こくら物語 (物語シリーズ③ )

✿モンテ✣クリスト✿

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第1章 こくら物語 Ⅰ 標準語

第17話 チャンスがやって来たら逃さず前髪をつかめ

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※この物語、一人称の語り手がクルクル変わります。
 前回の話の続きの聞き手もクルクル変わります。混乱されないように。
-∞- -∞- -∞- -∞- -∞- -∞-
 またソファーに座った。

「さあ、食欲は満ちたわね、お姉さま?」と言う。
「うん、お腹いっぱい」
「じゃあ、食欲の次は性欲じゃない?」
「ミキちゃん!」と私も明彦も言う。明彦が私の顔を見た。顔が赤くなってる。私も顔が火照る。小娘め!

「二人とも、正直じゃないなあ。直美さんも三人でしたいって、エレベーターの中でも言ってたじゃん!」こ、この小娘!「しちゃおうよ。明彦だって、美人の美大の院卒の女性と23才の女の子としたいでしょ?こんな機会、たぶん一生ないんだよ?え~、誰だっけ?幸運の女神には前髪しかない、だからチャンスがやって来たら逃さず前髪をつかめって」
「・・・レオナルド・ダ・ヴィンチ」と私。
「そぉそぉ、それ!ダ・ヴィンチ!だから、後ろ髪を引かれる想いはしちゃダメなんだよ!あれ?なんで、幸運の女神は後ろ髪がないの?変な髪型だよね?」

「それはね、ギリシャ神話の 運命の女神、テュケーなら、髪の毛は普通なの。だから、彼女の話じゃなくて、ギリシャ神話の概念の異なる二人の神様、流れる時間を意味するクロノス神と、ターニングポイントなどの瞬間の時を意味するカイロス神がいて、この一瞬のチャンスを逃すな、でも、前髪よ、後ろ髪はカイロスはツルッパゲだから、ということ。女神じゃない。ダ・ヴィンチは間違えたのね」と私は、スマホでカイロス(Kairos)を検索して二人に見せた。美大ってこんな役にも立たない雑学を教わるんだよね。こりゃあ、ほんとに誰かにお嫁にもらってくれないと潰しが効かないじゃないの?

「おおお!ほんとにつるっパゲじゃん!女神じゃないんだ!まあ、とにかくですね、今、このカイロスが直美さんと明彦と私の横を駆け抜けようとしているんだよ。まだ、前髪を捕まえれば間に合う!さあ、二人ともどう思う?」なんか、妙に説得力があるじゃないの?

「ミキちゃんは変な子だよなあ」と私に向かって明彦が言う。「だってさ、フェリーに乗る前の買い物で、コンビニでもちゃっかり0.01ミリ買ってくるし、フェリーの中でも妙に説得力があって、ミキちゃんに流されちゃったというか、いつの間にか・・・あの、その、直美、私は彼女を抱きました。隠す必要もない。それで、正直に言うと、こんな自分に都合がいい話はないんだけど、私は、直美さんも好きです。抱いてみたい・・・その、三人で・・・」と言われた。
 言われた!言われた!あああ、どう答えよう?

「直美さん、大丈夫だよ。0.01ミリもあるから。私、フェリーから持ってきたんだ。未使用だよ」とミキちゃん。え?
「え?未使用?」
「うん、昨日は超安全日だったから、ナマがいい!ナマでして!って明彦に言って、ナマです、ハイ」
「まあ、呆れた!妊娠したらどうするのよ!ミキちゃん!」
「一瞬、明彦の子を産んで、責任をとって、年のひと回り違う若妻になれるのね?って思ったけど、万が一の時は、アフターピルを飲むから、心配なしってことで、ナマでお願いしました。ナマはいいです!いっぱい熱いのが中に注がれて。だから、0.01ミリ、まるごと余ってますから、直美さんが心配だったら、0.01ミリがあります!」
「・・・」
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