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【国際会議】
78.国際会議⑯
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今日は帰国する者が多く、王への挨拶に列をなしていると聞いたので昼一番で出国しようかと言われ、セドに引き留められるがままに朝からヤる羽目になって怒って噛みついていたら、唐突に切羽詰まったようにドアを叩いてくる音が鳴り響いた。
何事だと慌てて身繕いをして用件を聞くと姫が刺客に矢で狙われたのだと聞かされた。
今日姫は出立前に家族と少し一緒に過ごしたいとのことでそちらへと行っていたはずだ。
どうやらそこを狙われたらしい。
「まだ残党がいたのか?!」
剣の使える自分達ならまだしも戦えない姫を狙うなんて卑劣極まりない。
「アルフレッド、落ち着け」
「でも、セドッ!」
「ガヴァム王国の残党がまだいる可能性は十分予想の範囲内だろう?取り敢えずロキ王子達と合流しよう」
そう言われすぐさま部屋を出て刺客が現れたという現場へと向かったのだが、そこは外で、しかもカリン王子達が所在なさげに立っていた。
どうやら王への挨拶に来ていて現場に遭遇したらしく、ロキ王子達への襲撃に姫が巻き込まれたという感じではなさそうに見えた。
刺客はと尋ねたら取り敢えず無事に捕らえることはできて、今は別室で取り調べ中らしい。
姫もすぐに近衛達が囲むように守り無事だったらしいと聞きホッと息を吐く。
そして案内されるがままに姫の元へと向かったのだが、何故かそこにはロキ王子の姿があって────。
「姫!!ご無事ですか?!」
部屋に飛び込みそう声をかけた途端、姫はポロポロと涙を流して怖かったと口にした。
その姿を見て、もしやロキ王子に何かされたのかとカッと頭に血が上り、思わず剣を抜いてしまった。
「ロキ王子!姫にどんな無体を?!」
これまでの数々が頭をよぎり、まさかとは思うが何かしたのではないだろうなと思いそう問い詰めるように尋ねるが、ロキ王子は全く動じることなく飄々と答えを返してくる。
「……別に何もしていませんが?」
「そ、そうよ。アルフレッド、ロキ王子に失礼なことを言わないで!」
「姫は黙っていてください!」
それならどうして姫が泣いてるんだと睨みつけ、また刺客が出たと聞いたと言い放つ。
その上で更に問い詰めようとしたのに、ロキ王子はこちらを無視してセドの方へと言葉を投げかけた。
「セドリック王子。アンシャンテから刺客を送られる心当たりはありますか?」
それは思いもよらない問い掛けで、俺もセドもその場で瞠目してしまう。
(アンシャンテ?え?ガヴァムじゃなくて?)
繋がりが全く見えなくて動揺が走ってしまった。
けれど自分よりも先にセドの方が素早く質問をし、状況を把握しにかかる。
「話が見えないのだが、ガヴァム王からの刺客ではなかったのか?」
「ええ。刺客は最初から俺達ではなく姫の方を狙っていたので捕縛してみたんですが…」
どうやら刺客を捕まえたのは近衛でも警備の兵でもなくロキ王子だったらしく、その上で色々動いてくれたらしいことが判明した。
姫には護衛騎士達が付いていただろうに情けなくて仕方がない。
後で扱き直してやらないと!
「先程吐かせた刺客曰く、アンシャンテの王がセドリック王子の妻子を殺せと命令したらしいんです」
けれどそこまで聞いてセドが首を傾げた。
「先程…吐かせた?ロキ王子が?」
それはそうだ。
普通なら兵に引き渡して牢に入れ、そこから誰の手の者かを取り調べるのだから。
ロキ王子がやる必要はない。
それなのに────何故?
「ええ。絶対に吐かないと笑っていたので、これは時間がかかりそうだなと思って少々手助けをと。我々はこの後すぐに国に帰ろうと思っていましたし、セドリック王子達も同様かと勝手ながら判断させて頂き、多少強引ではありましたが吐かせておきました」
そんな予想外の返答が返ってきて、俺は何とも言えない気持ちになり、セドに至っては肩を震わせて笑ってしまう始末。
「そうか。では俺の方でもその刺客に話を聞きに行ってくることにしよう」
「ええ。先程姫の近衛らしき兵に預けておきましたので」
「わかった。感謝する」
「いえ。どうぞ気を付けてお帰り下さい」
いずれにせよロキ王子の言い分が正しいのかはその刺客に尋ねればはっきりすることだろう。
そう考えを纏め剣を抜いたことを詫び、姫もホッとしたように息を吐き礼を言ってからロキ王子を見送っていた。
***
刺客は無事なのかと思いながら兵に案内されるがままに牢へと向かうと、そこには困った顔で刺客を見つめる牢番の姿が。
「話せるか?」
「あ~…どうでしょうか?かなり快楽堕ち状態にされてしまっているのでなんとも…」
その言葉に動揺しつつそっとそちらを見ると、何やら怪我を応急処置された刺客が、縛り上げられた状態で局所を丸出しにしながら放置されていた。
「げっ…」
如何にも犯されましたという状態で気絶している刺客を見て「俺、無理」と思いながら回れ右をしようとしたらそのままセドに逃げるなと肩を掴まれてしまった。
(もう、ロキ王子本当無理!俺、夢に見そう…)
若干涙目になりながら可哀想な刺客へと目を向けたのだが、セドは全く気にした様子を見せずそのまま牢の中に入って刺客に蹴りを入れる。
「起きろ」
「うぅ…」
「アンシャンテの刺客らしいが、それは本当か?」
そう尋ねたセドにその刺客はゆっくりと目を向け、思いがけないことを口にしてきた。
「その質問に答える気は一切ない」
どうやら刺客的に吐く気はないらしい。
けれど……。
「ロキ王子には吐いたと聞いたが?」
「……っ!あの方はロキ王子と言うのですか?」
ロキ王子の名が出た途端、急に態度が変わった。
「そうだが?」
「あの方になら何でもお話します!だからどうかもう一度呼んできて頂けませんか?!」
「……何故だ?」
「私が仕えてきた主よりも余程ご主人様に相応しいからです!」
何故か恍惚とした顔でロキ王子をご主人様呼びするこの刺客の心理が全くわからない。
酷い目に合ったのではないのだろうか?
「そうか。俺達はロキ王子に頼まれてここに来てやったというのに、お前はそのロキ王子の期待を裏切るのだな?」
「え?!」
刺客は驚いたように目を見開くが、俺だって物凄く驚いた。
(お前、頼まれてなんてないだろ?!)
そうは思えどここは口出ししない方がいいだろうと敢えて口を噤む。
「ロキ王子はお前を褒めていたぞ?ちゃんと素直に事実を口にできる素晴らしい犬だと」
「ロキ王子が……」
「そんなロキ王子を、お前は裏切るのか?」
「いいえ、いいえ!そういうことならなんでも聞いてください!」
「そうか」
ありもしない話を即席で作り、あっさりとその刺客を懐柔し話を聞き出すセドに俺はドン引きしてしまった。
でも今回ばかりは仕方のないことと自分に言い聞かせ、刺客の言葉に耳を傾ける。
それによるとどうもセドがアンシャンテ王を刺激したせいでこんなことになったのだと判明した。
セドの母親が関係しているらしいが刺客もそこまで詳細は知らされていなかったらしく、ブルーグレイの未来を摘み取るようにと命令を受けただけらしい。
「なるほど」
これにはセドも納得がいったようだったし、勘違いしてしまって悪かったなと俺も少し反省した。
いくら前例が二夜連続であったからと言って、全部の刺客がガヴァム絡みと判断するのは早計だったと思う。
とは言えこれは大問題だ。
アンシャンテに抗議すべき案件だろう。
「セド。すぐに抗議すべきだ」
「そんなもの、証拠など残していないに決まっている」
あの王なら刺客が万が一捕まっても自分に火の粉がかからないよう最低限の策は立てているはずとセドは言う。
「いずれにせよ俺達も今日ここを発つ。帰りは十分に注意して姫達を守るよう指示を出すしかないな」
「そうだな。じゃあ俺がずっと姫についとくから…」
「アルフレッド。それはダメだ」
「え?」
「護衛騎士は沢山いるから大丈夫だ。心配ならお前は休憩時に重点的に姫につくようにしろ」
「…………」
「ひと月もずっと気を張り詰めている方がかえって隙ができる。分散させた方がいい」
「うっ…確かに一理あるな」
正直心配だからずっと傍で護りたい気持ちは大きいが、確かにセドが言うようにひと月ずっと気を張り詰めているわけにはいかない。
「大丈夫だ。他にも対策は立てる。それに…いざとなれば俺も出よう」
「セドも?」
「お前ひとりに戦わせる気はないぞ?」
「セド……」
初めてセドが姫を守るような発言を…と俺は感動したんだけど、後でそれを姫に言ったら何故か「あ~、はいはい」とおざなりに流された。
そんなに呆れたように溜息を吐かなくてもいいのに……。
ここの夫婦仲の改善はあり得ないのかなとちょっとだけ残念に思ったのだった。
****************
※姫は単純にいつもの如く「またあの悪魔は私をダシにイチャイチャしてポイントを稼いだのね」な心境でした。
後、アルフレッドが珍しく無防備な相手に剣を抜いたのは、色々(自分がいない間に姫が襲撃された&これまで見てきたロキの性質&ガヴァム王からの刺客の可能性大など)重なってのことなので、アルフレッドらしくないなと思われる方もいるかもしれませんが、そこはさらりと読んでいただけたらと思います。
何事だと慌てて身繕いをして用件を聞くと姫が刺客に矢で狙われたのだと聞かされた。
今日姫は出立前に家族と少し一緒に過ごしたいとのことでそちらへと行っていたはずだ。
どうやらそこを狙われたらしい。
「まだ残党がいたのか?!」
剣の使える自分達ならまだしも戦えない姫を狙うなんて卑劣極まりない。
「アルフレッド、落ち着け」
「でも、セドッ!」
「ガヴァム王国の残党がまだいる可能性は十分予想の範囲内だろう?取り敢えずロキ王子達と合流しよう」
そう言われすぐさま部屋を出て刺客が現れたという現場へと向かったのだが、そこは外で、しかもカリン王子達が所在なさげに立っていた。
どうやら王への挨拶に来ていて現場に遭遇したらしく、ロキ王子達への襲撃に姫が巻き込まれたという感じではなさそうに見えた。
刺客はと尋ねたら取り敢えず無事に捕らえることはできて、今は別室で取り調べ中らしい。
姫もすぐに近衛達が囲むように守り無事だったらしいと聞きホッと息を吐く。
そして案内されるがままに姫の元へと向かったのだが、何故かそこにはロキ王子の姿があって────。
「姫!!ご無事ですか?!」
部屋に飛び込みそう声をかけた途端、姫はポロポロと涙を流して怖かったと口にした。
その姿を見て、もしやロキ王子に何かされたのかとカッと頭に血が上り、思わず剣を抜いてしまった。
「ロキ王子!姫にどんな無体を?!」
これまでの数々が頭をよぎり、まさかとは思うが何かしたのではないだろうなと思いそう問い詰めるように尋ねるが、ロキ王子は全く動じることなく飄々と答えを返してくる。
「……別に何もしていませんが?」
「そ、そうよ。アルフレッド、ロキ王子に失礼なことを言わないで!」
「姫は黙っていてください!」
それならどうして姫が泣いてるんだと睨みつけ、また刺客が出たと聞いたと言い放つ。
その上で更に問い詰めようとしたのに、ロキ王子はこちらを無視してセドの方へと言葉を投げかけた。
「セドリック王子。アンシャンテから刺客を送られる心当たりはありますか?」
それは思いもよらない問い掛けで、俺もセドもその場で瞠目してしまう。
(アンシャンテ?え?ガヴァムじゃなくて?)
繋がりが全く見えなくて動揺が走ってしまった。
けれど自分よりも先にセドの方が素早く質問をし、状況を把握しにかかる。
「話が見えないのだが、ガヴァム王からの刺客ではなかったのか?」
「ええ。刺客は最初から俺達ではなく姫の方を狙っていたので捕縛してみたんですが…」
どうやら刺客を捕まえたのは近衛でも警備の兵でもなくロキ王子だったらしく、その上で色々動いてくれたらしいことが判明した。
姫には護衛騎士達が付いていただろうに情けなくて仕方がない。
後で扱き直してやらないと!
「先程吐かせた刺客曰く、アンシャンテの王がセドリック王子の妻子を殺せと命令したらしいんです」
けれどそこまで聞いてセドが首を傾げた。
「先程…吐かせた?ロキ王子が?」
それはそうだ。
普通なら兵に引き渡して牢に入れ、そこから誰の手の者かを取り調べるのだから。
ロキ王子がやる必要はない。
それなのに────何故?
「ええ。絶対に吐かないと笑っていたので、これは時間がかかりそうだなと思って少々手助けをと。我々はこの後すぐに国に帰ろうと思っていましたし、セドリック王子達も同様かと勝手ながら判断させて頂き、多少強引ではありましたが吐かせておきました」
そんな予想外の返答が返ってきて、俺は何とも言えない気持ちになり、セドに至っては肩を震わせて笑ってしまう始末。
「そうか。では俺の方でもその刺客に話を聞きに行ってくることにしよう」
「ええ。先程姫の近衛らしき兵に預けておきましたので」
「わかった。感謝する」
「いえ。どうぞ気を付けてお帰り下さい」
いずれにせよロキ王子の言い分が正しいのかはその刺客に尋ねればはっきりすることだろう。
そう考えを纏め剣を抜いたことを詫び、姫もホッとしたように息を吐き礼を言ってからロキ王子を見送っていた。
***
刺客は無事なのかと思いながら兵に案内されるがままに牢へと向かうと、そこには困った顔で刺客を見つめる牢番の姿が。
「話せるか?」
「あ~…どうでしょうか?かなり快楽堕ち状態にされてしまっているのでなんとも…」
その言葉に動揺しつつそっとそちらを見ると、何やら怪我を応急処置された刺客が、縛り上げられた状態で局所を丸出しにしながら放置されていた。
「げっ…」
如何にも犯されましたという状態で気絶している刺客を見て「俺、無理」と思いながら回れ右をしようとしたらそのままセドに逃げるなと肩を掴まれてしまった。
(もう、ロキ王子本当無理!俺、夢に見そう…)
若干涙目になりながら可哀想な刺客へと目を向けたのだが、セドは全く気にした様子を見せずそのまま牢の中に入って刺客に蹴りを入れる。
「起きろ」
「うぅ…」
「アンシャンテの刺客らしいが、それは本当か?」
そう尋ねたセドにその刺客はゆっくりと目を向け、思いがけないことを口にしてきた。
「その質問に答える気は一切ない」
どうやら刺客的に吐く気はないらしい。
けれど……。
「ロキ王子には吐いたと聞いたが?」
「……っ!あの方はロキ王子と言うのですか?」
ロキ王子の名が出た途端、急に態度が変わった。
「そうだが?」
「あの方になら何でもお話します!だからどうかもう一度呼んできて頂けませんか?!」
「……何故だ?」
「私が仕えてきた主よりも余程ご主人様に相応しいからです!」
何故か恍惚とした顔でロキ王子をご主人様呼びするこの刺客の心理が全くわからない。
酷い目に合ったのではないのだろうか?
「そうか。俺達はロキ王子に頼まれてここに来てやったというのに、お前はそのロキ王子の期待を裏切るのだな?」
「え?!」
刺客は驚いたように目を見開くが、俺だって物凄く驚いた。
(お前、頼まれてなんてないだろ?!)
そうは思えどここは口出ししない方がいいだろうと敢えて口を噤む。
「ロキ王子はお前を褒めていたぞ?ちゃんと素直に事実を口にできる素晴らしい犬だと」
「ロキ王子が……」
「そんなロキ王子を、お前は裏切るのか?」
「いいえ、いいえ!そういうことならなんでも聞いてください!」
「そうか」
ありもしない話を即席で作り、あっさりとその刺客を懐柔し話を聞き出すセドに俺はドン引きしてしまった。
でも今回ばかりは仕方のないことと自分に言い聞かせ、刺客の言葉に耳を傾ける。
それによるとどうもセドがアンシャンテ王を刺激したせいでこんなことになったのだと判明した。
セドの母親が関係しているらしいが刺客もそこまで詳細は知らされていなかったらしく、ブルーグレイの未来を摘み取るようにと命令を受けただけらしい。
「なるほど」
これにはセドも納得がいったようだったし、勘違いしてしまって悪かったなと俺も少し反省した。
いくら前例が二夜連続であったからと言って、全部の刺客がガヴァム絡みと判断するのは早計だったと思う。
とは言えこれは大問題だ。
アンシャンテに抗議すべき案件だろう。
「セド。すぐに抗議すべきだ」
「そんなもの、証拠など残していないに決まっている」
あの王なら刺客が万が一捕まっても自分に火の粉がかからないよう最低限の策は立てているはずとセドは言う。
「いずれにせよ俺達も今日ここを発つ。帰りは十分に注意して姫達を守るよう指示を出すしかないな」
「そうだな。じゃあ俺がずっと姫についとくから…」
「アルフレッド。それはダメだ」
「え?」
「護衛騎士は沢山いるから大丈夫だ。心配ならお前は休憩時に重点的に姫につくようにしろ」
「…………」
「ひと月もずっと気を張り詰めている方がかえって隙ができる。分散させた方がいい」
「うっ…確かに一理あるな」
正直心配だからずっと傍で護りたい気持ちは大きいが、確かにセドが言うようにひと月ずっと気を張り詰めているわけにはいかない。
「大丈夫だ。他にも対策は立てる。それに…いざとなれば俺も出よう」
「セドも?」
「お前ひとりに戦わせる気はないぞ?」
「セド……」
初めてセドが姫を守るような発言を…と俺は感動したんだけど、後でそれを姫に言ったら何故か「あ~、はいはい」とおざなりに流された。
そんなに呆れたように溜息を吐かなくてもいいのに……。
ここの夫婦仲の改善はあり得ないのかなとちょっとだけ残念に思ったのだった。
****************
※姫は単純にいつもの如く「またあの悪魔は私をダシにイチャイチャしてポイントを稼いだのね」な心境でした。
後、アルフレッドが珍しく無防備な相手に剣を抜いたのは、色々(自分がいない間に姫が襲撃された&これまで見てきたロキの性質&ガヴァム王からの刺客の可能性大など)重なってのことなので、アルフレッドらしくないなと思われる方もいるかもしれませんが、そこはさらりと読んでいただけたらと思います。
応援ありがとうございます!
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