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拳に残る、他人を殴った感触。
アパートの床に倒れた汐里が、頬を押さえてテレビの方を見ている。
ロクに観ていないが、災害時に備えて親が買ってくれたものだ。
真っ暗な画面に映る汐里の顔を見て、余計に腹が立ってきた。
この野郎、悲劇のヒロインのつもりか!
「おい、コラ!」
肩を跳ねさせ、慌てて俺の方を向く汐里。
いまさら怯えたような目をしてんじゃねぇぞ。
よくわからん服のポロシャツのそれめいたボタンを毟る勢いで、汐里の胸倉を掴む。
「くたばれ!」
露出させた額に、拳を叩き込む。
ゴンッ、と鈍い音を立てて汐里の頭が床を打つ。
「やめて、凌空!」
「なにが、やめて、だっ!」
腕を顔の前に持ってきて、防御しようとする汐里。
ふざけるな。
おとなしく殴られていれば、いいものを!
てめぇなんてなぁ、顔以外に何の取り柄もないゴミ女なんだからよぉ!
その唯一の取り柄を台無しにされるのが、相応しいだろうが!
仕方なく、がら空きになった腹を踏みつける。
何度も、何度も。
感情の赴くままに踏みにじる。
カエルの潰れたような声を漏らし、さらに咳き込む汐里。
被害者ぶったその仕草が、異様に癪に障った。
前髪をふん掴んで、汐里の軽い頭を引っ張り上げる。
再度、それを力任せに床へ叩きつける。
痛い、痛いと悲鳴を上げるのが鬱陶しい!
腹から足をどけると、
「来い」
掴んだままの前髪を引っ張って玄関に向かい、ドアを開け放つ。
「二度とそのツラ見せんじゃねぇぞ!」
アパートの渡り廊下に裸足の汐里を突き出し、その背中を蹴り飛ばす。
体勢を崩してコンクリートに膝と手を突く汐里の後頭部めがけ、その靴を投げつける。
「消えろ!」
思い切り大きな音を立てて、ドアを閉める。
外から汐里のすすり泣く声がしたが、知ったこっちゃない。
なんであんなゴミと俺は付き合ってたんだ。
アパートの床に倒れた汐里が、頬を押さえてテレビの方を見ている。
ロクに観ていないが、災害時に備えて親が買ってくれたものだ。
真っ暗な画面に映る汐里の顔を見て、余計に腹が立ってきた。
この野郎、悲劇のヒロインのつもりか!
「おい、コラ!」
肩を跳ねさせ、慌てて俺の方を向く汐里。
いまさら怯えたような目をしてんじゃねぇぞ。
よくわからん服のポロシャツのそれめいたボタンを毟る勢いで、汐里の胸倉を掴む。
「くたばれ!」
露出させた額に、拳を叩き込む。
ゴンッ、と鈍い音を立てて汐里の頭が床を打つ。
「やめて、凌空!」
「なにが、やめて、だっ!」
腕を顔の前に持ってきて、防御しようとする汐里。
ふざけるな。
おとなしく殴られていれば、いいものを!
てめぇなんてなぁ、顔以外に何の取り柄もないゴミ女なんだからよぉ!
その唯一の取り柄を台無しにされるのが、相応しいだろうが!
仕方なく、がら空きになった腹を踏みつける。
何度も、何度も。
感情の赴くままに踏みにじる。
カエルの潰れたような声を漏らし、さらに咳き込む汐里。
被害者ぶったその仕草が、異様に癪に障った。
前髪をふん掴んで、汐里の軽い頭を引っ張り上げる。
再度、それを力任せに床へ叩きつける。
痛い、痛いと悲鳴を上げるのが鬱陶しい!
腹から足をどけると、
「来い」
掴んだままの前髪を引っ張って玄関に向かい、ドアを開け放つ。
「二度とそのツラ見せんじゃねぇぞ!」
アパートの渡り廊下に裸足の汐里を突き出し、その背中を蹴り飛ばす。
体勢を崩してコンクリートに膝と手を突く汐里の後頭部めがけ、その靴を投げつける。
「消えろ!」
思い切り大きな音を立てて、ドアを閉める。
外から汐里のすすり泣く声がしたが、知ったこっちゃない。
なんであんなゴミと俺は付き合ってたんだ。
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