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第1章 17歳 〜思春期少年少女と狂気の社会人〜
第29話 修学旅行in沖縄
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1月下旬頃、修学旅行当日を迎えた。
「ん、うぅ…。寒い…。」
起き上がるゆかり。
「南国大冒険♫ひょっこりひょうたん島♫ひょっこりひょうたん島♫」
上機嫌な様子で歯を磨き、顔を洗う。母親が朝食を振舞う。
・玄米
・キュウリ漬物
・生卵
・味噌汁
沖縄では3泊4日の日程。ファームステイは前半にある。玄米に生卵と醤油をかけてかっ込み、味噌汁を飲む。
「どこから行くの?」
「伊丹空港から行く。」
「現地集合?」
「うん。」
朝食後、歯を磨いてから制服に着替える。リュックを背負い、家を出て出発する。
「行ってくるね。」
「いってらっしゃい!!」
ゆかりは梅田へ行き、宝塚線で蛍池へ行く。
「通勤通学ラッシュはスゴいね。」
車内で芥川龍之介全集を読むゆかり。
「『ある日のことでございます。お釈迦様が極楽浄土の蓮の池の縁を歩いていると』ちょっ、狭いわ!」
満員電車に揉まれながら、伊丹空港に到着した。
「『蜘蛛の糸』カンダタ、愚かすぎて笑えるわ。」
そこにジャッキー・チェンものまね好きの潤二が来た。
「よっ!空港一番乗りか?こりゃあ、水やからな!沖縄は泡盛があるらしいけどな。」
「泡盛、あれはお酒よ。結構どぎついし。」
「泡盛?砂糖入れたら飲めるっしょ!」
「紹興酒ね。砂糖入れるのは、未成年やから絶対飲んだアカンで!!」
しばらく待っていると、ぞろぞろと他の生徒達が来た。
「ほらほら、沖縄旅行始まるで~!!」
「何年前のバラエティのMC?」
そして、美香達も来た。
「おっと噂をすりゃあ、我らの委員長お出まし!!」
「河本、もうノリノリなのね。」
「泡盛、砂糖入れりゃあ飲めるかもね!!」
「あれはお酒よ。砂糖入れても飲めないわよ。」
「ガビーン!!!」
一同合流し、クラス主任から話があった。
「よし、行くぜ!!!」
担任の桜木からの話も終わり、一同は大阪発那覇行きの便で沖縄へ向かった。ゆかりは機内で芥川龍之介全集を読んでいた。
午前10時、那覇空港に到着。1月下旬だが、沖縄は温暖な気候で大阪との寒暖差は結構あった。
「暖かいわね。」
ゆかりは初めての沖縄で、この温暖な気候に安心感を覚える。那覇空港から琉球村へバスで移動する。
「海が綺麗ね。」
美香は青い海の美しさに感動する。ゆかりは、YouTubeで観た「ひょっこりひょうたん島」のような景色にロマンを覚えた。
「ホンマや。『ひょっこりひょうたん島』みたい。」
「なかなかレトロね。」
この後の色々な展開に、ゆかりは思いを馳せる。
バスは那覇市から北上して、国頭郡恩納村へ行き、琉球村に辿り着いた。「伝えたい むかし沖縄」というテーマのテーマパークである。琉球王国時代の村の中、国登録有形文化財の古民家が建ち並び、今も生き続けている。ゆかりは琉球王国について下調べしており、1492年に尚巴志が三山統一して成立、明や清と朝貢冊封し、独自の王朝を築いていた。1879年に琉球処分で琉球王国は消滅、沖縄県として日本の一部になった。琉球王国時代の古民家を見て回る。
班長の美香について行き、一つ一つを見て回る。明治時代、日本が文明開化して、牛鍋を食べながら謳歌していた頃、琉球処分でこの琉球王国を滅ぼしたことに、ゆかりは少し胸が締め付けられる。
(文明開化の裏で、そんなことがあったなんて…。)
昼食は琉球村内のレストラン きじむなぁ食堂に行く。
「美味しそう。」
沖縄名物のソーキそばとじゅーしーと呼ばれる炊き込みご飯、小鉢のソーキそばセット。ゆかりは目が輝く。一同食べ始める。ゆかりはそっとソーキそばのスープを一口飲む。ソーキという豚肉の塊から出た脂身と出汁が溶け出し、それでもあっさりとした味わいである。太い麺を啜ると、スープと絡み合い、美味である。
「美味しい♥」
「沖縄来たらこれよね。」
沖縄料理に舌鼓を打つ一同。デザートは沖縄名物のブルーシールアイス。ゆかりは紅芋アイスを食べた。
「芋の味する~。」
「ゆかり、芋の味ってそのままやで。」
潤二からのツッコミが入る。その後もしばらく琉球村を回る。ゆかりは満悦した様子でエイサーや三味線などを鑑賞していた。一同は次なる目的地の東村へ行く。
沖縄県北部の東村。沖縄本島北部に位置し、太平洋に面している。村の体育館へ行き、ファームステイ前の入村式を行う。ゆかり達の班は、パイナップル農家を営む具志堅一家。ここからはファームステイが始まる。沖縄県は47都道府県の中で唯一JRが走っておらず、地下鉄も走っていない。なので、沖縄県は車社会である。車で家に向かう。水平線に沈む夕日に、ゆかりはなぜかジーンとくる。
「空って、こんなに綺麗なのね。」
「空は綺麗さ~。」
大阪市のコンクリートジャングルの中にいて、狭い骨董屋の和室で芥川龍之介や泉鏡花全集を読んでいたゆかりにとって、この沖縄の風景は感動ものである。家に着くと、自己紹介をする。一人ずつシャワーを浴びる。夕食は沖縄料理。ソーキそば・ゴーヤチャンプルー・ラフテーなどが振る舞われた。
「美味しいわ。」
上機嫌なゆかり。
「ん、うぅ…。寒い…。」
起き上がるゆかり。
「南国大冒険♫ひょっこりひょうたん島♫ひょっこりひょうたん島♫」
上機嫌な様子で歯を磨き、顔を洗う。母親が朝食を振舞う。
・玄米
・キュウリ漬物
・生卵
・味噌汁
沖縄では3泊4日の日程。ファームステイは前半にある。玄米に生卵と醤油をかけてかっ込み、味噌汁を飲む。
「どこから行くの?」
「伊丹空港から行く。」
「現地集合?」
「うん。」
朝食後、歯を磨いてから制服に着替える。リュックを背負い、家を出て出発する。
「行ってくるね。」
「いってらっしゃい!!」
ゆかりは梅田へ行き、宝塚線で蛍池へ行く。
「通勤通学ラッシュはスゴいね。」
車内で芥川龍之介全集を読むゆかり。
「『ある日のことでございます。お釈迦様が極楽浄土の蓮の池の縁を歩いていると』ちょっ、狭いわ!」
満員電車に揉まれながら、伊丹空港に到着した。
「『蜘蛛の糸』カンダタ、愚かすぎて笑えるわ。」
そこにジャッキー・チェンものまね好きの潤二が来た。
「よっ!空港一番乗りか?こりゃあ、水やからな!沖縄は泡盛があるらしいけどな。」
「泡盛、あれはお酒よ。結構どぎついし。」
「泡盛?砂糖入れたら飲めるっしょ!」
「紹興酒ね。砂糖入れるのは、未成年やから絶対飲んだアカンで!!」
しばらく待っていると、ぞろぞろと他の生徒達が来た。
「ほらほら、沖縄旅行始まるで~!!」
「何年前のバラエティのMC?」
そして、美香達も来た。
「おっと噂をすりゃあ、我らの委員長お出まし!!」
「河本、もうノリノリなのね。」
「泡盛、砂糖入れりゃあ飲めるかもね!!」
「あれはお酒よ。砂糖入れても飲めないわよ。」
「ガビーン!!!」
一同合流し、クラス主任から話があった。
「よし、行くぜ!!!」
担任の桜木からの話も終わり、一同は大阪発那覇行きの便で沖縄へ向かった。ゆかりは機内で芥川龍之介全集を読んでいた。
午前10時、那覇空港に到着。1月下旬だが、沖縄は温暖な気候で大阪との寒暖差は結構あった。
「暖かいわね。」
ゆかりは初めての沖縄で、この温暖な気候に安心感を覚える。那覇空港から琉球村へバスで移動する。
「海が綺麗ね。」
美香は青い海の美しさに感動する。ゆかりは、YouTubeで観た「ひょっこりひょうたん島」のような景色にロマンを覚えた。
「ホンマや。『ひょっこりひょうたん島』みたい。」
「なかなかレトロね。」
この後の色々な展開に、ゆかりは思いを馳せる。
バスは那覇市から北上して、国頭郡恩納村へ行き、琉球村に辿り着いた。「伝えたい むかし沖縄」というテーマのテーマパークである。琉球王国時代の村の中、国登録有形文化財の古民家が建ち並び、今も生き続けている。ゆかりは琉球王国について下調べしており、1492年に尚巴志が三山統一して成立、明や清と朝貢冊封し、独自の王朝を築いていた。1879年に琉球処分で琉球王国は消滅、沖縄県として日本の一部になった。琉球王国時代の古民家を見て回る。
班長の美香について行き、一つ一つを見て回る。明治時代、日本が文明開化して、牛鍋を食べながら謳歌していた頃、琉球処分でこの琉球王国を滅ぼしたことに、ゆかりは少し胸が締め付けられる。
(文明開化の裏で、そんなことがあったなんて…。)
昼食は琉球村内のレストラン きじむなぁ食堂に行く。
「美味しそう。」
沖縄名物のソーキそばとじゅーしーと呼ばれる炊き込みご飯、小鉢のソーキそばセット。ゆかりは目が輝く。一同食べ始める。ゆかりはそっとソーキそばのスープを一口飲む。ソーキという豚肉の塊から出た脂身と出汁が溶け出し、それでもあっさりとした味わいである。太い麺を啜ると、スープと絡み合い、美味である。
「美味しい♥」
「沖縄来たらこれよね。」
沖縄料理に舌鼓を打つ一同。デザートは沖縄名物のブルーシールアイス。ゆかりは紅芋アイスを食べた。
「芋の味する~。」
「ゆかり、芋の味ってそのままやで。」
潤二からのツッコミが入る。その後もしばらく琉球村を回る。ゆかりは満悦した様子でエイサーや三味線などを鑑賞していた。一同は次なる目的地の東村へ行く。
沖縄県北部の東村。沖縄本島北部に位置し、太平洋に面している。村の体育館へ行き、ファームステイ前の入村式を行う。ゆかり達の班は、パイナップル農家を営む具志堅一家。ここからはファームステイが始まる。沖縄県は47都道府県の中で唯一JRが走っておらず、地下鉄も走っていない。なので、沖縄県は車社会である。車で家に向かう。水平線に沈む夕日に、ゆかりはなぜかジーンとくる。
「空って、こんなに綺麗なのね。」
「空は綺麗さ~。」
大阪市のコンクリートジャングルの中にいて、狭い骨董屋の和室で芥川龍之介や泉鏡花全集を読んでいたゆかりにとって、この沖縄の風景は感動ものである。家に着くと、自己紹介をする。一人ずつシャワーを浴びる。夕食は沖縄料理。ソーキそば・ゴーヤチャンプルー・ラフテーなどが振る舞われた。
「美味しいわ。」
上機嫌なゆかり。
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