焼鳥屋、主任と後輩

舞子坂のぼる

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#28

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「次なんか頼んどくか」
「そうですねー。焼鳥屋っぽくないもの縛りですよね?」
「縛ったわけじゃないけど、まぁ今日はそれで行こうか」
「はーい。そしたらー、なんにします?」
「んー、じゃ厚揚げ」
「おおー、いいですね。和風白菜サラダ!」
「やるじゃん」
「あとは、ありますか?」
「そうだなー。豚タンネギまみれで」
「おおー!いいですね!とりあえずそれ頼みますか?」
「うん」
「すいませーん。厚揚げと和風白菜サラダと豚タンネギまみれで。先輩も食べますよね」
「うん」
「……をふたつずつ」
「やめろ。ひとつでいいです」
 はいよー
「やめろ」
「茶目っ気です」
「はぁ」
「先輩、さっき話に出た楠田課長なんですけどね」
「うん」
「先輩も嫌いですよね?」
「……わかるか?」
「まぁ、なんとなくは」
「そっか」
「なんで嫌いなんですか?」
「そうだなー。嫌いって言うより、『なんだこいつ』ってなっちゃったんだよな」
「それは嫌いでいいですよ」
「そうか」
「で、なんでなんですか?」
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