5 / 89
第5話 被写体との出会い
しおりを挟む
1991年、高校2年生になった彼は、激動する社会情勢を知ろうと、毎朝、好物のイチゴミルクを飲みながら、新聞を熱心に読んでいた。
「ソ連荒れとるな…。社会主義も終わりか…。」
当時の国際情勢では、アジアは日本がバブル経済で湧き、中国は天安門事件で国際的に非難された。ヨーロッパはベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツが統一され、冷戦も終わろうとしていた。ソ連は停滞し、ゴルバチョフがペレストロイカ・グラスノイチと変革を施したが上手くいかなかった。このように、毎朝、新聞を読んでから学校に行っていた。
写真部の活動は充実し、後輩も数人入ってきて、薫は先輩という自覚が出て来た。
活動の中で、薫は先輩として後輩達の写真を吟味し、評価を下す立場を経験。
「中々ええセンスやね。」
「この自然を捉えてるんがええな。」
そんな中、1人あまり皆に馴染めていない様子の女子がいた。
(ん?あの子は?)
その女子の写真を見たが、被写体がぼんやりとしており、何を撮影したいのかがよく分からないものだった。
(全体的にイマイチやな…。ハッキリしてへん…。)
その子は、黒髪ショートで地味な雰囲気があり、いつも自信なさげな様子であった。
(ちょっと、心配やな…。)
薫はその子のことを気にかけていた。その年の夏休み、薫は昨年と同様、来る日も来る日も写真を撮り続け、宿題も計画的に取り組んだ。部活動では、同学年の美香とよく喋り、たわいもない話で盛り上がった。
「薫君、「「幽☆遊☆白書」」って漫画、面白いね。」
「僕は、飛影と蔵馬が好きやな。あのクールな所がな。」
「「幽☆遊☆白書」」は1990年に週刊少年ジャンプで連載された冨樫義博の作品である。主人公の浦飯幽助が死亡するところから始まり、そこから復活して妖怪たちと戦うという話。その中の登場人物の飛影と蔵馬は、クールなキャラクターで女性人気も高かった。
「やんね?蔵馬がどんな能力あるか気になる。他に気になる作品ある?」
「「「電影少女」」やね。「「あい」」ちゃんの話の最後は切なかったな。ビデオやから消えてまう運命やねんけど、それにしてもな。」
「あー。分かるで。儚い所やな。」
「そうそう。」
微笑ましい様子の2人に、他の女子もにこやかに見ていた。
「2人は相性抜群やな。」
優等生の優香が、そう呟いた。そんな楽しい日々が過ぎ、夏休みを迎えてからも、そんな日々が続いた。
8月のある日、薫は1人で舞鶴市に行き、神崎海水浴場で泳いだ。美香は宿題をやる、と言っていたので、そちらを優先させた。後ろに山があり、前には海と夏の絶景が広がっている。
「海はええなー!!」
砂浜にブルーシートを敷き、リュックには小型のカメラが入っている。海水で傷まないように、使う際には手を拭いて、ビニール手袋をして撮影する。のどかな雰囲気で、薫はゆったりと泳いでいた。しばらく泳いでいると、岩場に1人の少女がいた。黒髪ショートで、白いハイレグの水着を着ていた。海辺に佇む人魚のように思えた薫は、海から上がり、手を拭いて手袋をし、ブルーシートごとリュックを移動させて岩場に近づいた。ジリジリと日差しが照りつけ、背中は汗でジットリと湿る。暑さと高揚感が相まって、胸の鼓動が高まり、汗が流れる。
(可愛いな、あの子…。「「太陽のkomachi angel」」とは、よう言うたな…。)
岩場に座り、海を見ている。そっと背後に回り、シャッターを切る。すると、彼女が振り向き、目が合った。
(マズい!!)
何か言われるかと思いきや、その子は後輩の子だった。
「あっ、薫さん!!」
「未希ちゃん!!」
いつも内気で自信なさげなあの子が、一人で海に来ていたことに、驚きが隠せなかった。水着姿も白いハイレグと大胆で、意外な一面が見れた。岩場から下り、ブルーシートに座る。売店で買ったイチゴミルクで乾杯し、一緒に昼食を食べる。
「まさか、ここで未希ちゃんに会えるとはな。」
「私も、薫さんに写真撮ってもらえるなんて思わなかったです。」
「あぁ、未希ちゃんの水着姿が可愛かったからな…。また写真撮ってもええかな?」
未希は、頬を赤らめ、静かに頷いた。
「はい、喜んで。」
昼食後、2人は砂浜でグラビア撮影のように、ポーズを取って写真を撮る。
「ええよ、ええよ。可愛いよ。」
砂浜に寝そべったり、立った状態でポーズを決め、シャッターを切られる度、彼女の色気が増していく。そんな気がした。写真を撮り終え、2人はしばらく遊んだ。これが恋なのかは分からないが、時間を忘れて楽しんだ。
夏休みが終わり、2学期を迎え、文化祭で薫はグラビア写真を公開したが、その中に彼女の写真は無かった。彼女は薫のことが気になり、次第に恋愛感情を持つようになった。しかし、薫には美香がいる。写真部に入ったが、自分の納得のいく写真が撮れず、才能が無いのか、と思い悩んでいた。その時に薫に会い、グラビアの被写体として写真を撮ってもらった。その時は、ある種の高揚感があった。薫に恋心を抱いたが、思いを打ち明けられず、部活や勉強に集中出来ず、葛藤するようになった。11月のある日、放課後に未希は薫を体育館裏に呼び出し、思いを伝える。
「話って、何?」
「あ、あの…。夏休みに薫さんに写真を撮ってもらったのが、スゴい嬉しくて…。でも、私は写真を上手く撮れないし、薫さんみたいなグラビアなんて、私には撮れないと思って、それが辛くて、私、写真家向いてへんのかな、って思って…。」
感情が溢れ出し、涙が零れる。木枯らしが吹き、木の葉が舞い落ちる。
「でも、薫さんはこんな私の水着姿を可愛いって言って、撮ってくれたのが嬉しくて、私は薫さんのことが好きになりました!もっと薫さんに私の写真を撮ってほしいです!付き合ってください!」
ここまでの話を最後まで静聴していた薫は、静かに口を開いた。
「そう言ってくれるんは嬉しいよ。カメラマンとして、それは光栄や。せやけど…。」
声のトーンを落とし、申し訳なさげに呟いた。
「付き合うことは出来ひん、ごめんなさい。」
「えっ…。何で、私のこと可愛いって言うてくれたやないですか…。」
「可愛いって言うたのは、グラビアの被写体としてのことで、恋愛感情で言った訳やないよ。カメラマンとして、グラビアの写真を見ても、被写体のグラビアアイドルに恋愛感情なんか抱かへんし、そこで公私混同してしまったら、いい写真なんか撮れへんし、やから、そこは割り切ってる。ごめんなさ…。」
言いかけた所で、未希からビンタされた。
「馬鹿にせんといて下さい!」
未希はそのまま立ち去ってしまった。1人取り残された薫に、冷たい北風が吹いた。
それから1ヶ月後、未希は写真部を辞めてしまった。薫はどこか申し訳ない様子で、気が沈んでいた。後輩達の話では未希は、父親の仕事の転勤で東京へ引っ越すことになる、というのを聞き、最後に何かしようと考えた。そして、クリスマスイヴの日、薫は未希の家に行き、ポストに封筒を入れた。その夜、未希は薫からの封筒を開け、中を見ると、手紙と写真が入っていた。
「あ、あの時のヤツや。」
手紙には、こう書いていた。
「拝啓
この間は、あんなこと言ってフッてしまってごめんなさい。僕は、写真が好きで、将来はグラビアアイドルのカメラマンになりたいと思っている。恋愛感情は正直ありませんでした。でも、写真を撮っている間はすごく楽しくて、未希ちゃんの笑顔が見れてよかったです。引っ越してしまうのは寂しいですが、元気でいてください。
薫
敬具」
1992年1月、年賀状と共に、未希からの返信が来た。
「拝啓
この間はお手紙と写真ありがとうございました。この前は、何も知らずにビンタしてすいませんでした。写真を撮ってくれたのは嬉しかったです。私も水着姿を男の子に撮られるのは初めてで、緊張しました。けど、薫さんは可愛いって褒めてくれて嬉しかったです。本気でグラビアと向き合っているのが伝わりました。恋愛も私の一方的な勘違いでしたね。ごめんなさい、勝手に好きになってしまって。私は別れてしまいますが、薫さんはカメラマンとして頑張ってください。
未希
敬具」
「未希ちゃん。ありがとう。応援してくれて…。」
薫は感極まり、涙が止まらなかった。
「ソ連荒れとるな…。社会主義も終わりか…。」
当時の国際情勢では、アジアは日本がバブル経済で湧き、中国は天安門事件で国際的に非難された。ヨーロッパはベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツが統一され、冷戦も終わろうとしていた。ソ連は停滞し、ゴルバチョフがペレストロイカ・グラスノイチと変革を施したが上手くいかなかった。このように、毎朝、新聞を読んでから学校に行っていた。
写真部の活動は充実し、後輩も数人入ってきて、薫は先輩という自覚が出て来た。
活動の中で、薫は先輩として後輩達の写真を吟味し、評価を下す立場を経験。
「中々ええセンスやね。」
「この自然を捉えてるんがええな。」
そんな中、1人あまり皆に馴染めていない様子の女子がいた。
(ん?あの子は?)
その女子の写真を見たが、被写体がぼんやりとしており、何を撮影したいのかがよく分からないものだった。
(全体的にイマイチやな…。ハッキリしてへん…。)
その子は、黒髪ショートで地味な雰囲気があり、いつも自信なさげな様子であった。
(ちょっと、心配やな…。)
薫はその子のことを気にかけていた。その年の夏休み、薫は昨年と同様、来る日も来る日も写真を撮り続け、宿題も計画的に取り組んだ。部活動では、同学年の美香とよく喋り、たわいもない話で盛り上がった。
「薫君、「「幽☆遊☆白書」」って漫画、面白いね。」
「僕は、飛影と蔵馬が好きやな。あのクールな所がな。」
「「幽☆遊☆白書」」は1990年に週刊少年ジャンプで連載された冨樫義博の作品である。主人公の浦飯幽助が死亡するところから始まり、そこから復活して妖怪たちと戦うという話。その中の登場人物の飛影と蔵馬は、クールなキャラクターで女性人気も高かった。
「やんね?蔵馬がどんな能力あるか気になる。他に気になる作品ある?」
「「「電影少女」」やね。「「あい」」ちゃんの話の最後は切なかったな。ビデオやから消えてまう運命やねんけど、それにしてもな。」
「あー。分かるで。儚い所やな。」
「そうそう。」
微笑ましい様子の2人に、他の女子もにこやかに見ていた。
「2人は相性抜群やな。」
優等生の優香が、そう呟いた。そんな楽しい日々が過ぎ、夏休みを迎えてからも、そんな日々が続いた。
8月のある日、薫は1人で舞鶴市に行き、神崎海水浴場で泳いだ。美香は宿題をやる、と言っていたので、そちらを優先させた。後ろに山があり、前には海と夏の絶景が広がっている。
「海はええなー!!」
砂浜にブルーシートを敷き、リュックには小型のカメラが入っている。海水で傷まないように、使う際には手を拭いて、ビニール手袋をして撮影する。のどかな雰囲気で、薫はゆったりと泳いでいた。しばらく泳いでいると、岩場に1人の少女がいた。黒髪ショートで、白いハイレグの水着を着ていた。海辺に佇む人魚のように思えた薫は、海から上がり、手を拭いて手袋をし、ブルーシートごとリュックを移動させて岩場に近づいた。ジリジリと日差しが照りつけ、背中は汗でジットリと湿る。暑さと高揚感が相まって、胸の鼓動が高まり、汗が流れる。
(可愛いな、あの子…。「「太陽のkomachi angel」」とは、よう言うたな…。)
岩場に座り、海を見ている。そっと背後に回り、シャッターを切る。すると、彼女が振り向き、目が合った。
(マズい!!)
何か言われるかと思いきや、その子は後輩の子だった。
「あっ、薫さん!!」
「未希ちゃん!!」
いつも内気で自信なさげなあの子が、一人で海に来ていたことに、驚きが隠せなかった。水着姿も白いハイレグと大胆で、意外な一面が見れた。岩場から下り、ブルーシートに座る。売店で買ったイチゴミルクで乾杯し、一緒に昼食を食べる。
「まさか、ここで未希ちゃんに会えるとはな。」
「私も、薫さんに写真撮ってもらえるなんて思わなかったです。」
「あぁ、未希ちゃんの水着姿が可愛かったからな…。また写真撮ってもええかな?」
未希は、頬を赤らめ、静かに頷いた。
「はい、喜んで。」
昼食後、2人は砂浜でグラビア撮影のように、ポーズを取って写真を撮る。
「ええよ、ええよ。可愛いよ。」
砂浜に寝そべったり、立った状態でポーズを決め、シャッターを切られる度、彼女の色気が増していく。そんな気がした。写真を撮り終え、2人はしばらく遊んだ。これが恋なのかは分からないが、時間を忘れて楽しんだ。
夏休みが終わり、2学期を迎え、文化祭で薫はグラビア写真を公開したが、その中に彼女の写真は無かった。彼女は薫のことが気になり、次第に恋愛感情を持つようになった。しかし、薫には美香がいる。写真部に入ったが、自分の納得のいく写真が撮れず、才能が無いのか、と思い悩んでいた。その時に薫に会い、グラビアの被写体として写真を撮ってもらった。その時は、ある種の高揚感があった。薫に恋心を抱いたが、思いを打ち明けられず、部活や勉強に集中出来ず、葛藤するようになった。11月のある日、放課後に未希は薫を体育館裏に呼び出し、思いを伝える。
「話って、何?」
「あ、あの…。夏休みに薫さんに写真を撮ってもらったのが、スゴい嬉しくて…。でも、私は写真を上手く撮れないし、薫さんみたいなグラビアなんて、私には撮れないと思って、それが辛くて、私、写真家向いてへんのかな、って思って…。」
感情が溢れ出し、涙が零れる。木枯らしが吹き、木の葉が舞い落ちる。
「でも、薫さんはこんな私の水着姿を可愛いって言って、撮ってくれたのが嬉しくて、私は薫さんのことが好きになりました!もっと薫さんに私の写真を撮ってほしいです!付き合ってください!」
ここまでの話を最後まで静聴していた薫は、静かに口を開いた。
「そう言ってくれるんは嬉しいよ。カメラマンとして、それは光栄や。せやけど…。」
声のトーンを落とし、申し訳なさげに呟いた。
「付き合うことは出来ひん、ごめんなさい。」
「えっ…。何で、私のこと可愛いって言うてくれたやないですか…。」
「可愛いって言うたのは、グラビアの被写体としてのことで、恋愛感情で言った訳やないよ。カメラマンとして、グラビアの写真を見ても、被写体のグラビアアイドルに恋愛感情なんか抱かへんし、そこで公私混同してしまったら、いい写真なんか撮れへんし、やから、そこは割り切ってる。ごめんなさ…。」
言いかけた所で、未希からビンタされた。
「馬鹿にせんといて下さい!」
未希はそのまま立ち去ってしまった。1人取り残された薫に、冷たい北風が吹いた。
それから1ヶ月後、未希は写真部を辞めてしまった。薫はどこか申し訳ない様子で、気が沈んでいた。後輩達の話では未希は、父親の仕事の転勤で東京へ引っ越すことになる、というのを聞き、最後に何かしようと考えた。そして、クリスマスイヴの日、薫は未希の家に行き、ポストに封筒を入れた。その夜、未希は薫からの封筒を開け、中を見ると、手紙と写真が入っていた。
「あ、あの時のヤツや。」
手紙には、こう書いていた。
「拝啓
この間は、あんなこと言ってフッてしまってごめんなさい。僕は、写真が好きで、将来はグラビアアイドルのカメラマンになりたいと思っている。恋愛感情は正直ありませんでした。でも、写真を撮っている間はすごく楽しくて、未希ちゃんの笑顔が見れてよかったです。引っ越してしまうのは寂しいですが、元気でいてください。
薫
敬具」
1992年1月、年賀状と共に、未希からの返信が来た。
「拝啓
この間はお手紙と写真ありがとうございました。この前は、何も知らずにビンタしてすいませんでした。写真を撮ってくれたのは嬉しかったです。私も水着姿を男の子に撮られるのは初めてで、緊張しました。けど、薫さんは可愛いって褒めてくれて嬉しかったです。本気でグラビアと向き合っているのが伝わりました。恋愛も私の一方的な勘違いでしたね。ごめんなさい、勝手に好きになってしまって。私は別れてしまいますが、薫さんはカメラマンとして頑張ってください。
未希
敬具」
「未希ちゃん。ありがとう。応援してくれて…。」
薫は感極まり、涙が止まらなかった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる