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閑話 桃花視点
しおりを挟む15歳12月24日 放課後(前半)
「桃花!少しは勉強しなさい。いくら私立の女子校だからって気を抜いてると落ちることもあるわよ。」
三者面談が終わってからママがうるさい。
勉強したくなくてランク下げて女子校に行くんだから落ちないって。
あ~あ、やる気ゼロ。
公立の高校行けたって、柚葉たちの志望する藤の宮高校に比べたら雲泥の差。
奏ちゃんまで柚葉の真似して志望校のランク上げるんだもん。ホント嫌になる。
そんなことを考えていた桃花は偶然、奏を見つける。
「奏ちゃん。今日の放課後お出かけしよ~」
いつもの奏だったら、塾を理由に断るか、柚葉と3人でと言うんだろうな。
桃花はいつもの奏の返答を待ったが、今日は違った。奏は何かを思案した結果、OKを出した。
しかも桃花の行きたい場所に着いてくると。
奏と2人で出掛けるのは桃花にとって初めてだった。
桃花は何人もの男の子の友達と2人で遊びに行っていたが、そんな時より胸がドキドキして嬉しくて仕方がなかった。
その日の授業は奏と何処へ行こうか、何をしようか考えすぎて先生の声なんて耳に入ってこない。可笑しなところはないか、メイクは可愛いく仕上がってるか何度も手鏡をチェックした。
放課後、学校の昇降口で待ち合わせたが奏は少し遅れてきた。
「もう、ドーナツおごってよね~」
奏は苦笑いしながらも否定はしない。桃花は奏の制服の裾を引っ張りながら隣を歩いた。
駅前のドーナツショップに入って、桃花はストロベリーのドーナツとココアを頼んだ。奏はホットコーヒーだけ、お腹すいてないのかな。
コーヒーを飲み終えた奏は桃花に切り出した。
「桃花のよく行く店あるだろ。ほらアクセサリーの。その店に行ってみないか?」
桃花の目が見開き、大きな瞳で奏を見つめた。
奏が会計を済ませてる間、店の外で桃花はスマホで柚葉の番号にTELした。
「もしもし、柚葉~。聞こえてる~?
今ね~ajittoにいるよ~。
私ね~奏ちゃんと一緒にいるの~。
ネックレス買ってもらうんだ~。
付き合った記念日だもんね~。」
柚葉の息を飲む姿がスマホ越しに伝わってくる。
桃花はスマホを切ると自分が優越感に浸って心が満たされる気がした。
まぁ、先走ったこと言っちゃったぽいけど事実になれば結果OKでしょ。
店から出て来た奏の腕を引っ張り桃花はajittoへ向かった。
ajittoのお店はクリスマスイヴのせいかカップルで溢れかえっていた。桃花も奏を引っ張りまわして目星い商品を見つける。
「コレ!コレが欲しい。」
桃花の選んだのはピンクのガラス石が散りばめられたハート型のパヴェのネックレスだ。
指をさしてコレと伝えると奏は値段を確かめてネックレスを手に取った。
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