rose of silver

春野いちご

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 一番大切な人ではあるけれど、そんなんじゃない。
「熱心に舐めてくれるのは嬉しいんですが、手も使ってっくれますか」
 熱心にだなんて、恥ずかしい。
 でも、薔薇の香りがギルバート様を思わせて止まらないんだ。
 手を添えて、また先を舌で抉るように舐めた。
 トロトロと溢れ出てくる蜜を舐めとっていく。
 手で握ると、ビクビクと震えまで伝わってきて、いやらしい。
 僕で興奮しているんだろうか。
 チラと上目遣いに見ると、銀の薔薇は優しく笑った。
 薄く開いた唇から覗く赤い舌が扇情的で、ぶるぶると腰を震わせる。
「舐めているだけで感じてしまうんですか」
「んっ……ちがっ」
 さっきイカせてもらえなかったからだ。
 でも、そんなこと言っても聞いてもらえないだろう。
「主人を助けるためだと言って、本当は君はこんな風に男に辱めを受けたかったのでは?」
 僕は首を振った。
「ちがう……ギルバート様のためだから……」
「そこまでする価値が、あの男にありますか?」
 どうしてそんな風に言われなきゃいけないんだろう。
 ギルバート様のこと、知りもしないで……
「ギルバート様を侮辱するな」
 荒い息の中、言葉を発する。
 定まらない焦点を必死に絞って、僕は銀の薔薇を睨んだ。
「君は本当に主人思いなんですね」
 くすっと馬鹿にしたように笑われて傷つく。
 僕の忠誠心を笑われたようで……
「なら、それに見合う仕事はしてくださいね」
 ぐっと頭を押されて、深く咥えさせられた。
「んっ…ぐうっ…」
 頭を押さえつけられているから動けない。
 腰を使ってグッグッと攻め立てられて、苦しくて歯を立てそうになる。
 でも、怪我なんかさせてはギルバート様を返してもらえない。
 必死に堪えて、なんとか舌を押し付ける。
「気持ちいいですよ」
 欲望に掠れた声に彼が感じていることがわかる。
 口の中の肉棒も、どんどん膨れて先走りの量も飲み切れないほど溢れてくる。
「んっ……んんっ…んんっ…」
 喉まで突き立てられると、吐きそうになる。
 辛くて悲しくて、情けない。
 なのに、身体は乱暴に扱われているのに熱くなってくる。
「んっ……ふうっ…」
「腰を振って、こういうのも好きなんですね」
 言われて、僕は自分が淫らに腰を振っていることに気づかされる。
「んんっ…んんんっ…」
「わかっていますよ。ほら、君が欲しいものを沢山あげましょうね」
 びくっと銀の薔薇の男根が震えて、喉奥に熱い飛沫が放たれた。
「んぐぅ…くぅ…んんんっ」
 逃げることもできずに、喉に精液を流し込まれた。
 濃い粘液を飲み下すと、身体の熱が一気に高ぶり、僕も腰を振りながら絶頂に至っていた。
「またイッたんですね」
 ほんの少し息を乱しながら、銀の薔薇が言う。
 自分がひどく淫らな生き物になったようで、恥ずかしかった。
 まだ硬度を保ったままの男根が僕の唇から抜かれる。
 濡れて光るそれは精液と僕の唾液に濡れて、いやらしさを感じる。
「んっ…はあぁ…これで……許して」
「君はせっかちですね。それとも、本当に何も知らないと言うんですか」
 カーッと顔が熱くなる。
 僕だって、少しくらいの知識はある。
 でも、男同士だし……本当にできるんだろうか。
 指ならともかく、こんな大きなモノが入るとは思えない。
「……どうすればいいですか?」
 覚悟を決めて、そう訊いた。
 ギルバート様のためなんだ。
「君のこの姿をギルバート様に見せてあげたいとは思いませんか」
 とんでもないことを言われて、僕は首を振った。
「嫌ですっ。嫌っ……ギルバート様には知られたくない」
「気にもしないかもしれませんよ」
 ズキンと胸が痛む。
 きっとそうだろう。
 こんな僕の姿を見ても、ギルバート様は顔色一つ変えないかもしれない。
 どころか、僕を蔑むかもしれない。
 僕は「嫌だ」と首を振った。
「冗談ですよ。面倒なことはしたくないですからね」
 僕はホッと胸を撫で下した。
 でも、安心するのは早かった。
「じゃあ、続きをしましょうか」
 楽しそうに言われたけど、僕は楽しくなんかない。
 それでもノソノソと立ち上がった。
「ああ、精液まみれですね」
 銀の薔薇が面白そうに言って、僕の股間に手を伸ばした。
 ぐちゅと濡れた音がして、勃ち上がったままの性器が悦びに震えた。
「こんなに出したのに萎えないなんて、余程、効き目のある薬だったんでしょうか」
 不思議そうに口にされると、まるで僕が元から淫乱だと言われているようだ。
 ポロリと涙が零れそうになって、ぐっと我慢した。
「……早く、ギルバート様を解放してください」
 そう懇願すると、銀の薔薇はトントンとベッドを叩いた。
「ここに横になってください」
「えっ、でも、ギルバート様のベッドなのに……」
 僕の下半身は精液でべとべとだ。
 これからさせられる行為のことを考えると、素直に横になれない。
「君が後で洗えばいいでしょう」
 いやらしい染みができてしまった絨毯に眼を落とす。
 これも後で拭きとらないといけない。
 とても惨めだとは思うけど……
「君が拒むというなら、僕は構いませんよ。どうせ、領主の息子は期待されて生まれてきたわけではない。いなくなっても誰も悲しまないでしょう」
「僕は悲しいです」
 我慢してた涙が零れてきた。
 慌てて手で拭う。
「やりますっ。あなたが満足するようにします」
 ギルバート様の悪口を言ってほしくなかった。
 僕にとっては、とても大事な人なんだ。
 ほんの少ししかお仕えしていないけど、ギルバート様があんな風になってしまったのは僕のせいだと思うから……
 母親を亡くして、脚まで不自由になってしまった。
 まるで僕が不幸を引き寄せたように思えてならない。
「では、早くベッドに仰向けに寝てください」
 言われた通りに、僕は広いベッドの上に乗る。
 シーツの柔らかさが、僕の使っているベッドとは別格だった。
 裸の肌を滑らかに包み込んでくれる。
 微かにギルバート様の香りがして、不謹慎にもドキドキしてしまった。
「足を開いてくださいね」
 彼の言葉使いはとても丁寧だ。
 けど、ひどく淫らなことばかりさせる。
「もっと大きく開けるでしょう」
 言われて、恥ずかしい形にまで足を開いた。
 ギシッと音を立てて、銀の薔薇が僕の足の間に入ってくる。
「どうされるかわかりますよね」
 確認されて、僕はブルルと震える。
「指で弄った場所に、私の性器を入れるんですよ」
 そんなこと、態々口にしなくてもいいのに……
 僕が恥ずかしがるのを面白がっているのだろうか。
「君は経験がないようですし、私が初めての男になるんですね」
 ドキリとするようなことを言われた。
「あっ…あのっ」
「やめますか?」
 問われて、僕は一瞬迷った。
 でも、ギルバート様のためなら命だって差し出せる。
 それに、身体を嬲り者にされても、心は僕のものだ。
「ギルバート様を解放してください」
 真っすぐに銀の薔薇を見つめ、僕は意思を示した。
「ギルバート様の為なら、好きでもない相手に身体も差し出す。君は本当にギルバート様のことが好きなんですね」
 そんな風に言われたけど、僕は固く口を閉ざした。
「使用人だから、想いを口に出せないとでも思っているんですか」
 惑わせないでほしい。
 違う。
 僕はそんな不純な気持ちで、ギルバート様のことを想っていない。
「都合が悪いと黙るんですね」
 クスッと笑って、銀の薔薇が帽子を取った。
 隠れていた髪の毛がさらさらと流れるように下りてくる。
 綺麗な髪だった。
 その見事な銀髪は、ギルバート様と同じに見える。
 伸し掛かられて、顔が迫ってくると鼓動が高鳴る。
 銀の髪に、紫の瞳。
 唇の形まで似ている。
 顔の半分が仮面に覆われているから、断言はできないけど、双子だといっても可笑しくないほど似てる。
「そんなに潤んだ眼をして、早く犯して欲しいんですか」
「……ちがっ…あっ…んくぅっ」
 お尻に堅くて熱い肉棒が当たっている。
 先端がグリグリと入り口をなぞっていく。
「下の口はヒクついて、早く入れて欲しいとねだっていますね」
 ユルユルと首を振る。
「違わないでしょう」
 そろりと頬を舐められた。
 それだけのことで、ぞくんと甘い痺れが走る。
「んっ…やあぁ…っ」
「嘘つきですね。君は欲しいんでしょう。私が」
 違うと首を振り続ける。
「では、君が欲しがるまで待ちましょうか」
 彼はそう言って、ゆるゆると腰を動かして、僕の股間を刺激してくる。
 絹なんだろうか、滑らかな肌触りの服に擦れて、乳首まで尖ってジンジンしてくる。
「んっ…ああぁっ…はぁっ…」
 自分から求めるなんて嫌だった。
 これは仕方なくしてる行為なんだ。
 でも、身体は僕の意思なんか無視して、高ぶってくる。
「また溢れてきたんじゃないですか」
 いやらしいことを言われる度に、興奮して身体が変わっていく。
 でも、心は悲鳴を上げている。
 好きでもない人との行為に……
「あぁ……ギルバート様ぁ…」
 ついに声に出してしまった。
 そんな僕に、悪魔が囁く。
「私をギルバート様だと思っても構いませんよ」
 耳元に熱い息と共に吹き込まれた言葉に、カッと胸が熱くなる。
 不敬だ。
 そんなのは許されない。
「ああぁっ…」
 硬い灼熱が、狭間を擦る。
 堪らない刺激に、切ないほどの渇望が押し寄せてきた。

 もし、ギルバート様だったら。
 ギルバート様に近づきたい。
 もっともっとギルバート様のことを知りたい。
 その気持ちが、ただの罪悪感からくるものじゃないことは、自分でも気づいていた。
 だからって……こんなこと……

「……ギルバート様、欲しい…」
 ぎゅっと眼を瞑って、小さく欲望を口にした。
 くすっと笑われて、羞恥心に火がつく。
「あげますよ。」君がお腹いっぱいになるくらい注いであげますね」
 耳元に囁かれて、びくんと身体が反応した。
 声まで似てるんだ。
「ひっ…ああぁっ、だめっ…だめっ」
 ずぶっと柔らかい肉をかき分けて、凶悪なほど大きな肉棒が襞を擦りながら奥へと進んできた。
 広げられる感覚に腰が震えた。
 こんなにもすごいと思っていなかった。
「ひああぁっ…やっ、広がるっ」
「君の中は私を歓迎してくれているようですよ」
 言われて、中の動きを意識してしまう。
 いやらしく蠕動しているのがわかる。
 ドロドロに蕩かされた孔は、悦んで肉棒を受け入れてるんだ。
「ああぁっ、ちがっ…んっ」
「いいんですよ。主人に奉仕していると思っても」
 腰を揺すぶられ、色んなところに彼の切っ先が当たる。
 ぐちゅぐちゅと濡れた音が結合部分から漏れて、正に繋がってるんだと認識させられた。
 身体の中に他人の性器が入ってるなんて……

「ああっ…んっ…やあぁっ…」

 ゾクゾク痺れる。
 こんな快感は初めてだ。
 男にお尻を犯されて、気持ちいいだなんて……

「あんっ…あっ…ああぁっ…ひぃっ…ああぁ」
 引っ切り無しに唇から喘ぎが漏れた。
 もう我慢なんかできないとばかりに足を彼の腰に巻きつかせ、自分から腰を振る。
 理性なんか吹っ飛んで、ただ僕は快楽を求めた。
「あっ……ギルバートさまぁっ」
 駄目なのに、名前を呼んでしまう。
「薬のせいですか……それとも」
 もう彼の声なんか聞こえなくなった。
「んっ……ああっ…やぁっ…へんになっちゃ…」
 ドクッと性器の先端が脈打つ。
 もうずっと漏れっぱなしの亀頭から、また白濁液が零れだす。
「すごく、絡みついて来ますね」
 堪らないといった欲情した声に、興奮した。
 だって、ギルバート様に似てるんだ。
「はあぁんっ…ギルバートさまぁ…っ」
 柔らかな襞をグイグイと抉られ、どんどん中が蕩けていく。
 貫かれた部分から、全身に快感が伝わっていく。
「あぁっ…んっ…もっ…もうっ…イクッ…」
 僕は泣きながら、善がった。
 腰から下が痺れてるのに、感覚は鋭敏だった。
 腹筋がぐぐっと丸まって、内股に緊張が走る。
「……出しますね」
 こんな時にもお上品に断って、彼は僕の中に精液を注いできた。
「あああぁ……んんっ」
 熱い粘液を体奥に感じながら、僕は全身を痙攣させる。
 記憶が飛んじゃうほどの絶頂感に、どっと涙が溢れてくる。
「ああぁ……んぁ…はあぁんっ」
 長引く快感にどうにかなりそうで、僕は泣きじゃくりながら、男に縋った。
「……気持ちよかったですか」
 耳元に囁かれて、咄嗟にこくんと頷いてしまう。
「私も気持ちよかったですよ」
 夢を見てるみたいだった。
 激しい快感を伴う夢。
 耳元に届く声が、ギルバート様の声みたいで……
「んっ…んんっ…ギルバートさまぁ」
 中に入ったままの肉棒がビクンと反応した。
 またユルユルと動きだされて、僕は眼を開ける。
 仮面をつけた男が、僕のことを見下ろしていた。

「あぁ……お前は…」
「君の好きなギルバート様じゃなくて、すみません」
 謝られても困る。
「あっ…もう……やめて…満足した…でしょう」
 途切れ途切れに訴える。
 だけど、銀の薔薇は僕の上からどいてくれなかった。
「気持ちよかったですよ。君の中は熱くて、淫らに私に絡みついてきて……ずっとこうしていたいくらいにね」
 中に出された精液を攪拌するように、彼は性器を動かす。
 ズッズッと突かれて、イッたばかりの敏感な身体が、また熱くなってくる。
「やあぁっ…今は……だめぇっ」
「そんなことはないでしょう……こんなに淫らな身体をしていて…」
 身体は正直だ。
 ひどく昂って、どうしようもなく淫らに蠢いている。
 ひくひくと収縮する内襞の動きも、中を擦られる感覚も、全てが性感に繋がる。
 もう感じたくないのに……
「ああぁっ…あんっ…やあっ…やあっ…」
 精液でグチャグチャの秘孔は、男の欲望を更に煽るように収縮を繰り返す。
「君に溺れそうですよ」
 満足そうに言って、銀の薔薇が腰を使ってきた。
「ひっ…あああっ」
 疼きまくる粘膜を突き上げられる度に、脳天まで痺れが走る。
 怖い。
 こんな快感を何度も味わったら、壊れちゃう。
「やあぁっ……もうっ…もう…だめぇっ…だめぇ」
 僕の悲鳴は、彼の唇で塞がれた。
 ぐっと奥まで受け入れさせられながら、唇の中まで犯される。
「んんんっ…っ」
 びくびくと身体が反り返るほどに跳ねた。
 もうイッちゃったのかもしれない。
 お漏らししたようにドクドクと亀頭は粘液を漏らし続けている。
 だけど、終わらない。
「はぁ……んっ」
 唇が離れて、喘ぎが漏れる。
 ダラリと唇の端から唾液が漏れるのも気にならないくらいに、どこかしこも濡れていた。
「またいっぱい注いであげますね」
 そんな告知の後、叩きつけるように抉られた。
「ひっ……あああぁっ!」
 すごく深い場所まで入ってきたと思ったら、お腹の中に熱い液体が叩きつけられた。
 刺激にまたイッてしまう。
「……ひっ…ああぁ…んんっ」
 あまりの刺激に頭の中が真っ白になる。
「はぁ……はぁ…」
 抜かれた刺激にまで、身体が震えた。
 まだ開いたままの後孔から、白濁が溢れてくる。
 ドロドロと出てくる粘液の感覚に、内股がヒクンと震えた。
「思った以上に素敵な身体でしたよ」
 ちゅっと音を立てて唇にキスされて、朦朧とした意識が戻ってくる。
「あぁ……終わった…」
「ええ。ひとまず満足しました。約束通り、明日の朝には君の大切なご主人様を返してあげますよ」
 彼はシーツで汚れを拭うと、さっさと副を整えた。
 僕は疲労困憊で、すぐには動けそうになかった。
 瞳の端で銀の薔薇が動くのを捕らえるのが精いっぱいだった。

「では、また次の機会に」

 彼は演技めいた所作で華麗にお辞儀をした。
「次なんてないっ」
 だらしない格好のまま、声だけ上げた。
 そんな僕を見下ろし、銀の薔薇は綺麗に微笑んだ。
「私は君のハートを盗んでみせますよ」
 そう言って、彼は片目を瞑った。
 ドキッと胸が騒ぐ。
 サイラス様と同じことをするから……
 何かそれに意味があるのか聞こうと思ったけど、それよりも確かめないといけないことがある。
「本当にギルバート様を解放してくれるんだろうな」
「私は約束を守りますよ」
 それを信用していいんだろうか。
 散々好きに身体を嬲られた後で、そんなこと考えても遅い。
 もう~っ、僕の馬鹿っ。
 自分を責めている間に、銀の薔薇は颯爽と消えてしまった。

「……ギルバート様、どうかご無事で」

 僕はギルバート様の無事を一生懸命願った。
 自分がしたことが間違いじゃなかったと、そう信じさせてほしい。
 あんな辱めを受けるなんて……
 思い出すと、性行為の時にギルバート様の名前を呼んでしまったことまで頭に浮かんだ。
 必死に僕は振り払う。
 誰よりも大切な人だけど、そんな邪まな感情じゃない。
 そうだよ。
 僕が抱いていい想いじゃないんだ。
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