花衣ー皇国の皇姫ー

AQUA☆STAR

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統一編

第76話 虚なる魔城 怪鳥編

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「この門から聖廟に入れる」
 
 カヤの案内で城下を抜けてきた私たちは、聖廟の入口である鳳門へと到着した。

 聖廟の玄関口、鳳門。

 巨大でかつ堅牢なこの門は、かつてここを尋ねた時も、その大きさに圧倒されたものだ。しかし、今はあの頃とは違い、特別な思いを胸に秘め、足を踏み入れようとしていた。

 外敵を一切寄せ付けない、そんな意志が伝わってくる堅牢な門は、私たちを出迎えるが如く、堂々と開いていた。

「開いているな」

 御剣の言葉は、単純かつ明快だった。

「歓迎って訳じゃなさそうね」
「どうする。明らかにこちらを誘い込んでいるように思えるが」
「例え罠であったとしても、ここで立ち止まることは出来ない。罠だったとしたら、なおさら突き進むだけよ」
「なら、正面から堂々と入ってやるか」
「皆、準備はいいかしら」
 
 皆は、私の言葉にそっと頷く。そして、

 私たちは別の出入口を探すことなく、あえて開いている鳳門から聖廟へ入ることにした。中は荒れ果て、至る所に近衛の兵であろう大和兵たちの亡骸が横たわっている。

「妖にならなかった者たちか」
「皆、妖たちから聖廟を守っていたのでしょうね…」
「………そうか」

 カヤは兵士たちの亡骸の前に跪く。

「ご苦労じゃった。其方らは義務を果たした」

 恐怖、痛み、そして苦しみのまま死んだ兵士の目を閉じてやる。例えその手が、兵たちの血で汚れようと、カヤは帝として、そして彼らの指揮官として義務を果たす。

「今は眠れ」

 回廊を進むに連れて、兵たちの亡骸が少なくなっていることに気づく。

「瑞穂、誰かが来る」
「そうみたいね…」

 先頭を行く藤香が、回廊の先を見る。回廊の先から、こちらに近づいてくる人物がいた。頭を抱え、ふらつきながら回廊の壁を伝って近づいてくるその人物を、私たちは知っていた。

「あぁ、くそ。なんで、なんでなんだよぉ」
「カゲロウ…」

 カヤがその人物の名を口にする。大和七星将のひとり、城門でコチョウがトドメを刺し、煙火の中に消え、確かに倒したはずであった。

「ちっ、まだ生きていたのね」
「待つのじゃコチョウ、様子がおかしい」
 
 その体は皮膚が焼け爛れ、唯一焼け焦げていない顔の半分程しか、彼を彼として判別できる術はない。そして、その体には小さな火の玉がいくつも纏わりついており、生きているのが不思議なくらいの状態だった。

 カゲロウは、膝をつくと、恐ろしい形相で武器を構える私たちを睨みつけてきた。

「俺が、何をやったって言うんだ。あぁ、くそ。熱い、体が焼けるように熱い。熱い、熱い、熱ィイイイ‼︎」

 カゲロウが頭を抱えて蹲ると、体に纏わりついていた火が勢いを増し、その背から翼が、体からは羽根が生え始める。

 ついには人の体とは程遠いとりの姿へと変態した。

「ま、まさか。奴もタタリの血を…」
「グギャァアア‼︎」
「皆、離れて!」

 全身に炎を纏った怪鳥。鶏と似つかない鳴き声をあげ、狭い回廊で炎を吐き出す。その炎に焼かれた物は、炎が触れただけでも消し炭と化した。

「名あり…ヒザマか」

 臨戦態勢をとる。

 しかし、私たちよりも先に飛び出したのは、カヤ率いる大和勢であった。

「瑞穂よ‼︎ここは余達が引き受ける‼︎」

 カヤの放った矢が怪鳥ヒザマの翼を捉える。しかし、矢はヒザマの纏う灼熱の業火によって、直撃する前に焼け落ちてしまった。

「でも!」
「行け!行くのじゃ!」
「……分かった」

 私たちはヒザマの隙を見計らって、横を通り過ぎ、回廊の先へと走った。

"死なないでよ、カヤ"


 ◇


 瑞穂たち皇国勢を先に行かせたカヤたち大和勢は、ヒザマから間合いをとる。

「シオン、聖上と共に先に向かいなさい」
「余は残るぞ、コチョウ」
「ですが…」
「七星将の不始末は、帝である余が片をつけなければならん。ましては…」

 カヤは弓を構え、矢を番える。

「余を裏切った男じゃからな」

 番られた矢が放たれると同時に、戦いは始まった。

 カヤの放った矢は通常の木製のものではなく、蟲の甲皮や建物を貫くために作られた鋼鉄製の矢。命中すれば、木の矢ほど対象に損傷を広げられないが、木の矢では射抜けなかったものを貫く。

「グギュァ⁉︎」

 鋼鉄の矢は、ヒザマの炎に遮られることなく首筋に命中する。

 シオンが刀を振い、呪術で氷の刃を放つ。しかし、ヒザマには届かず、直前で氷の刃は溶け落ちてしまう。

「我が行く」

 回廊の壁を走り、ゴウマは頭上からヒザマの頭部を狙って殴りつける。

「剛‼︎」

 空気をも震わせる衝撃波が回廊に広がる。ゴウマの放った殴打はヒザマの頭部を捉え、その巨体を後方へと仰け反らせた。

 呪詛痕を持つ彼の一撃は、彼が本気を出せば聖廟と同じ大きさの岩をも砕くと謂れている。しかひ、その強力な一撃を喰らってもなお、ヒザマは仰け反るのみで、有効打に至らなかった。

「⁉︎」

 着地したゴウマに、ヒザマの翼による薙ぎ払いが迫る。しかし、ゴウマに直撃する寸前で、間に入ったシオンが刀でそれを受け止め、弾き返す。

「ふん、余計なことをしおって」
「油断しているとやられるわよ?」
「抜かせ」

 シオンが素早い動きで翻弄し、ゴウマがひたすらに殴り付ける。余計な動きは一切なく、生まれる隙を一つも見逃すことなく攻撃する。

「師匠、私が右を」
「ならば儂は左じゃ」

 ムネモリとコチョウは、ヒザマの放つ火炎放射を避け、肉薄する。左右から2人同時に切り掛かり、両翼の一部を斬り落とす。

「グギャァア⁉︎」

 しかし、両翼の一部を斬り落とされたことでヒザマの怒りを買い、叩き落とされた翼が2人に迫る。

「「ッ⁉︎」」

 咄嗟に防御の体勢を取るが、そのために攻撃をもろに受けてしまう。

「きゃっ⁉︎」
「かはっ⁉︎」
「ムネモリ⁉︎コチョウ⁉︎」

 床に叩き落とされた2人は追撃を受けるが、間一髪でシオンが抱き抱え、カヤの元へと運んでくる。

「シオン、2人は⁉︎」
「はぁ、はぁ…かはっ」

 コチョウが咳き込むと同時に血を吐く。

「コチョウ⁉︎あなた⁉︎」
「大丈夫、ちょっと強く打っただけよ」
「無茶をしよって!少し休んでおれ!」
「御意に…」
「呪力を治癒に集中させよ。ムネモリ!」

 高齢であるムネモリにとって、先ほどの一撃は相当の痛みを受けたようで、その場から中々立ち上がれずにいた。

「ムネモリ⁉︎」
「心配御無用で御座いますよ、カヤ様。老体にはちと堪えますが」

 そう言ったムネモリであるが、これまでの戦いで体力を消耗した上、先ほどの一撃で満身創痍と言ってもおかしくないほどに疲弊していた。

「万の一つにも其方を失う事になれば、余は父上に顔向けできぬ」
「儂如きには勿体無い御言葉…」

 ムネモリはカヤの前に立つと、仕込み刀を構える。

「ならば、その期待に応えなくてはなりませぬ」
「ムネモリ‼︎」
「案ずる事は御座いませぬ。儂の後ろには、次代を担う若き将たちがおります。それに」

 刀身の先をヒザマへと向ける。

「七星将の不始末は、年長者の儂が付けなければなりませぬ」


 ◇


 その頃、城外では連合軍とタタリの妖たちによる死闘が繰り広げられていた。

「全く、16里も遥々帝京に来てみれば、世の存亡を賭けた一大決戦になるなんて、胸が躍るねぇ‼︎」

 凶月は手にした瓢箪の酒を飲みながら、迫り来る妖の群れを片っ端から殲滅していた。成れの果てだろうと、名ありだろうと、彼女の前に立つ妖は等しく肉塊と化す。

「天気が良ければ、絶好の戦日和なんだがなぁ」

 空を見上げた凶月は、先ほどから降り続ける灰の量が増えている事に気づいていた。すでに灰は足元に溜まり始め、あまり時がないことを示していた。

「仁、状況は?」

 太刀で妖鬼を斬り伏せた仁は、周囲を見渡す。

「戦力の差は向こうに分がありますが、こちらも何とか耐えています。しかし、このまま継戦を続ければ、いずれこちらの戦力も削られてしまいます。各隊の隊長たちが、上手く戦力を配置しているため、妖が総攻撃を仕掛けてこない限り、あと二刻は保つかと」
「なら、早いところ決着をつけてもらわんとねぇ」

"戦いながらも、冷静に戦場の動きを把握している。流石だね"

「今は、聖上たちを信じる他ありません」

 近くで呪術を放ち、妖を殲滅していたユーリが仁たちの元へとゆっくり降りてくる。

「ユーリ殿、聖上たちは今どこに」
「恐らく、聖廟に着いた頃かと。強い呪力によって阻害されているので、これくらいしか分かりませんが…。それにしても」

 ユーリは聖廟に生える巨大で歪な赤黒く輝く大水晶を見る。

「常世の…死の呪力の力が強まっています」
「あれが、もし本来の力を取り戻すと、どうなるのですか?」
「言い伝えでは、かつてあの大水晶が現れた地は灰にまみれ、生命が息絶えたと言われています」
「そんな恐ろしいもんなら、尚更こいつをぶっ壊さないとな」

 酒を一口含むと、凶月は拳を握る。

「壊すと言っても、どうやって」
「んなこと簡単じゃないかい。ぶっ叩けばいいんだよ‼︎」
「全く…相変わらずですね。貴女は…」

 その言葉を聞いた仁は近くの城壁に登り、改めて軍の配置と戦況を確認する。 

"聖上たちが戻るまでの間、聖廟を死守しなくてはならない。妖に組織的行動がないのが救いか…"

 妖たちは数こそ連合軍に勝るが、聖廟を守ろうとする連合軍を狙ってくるのは、黄泉兵や名ありといった一部の妖のみ。頭数の多い成れの果ては、こちらから手を出さなければ向かってくることはない。

 しかし、この状況がいつまで続くか分からない。こちらは人、相手は妖だ。死ぬことを何とも思っていない妖を相手にする人は、本能的に死を拒絶する。妖を相手にできるのは、その死という概念に打ち勝っている間に限られる。

 仁はある決断を下す。

「伝令‼︎」
「ここに‼︎」

 緋ノ国時代から彼に付き従う兵士たちが、すぐさま参上する。

「全隊指揮官へ伝達してください。部隊は引き続き聖廟周辺を守護。敵の攻撃が激しい場合は後退し、後詰と共に対処。私はこれより、数人で大水晶の破壊へと向かいます。各員、持ち場を死守。我らが皇、そして大和の帝が戻ってくるまで、一兵たりとも通してはなりませんよ」

 伝令を走らせた仁は、ふと胸元に下げていた御守りを握る。それは、彼がこの戦に出立する前に、百合が作った武運長久の祈りを込めたものだった。

"必ず戻ります、百合。それまで、待っていてくださいね"

 そして、仁は聖廟を見つめる。

"頼みましたよ、聖上"


 ◇


「うぬっ⁉︎」

 ヒザマと戦いを繰り広げていたゴウマであったが、止めどなく繰り出される攻撃に耐えきれず、吹き飛ばされてしまう。

「ゴウマ、奴の始末は儂がつける。暫し下がっておれ」
「だが」
「よい。儂に任せぃ」

 ヒザマと相対するムネモリは、その標的をゴウマから自らへと向ける。

「グルルルル」
「カゲロウよ。主が七星将となる前、最初にその才を見込んだのはこの儂じゃ。しかし、主の心までは読み解けんかったわい」

 ムネモリは懐からあるものを取り出す。それは、何の変哲もない翁の仮面。しかし、それはムネモリにとって思い入れのあるものであった。

"まさか、この面を着ける日が再び来るとはな"

 その仮面を着ける。その姿は、かつてコチョウたちが剣術の教えを自ら請うた、孤高の武人、そして剣豪の姿であった。

「主が何故禍ツ神の元に降ったかは聞かぬ。しかし、七星将の不手際は七星将が始末をつけなければならない」

 ムネモリは、居合刀から刀身を覗かせる。

「聖上やカヤ様に抗ったのじゃ。覚悟せぃ」

 ムネモリは一気に距離を詰めると、納刀の構えのままヒザマの懐へと迫る。

「十文字」

 静かにそう呟くと、目にも止まらぬ速さで居合を繰り出す。一瞬で何度も斬られたヒザマは、胴体に複数の裂傷を受け、鮮血が飛び散る。

 ヒザマの返り血が、ムネモリを赤く染める。

「グギャァアァ⁉︎」

 ヒザマはその脚でムネモリを払おうとするが、その動きよりも速く、ムネモリは横に移動し、さらに居合で斬り上げる。

 ヒザマを纏う炎が降り掛かろうが、構うことはなかった。ただ無心で、目の前の敵を斬り裂く。身が焼けようが、皮膚が焦げようが、剣術の境地に至ったムネモリにとっては些細なものであった。

 脚の腱を斬り、体勢を崩す。

 羽根ごと胴を斬り、肉を露わにする。

 自らより大きな存在に対して、小さな存在が勝るのは速さ。

 そして、どんなに微小な攻撃であっても、やがて大きな傷を作ることを知っていたムネモリは、一切攻撃の手を休めない。

 速さで翻弄されるヒザマは、唯一捉えた瞬間を狙って、その鋭利なくちばしでムネモリの左腕を咥え、引きちぎる。しかし、ムネモリは顔色ひとつ変えず、その隙を見逃すことなく居合刀の剣先をヒザマの心の臓部分へと突き立てた。

「これで最後じゃ、カゲロウ」

 突き立てた心の臓部分から、居合刀で胴体を切り裂いていく。しかし、最後の抵抗と言わんばかり、ヒザマは体に纏う炎の威力を強める。

「くっ⁉︎」

 ムネモリが表情を歪めかけたその時、矢がヒザマの胴体へ命中し、炎の勢いを一瞬だけであったが抑え込んだ。

「見事で御座います、カヤ様」

 切り裂き、居合刀を抜くとヒザマは倒れ、同時にムネモリもその場へと倒れ込んだ。やがて、ヒザマは元のカゲロウの姿に戻り、灰となって消え去る。

「ムネモリ‼︎」
「師匠‼︎」

 カヤたちがムネモリの元へと駆け寄る。

「しっかりするのじゃ!ムネモリ!ムネモリ!」
「やりましたぞ…カヤ様」
「うむ!大義であったぞ!さぁ、立つのじゃ!余とともに、大和の再興に立ち会ってもらうぞ!」
「いえ、老兵の役目は終わりました。あとは、若い者に任せます」
「何を言っておるのじゃ!」
「師匠…」
「コチョウ、体の具合はどうじゃ」
「私は無事に御座います」
「ならば良し。皆、カヤ様のことを頼んだぞ。コチョウ、シオン、ゴウマ。七星将として、必ずや、カヤ様を護り通すのじゃぞ」

 そして、老兵は静かに目を閉じる。

「ムネモリ!ムネモリ‼︎」

 ムネモリ、享年80歳。

 ミノウと共に大和を支えてきた七星将のひとりは、激闘の末、妖と化した七星将のカゲロウを破り、静かに眠りについた。
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