花衣ー皇国の皇姫ー

AQUA☆STAR

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統一編

第80話 過去の清算

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 大水晶を破壊したのは、ユーリと舞花の呪術によって、タタリが大水晶に纏わせていた呪力の膜を払った隙間に打ち込まれた、仁と凶月の渾身の一撃だった。

「「光芒一閃‼︎」」

 一筋の光となり、大水晶に向けて放たれる。光は大水晶の呪力の膜に命中するや、その場所に穴を開け、そして広げた。

 神威巫女、そして初代斎ノ巫女による呪術の同時攻撃は、仁と凶月が攻撃を加えるには十分すぎるほどの呪力の空白を生み出したのだ。

「準備はいいですか、凶月」
「とっておきの一撃、魅せてやろうさ」
「えぇ」

 仁の太刀が、凶月の手甲が、同時に大水晶の表面へと打ち込まれる。

 その呪力の空白に放たれる一撃は、表面に割れ目を生じさせ、さらにその割れ目は放射線状に広がっていく。やがて、ひびは内部にまで浸透していく。

 大水晶に籠っていた呪力が、割れた陶器から漏れる水のように、その割れ目から噴き出し始めた。

「しゃあ‼︎」
「すぐに離れましょう‼︎」

 噴き出した呪力は靄となって風と共に宙へと舞い上がる。そして、大水晶は崩壊を始め、仁たちの頭上に水晶の破片が降り注ぐことになった。

 仁と凶月は頭上から降り注ぐ破片を得物で払いながら、大水晶から距離をとる。崩壊を始めていた大水晶は、聖廟を貫いていたため、聖廟の天守を巻き込んでいた。

「あれは、瑞穂様⁉︎」

 崩れゆく大水晶の大きな破片を足場に、瑞穂と御剣が飛び移っているのを、ユーリが見つけた。

「凶月‼︎お二人を‼︎」
「任された‼︎」

 仁たちの元へと飛び降りてきた2人を、凶月が空中で受け止める。

「助かったわ、咲洲将軍」
「いいって事よ、皇国皇さん」

 凶月の腕から下ろされた瑞穂のもとに、舞花が駆け寄ってくる。

「瑞穂之命様‼︎」
「舞花さん、ご無事でしたか‼︎」
「私は大丈夫です。千代は、他の人たちは⁉︎」
「千代たちなら大丈夫です。崩壊したのは天守だけ、聖廟自体は崩壊を免れています」
「良かった…」

 安息も束の間、仁は空から近づく異質な存在を捉えていた。天守から避難した2人を追って、地上に降りてきたタタリであった。

「御剣、あれが…タタリですか」
「あぁ」
「見ただけで分かるね。奴さん、相当強いな」

 その場にいた全員が、タタリの姿を見て本能的に身構える。本来、目で見ることが出来ない呪力が、呪術に長けていない仁たちにもはっきりと見えていた。それは、呪力の力がそれほど強大であるということでもある。

「くく、くははは‼︎ははははッ‼︎」

 その様子を見たタタリは、顔を押さえて大笑いする。

「二度も防がれてしまうとは、くく、やはり、貴様らは我を飽きさせんなぁ」
「お前の野望もここまでだ、タタリ」
「ここまで?今、貴様はここまでと言ったか、神器御剣よ。何を言っている。我が望むものが、この程度の代物で事足りるとでも思っているのか?」
「何?」
「どういうこと?現世を常世の呪力で満たすのが目的じゃないってことなの?」
「そう、かつてはそうだった」

 タタリは神滅刀の刀身を目の前に構えると、その刀身を見ながら口を開く。

「全ては、過程の一つに過ぎぬ」

 すると、宙に靄となって飛散していた大水晶の呪力が、タタリの身に吸い込まれていく。

「我の目的は、貴様だ大御神」
「私…」
「黄泉喰らいの大水晶により、現世を常世に沈めるのならそれでよし。それが成功すれば、無条件でこちらの勝ち。だがしかし、見ての通り同じ手は通用しなかった。このとおりのざまだ。だからこそ、我は一つ別の目的に行き着いた」

 タタリの体は黒き呪力に纏われ、赤黒い鎧はその身と一体化する。

「全ては雪辱を晴らすため、全て貴様を殺すため。此処は、是等は、貴様等は、我の望む殺戮の舞台、そして哀れな役者に過ぎぬ。大御神、貴様を殺し、我が現世の頂に座することこそ、我の真の目的だ」
「そう。なら私から言えることは一つ。哀れなのは貴方の方よ、タタリ」

 その言葉を聞いた瑞穂は、皆より一歩前に出て閉じた扇の先をタタリへと向ける。彼女の後ろ姿を見た一同には、その威風堂々たる背中が大きく見える。

「その目的に、真に志を共に与する者は何処にもいない。貴方が率いた者たちは、欲に溺れた者か、心を侵された者だけ。そのことに気付かない貴方のことが、哀れに見えるわ」
「我に及ばぬと解した上で、その口ぶりか」
「かつての大御神カミコも、あなたには実力では敵わなかった。周りを見なさいタタリ、これが貴方と私の違いよ」

 瑞穂の周りには、建国以来付き従う者、かつて敵であった者、命を狙った者、大神、そして、忠実なる従者が立っていた。

 それを見たタタリの表情から、不敵な笑みが消える。それと同時に、瑞穂の周囲に暖かく、心地よい桃色の呪力が纏われ、呪力で創られた桜の花びらが舞う。

「此処にいるのは、幼き頃からの従者、幼馴染、古き友、敵であった者、そして、かつての斎ノ巫女。主義主張、人種、生まれ育った国が違えど、私の元に集った者たちよ」

 最後の言葉は、シラヌイの背で、まだ直接話したことのない母の後ろ姿を見る千代にとって、感じるものがあった。

「貴方は、貴方が蔑ろにしているこの大神と人の結束には勝てない。さぁ、決着をつけましょうタタリ。私と貴方の…いえ、私たちの因縁の決着を」


 ◇


 思えば、此処まで来たのは運命の悪戯だったのかもしれない。私が葦原に生まれ、御剣と出会い、初代斎ノ巫女の娘である千代と出会った。血で血を洗う戦いを繰り広げ、今、私たちはこの場所に立っている。

 私たちは、かつてのカミコたちの戦いに決着をつけるべくして、この世に生を授かったのかもしれない。そうでなければ、この運命の道筋に説明がつかない。

 ならば、私は喜んでその運命を受け入れよう。例えこの命尽き果てようと、次代に私たちの遺恨を残し、その代の人々に業を背負わせるわけにはいかない。

くぞ‼︎」

 桜吹雪が描かれた扇を広げ、力強く払う。扇から吹き出した強い風が、私の呪力を纏ってタタリの元へと吹き付ける。風と共に舞った花びらは、タタリに命中すると、込められていた呪力が膨張し、爆発を引き起こす。

 その爆発が、開戦の合図となった。私の呪術に呼応するかのように、ユーリ、千代、そして舞花さんの3人が呪術を放つ。

 しかし、タタリは自らの周囲に六角の障壁を創り出しており、私やユーリたちの呪術を防いでいた。

「無駄に埃を巻き上げよって…傀儡行来」

 黒い呪力に染まったタタリの足元から、呪力によって創り出された人ならざる者たちが現れる。人ならざる者、幽鬼たちは現れるやいなや、私たちの方へ向かって迫ってきた。

「瑞穂はんには近づけさせんぇ‼︎」
「聖上には、指一本触れさせません」

 ミィアンと仁が、迫り来る大量の幽鬼たちを、その方天戟と薙刀の一撃で、文字通り一気に薙ぎ払う。その合間を縫い、ゴウマと凶月が同時にタタリの障壁を殴打する。

 轟音が轟くも、障壁は2人の剛力を防ぎ切っていた。

「我も少し、遊んでやろう」
「うぬっ⁉︎」
「くっ⁉︎」

 タタリは2人の放った拳に向けて、握った左手の拳を打ちつける。障壁越しの殴打であったが、その威力は絶大であり、障壁の干渉を受けることなく、2人を後方へと吹き飛ばしてしまう。

 2人が幽鬼たちに囲まれそうになった時、飛来した矢が幽鬼たちの頭部を的確に捉え、飛散させる。矢を放ったのは、カヤだった。

「シオン‼︎コチョウ‼︎」  
 
 凍らせて動きを止めた幽鬼を斬り、呪術で創り出した蝶を纏わせ幽鬼に張り付かせて爆散させるシオンとコチョウ。

 煙が晴れると同時に幽鬼の合間を縫い、タタリへと肉薄したのは御剣と藤香だった。

「「二身一刀流、対‼︎」」

 御剣と藤香の息の合った攻撃が、タタリの障壁に打ち込まれる。さらに、畳み掛けるように呪術が、矢が打ち込まれる。

「奴に攻撃の隙を与えるな‼︎」

 想定以上の攻撃を受けた所為か、タタリは障壁の維持に集中していた。私はその隙を狙って、障壁の隙間を目掛けて斬りかかった。

 振り下ろした刀身が、僅かながら障壁に隙間を作り出した。

「はぁぁっっ‼︎」

 空中から落下する千浪が、二刀をその隙間へと突き刺した。その時を見計らって、ゴウマと凶月が私の頭上を飛び越え、障壁に突き刺さった千浪の二刀の柄頭を殴り付ける。

 すると、突き刺さった二刀がさらに奥へと突き刺さり、タタリの周囲に展開された障壁の一つを叩き割った。

「ほぅ」

 障壁の穴から、数本の苦無がタタリの地面に突き刺さる。それは、琥珀の放った苦無であり、その苦無には、千代の術符が貼られていた。

 苦無に貼られていた術符が光を放ち、その光は術符同士を繋いだ。苦無と術符を用いた、簡易的な術式の完成であった。

 術式の中にいるタタリは身動きを封じられ、その場から動けなくなる。

「動きを止めた‼︎」
「いや、奴は体が靄になる!」

 淡い希望も束の間、タタリは自らの体を黒い靄に変化させると、拘束の術式ないから脱出を図ったのであった。

 しかし、体を再構成させるところを、密かに狙っていた者がいた。

「グルォォ‼︎」

 シラヌイの鉤爪がタタリの胴を背中側から捉える。タタリは鉤爪を避けることができず、皮膚と一体化した赤黒い鎧を貫き、その身に傷を受ける。

「この犬がぁ‼︎」

 タタリはシラヌイの前脚を鷲掴みにすると、その巨体を軽々と持ち上げ、地面に投げつける。

「グッガッ⁉︎」
「きゃあ‼︎」

 シラヌイの背に乗っていた小夜が投げ出される。タタリは投げ出された小夜を狙って、神滅刀を振り下ろす。

「まずは貴様からだ」

 私は飛び出し、小夜に振り下ろされようとした神滅刀を桜吹雪で受け止める。

「姉様‼︎」
「下がって!小夜‼︎」

 呪力を解放して神滅刀を押し返すと、刀身を払ってタタリを斬りつける。すかさず御剣と藤香が両側から刀を突き刺そうとするが、タタリは跳躍してそれを避けた。

「すぐに飛び上がる癖、直したほうがいいよ」
「ッ⁉︎」

 しかし、跳躍した先にいたのは凶月だった。手甲に呪力を纏わせた凶月は、渾身の力を振り絞って、タタリの胴を殴りつける。

「ぐっ⁉︎」

 殴りつけられたタタリは地面に激突すると、その反動で体が浮き上がる。

「剛ッ‼︎」

 無防備になったタタリに対して、ゴウマが拳を放つ。タタリは障壁を張って防ごうとするが、首にカヤの放った矢を受け、それを阻止される。横から殴りつけられたタタリは、聖廟の壁に激突し、さらにそこへユーリの放った大火力の呪術『雷嵐』が命中する。

 触れれば常人ならば焼け死ぬほどの威力を持つ無数の稲妻が、目を瞑るほどの閃光を放って広がる。

「や、やったか?」
「油断するな!奴の呪力は消えていないぞ‼︎」

 聖廟の壁から砂煙が晴れる前に、そこから黒い呪力が一気に放出され、黒い呪力は辺り一体を包み込む。

「う、ぐはっ」
「な、なんだ、これは…」
「く、苦し…い」

 皆が次々と喉を抑えて苦しみ始める。

「黒死園、我が荘園の中は、人である貴様らにはさぞ苦しかろう」

 聖廟の壁に激突していたタタリがゆっくりと立ち上がり、息苦しさに耐える私たちに左手を向ける。

「まずいッ‼︎皆、避けて‼︎」
「呪火砲、塵となれ」

 タタリの左手から放たれたのは、黒い呪力の渦。渦の射線上にいたカヤたちが避けると、先ほどまで立っていた地面ごと抉れ、その抉れた地面は黒い呪力に汚染されていた。



 ◇


「千代‼︎」
「は、はいっ‼︎」

 母に名前を呼ばれた千代は、思わず背筋を伸ばして返事する。それを見た舞花さんは小さく笑った。

「神威巫女様と共に、私たちでタタリを滅します。神威巫女様」
「ユーリで結構です、舞花様」
「私たちで、あれを封じ込めます。境界封印の準備を」

 ユーリはその言葉を聞くと、黙って頷く。対して、千代は不安な表情を浮かべる。

「きょ、境界封印でございますか。祝詞は知っていますが、実際に使ったことは一度も…」

 舞花はそんな千代を優しく撫でる。

「大丈夫、あなたならきっと上手く出来る。だって、あなたはこの私の血を引く娘なのですから」
「お母…様」

 3人が術式を展開すると同時に、タタリに向けて総攻撃が始まる。そして、再びタタリが呪火砲を放とうとした時だった。

「放てぇええ‼︎」

 城壁から現れた皇国兵を初めとする連合軍の兵士たちが、一斉に矢を放つ。

 その数数千本。雨のように降り注ぐ矢は、皇国軍巫女隊の呪術によって威力が強化され、タタリは呪火砲を放つことができず、障壁を展開した。

「第一部隊は側面へ展開!第二、第三部隊は正面から攻撃せよ‼︎」
「連弩砲、前ぇ‼︎」

 さらには、皇国軍で試作された連弩砲が、一斉に砲撃を行う。四角い箱のような発射機から放たれた無数の矢の先端には、火薬玉が結び付けられ、着火されることで命中と同時に爆発を起こす。

「撃って撃って撃ちまくれぃ‼︎」
「弾幕薄いぞ‼︎第四、第五部隊も側方より攻撃に回せ‼︎」
「騎馬隊、我に続けぇ‼︎」

 嶺の率いる突撃騎馬隊が、タタリの周囲にいた幽鬼たちを斬り伏せていく。

「この好機を逃すなっ‼︎全員で掛かれぇ‼︎」

 その場にいた全員が、瑞穂の言葉に奮起した。立ち上がり、例えその身が理不尽なほど強力な攻撃を受けても、タタリの喉元に剣を突き立てんと迫る。

「タタリィィイ‼︎」

 瑞穂がタタリの頭上から桜吹雪を振り下ろす。度重なる攻撃を受けた障壁は脆くなっており、ひび割れた場所へと滑らせた桜吹雪の刀身は、障壁を貫いてタタリの左肩から胸へ至るまで、大きく刃が食い込んだ。

 しかし、タタリはその時を待っていたかの様に、瑞穂に向けて神滅刀を横に振るう。しかし、その斬撃はすぐそばにいたミィアンが方天戟で受け止める。

「小癪な」

 タタリの神滅刀を受け止めたミィアンの背後から、御剣と藤香が現れる。

「無駄な足掻きをッ⁉︎」

 靄となって避けようとしたタタリは、自身の下半身が動かなくなっていることに気付く。地面から腰に至るまで、シオンの呪術によって氷漬けにされていたのだ。

「これなら、動けないですね」

 御剣の手には、草薙剣が握られていた。

「終わりだぁあ‼︎」

 二人の刀がタタリの胴を貫いた。
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