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陽太~アストルの幼年期
ep45:陽太視点⑤
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『まずは、補助無しで【探知】を使ってみるよ』
「生後3日で魔法のイメージができる件について突っ込みたいけど、とりあえず見ててあげる」
枕元に座るリゼと念話で話しながら、俺は魔法を起動した。
リゼと契約したことで、魔法の起動速度が速くなっている。
風の精霊との契約は、物理攻撃なら攻撃速度、魔法攻撃なら発動にかかる時間が短くなる効果があった。
風属性魔法:探知
起動した途端、脳内に地図と光点が浮かぶ。
ゲームで使い慣れた探知画面と同じだ。
光点は色分けされていて、青い光と白い光が映っている。
光点の位置から考えて、城の中央付近にいる青い光は父、あちこちにいる白い光は侍女や侍従だろうか。
今の俺が探知できる範囲は、城内と庭までらしい。
城壁の外へ出ている母と兄を表す光点は、画面に映らなかった。
『補助無しだと、城壁の外側は見えないな』
「この広いお城や庭まで探知できるなら、城内での暗殺を防ぐくらいはできるんじゃない?」
リゼが物騒なことを言う。
ちなみに、もしも赤い光が映ったら、それは敵対者の存在を意味する。
『できれば王都全体……いや、国全体が見られるようにしなきゃ……』
「なにか心配ごとでもあるの? 赤ちゃんのくせに」
攫われる危険がある俺としては、探知魔法の精度や範囲はとにかく上げておきたい。
仰向けに寝転がったまま難しい顔をしている俺に、キョトンとするリゼが聞いてくる。
やはり、俺の事情は話しておこう。
『俺は、この国が魔族に滅ぼされる未来を見たんだ』
「えぇっ?!」
言った途端、リゼは予想通りの反応をした。
映画と同じであれば、今の時点では魔族は魔界から出ていない。
だから、精霊のリゼでも予想がつかないと思う。
『そうならないように、抵抗できる力が欲しい』
「アストルは、預言者の力もあるの?」
『うまく説明できないけど、頭の中にその未来の記憶があるんだよ』
「赤ちゃんにどうしてそんな記憶があるのかは分からないけど、信じてあげる」
ゲームとか映画の話を説明するのは難しい。
だから俺は、とりあえず「危険な未来を見た記憶がある」ということにした。
疑問はあるものの、リゼは信じてくれた。
『じゃあ、次は魔法の補助を』
「いいよ」
2回目の【探知】は、リゼの力で範囲を広げてもらった。
城壁の外、王城を囲むように建てられた貴族街、そこにある神殿にいる人々も光点として映る。
神殿にある2つの青い光は、傷病人たちの治療をしている母と兄だろう。
『ありがとう。次は水球を作るから、花壇かどこかに飛ばして』
「OK」
俺は残りの魔力を消費するため、水球を作ってリゼに飛ばしてもらった。
花壇なら、水が飛んできても問題ないだろう。
「生後3日で魔法のイメージができる件について突っ込みたいけど、とりあえず見ててあげる」
枕元に座るリゼと念話で話しながら、俺は魔法を起動した。
リゼと契約したことで、魔法の起動速度が速くなっている。
風の精霊との契約は、物理攻撃なら攻撃速度、魔法攻撃なら発動にかかる時間が短くなる効果があった。
風属性魔法:探知
起動した途端、脳内に地図と光点が浮かぶ。
ゲームで使い慣れた探知画面と同じだ。
光点は色分けされていて、青い光と白い光が映っている。
光点の位置から考えて、城の中央付近にいる青い光は父、あちこちにいる白い光は侍女や侍従だろうか。
今の俺が探知できる範囲は、城内と庭までらしい。
城壁の外へ出ている母と兄を表す光点は、画面に映らなかった。
『補助無しだと、城壁の外側は見えないな』
「この広いお城や庭まで探知できるなら、城内での暗殺を防ぐくらいはできるんじゃない?」
リゼが物騒なことを言う。
ちなみに、もしも赤い光が映ったら、それは敵対者の存在を意味する。
『できれば王都全体……いや、国全体が見られるようにしなきゃ……』
「なにか心配ごとでもあるの? 赤ちゃんのくせに」
攫われる危険がある俺としては、探知魔法の精度や範囲はとにかく上げておきたい。
仰向けに寝転がったまま難しい顔をしている俺に、キョトンとするリゼが聞いてくる。
やはり、俺の事情は話しておこう。
『俺は、この国が魔族に滅ぼされる未来を見たんだ』
「えぇっ?!」
言った途端、リゼは予想通りの反応をした。
映画と同じであれば、今の時点では魔族は魔界から出ていない。
だから、精霊のリゼでも予想がつかないと思う。
『そうならないように、抵抗できる力が欲しい』
「アストルは、預言者の力もあるの?」
『うまく説明できないけど、頭の中にその未来の記憶があるんだよ』
「赤ちゃんにどうしてそんな記憶があるのかは分からないけど、信じてあげる」
ゲームとか映画の話を説明するのは難しい。
だから俺は、とりあえず「危険な未来を見た記憶がある」ということにした。
疑問はあるものの、リゼは信じてくれた。
『じゃあ、次は魔法の補助を』
「いいよ」
2回目の【探知】は、リゼの力で範囲を広げてもらった。
城壁の外、王城を囲むように建てられた貴族街、そこにある神殿にいる人々も光点として映る。
神殿にある2つの青い光は、傷病人たちの治療をしている母と兄だろう。
『ありがとう。次は水球を作るから、花壇かどこかに飛ばして』
「OK」
俺は残りの魔力を消費するため、水球を作ってリゼに飛ばしてもらった。
花壇なら、水が飛んできても問題ないだろう。
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