天使のまま楽な方がいいじゃん。なぁルヒエル、お前は違うのか?
「おい、起きろ。こら、大平涼。玄関開いてたぞ。無用心だ。あー、くそ、ダメだ眠い、おい布団をかせ」
蹴りと手を使って、涼をどうにか布団から追い出す。これで一休みできる。
「ふぁぁぁぁ、痛いし…って羽?!ルヒエルくん?!あれ?…じゃなくて、神父さま?」
「あぁ?誰が神父だ。この素敵な翼が目に入ってんだろ目ん玉節穴か。ルヒエルに聞いてんだろ?ラビエル様だ」
「あぁ、ルヒエルくんが言ってたラビエル先輩か…あの、ルヒエルくんは…」
「ラビエル先輩か…って、目に見えてガッカリしてんじゃねぇよ、天使様見てんだぞお前。この有り難みの分からん奴め。あぁ、あのバカならお前と同じ人間になるって言って今牢屋に閉じ込められてるぞ」
「えっ?」
「お前と一緒に生きたいから羽を落として人間にしてくれだと。でもな、天使が羽落とされたら激痛で正気じゃいられねんだよ。あいつはそれでも涼くんと一緒にいる為なら乗り越えられるって言うんだ。…説明めんどくせぇな。とりあえず、そんな感じだ。行くか?」
「俺が行けばルヒエルくんが助かるんですか?」
「あぁ、多分な」
「多分てなんですか」
「お前はさ、あんなに真剣で重たいルヒエルの気持ちに答えられんのかって話。自分が消滅するかもしれないのに何%かの可能性にかけて、お前と同じ人間として生きたいって選んだ重たい奴だぞ?」
「もちろん」
「ふん、即答だな。お前を見つけなきゃルヒエルはのほほんと天国で暮らせてたのにな」
「ルヒエルくんの所に連れてって下さいラビエル先輩。それと、早く俺の布団から出てください」
俺はメロスじゃねぇっつの。こんなのどう考えても時間外労働、天使のやる仕事じゃないだろうが。
まぁ、あの後輩の事は可愛がってるから、こうして翔んで人間の元に向かってるんだけどよ。ねみぃ。もう降りて寝たい。なんでこんな役目をさせるんだ。帰ったら覚えとけよルシエルにルヒエル。あの人も大概ややこしい名前つけたもんだな。子供に自分と一文字しか違わない名前つけるってどういう神経なんだ。天使長にまで上り詰めた方の考える事は分からねーなと。おっと、覚えとけよって言ってもルヒエルは、この先どうなるか分からないんだった。
しかし後輩が死ぬのは寝覚めが悪い。ダルい身体に鞭打って、ようやく涼くんとやらの住むアパートに辿り着いた。試しにドアのぶ捻ってみたら、鍵が開いてた。無用心だなぁ。こんな能天気野郎に後輩ルヒエルを嫁にやるのかと思うと、いいんだか悪いんだか。本人はそれで満足なんだろうけど。天使のまま楽な方がいいじゃん。なぁルヒエル、お前は違うのか?
「おい、起きろ。こら、大平涼。玄関開いてたぞ。無用心だ。あー、くそ、ダメだ眠い、おい布団をかせ」
蹴りと手を使って、涼をどうにか布団から追い出す。これで一休みできる。
「ふぁぁぁぁ、痛いし…って羽?!ルヒエルくん?!あれ?…じゃなくて、神父さま?」
「あぁ?誰が神父だ。この素敵な翼が目に入ってんだろ目ん玉節穴か。ルヒエルに聞いてんだろ?ラビエル様だ」
「あぁ、ルヒエルくんが言ってたラビエル先輩か…あの、ルヒエルくんは…」
「ラビエル先輩か…って、目に見えてガッカリしてんじゃねぇよ、天使様見てんだぞお前。この有り難みの分からん奴め。あぁ、あのバカならお前と同じ人間になるって言って今牢屋に閉じ込められてるぞ」
「えっ?」
「お前と一緒に生きたいから羽を落として人間にしてくれだと。でもな、天使が羽落とされたら激痛で正気じゃいられねんだよ。あいつはそれでも涼くんと一緒にいる為なら乗り越えられるって言うんだ。…説明めんどくせぇな。とりあえず、そんな感じだ。行くか?」
「俺が行けばルヒエルくんが助かるんですか?」
「あぁ、多分な」
「多分てなんですか」
「お前はさ、あんなに真剣で重たいルヒエルの気持ちに答えられんのかって話。自分が消滅するかもしれないのに何%かの可能性にかけて、お前と同じ人間として生きたいって選んだ重たい奴だぞ?」
「もちろん」
「ふん、即答だな。お前を見つけなきゃルヒエルはのほほんと天国で暮らせてたのにな」
「ルヒエルくんの所に連れてって下さいラビエル先輩。それと、早く俺の布団から出てください」
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