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5 許せません
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ぎゃー、嘘ーっっ!!
心の中だけで大絶叫。
目の前の惨状が信じられなかった。余りの衝撃にとっさに動くことが出来ない。
今日忘年会に参加するのに着ていたのは、白のブラウスにパンツスーツで色は地味なライトグレイ。シャツと上着を中心に主にマヨネーズが、正座していた腿にはチリソースがべっとりとパンツを紅く染めていた。
腿にしみ込んだタレの冷たさも分からないまま、桃子は二種類のタレが重力に沿ってシミの範囲を拡大するのを、ただただ茫然と眺めていた。
「きゃーっ、大変っ!布巾っ、布巾っ」
そんな私の代わりに環菜さんが動いてくれた。すぐ近くにあった自分の濡れたおしぼりでチリソースをぬぐい取ってくれた。
騒ぎを聞こえた近くの人達も私の服の汚れを見て、慌てて各自のおしぼりをこちらへと渡してくれた。
「わ、わ、ごめんなさい。有難うございます」
チリソースを取って貰ったことでようやく動くことを思い出した私は、自分の布巾をまず手に取って白いブラウスから拭こうとした。
なのに、それを阻止するかのように汚す羽目になった原因がしゃしゃり出てきた。
「おー安川、悪い、悪い。ちょっと力加減を間違えたか。いやー、見事に汚しちゃったなぁ。どれ俺が責任もってそれを拭いてやろう」
布巾を持った私の手から奪い取ると、あろうことかにやけた顔をしながら迷いなく胸元へ押し当ててきた。
一瞬、ふにっと布巾が押し当てられた感触がした。
「何するんですかっ、止めてくださいっ!」
相手が上司ということを忘れ、思いっきり突き飛ばした。
「うおっ!?」
相当思い切りよく相手を押したから、係長は見事なくらいに足を上にして畳の上でひっくり返った。
「わっ、吃驚した。近藤係長、何やってるんですかっ!?」
係長の向こう側に座っていた男性社員が、急に自分の所へ転がってきた巨体に驚いていた。
やだやだやだやだっ、触られたーっっっ!
凄まじい程のおぞましさと嫌悪感に、涙がほろっと溢れてきた。一度溢れ出した涙は止まることなく流れ出た。
時間にして一秒もないくらいだったからも知れないが、そんなの関係ない。自分以外の人に勝手に胸を触られたことに酷くショックを受けた。
しかも、相手は毛嫌いしていた中年オヤジ。只でさえ嫌っていた相手に胸を触られて平静でいられる訳がない。もう一秒たりともここには居たくなかった。
「私、帰りますっ!」
とにかくこの場から去ることだけを最優先したい。汚れた服を拭くことを諦め、テーブル下に畳んで置いたブラウン色のトレンチコートとショルダーバッグを引っ張り出した。
「安川さん、大丈夫ですか?」
慌てながら環菜さんが心配そうに声を掛けてくれた。はっきりとしない視界に内心はどうあれ私は頷いた。
「桃子っ」
立ち上がりコートを羽織ったところに、向こう側の席にいたはずの雫が駆けつけて来てくれた。
「大丈夫―――訳ないよね。ああもう、こんなに汚れて」
雫はテーブルの上に幾つかあった布巾の中から汚れていないものを選び取り、ざっとマヨネーズの汚れを拭いてくれた。
「いたたたっ」
酔っぱらっていたこともあり、転がった体を重そうにしながら近藤係長は頭に手を当てながら痛いと愚痴を零しながら鈍い動きで起き上がった。
「痛いなぁ、安川いきなり何するんだ。怪我でもしたらどうしてくれる」
後ろから男性社員からの手助けを受けながら、そんなことを言ってきた。
はぁっ!?
たった今自分がしたことを棚に上げ、そんなふざけてことを言ってきた。私の頭の中は怒りで染まった。
「今自分が何をしたのか分かってないの、このエロ親父っ!私は見たわよ、係長が部下に対してセクハラするところっ!後ろから桃子の肩に馴れ馴れしく手を置いただけでなく、汚れたからって布巾でブラウスの上から胸に触ったじゃない!絶対に許さないからっ!」
私が声を荒げる前に、雫が係長相手に物凄い剣幕で啖呵を切った。店の中には相当な人数がいるにも関わらず、辺りはシーンと静まった。
思わず堪忍袋の緒が切れそうになっていた強い怒りが、雫の剣幕を前にして一緒に叫ぶことはしなかった。
「雫・・・」
代わりに面と向かってはっきりと言ってくれたことに感謝した。
自分のしたことを反省しない上司に、私以上に怒っているらしい雫の攻撃は続いた。
「前々から飲み会の度に思ってけど、この際だから女子全員の代表と言わせてもらうわ。酒の席だからってなんでも許されると思ったら大間違いなんだからっ。近藤係長には、ここにいる全員の前できっちりとした謝罪を要求しますっ!」
「はあっ、なんで俺が、謝罪しなきゃならないんだっ。俺は安川に倒されたんだぞっ」
雫の要求に納得がいかない上司は、済まなかったと謝るどころか、反対に居直りともとれる態度で逆切れし始めた。
「私も白石さんに賛同です。近藤係長が安川さんに対してセクハラをしたのをこの目ではっきりと見ました。係長は安川さんに謝罪とクリーニング代を出すべきですっ」
続いて環菜さんまでもが立ち上がって私を弁護し、係長にきっぱりと言ってくれた。
「私もみました」
「係長サイテー」
「セクハラは絶対に許しません」
そんな女性の声があちこちから上がった。
「な、な、な」
沢山の非難の嵐に係長は顔を真っ赤にさせ、わなわなと震え言葉にならない。そんな係長の後ろから凛とした声が響いた。
「白石さんと、木槌さんが正しいです。近藤係長、私も見ていましたがあなたが安川さんに対して行ったことは立派なセクハラ、もしくは軽犯罪です。この場で彼女に対して正式な謝罪と、クリーニング代は当然の事だと思います」
畳に腰を落としたままの係長の上から冷たい目で見下ろすようにしてそう言ってくれたのは、桃子の所属する経理部課長補佐、寺井剛(てらいごう)だった。
心の中だけで大絶叫。
目の前の惨状が信じられなかった。余りの衝撃にとっさに動くことが出来ない。
今日忘年会に参加するのに着ていたのは、白のブラウスにパンツスーツで色は地味なライトグレイ。シャツと上着を中心に主にマヨネーズが、正座していた腿にはチリソースがべっとりとパンツを紅く染めていた。
腿にしみ込んだタレの冷たさも分からないまま、桃子は二種類のタレが重力に沿ってシミの範囲を拡大するのを、ただただ茫然と眺めていた。
「きゃーっ、大変っ!布巾っ、布巾っ」
そんな私の代わりに環菜さんが動いてくれた。すぐ近くにあった自分の濡れたおしぼりでチリソースをぬぐい取ってくれた。
騒ぎを聞こえた近くの人達も私の服の汚れを見て、慌てて各自のおしぼりをこちらへと渡してくれた。
「わ、わ、ごめんなさい。有難うございます」
チリソースを取って貰ったことでようやく動くことを思い出した私は、自分の布巾をまず手に取って白いブラウスから拭こうとした。
なのに、それを阻止するかのように汚す羽目になった原因がしゃしゃり出てきた。
「おー安川、悪い、悪い。ちょっと力加減を間違えたか。いやー、見事に汚しちゃったなぁ。どれ俺が責任もってそれを拭いてやろう」
布巾を持った私の手から奪い取ると、あろうことかにやけた顔をしながら迷いなく胸元へ押し当ててきた。
一瞬、ふにっと布巾が押し当てられた感触がした。
「何するんですかっ、止めてくださいっ!」
相手が上司ということを忘れ、思いっきり突き飛ばした。
「うおっ!?」
相当思い切りよく相手を押したから、係長は見事なくらいに足を上にして畳の上でひっくり返った。
「わっ、吃驚した。近藤係長、何やってるんですかっ!?」
係長の向こう側に座っていた男性社員が、急に自分の所へ転がってきた巨体に驚いていた。
やだやだやだやだっ、触られたーっっっ!
凄まじい程のおぞましさと嫌悪感に、涙がほろっと溢れてきた。一度溢れ出した涙は止まることなく流れ出た。
時間にして一秒もないくらいだったからも知れないが、そんなの関係ない。自分以外の人に勝手に胸を触られたことに酷くショックを受けた。
しかも、相手は毛嫌いしていた中年オヤジ。只でさえ嫌っていた相手に胸を触られて平静でいられる訳がない。もう一秒たりともここには居たくなかった。
「私、帰りますっ!」
とにかくこの場から去ることだけを最優先したい。汚れた服を拭くことを諦め、テーブル下に畳んで置いたブラウン色のトレンチコートとショルダーバッグを引っ張り出した。
「安川さん、大丈夫ですか?」
慌てながら環菜さんが心配そうに声を掛けてくれた。はっきりとしない視界に内心はどうあれ私は頷いた。
「桃子っ」
立ち上がりコートを羽織ったところに、向こう側の席にいたはずの雫が駆けつけて来てくれた。
「大丈夫―――訳ないよね。ああもう、こんなに汚れて」
雫はテーブルの上に幾つかあった布巾の中から汚れていないものを選び取り、ざっとマヨネーズの汚れを拭いてくれた。
「いたたたっ」
酔っぱらっていたこともあり、転がった体を重そうにしながら近藤係長は頭に手を当てながら痛いと愚痴を零しながら鈍い動きで起き上がった。
「痛いなぁ、安川いきなり何するんだ。怪我でもしたらどうしてくれる」
後ろから男性社員からの手助けを受けながら、そんなことを言ってきた。
はぁっ!?
たった今自分がしたことを棚に上げ、そんなふざけてことを言ってきた。私の頭の中は怒りで染まった。
「今自分が何をしたのか分かってないの、このエロ親父っ!私は見たわよ、係長が部下に対してセクハラするところっ!後ろから桃子の肩に馴れ馴れしく手を置いただけでなく、汚れたからって布巾でブラウスの上から胸に触ったじゃない!絶対に許さないからっ!」
私が声を荒げる前に、雫が係長相手に物凄い剣幕で啖呵を切った。店の中には相当な人数がいるにも関わらず、辺りはシーンと静まった。
思わず堪忍袋の緒が切れそうになっていた強い怒りが、雫の剣幕を前にして一緒に叫ぶことはしなかった。
「雫・・・」
代わりに面と向かってはっきりと言ってくれたことに感謝した。
自分のしたことを反省しない上司に、私以上に怒っているらしい雫の攻撃は続いた。
「前々から飲み会の度に思ってけど、この際だから女子全員の代表と言わせてもらうわ。酒の席だからってなんでも許されると思ったら大間違いなんだからっ。近藤係長には、ここにいる全員の前できっちりとした謝罪を要求しますっ!」
「はあっ、なんで俺が、謝罪しなきゃならないんだっ。俺は安川に倒されたんだぞっ」
雫の要求に納得がいかない上司は、済まなかったと謝るどころか、反対に居直りともとれる態度で逆切れし始めた。
「私も白石さんに賛同です。近藤係長が安川さんに対してセクハラをしたのをこの目ではっきりと見ました。係長は安川さんに謝罪とクリーニング代を出すべきですっ」
続いて環菜さんまでもが立ち上がって私を弁護し、係長にきっぱりと言ってくれた。
「私もみました」
「係長サイテー」
「セクハラは絶対に許しません」
そんな女性の声があちこちから上がった。
「な、な、な」
沢山の非難の嵐に係長は顔を真っ赤にさせ、わなわなと震え言葉にならない。そんな係長の後ろから凛とした声が響いた。
「白石さんと、木槌さんが正しいです。近藤係長、私も見ていましたがあなたが安川さんに対して行ったことは立派なセクハラ、もしくは軽犯罪です。この場で彼女に対して正式な謝罪と、クリーニング代は当然の事だと思います」
畳に腰を落としたままの係長の上から冷たい目で見下ろすようにしてそう言ってくれたのは、桃子の所属する経理部課長補佐、寺井剛(てらいごう)だった。
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