オムライス食べたい ～ゲーム漫画アニメの感想、それからオカルトや都市伝説について思ったこと書く意識の低いエッセイ～

【真・女神転生VVengeance】カディシュトゥ作ってみた【ただのゲームプレイ日記】

◎カディシュトゥとは？

「捧げられし者」を意味し、ユダヤ教神秘主義の書「ゾハル（光輝の書）」に記された4人の女悪魔で堕天使サマエルの妻たち。

　なんらかの目的を持ち、マガツヒを集めるべく暗躍し、主人公と敵対する。
（ピクシブ百科事典）
（記事全般、主にゲーム内情報とピクシブ百科事典を参考にしています。）
『真・女神転生VVengeance』から新たに登場した4柱の女悪魔である。
　女魔、という種族名を冠する。
　これ、今後のシリーズでどういう扱いの種族になるんだろう。
　ちなみに「ゾハル」（『ゾーハル』）は日本語の抄訳版が5000円オーバーですが、売ってます。
　マガツヒってのは「禍津霊」と書く『真・女神転生Ⅲ』で登場した用語。
　ホントは悪魔みたいな意味らしいんだけど、メガテンでは悪魔にとってのエネルギーみたいな感じで使われてる。
　例：「マガツヒ、寄越せーッ！！」

◎カディシュトゥの、イカれたメンバーを紹介するぜ！！

・リリス
　頭目。
　リリスは従来のシリーズにも登場するが、デザインを刷新、従来の夜魔やまリリスと別に登場。
　真シリーズにおける夜魔リリスは、『真・女神転生』準拠のものが多い。
『真・女神転生』においては大魔王ルシファーの命令で『真Ⅰ』主人公に接近したに過ぎなかった。
　その際には〝ゆりこ〟と名乗っていた。
　しかし彼女は、アダムの面影がある主人公に次第に惹かれていき、ルシファーの意向はどうでもよくなってしまう。
　それなのに主人公はゆりこを選ばなかったので、大変なことになっていく。
　選ばれたのは、I.C.B.M.着弾で滅ぶ東京から主人公たちを金剛神界へテレポートさせて救うも死んでしまい、しかし転生することで未来で主人公と再会（？）する新真ヒロインでした。
　行く先々で主人公の邪魔をしたり、パーティーを離脱した元仲間のヒロインとして〝リエ〟と名乗ってみたりするも、最後は別の離脱した元仲間orプレイヤーの手で葬られてしまう。
　リリスは新真ヒロインを押しのけて自分が主人公とくっつこうと頑張っていたが、そうはならなかった。
　彼女は神話を再演してしまった〝負けヒロイン〟なのである。
　ところで「男って馬鹿ね。特に筆者」なので、筆者はこの〝ゆりこ〟リリスが推しだ。
　非公式だが、なんと公式のヒロインではなくゆりこ＝リリスをヒロインとして旅をすることができる作品が存在しており、それはもう……マジでありがとう……という感じの作品でしたね。
　ゆりこ準拠の顔と髪型のリリスが『真Ⅲ』で登場し、それ以降の『ペルソナ』『ライドウ』といったシリーズでもそれが継続された。なお『ライドウ』シリーズでは成人の美女に見える悪魔の大半が「大阪のおばちゃん」みたいな口調という尖った仕様になっており、リリスもその口調が適用されている。
　下半身が虫だったり、首からうしろが鳥だったりすると花魁口調が適用されるのだが……三本指だの鳥足だのという特徴を付与されがち（つまりイシュタル＝イナンナと同一という示唆）なリリスは花魁ではなくおばちゃんの口調なのはよくわからんですなぁ。
　ゆりこの髪型は実はそんなに好きではないのだが、でもキャラが好きなのでリリスを見ると「やっぱりリリスはゆりこ髪だよなぁ」となってしまう。

　……世間的に〝百合子〟と言えば某緑の人なのが凄まじく辛い。

　女魔リリスだが、こちらは金子一馬氏に代わる新たな悪魔絵師である土居氏によるデザインである。
　裸体に蛇が巻き付いているデザインは夜魔リリスを踏襲しているが、他は大胆に変更。髪型もゆりこじゃない。
　女魔シリーズに共通する、翼も貰っている。
「女は男の肋骨からつくられた」というキリスト教の伝承に不満があるようで、男女は平等に土からつくられたと主張。アダムの面影を追ってしまったゆりこからは打って変わって、男全般に対して敵意がある模様（※女魔の4柱は全員サマエルの妻なのだが）。まあ「復讐の女神」編のキャラクターですからね。
　ちなみにリリスは、子供を殺す悪魔でもある。
　そしてユニークスキルパッシブ「女魔の統率」は、アクティブの女魔が受けるダメージを軽減するものとなっている。
　……うん？　これは一体、何を表現しようとしているんだ？
　一説によると、リリスは両性具有だったという話があるが女魔リリスにそういう突起物は確認できない。
　女魔リリスは復讐編のストーリーに大きく関わるキャラクターであるため、作中でフルボイスセリフを聞く機会がある。
　ゆりこからは大きく乖離するが神話的には正しいとされる悪魔態を持つ『真Ⅳ』リリスから続いて、声優は昨年惜しくも亡くなられた田中敦子氏が務めている。

　専用スキル「母なる土壌」は味方全体に1ターン1回の物理攻撃無効状態付与と、全体に掛かっている能力低下効果デバフ解除という強力なもの。
「母なる土壌」である。
　ネタバレなので名前は伏せるが、作中で復活するあの蛇のトーテムを持つ女神や、夜魔リリスに込められた鳥モチーフから大地母神イナンナとの繋がりが見える。

　エナジードレイン（HPとMPを吸収）を所持する辺りは、リリムなどの夢魔の生みの親であるという伝承からか。

　他に覚える攻撃魔法の属性が電撃と衝撃（風属性と思ってほしい）で、覚えるうちで強力なのは衝撃魔法なあたりは意味深だ。
　雷といえば、牛のトーテムを持つ神の系譜に繋がっている。
　屏風で有名な雷神と風神、ゼウスと敵対したテューポーンなど雷と風の対立の構造がある。
　そしてテューポーンには蛇のトーテムがある。
　つまり蛇神が風の属性を持つ説を、女魔リリスは採用していると見ていいだろう。
　対立する牛と蛇、雷と風の両方のスキルを持つことは、地母神だった頃の属性が前に出ているのだろう。
　夜魔リリスは、なんとなく電撃魔法を覚えるイメージがあるんだけどね。
　ちなみに地母神といえば『真・女神転生V』の頃から、マリア＝イナンナ＝ダヌーと言いたげなイベントがある。
「復讐の女神編」の構想は、無印の頃からあったのかもしれない。

　女魔リリスが手に黒い百合を持っている設定からして、やはり『真Ⅰ』で夜魔リリスが〝ゆりこ〟と名乗ったのは「リリス」と「lily百合」を掛けたシャレなのだろうか……。


・ナアマ

　女魔の中でいちばんえっち！！　網タイツ！！
　専用スキル「歓喜への誘い」は高確率で敵全体に魅了状態を付与し、能力上昇状態つまりバフを解除する。
　金髪美女の顔半分が異形になっているデザイン。
　邪悪の樹ことクリフォトの10i「キムラヌート物質主義」を司る悪魔ナヘマーの別名でもある。
　いやぁ、ナヘマーの情報ってあんまりないので「ナアマだよ」ってわかったのはデカい。
　元々は聖書に登場する人間の女性だったとのことだが、人間からクリフォトの大悪魔になるって凄いな。
　出世扱いでいいのかは、よくわかんないけど。
　えっっっっっっっっっっっな悪魔だけあって、夢魔である。
　人間の男と交わって、悪霊を生み出すのだとか。
　いいねぇ。
　特撮的に考えれば、女悪魔と人間の男が交わってなぜか怪獣が誕生するとか、そんなんやろ？
　天使をも惑わす美貌とのことで、天使シャムロン（諸説あり）との間にはアスモデウスという大悪魔を生んだという。
　天使が人間の娘に夢中になってヤリまくった結果、大量堕天したとかその間に巨人ネフィリムが誕生したとかって神話の中の娘の一人は、このナアマだとか。

　ちなみにアスモデウスもクリフォトで5i「アクゼリュス残酷」を司っているし、上で紹介したリリスは9i「アィーアツブス不安定」を司っている。
（Wikipedia）

　誘惑を得意とする悪魔だけあって、状態異常やデバフのスキルを覚える傾向がある。
　歓喜への誘いも、魅了付与率が結構高いのが偉い。敵の時は辛かった。


・エイシェト

　正しくは「エイシェト・ゼヌニム」。
　スタイルはいいけど、顔が怖い！！
　専用スキル「悪しき果実の貪り」は、口から長い黒い手を伸ばして対象から謎のスケルトンブラックな果実を収穫し、食べる！！
　というHP吸収攻撃。対象が状態異常だと、威力が上がる。
　女魔で唯一専用スキルが単体対象で、物理攻撃。
　ゲーム中では、人間に自分の体の嫌いな部位を尋ね、「救済」として当該部位を破壊するという狂気の悪行を見せた。
　そういうこっちゃないって！！
　治って欲しい、良くなったらいいのに、って思って答えるのを「気に入らないならアタシがぶち壊してやんよー！」は違うでしょ？？？
　寓話的だよね。
「悪しき果実の貪り」の効果を物語的に展開するとなると、ってことでこんなイベントが入ったのかな？
　仲間を主人公にけしかけるため、その妹を人質に取るなどヒールぶりが徹底していた女魔。
　けれど、カディシュトゥの合体スキル「終焉のカディシュ」ではナアマちゃんと百合っぽく抱き合って目を閉じるんだよね～。
　リリスは、次に紹介するアグラトと抱っこし合います。
　バケモノはいても、のけ者はいません。
　筆者としては、アグラト×ナアマ＆エイシェト×リリスの組み合わせが良かったんだがなぁ。
　バランス取られちゃったね！！


・アグラト

　こちらも正式名称は「アグラト・バト・マラト」と長い。
　作中の悪魔全書によれば「マラトの娘アグラト」の意。
　イシュマエルって人の娘マラトが、イグラシエルっていう砂漠の悪魔との間に設けた子供なんだって。
　お人形さんみたいに綺麗な顔をしてるよ。
　日傘を差したゴシック娘みたいで……良き。
　悪魔たちの女王であるがゆえに、絆を深めると主人公を悪魔の王と認めて「王と女王による悪魔の共同統治」を持ちかけてくるぞ！　可愛いね！！
　水曜日と安息日の前夜に破壊の使者の大群を連れて空中をさまよう、と悪魔全書にあるけど……えぇーっ、サザエぇっ！？　墓場どころか、夜はどこでも運動会なのかい！？
　闇に包まれたシンジュクで神出鬼没する分身に襲われて大変だったことは「俺的ホットワード2024　ゲームカテゴリ後編‐コンシューマ＆同人♡ゲーム編‐」で書いた通り。
　それらを表現したであろう専用スキル「従魔の行軍」は、万能属性による小威力の12回攻撃だ。
　強力なスキルなので水曜日と安息日の前夜どころか、月月火水木金金レベルで使用することになる。
　万能属性とは、わずかな例外を除いて防御相性で威力を増幅も減殺もされない属性だ。
　敵が複数体いると攻撃が12回抽選されるので対象がバラけるが、ボスなど敵が1体なら攻撃が全集中するので大ダメージを与えることができる。
　アグラトは、ダメージ計算に用いられる魔の値が高いため本当にダメージが出る。

　主人公　レベル78　力　185（※任意のステ振りを〝ほとんど〟力に振っています）
　スキル「天剣叢雲」万能＋９
　備考１：無印『V』主人公専用最強の万能属性物理攻撃。力依存の特大威力ダメージ攻撃。
　備考２：万能プレロマ所持（万能属性ダメージを上昇させる）
　シミュレーション戦闘のダグザへのダメージ　
　609、612、619、624、625など。
　600～630くらいの幅はありそう。
　防御1段階ダウン時…ざっくり750くらい
　バフデバフなしクリティカル発生時の一例…1034
　弱点属性である破魔（光）属性の中威力攻撃「白龍撃」ダメージ一例…450（破魔＋９）

　アグラト　レベル72　魔　88
（※アクティブの女魔の魔法攻撃に、クリティカル発生を付与するユニークスキル持ち）
　スキル「従魔の行軍」万能＋６
　備考１：万能プレロマ所持
　備考２：万能ギガプレロマ所持（万能属性ダメージを大きく上昇させる）。※重ね掛け
　シミュレーション戦闘のダグザへのダメージ
　単発威力参考例…37、38、39、40、41、42など。
　34～44くらいの開きはあるかもしれない。
　確認できた最低値37×12＝444
　確認できた数値の平均値39.5×12＝474
　つまり、レベル78力185破魔＋9主人公による中威力攻撃「白龍撃」で弱点を突くのと同等以上のダメージが期待できる。レベル72魔88万能＋6のアグラトで、だ。
　念のため「従魔の行軍」は小威力ダメージ攻撃である。
　※主人公には「破魔プレロマ」「破魔ギガプレロマ」非搭載。アグラトは備考１,２の通りである。
　バフデバフなしクリティカル発生時の単発ダメージ例…59、60　
　防御1段階ダウン時ざっくり45～47程度×12（仮に46×12なら552）

　（参考）ナアマ　レベル69　魔　70
（レベルが上がって正しい数値は不明。レベル68時に69、レベル70時現在に72なためレベル69時は70と推測）
　スキル「ムドバリオン」呪殺＋3
　備考１：威力ブースト系パッシブスキルなし
　備考２：ダグザの呪殺防御相性は等倍
　シミュレーション戦闘のダグザへのダメージ　
　186、188、191、194、195など。
　バフデバフなしクリティカル発生時の一例…286


　あくまで参考に。ちなみに難易度はHard。
　十分強いんだよなぁ。
　基本的にメガテンの8回以上攻撃スキルはバランスブレイカーなので、悪魔の元のレベルと敵のレベルに大きな乖離が出ない限りはマジで強い。メガテンでヨシツネが強いのはだいたい「八艘飛び」という8回攻撃の物理攻撃スキルを持っているから。
　マジ、アグラト作ってから明らかに対ボス戦闘が早く終わるんだよなぁ。
　魔88は比較対象のせいで低く見えますが、そんなことはありません。
　たとえば魔特化型でいえば、レベル75邪神ツィツィミトルの魔は74です。
　アグラトはレベル68時の基本値でも78あります。
　明かに、盛られてます。

　ちなみにアグラトの夢魔的な要素は、自分ではなく配下の夢魔を夜伽に貸してあげますよフフフみたいなノリでした。
「配下じゃなくて、お前がいいんだよ！！」と言った場合の結果が、好感度次第でエロスとタナトスはっきり分かれるやつ～～～～！！


◎最近の心に残った戦闘

　ミマンも200集め切り、あとは特定の仲魔を所持した状態で発生するサブクエストさえ終われば最終ダンジョン「万古の神殿」へと突撃できます。
　シヴァ？　人修羅？　さすがにレベリングがまだ足らん。
　とはいえ女魔が揃えばバアルもベルゼブブも、ゼウスもオーディンもアグラトの従魔の行軍でハチの巣よ！
　奇しくも、牛のトーテム系の神々やな。
　アスラおうやミトラ、アモンにサトゥルヌスと妙に氷結弱点が多くてこれらにはアグラトは氷結魔法ブフバリオンを連発して、あんまり行軍使えなかったけど。

　心に残った戦闘といえば、オリジナルの「創世の女神編」とは違う経緯で戦うことになる、コンス・ラー戦かな。
　ドラマが良かったね。
　某ハチアイコンの攻略wikiに「バッファーのアヌビスとトートが厄介なので早めに倒そう」とか書いてたけど、エアプ記事やめてクレメンス。
　その2柱を倒したらコンス・ラーが専用スキル使ってきて、アグラト以外死んだがな。主人公死亡により敗北したわ。
　んで、バッファー放置してコンス・ラーだけ氷結スキルで狙い撃ち（太陽神なので氷結に弱い）したら、全然専用スキル使ってこなかった。
（経験値と賞金が加増する禍時スキル「幸運」を使う前に一度倒したため、リトライした。都合、コンス・ラーとの戦闘を2回プレイしている。2回目勝利時の戦闘でも、コンス・ラーは専用スキルを使用しなかった。）
　バッファー倒さなくても、コンス・ラーだけ倒したら勝ちだしな。

　あとは、鬼神マリシテン戦かな。
　毎ターン分身が増える。つまり分身を放置すると、行動回数が増える。
　陽炎を神格化した存在なのに、氷結に耐性があるだとっ！？（火炎は無効）
　弱点は呪殺（闇属性）だから、ナアマちゃんのムドバリオンがメインウェポンに躍り出る！
　分身で対象がバラけるから、アグラトの行軍は集弾率が悪い。
「マリシテンとか発売前PVでまったく触れられてなかったのに、居たんだなぁ～。既存キャラだけど、レアキャラの印象があるからちょっと嬉しいな」とか思っていたのだが。
　なんとこちら、発売後に実施されたアップデートで自動追加されたキャラクター＆イベントだった模様。
　そりゃ事前PVで観てないわけだ。
　太っ腹やなぁ、自動アプデでその実装は。やっちゃえアトラス、やったぜアトラス！
　他にもそのアプデで、隠しアイテムを探し出してくれるクエストナビも同時にキャラクターが増えているとのこと。
　ヘルズエンジェルがナビになるって、何事よ！？
　まあ、記事はこんなところかな。
　ただのゲームのプレイ日記だったが、最後まで読んでくれてありがとう。
　またのう！