近江一族物語1『融合』

七々虹海

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晴空………

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「……っん、くっ………」
 気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。
 下だけ脱げなんて言われてあっさり脱げるわけもなかった。けど、抵抗したのも空しくあっさり負けてしまった。大人と子供の力の差は大きいんだって見せつけられてる気分だった。
「ここさ、解しておかないと急に突っ込まれることになった時地獄なんだよなぁ。だからお前が傷つかない為だから俺に感謝してほしいくらいなんだよな」

 何を言ってるのか分からない。何で感謝?
「美智さん言わなかったみたいだけどさ、ここって視える女以外は遊郭にいる者みたいな扱いなんだよ。分かりやすい言い方するとさ、お金持ったおじさん達のセックスのお相手。視えない劣性の者、視えても男は妊娠する可能性ないからそういう扱い。強ばるなよオイル足してやるから」

 うつ伏せで足を開いたまま貴嶺さんに従うしかなくなった僕は深呼吸って言われればゆっくり深呼吸するようにしてみた。
 ゆっくりゆっくり息を吐いていると更に奥に奥に入ってくるそれに内臓が破られてる気になってくる。

 息を止めて力を入れると止まって、逆にそのモノの形状をお尻に記憶してる嫌な気分になり息を吐いて力を抜く。力を抜くとまた奥へ奥へと入ってくるそれは、お尻から永遠に入ってきて内蔵を破って口から出てくるんじゃないか、そんな妄想までさせられる。
「やっぱり最初は尻だけじゃ気持ち悪いよな。しっかし凪は白いな」

 貴嶺さんの指がお尻の割れ目辺りから上に滑っていく。人に触られることに馴れない僕は触られた瞬間体が跳ねて、金縛りのように固まってしまった。指はするすると背中をなぞっていく。触らないでの言葉が声にならなくて口から言葉にならなかった空気だけが漏れていく。指とお尻の中に止まったままのモノとに身体中の感覚を支配されていた。

 あぁでも、こんな思いするのが晴空じゃなくて良かった。
「やめ……て」
「ダメだよ凪。そんな風に泣いたら変態じじぃどもを喜ばせるだけだ。最も、悦ばせるのも仕事なんだけどな。前も触った方が弛むか。おー、まだちっちゃいな」
背中にあった指が股間のモノを摘まむ。やりずらいなと呟き体が横向きにされる。前を触られ後ろのモノが出たり入ったり動き出す。
「お兄ちゃんと触りっことかしてたのか?」
「晴空と…そんなことしてな、い」
「そりゃ残念だったな、初めて触るのが俺で。出てくる時記念に触ってくりゃ良かったのに」

 晴空のを触る?そこまで考えられなかった。僕の家族を守るには僕が出ていかなきゃしか。最後のキスだって、すごく勇気がいったのに。でも晴空のと僕のと一緒に触って一緒に気持ち良くなれたら……。そんな事を考えたら股間のモノは硬くなってしまった。
「お兄ちゃんの事考えてた方が楽になれるみたいだな」

 お兄ちゃん…晴空…晴空以外に触られて気持ち悪いはずなのにちんちんが気持ち良くなっちゃってるんだよ。僕どうしたらいいんだろう。人間の体ってこんな風に出来てるのかな。僕だけなのかな。晴空がいいのに、晴空じゃなきゃ嫌なはずなのに。晴空、晴人、晴空に会いたい。

 晴空の色んな表情、姿を思い出しながら僕は貴嶺さんの手に吐き出してしまった。
「はぁはぁ、はぁ、ん、うぅっ………」

「凪……。マジで凪と凪の体が傷つかない為に必要な行為だったんだ。ごめんな。明日、泉に行った時水の中に入るといい。身体的な傷がなくなるはずだから。まぁ、オイルたくさんつけたから傷にはなってないはずだけど。寒くても泉は受け入れてくれるから。ごめんな」
 自分の手を拭き、僕の下半身も綺麗にしてズボンも履かせ、貴嶺さんは出ていった。
 何だったんだろう。貴嶺さんが語った事は本当の事なんだろうか。視える者以外は…男は視えても…。なら、お父さんとお母さんも…。

 考えることが増えてしまったのと、お尻の中の違和感で寝付けなかった。それでも朝食は決まった時間。朝は起きる事、食べたら泉へ行くという明日の行動は決めた。
 晴空、お休み……。
 夢では昔の二人に戻って遊ぼうね…。




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