俺の息子の息子が凶悪な件

把ナコ

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第一章 尊編 ③

誕生日プレゼント ※

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 柊の誕生日はケーキとディナーを作った。
 何をプレゼントするかずっと考えてたけど何も浮かばなくて、柊が好きな食材を選んでたらかなり早い段階で予算をオーバーしていた。
 バイト代がほとんど飛んでっちまったな。

 柊が毎年オレの誕生日に用意してくれる、フレンチレストランみたいな料理に挑戦しようと思っただけなのに。懐は一気に寂しくなったが、柊が毎年こんなにオレに、金と手間をかけてくれてたんだと知って嬉しくなった。
 無いものは出せないし、もう一つ考えていたプレゼントを用意することにした。
 オレ自身だ。
 柊は受け取ってくれないかもしれないし、どっちかというとオレにとってのプレゼントになりそうだけどな。
 
 準備は万端だ。

 オレも浮かれてだったのか、風呂でオイタしてしまい、柊が疲れた顔をしていたから、やめようと思ってたんだが、しまい忘れたスキンが柊に見つかってしまった。
 
 せっかくだし、この勢いでオレを差し出してみる。

「今日、誕生日だろ? だから、その、オレをプレゼントしてやろうかと」
「ふ、ふふっ」

 笑われてしまった。確かに必死過ぎだな。
 だけど、笑いすぎだろ。

「誕生日だからな。ありがたくもらってやる」

 マジか!?
 どうしよう、すげぇ嬉しい。ずっと駄目だって言ってたのに。
 ヤベェ。夢か? 夢じゃ無いよな?



 男とのやり方なんてわからないって言ってたくせに、前立腺はすぐに見つけるし、あろうことか口で解してくれた。柊のエロメーターってよくわかんねぇ。でもやる気になってくれたのは嬉しい。

 だけどオレが余裕ブッこいてたのもそこまでだった。

 柊が優しい手つきで、だけど確実にオレの快感を引き出す触り方をするもんだから、すぐに切なくなって、欲しくてたまらなかった。
 胸が苦しい。ずっと望んでた瞬間なんだ。

「中にくれ。もう、我慢できねぇ。柊と一つになりてぇよ」

 心の底から柊が欲しかった。
 ずっと望んでた身体の繋がりだけど、それ以上に心の奥底へ入って来て欲しかった。オレの全部を暴き出して、柊のものにして欲しかった。

 柊は時間をかけてオレに侵入して来た。ゆっくり、優しく。
 慣らしたはずのオレの淫肛は、柊のちんこを美味しそうに締め付けながら、ゆっくり受け入れていった。
 すげぇ熱い。本物ってこんなに熱いのか?
 マジで嬉しい。泣きそうだ。

「あっ、んんぅ」

 覆い被さっていた柊が、身体を離したと思ったら中を勢いよく擦られた。そんなに早く動くな。
 
 また伸し掛かって来て今度はさっきより深く抉られた。

 あ、ヤベェ。

「あああっ、くそっ」

 出ちまった。クソ、なんだこれ。

「もう出たのか?」
「あんたのがデカ過ぎるんだよっ!」

 その上、いいところに当たりやがる。

「尊の方がデカいじゃないか」
「そういう問題じゃねぇ」
「もう止めとくか?」

 そんなこと言わないでくれ。
 これからが本番だろう?

「なんでだよ。一回出しただけだろ。それにまだ柊はイってねぇし」
「そういうもんなのか?」

 体勢を変えて、前からしてもらった。
 視界がヤベェ。
 ニヤついた表情でゆっくり腰を振る柊が、凄く楽しんでいるように見えた。
 内壁を撫でるように、柊のちんこが縦横矛盾に動く。さっき出したばかりなのに、もう出てしまいそうだった。
 柊は眉間に皺を寄せて苦しそうな顔だったが、あの時見たのとは違う、何故か楽しそうに微笑みを携えていた。

「あ、あ、はぁっ、すげ。本物やべぇ」
「尊……」

 柊は狙いを定めたように強く擦り上げた。本当に男、初めてなのかよ? ピンポイントにえぐられて、オレはどうしようもなくなった。身体は言うことを聞かなくなり、全身をめぐる快感に意識が占領されて、溶けてしまいそうだった。
 出さないように我慢するのが精一杯で、ぎゅっと身体に力が入る。
 
「あっ、あっ、あっあっ、ふっ、んー、んっんんぅ、ああっ」

 柊、何すんだ! そんなとこ齧るな!
 腰に電流が走って堰き止めていたものが、いとも簡単に吐き出された。
 ちょ、ちょっと休憩。
 え、柊? なぁ、止まれって、柊!!

「あっ、柊っあ、ああ、い、出たばっかだから」
「まだ出てるぞ? 足りないんじゃないか?」
「はあっ、くそっ、あああぁぁっ」

 逃げようにも、脇から手を差し込まれ、ガッチリと肩を掴まれた。強すぎる快感から逃げようと、腰を浮かせば胸を吸われ、追加される刺激から逃げようと胸を下げれば中を強くえぐられて、逃げ場が無くなった。

 なんだよこれ、セックスってこんなに凄いのか? 飛びそうだ。
 オレばっかりこんなに気持ちよくていいのか?
 
「柊も、気持ちいい、か?」
「ああ、想像以上だ。1回で終われると思うなよ」

 マジかよ。オレの体、持つかな。

 柊の出した量は凄かった。ゴムに溜まった精液がもったいなくて飲み干した後、ちんこを濡らす精液も綺麗になめとった。自分で言うのもなんだが、オレ、柊の舐めるの本当好きだな。
 すぐに硬さを取り戻した柊のちんこを堪能していると、頭を掴まれて引き剥がされた。
 いやだったのか?

 怒られるかと思ったら強く唇奪われて、口内を熱い舌にまさぐられる。
 強引な柊に驚いて、うまくついていけなかった。

「柊のセックスは結構激しいんだな」
「そうか?」
「他のやつともこんな感じなのか?」
「尊とだけだ」

 オレとだけ……
 その言葉を聞いて胸が熱くなる。
 あれ?

「オレだけ……って、あんた15年以上女としてないだろ」
「そうだ。だから言ったろ? 尊とだけだ。俺にはお前以外いらなかったからな」

 やべぇ。オレ、もう死んでもいいかも。
 
「そんなことより、もう一回いいか?」
「あ、ああ」
「辛いか?」
「大丈夫だ。……来いよ」

 新しいゴムを手に取って、装着する姿を見て、調子に乗って誘ってみる。こんな誘い方して、柊は興奮してくれるんだろうか。

 恥部を見せびらかすような姿勢をしたものの、柊の視線が恥部に注がれると途端に恥ずかしくなった。
 つい目を背けてしまったが、無理やり引き寄せられると、唇を奪われた。
 次の瞬間には淫肛に強い衝撃と快感が走る。

 耳元で甘く囁かれると、胸がいっぱいになって、身体も心も満たされるように感情が溢れた。

「愛してる」

 言うつもりなんてなかったのに。

 こんなことを言っても困らせるだけと頭ではわかっていたが、今のこの幸せな気持ちが行き場を失って言葉になってしまった。
 柊は柔らかい笑顔を見せて、息を吐くと、強く突き上げてオレの身体を翻弄した。

 柊の攻めは手加減なく、でも確実にオレを絶頂に向かわせた。天にも昇る気持ちよさってこう言うことを言うんだ。

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