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第1章 17歳 〜思春期少年少女と狂気の社会人〜
第28話 ババ抜きバトル
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ババ抜きが始まった。ゆかりの手札は8枚。和明の手札はこうだ。
クローバー 2
ハート 3
クローバー キング
ダイヤ クイーン
ハート ジャック
クローバー 10
スペード 9
ダイヤ エース
ジョーカー
ドヤ顔で珈琲を飲みながら、ゆかりを見つめる。
「お嬢ちゃん、俺に勝てると思ってる?」
「やる前から負けること、考える人はいませんよ。」
アントニオ猪木の『やる前から負けること考えるバカいるかよ』と同じことを言うゆかり。じゃんけんで先攻後攻を決める。先攻はゆかり。甘酒を啜りながら考える。
(ババなんて、よく先っちょだけ出してる。)
「お嬢ちゃん、甘酒で酔ってるのかい?」
「ノンアルコールだから、酔ってませんよ。」
煽り合戦をして、カードを引く。ゆかりが引いたのは、ハートのジャック。
「あった。」
ハートのジャックとハートのジャックを捨てる。続いて和明も引く。彼はハートのエースを引き、ダイヤのエースと共に捨てる。互いの手札はゆかりが7枚、和明が8枚。
次のターン。北風が吹き、ゆかりは寒さに震える。
「寒い…。」
そっとカードを取る。引いたのはジョーカー。
(しまった…。)
ゆかりの顔が青ざめる。和明はハートのキングを引き、クローバーのキングと共に捨てる。ゆかりは次にクローバーのクイーンを引き、ダイヤのクイーンと共に捨てる。その後ターンは進行。ゆかりの手には依然ジョーカー。最後のターンとなる。寒さと尿意で青ざめるゆかり。甘酒はもう無い。
(ヤバい…。)
和明は上手く煽る。そして、和明は一か八かで引く。
(ここまで連勝してる俺の強運舐めるな!!)
しかし、引いたのはババだった。
(しまった!)
ゆかりはカードを引き、上がることが出来た。
「私の勝ちです。」
「まさか、この俺が小娘なんぞに…。」
うなだれる和明。一同から拍手が起こる。ゆかりは最後に、和明に話しかけられた。
「いやぁ、見事やったね。この私に勝つとは。改めまして、着物がよく似合う。君は良家のお嬢さんかい?」
「私は骨董屋の娘なの。」
彼はゆかりと握手をして、連絡先を交換する。
「また会えそうな気がする。ゆかりちゃん、よろしくな。」
「はい、和明さん。」
別れた後、急いでトイレに駆け込んだ。
「ふぅ~。危なかった。あの人、面白そうね。」
ゆかりは両親と合流し、おみくじを引いたり、出店を回ったりして楽しんだ。
「上機嫌やな、ゆかり。」
「素敵な出会いをしたの。」
帰宅した一同。晴れ着を脱ぎ、日常の和服に着替える。おせちとすき焼きを食べる。今年はアメリカ・メキシコ・カナダでFIFAワールドカップが開催されるため、インバウンドをほんの少し期待する父親。
「2026年、今年も儲けられるように!!!!乾杯!!!!」
父は日本酒で、母とゆかりは麦茶で乾杯する。おせちには伊勢海老が入っており、他にも昆布巻・伊達巻・黒豆など縁起物の料理が入っている。
「いただきます。」
煮えたぎるすき焼きを食べる。甘辛い割下で煮込まれた牛肉に生卵を絡めてパクっといく。
「ハフハフ、すき焼きはいつ食べても文明開化の味ね。」
「ゆかりは、すき焼きで仮名垣魯文感じるのね。」
正月特番を見て爆笑する。
「この、ちゃんみなって娘は派手だな。」
「この子、もう赤ちゃんいるのよ。」
「時代やな。こんな派手な子がね。」
ゆかりはおせちとすき焼きに舌鼓を打つ。
「今年もいい年になりますように。」
「ゆかり、今月末に修学旅行やったっけ?」
「うん。沖縄に行くの。」
父は日本酒をクイッと飲み、おせちをつまみながら上機嫌になる。
「修学旅行か。ありゃあ、一生に一度だけや。楽しんで来いよ。」
「うん!」
夕食後、部屋で芥川龍之介の作品を読み耽りながら、冬休みの宿題をする。
「今日は素敵な出会いがあったわ。プロギャンブラーだなんてね。」
一方、玲は年末年始を海外で過ごしていた。
「新年早々、夜市で食べまくるか!!」
台湾に行っていた彼女。台北市の夜市で食べ歩きを楽しむ。それぞれの正月は過ぎていった。
冬休みが終わり、修学旅行に向けての準備も進む。
「今回はファームステイと言って、民家に泊まるからな。」
日程は3泊4日で前半は、沖縄県北部の東村という場所でファームステイを行う。3日目は各自の体験学習、最終日は那覇市やその他街中を観光する。ファームステイの班分けでは、ゆかりは湯月、美香、愛美、愛子と一緒になる。班長は委員長の美香。
「私が班長よ。よろしく。」
「よろしく、美香さん。」
最終日の観光地は、ある程度決めた。
・美ら海水族館
・国際通り
・ナゴパイナップルパーク
「美ら海水族館か。」
「ジンベイザメっていうサメがいるのよ。」
沖縄旅行へ思いを馳せる。
南国へと思いを馳せるゆかり。どんなロマンがあるのやらと小説を読み耽る。
「楽しい冒険あるのかな?」
昔の人形劇の「ひょっこりひょうたん島」をYouTubeで観ながら楽しむ。
「沖縄って島やんね。こんな楽しいところかな?」
その日に向けて準備する。テーマソングを口ずさむ。
「ひょっこりひょうたん島って、動いてるの?」
クローバー 2
ハート 3
クローバー キング
ダイヤ クイーン
ハート ジャック
クローバー 10
スペード 9
ダイヤ エース
ジョーカー
ドヤ顔で珈琲を飲みながら、ゆかりを見つめる。
「お嬢ちゃん、俺に勝てると思ってる?」
「やる前から負けること、考える人はいませんよ。」
アントニオ猪木の『やる前から負けること考えるバカいるかよ』と同じことを言うゆかり。じゃんけんで先攻後攻を決める。先攻はゆかり。甘酒を啜りながら考える。
(ババなんて、よく先っちょだけ出してる。)
「お嬢ちゃん、甘酒で酔ってるのかい?」
「ノンアルコールだから、酔ってませんよ。」
煽り合戦をして、カードを引く。ゆかりが引いたのは、ハートのジャック。
「あった。」
ハートのジャックとハートのジャックを捨てる。続いて和明も引く。彼はハートのエースを引き、ダイヤのエースと共に捨てる。互いの手札はゆかりが7枚、和明が8枚。
次のターン。北風が吹き、ゆかりは寒さに震える。
「寒い…。」
そっとカードを取る。引いたのはジョーカー。
(しまった…。)
ゆかりの顔が青ざめる。和明はハートのキングを引き、クローバーのキングと共に捨てる。ゆかりは次にクローバーのクイーンを引き、ダイヤのクイーンと共に捨てる。その後ターンは進行。ゆかりの手には依然ジョーカー。最後のターンとなる。寒さと尿意で青ざめるゆかり。甘酒はもう無い。
(ヤバい…。)
和明は上手く煽る。そして、和明は一か八かで引く。
(ここまで連勝してる俺の強運舐めるな!!)
しかし、引いたのはババだった。
(しまった!)
ゆかりはカードを引き、上がることが出来た。
「私の勝ちです。」
「まさか、この俺が小娘なんぞに…。」
うなだれる和明。一同から拍手が起こる。ゆかりは最後に、和明に話しかけられた。
「いやぁ、見事やったね。この私に勝つとは。改めまして、着物がよく似合う。君は良家のお嬢さんかい?」
「私は骨董屋の娘なの。」
彼はゆかりと握手をして、連絡先を交換する。
「また会えそうな気がする。ゆかりちゃん、よろしくな。」
「はい、和明さん。」
別れた後、急いでトイレに駆け込んだ。
「ふぅ~。危なかった。あの人、面白そうね。」
ゆかりは両親と合流し、おみくじを引いたり、出店を回ったりして楽しんだ。
「上機嫌やな、ゆかり。」
「素敵な出会いをしたの。」
帰宅した一同。晴れ着を脱ぎ、日常の和服に着替える。おせちとすき焼きを食べる。今年はアメリカ・メキシコ・カナダでFIFAワールドカップが開催されるため、インバウンドをほんの少し期待する父親。
「2026年、今年も儲けられるように!!!!乾杯!!!!」
父は日本酒で、母とゆかりは麦茶で乾杯する。おせちには伊勢海老が入っており、他にも昆布巻・伊達巻・黒豆など縁起物の料理が入っている。
「いただきます。」
煮えたぎるすき焼きを食べる。甘辛い割下で煮込まれた牛肉に生卵を絡めてパクっといく。
「ハフハフ、すき焼きはいつ食べても文明開化の味ね。」
「ゆかりは、すき焼きで仮名垣魯文感じるのね。」
正月特番を見て爆笑する。
「この、ちゃんみなって娘は派手だな。」
「この子、もう赤ちゃんいるのよ。」
「時代やな。こんな派手な子がね。」
ゆかりはおせちとすき焼きに舌鼓を打つ。
「今年もいい年になりますように。」
「ゆかり、今月末に修学旅行やったっけ?」
「うん。沖縄に行くの。」
父は日本酒をクイッと飲み、おせちをつまみながら上機嫌になる。
「修学旅行か。ありゃあ、一生に一度だけや。楽しんで来いよ。」
「うん!」
夕食後、部屋で芥川龍之介の作品を読み耽りながら、冬休みの宿題をする。
「今日は素敵な出会いがあったわ。プロギャンブラーだなんてね。」
一方、玲は年末年始を海外で過ごしていた。
「新年早々、夜市で食べまくるか!!」
台湾に行っていた彼女。台北市の夜市で食べ歩きを楽しむ。それぞれの正月は過ぎていった。
冬休みが終わり、修学旅行に向けての準備も進む。
「今回はファームステイと言って、民家に泊まるからな。」
日程は3泊4日で前半は、沖縄県北部の東村という場所でファームステイを行う。3日目は各自の体験学習、最終日は那覇市やその他街中を観光する。ファームステイの班分けでは、ゆかりは湯月、美香、愛美、愛子と一緒になる。班長は委員長の美香。
「私が班長よ。よろしく。」
「よろしく、美香さん。」
最終日の観光地は、ある程度決めた。
・美ら海水族館
・国際通り
・ナゴパイナップルパーク
「美ら海水族館か。」
「ジンベイザメっていうサメがいるのよ。」
沖縄旅行へ思いを馳せる。
南国へと思いを馳せるゆかり。どんなロマンがあるのやらと小説を読み耽る。
「楽しい冒険あるのかな?」
昔の人形劇の「ひょっこりひょうたん島」をYouTubeで観ながら楽しむ。
「沖縄って島やんね。こんな楽しいところかな?」
その日に向けて準備する。テーマソングを口ずさむ。
「ひょっこりひょうたん島って、動いてるの?」
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