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第7話 決壊
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おしっこで濡らしたニーハイが少し乾いてきて、わずかながら私の気持ちもつかの間の落ち着きを取り戻していた。
でも乾いたのはニーハイの腿から膝までぐらいで、ふくらはぎや足首あたりは冷たくてスースーするし、下着も冷たい。足首以下の靴の中にいたっては、ぐっしょり濡れたままでヌルヌルして気持ち悪い。
「……はぁぁ……いつになったら、この電車は動くんでしょう?」
「早く動いてほしいね。お腹空いてるのに」
女性社員さんが自分の腹部を撫でた。仕事帰りの夕食前だから、つらそう。
「あはは…、私も…」
栄養ゼリーしか食べてないから、空腹は感じる。胃の中は空っぽ、でも、膀胱はいっぱい。もう限界を超えて貯めてる。さっき少し漏らしたけれど、もう貯まってきてる。コスプレした日の夜は、いつも帰宅してから数回トイレに行く。たぶん、おしっこを我慢してる分だけ身体に余分な水分が貯まっていて、それを排出するんだと思う。だから、少し出しても、すぐ貯まってしまう。
また、ズキズキと膀胱が疼いてきてる。
尿意が痛い。
おしっこしたくて、膀胱が痛い。
「…はぁ……」
タメ息をつき、股間を押さえているハンカチに力を入れた。もう指先の圧力で手伝ってあげないと漏らしてしまう。そばにいる二人の社員さんや周囲の人に気づかれないよう私は中指だけはハンカチの奥に入れ込んで、おしっこを直接に押さえている。それでも油断するとショーツに染み込んでくるから、指が攣りそうなぐらい力を入れてる。
ズキっ…
膀胱が痛い。おしっこしたくて怒ってる。
ズキズキっ…
さっきから痛みがひどい。また、汗が滲んできた。額と腋、背筋に冷や汗が湧く。
おしっこ……したい……もう間に合わないのかな………おもらしするしか……ないのかな…………おもらしのり子が本当におもらししたら、本当におもらしのり子だよ……なにその日本語、バカみたいなトートロジー……ああ……もう思考がまとまんない……はぅぅ……あぅぅぅ……
ズキッ! ぐぅぅ…
ひときわ強く膀胱が疼いて、おしっこを出そうと収縮してくる。
ピクンっ…
身体が仰け反りそうな尿意。意識してないと背筋をまっすぐに保てない。ずっと脚をクロスさせて立ってるから足が痛い。ヒールの高さと疲労もあって、すごくつらい。だから右手で吊革を強く掴んで体重を支えてるけど、その右手だって痛い。
「……はぁぁ…」
ぅぅ……早く電車、動いて……駅、すぐそこ……降りて、トイレまで歩いて……それまで指先で押さえてれば、なんとか耐えられるかも……
ズキッ!! ググっ!
「ぅ…」
呻きそうなぐらい膀胱が痛くなって、キュゥゥと収縮してくる。おしっこを出そうと膀胱が動いてる。
ズキズキっ!! ググっ…
膀胱が収縮して、さらに私の腹筋まで、私の意思とは関係なく収縮する。
ギュゥウ…
ふ…腹筋が…腹筋が勝手に動いてしまって、お腹の圧力を高めてくる。まるで、吐き気がするとき胃の中のものを意思とは関係なく押し出すみたいに、ギュウギュウと腹筋が収縮して、おしっこを膀胱から押し出そうとする。その尿意は強烈すぎて私は声をあげそうになって口を開いた。
ヤダ……変な声なんか出したら、注目される……声は止めないと……おしっこも止めないと……
かろうじで声は漏らさなかったけれど、開けた口から無意識にヨダレを垂らしていた。
たらーーぁ……ポタっ
口から胸にヨダレが垂れる。大きく突出して盛ってある胸のコスプレ衣装にヨダレのシミができてしまった。拭きたくても拭けない。左手も右手も動かせない。
「…ハァ…ハァ…」
閉じた脚を開いたら、もう絶対に漏らしてしまうのに脚を開きたい衝動まで湧いてくる。閉じた脚の圧力と指の押さえる力でギリギリ保ってるのに、脚を開いて、おしっこしたいと下半身が私の脳に訴えてくる。油断すると勝手に開いてしまいそうだから、私はクロスさせた右脚の踵をロックするように左足の前、外くるぶしに引っかけて固定する。
ズキズキズキっ! ズキン! グゥゥウウ! ギュゥウウ…
膀胱が疼いて収縮して、腹筋に力が入る。
目の前が真っ白になるような尿意。
私は両脚と左手に力を入れて、おしっこを押さえつけ、開いてしまう唇を右肩にあてて声とヨダレも漏らさないようにした。
おもらしは……やだ……
絶対に、おもらしはイヤ……
おもらしのり子なんて呼ばれて……
暗黒時代だった中学
男子たちは毎日のように、私をからかった
校庭に水たまりがあったら、私が漏らしたんじゃないかと笑い
自分たちが、うっかりジュースを零したときも私の名前を侮辱し、
私がトイレに入る前後もクスクス笑った。
なのに、私は怒れず、
やめてと強く言えず、
やめてよ、と冗談に冗談で返す程度の語調でしか言えなかった。
とてもイヤだったのに、
今、私がおもらしなんかしたら、
絶対に、あの人たちに情報が回る。
コスプレなんて目立つカッコで、いっぱい写真も撮られた後に、
おしっこを我慢できなくなって、
おもらしにいたったら、
おもらしのり子が本当に漏らしたって、
一生笑われる。
だから、絶対、イヤ!
ズキン! ズキン! グゥゥ! グゥゥ!
膀胱が何度も何度も、おしっこを出そうと呻ってる。
ギュゥゥ! ギュウゥ!
それを助けるように腹筋も動く。
負けない…
絶対、負けないから
もう私は右肩を噛みながら、おしっこを我慢し続ける。両腿と左手に力を入れて、おしっこを力の限り押さえ込み続けた。
続けた。
続け…
パキン!
すごく変な音が下腹部から脳に伝わってきた。
何かが切れた感じの音、
次の瞬間、左手まで私の意思を無視して、
右脚まで私の意思を無視して、
左手が力を抜き、
右踵のロックが外れて、脚を開いて、
ジョアアアアビシャアアアア!
水道の蛇口を全開にしたみたいな勢いで、
内腿が温かくて、
おしっこの穴と心が泣くほど痛いのに、
膀胱が解放されるのが、気絶しそうなほど気持ちよくて
私の脳からまで、もう、おしっこを止める選択肢が消えて
ビチャビチャビチャ!
足元で、おしっこが電車の床にぶつかって、すごい音を立てて
ジョアアァァァジョオォオオォジャアァァジャァァァァ!
すごい勢いなのに、まだまだ出る
まだ出てる。
すごく長く感じる。
ジャジャァァジャッァァ…
おもらし………おもらし………おもらしを……私は……おもらしを…してしまった。
ジャァァァ…
大きな水たまりが、きっとできてる。
でも、それを見る気には、とてもなれない。
とても顔を晒せないから、私は右肩に顔を伏せたまま、動かない。
脚から力が抜けて、崩れそう。
おしっこの水たまりに崩れるのはイヤ……
でも、もう右手の力も抜けそう。
私はおしっこで濡れた左手でも吊革をもった。一つの吊革を両手で掴んで顔を隠すようにした。
周囲の人たちの笑い声が聞こえる。
漏らした、
あの子、おしっこ漏らしてる!
汚い、
バカみたい、
あははは、おもらしだ!
私の頭の中を嘲笑がグルグル回った。
でも乾いたのはニーハイの腿から膝までぐらいで、ふくらはぎや足首あたりは冷たくてスースーするし、下着も冷たい。足首以下の靴の中にいたっては、ぐっしょり濡れたままでヌルヌルして気持ち悪い。
「……はぁぁ……いつになったら、この電車は動くんでしょう?」
「早く動いてほしいね。お腹空いてるのに」
女性社員さんが自分の腹部を撫でた。仕事帰りの夕食前だから、つらそう。
「あはは…、私も…」
栄養ゼリーしか食べてないから、空腹は感じる。胃の中は空っぽ、でも、膀胱はいっぱい。もう限界を超えて貯めてる。さっき少し漏らしたけれど、もう貯まってきてる。コスプレした日の夜は、いつも帰宅してから数回トイレに行く。たぶん、おしっこを我慢してる分だけ身体に余分な水分が貯まっていて、それを排出するんだと思う。だから、少し出しても、すぐ貯まってしまう。
また、ズキズキと膀胱が疼いてきてる。
尿意が痛い。
おしっこしたくて、膀胱が痛い。
「…はぁ……」
タメ息をつき、股間を押さえているハンカチに力を入れた。もう指先の圧力で手伝ってあげないと漏らしてしまう。そばにいる二人の社員さんや周囲の人に気づかれないよう私は中指だけはハンカチの奥に入れ込んで、おしっこを直接に押さえている。それでも油断するとショーツに染み込んでくるから、指が攣りそうなぐらい力を入れてる。
ズキっ…
膀胱が痛い。おしっこしたくて怒ってる。
ズキズキっ…
さっきから痛みがひどい。また、汗が滲んできた。額と腋、背筋に冷や汗が湧く。
おしっこ……したい……もう間に合わないのかな………おもらしするしか……ないのかな…………おもらしのり子が本当におもらししたら、本当におもらしのり子だよ……なにその日本語、バカみたいなトートロジー……ああ……もう思考がまとまんない……はぅぅ……あぅぅぅ……
ズキッ! ぐぅぅ…
ひときわ強く膀胱が疼いて、おしっこを出そうと収縮してくる。
ピクンっ…
身体が仰け反りそうな尿意。意識してないと背筋をまっすぐに保てない。ずっと脚をクロスさせて立ってるから足が痛い。ヒールの高さと疲労もあって、すごくつらい。だから右手で吊革を強く掴んで体重を支えてるけど、その右手だって痛い。
「……はぁぁ…」
ぅぅ……早く電車、動いて……駅、すぐそこ……降りて、トイレまで歩いて……それまで指先で押さえてれば、なんとか耐えられるかも……
ズキッ!! ググっ!
「ぅ…」
呻きそうなぐらい膀胱が痛くなって、キュゥゥと収縮してくる。おしっこを出そうと膀胱が動いてる。
ズキズキっ!! ググっ…
膀胱が収縮して、さらに私の腹筋まで、私の意思とは関係なく収縮する。
ギュゥウ…
ふ…腹筋が…腹筋が勝手に動いてしまって、お腹の圧力を高めてくる。まるで、吐き気がするとき胃の中のものを意思とは関係なく押し出すみたいに、ギュウギュウと腹筋が収縮して、おしっこを膀胱から押し出そうとする。その尿意は強烈すぎて私は声をあげそうになって口を開いた。
ヤダ……変な声なんか出したら、注目される……声は止めないと……おしっこも止めないと……
かろうじで声は漏らさなかったけれど、開けた口から無意識にヨダレを垂らしていた。
たらーーぁ……ポタっ
口から胸にヨダレが垂れる。大きく突出して盛ってある胸のコスプレ衣装にヨダレのシミができてしまった。拭きたくても拭けない。左手も右手も動かせない。
「…ハァ…ハァ…」
閉じた脚を開いたら、もう絶対に漏らしてしまうのに脚を開きたい衝動まで湧いてくる。閉じた脚の圧力と指の押さえる力でギリギリ保ってるのに、脚を開いて、おしっこしたいと下半身が私の脳に訴えてくる。油断すると勝手に開いてしまいそうだから、私はクロスさせた右脚の踵をロックするように左足の前、外くるぶしに引っかけて固定する。
ズキズキズキっ! ズキン! グゥゥウウ! ギュゥウウ…
膀胱が疼いて収縮して、腹筋に力が入る。
目の前が真っ白になるような尿意。
私は両脚と左手に力を入れて、おしっこを押さえつけ、開いてしまう唇を右肩にあてて声とヨダレも漏らさないようにした。
おもらしは……やだ……
絶対に、おもらしはイヤ……
おもらしのり子なんて呼ばれて……
暗黒時代だった中学
男子たちは毎日のように、私をからかった
校庭に水たまりがあったら、私が漏らしたんじゃないかと笑い
自分たちが、うっかりジュースを零したときも私の名前を侮辱し、
私がトイレに入る前後もクスクス笑った。
なのに、私は怒れず、
やめてと強く言えず、
やめてよ、と冗談に冗談で返す程度の語調でしか言えなかった。
とてもイヤだったのに、
今、私がおもらしなんかしたら、
絶対に、あの人たちに情報が回る。
コスプレなんて目立つカッコで、いっぱい写真も撮られた後に、
おしっこを我慢できなくなって、
おもらしにいたったら、
おもらしのり子が本当に漏らしたって、
一生笑われる。
だから、絶対、イヤ!
ズキン! ズキン! グゥゥ! グゥゥ!
膀胱が何度も何度も、おしっこを出そうと呻ってる。
ギュゥゥ! ギュウゥ!
それを助けるように腹筋も動く。
負けない…
絶対、負けないから
もう私は右肩を噛みながら、おしっこを我慢し続ける。両腿と左手に力を入れて、おしっこを力の限り押さえ込み続けた。
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続け…
パキン!
すごく変な音が下腹部から脳に伝わってきた。
何かが切れた感じの音、
次の瞬間、左手まで私の意思を無視して、
右脚まで私の意思を無視して、
左手が力を抜き、
右踵のロックが外れて、脚を開いて、
ジョアアアアビシャアアアア!
水道の蛇口を全開にしたみたいな勢いで、
内腿が温かくて、
おしっこの穴と心が泣くほど痛いのに、
膀胱が解放されるのが、気絶しそうなほど気持ちよくて
私の脳からまで、もう、おしっこを止める選択肢が消えて
ビチャビチャビチャ!
足元で、おしっこが電車の床にぶつかって、すごい音を立てて
ジョアアァァァジョオォオオォジャアァァジャァァァァ!
すごい勢いなのに、まだまだ出る
まだ出てる。
すごく長く感じる。
ジャジャァァジャッァァ…
おもらし………おもらし………おもらしを……私は……おもらしを…してしまった。
ジャァァァ…
大きな水たまりが、きっとできてる。
でも、それを見る気には、とてもなれない。
とても顔を晒せないから、私は右肩に顔を伏せたまま、動かない。
脚から力が抜けて、崩れそう。
おしっこの水たまりに崩れるのはイヤ……
でも、もう右手の力も抜けそう。
私はおしっこで濡れた左手でも吊革をもった。一つの吊革を両手で掴んで顔を隠すようにした。
周囲の人たちの笑い声が聞こえる。
漏らした、
あの子、おしっこ漏らしてる!
汚い、
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あははは、おもらしだ!
私の頭の中を嘲笑がグルグル回った。
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