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華蓮~カレンの幼年期
ep18:華蓮視点⑧
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この世界に転生して、もうすぐ6年が経とうとしている。
私は、ソレイユ王国だけでなく、エトワール王国のシナリオにも変化が起きていることに気づいた。
(……どうして、ルナが来ないの……?)
ミシオン公爵家に聖女が引き取られるという話が、全く出てこない。
両親は今も私を溺愛したままで、夫婦仲も良い。
ルナの誕生日の翌週に発生する筈の事件。
王都ウルバンの平民街、エトワール国立孤児院前で発生する筈の聖女覚醒イベントはどうしたの?
ルナは捨て子なので具体的な誕生日は分からず、孤児院で同じ年頃のアランと2人まとめて適当な日に祝われている筈。
もうすぐ6歳という時期になっても、イベントが発生しないのはおかしい。
(孤児院の様子を見に行ってみよう……)
ティータイム前のお昼寝を装い、私は闇魔法で姿を隠し、風魔法でエトワール孤児院目指して飛翔した。
上空から見下ろす孤児院の庭に、ルナの姿もアランの姿も無い。
(……建物の中にいるのかしら……?)
気配探知で探っても、青い光は映らない。
ルナは血縁なので、近くにいれば青い光点で表示される筈なのに。
探知範囲を広げつつルナを探す私は、冒険者ギルドに青い光点があることに気づいた。
(どういうこと? ルナが聖女じゃなく冒険者になってる?)
私は、ますます混乱した。
シナリオ通りなら、ルナは聖女として覚醒後、ミシオン公爵家に引き取られ、6歳からエトワール国立学院の初等科貴族クラスに入学する。
ダンジョンなどは学院で出会う攻略対象たちと行くから、冒険者になったりしない。
(もしかして、私がカレンの行動を変えたから、ルナにも何か影響があったのかしら……)
隠密状態でコッソリ窓の外からギルドハウスの中を覗いてみると、ゲームで見慣れた白金色のサラサラストレートヘアの女の子がいた。
更に驚いたことに、女の子の隣には栗色のマッシュパーマヘアの男の子がいる。
(アラン? どうしてまだルナと一緒にいるの? チュートリアル以降は登場しなかったのに……)
よく見れば、アランはゲームで見た大人しくてちょっと気の弱い男の子ではなく、凛々しくて堂々とした雰囲気に変わっていた。
隣にいるルナとの距離が近く、受付カウンターに置いた薬草を見ながら、親し気に寄り添って話している
まだ6歳前の子供同士なのに、お似合いのカップルという感じのオーラが出ているのは何故?
困惑しながら窓の外に立つ私は、室内に集中しすぎて背後が疎かになっていた。
ムギュッと背中に圧と重さを感じて振り向けば、モヒカン頭のマッチョなオジサンがもたれかかっている。
「ん?」
(あわわっ、見つかる前に逃げなきゃ!)
背中の違和感にオジサンが気づいた直後、私は飛翔魔法で空へ逃れた。
はずみでモヒカンマッチョが転んじゃったけど、心の中でゴメンネと謝って逃げ去った。
私は、ソレイユ王国だけでなく、エトワール王国のシナリオにも変化が起きていることに気づいた。
(……どうして、ルナが来ないの……?)
ミシオン公爵家に聖女が引き取られるという話が、全く出てこない。
両親は今も私を溺愛したままで、夫婦仲も良い。
ルナの誕生日の翌週に発生する筈の事件。
王都ウルバンの平民街、エトワール国立孤児院前で発生する筈の聖女覚醒イベントはどうしたの?
ルナは捨て子なので具体的な誕生日は分からず、孤児院で同じ年頃のアランと2人まとめて適当な日に祝われている筈。
もうすぐ6歳という時期になっても、イベントが発生しないのはおかしい。
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上空から見下ろす孤児院の庭に、ルナの姿もアランの姿も無い。
(……建物の中にいるのかしら……?)
気配探知で探っても、青い光は映らない。
ルナは血縁なので、近くにいれば青い光点で表示される筈なのに。
探知範囲を広げつつルナを探す私は、冒険者ギルドに青い光点があることに気づいた。
(どういうこと? ルナが聖女じゃなく冒険者になってる?)
私は、ますます混乱した。
シナリオ通りなら、ルナは聖女として覚醒後、ミシオン公爵家に引き取られ、6歳からエトワール国立学院の初等科貴族クラスに入学する。
ダンジョンなどは学院で出会う攻略対象たちと行くから、冒険者になったりしない。
(もしかして、私がカレンの行動を変えたから、ルナにも何か影響があったのかしら……)
隠密状態でコッソリ窓の外からギルドハウスの中を覗いてみると、ゲームで見慣れた白金色のサラサラストレートヘアの女の子がいた。
更に驚いたことに、女の子の隣には栗色のマッシュパーマヘアの男の子がいる。
(アラン? どうしてまだルナと一緒にいるの? チュートリアル以降は登場しなかったのに……)
よく見れば、アランはゲームで見た大人しくてちょっと気の弱い男の子ではなく、凛々しくて堂々とした雰囲気に変わっていた。
隣にいるルナとの距離が近く、受付カウンターに置いた薬草を見ながら、親し気に寄り添って話している
まだ6歳前の子供同士なのに、お似合いのカップルという感じのオーラが出ているのは何故?
困惑しながら窓の外に立つ私は、室内に集中しすぎて背後が疎かになっていた。
ムギュッと背中に圧と重さを感じて振り向けば、モヒカン頭のマッチョなオジサンがもたれかかっている。
「ん?」
(あわわっ、見つかる前に逃げなきゃ!)
背中の違和感にオジサンが気づいた直後、私は飛翔魔法で空へ逃れた。
はずみでモヒカンマッチョが転んじゃったけど、心の中でゴメンネと謝って逃げ去った。
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