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【ガヴァムからの来客】
116.とある日の騒動 前編
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その日はいつも通りの一日が始まるはずの気持ちのいい朝だった。
けれどそこにあり得ないほど猛スピードでワイバーンに乗った人物がやってきたので、何があったんだと城の騎士達が仰天してしまった。
しかも乗っていたのがまたアンシャンテのシャイナー陛下で、蒼白な顔でガヴァムのロキ陛下が来ていないかと言い出したので困惑は広がるばかり。
もしやロキ陛下が誰かに攫われでもしたのかと思い、一先ず話をとセドを呼びに行って応接間に通したのだが────。
「そんなっ!旅行に行ったと聞いて絶対にここだと思ったのに…!」
絶望したような顔でシャイナー陛下は頭を抱えてしまった。
どうもロキ陛下はただいま行先も告げずに旅行中のようだ。
「ロキはここには居ない。わかったらさっさと帰れ」
セドがそう言うのも無理はない。
いないものはいないのだ。
さっさと立ち去るのが無難だろう。
なのにシャイナー陛下は一向に帰ろうとはしなかった。
「嫌だ!」
どうも以前会った時のような冷静さがなくなり、全く余裕がない様子。
そんなにロキ陛下に会いたいと思うなんて、二人の間に何かあったんだろうか?
(喧嘩でもしたのか?)
確か親しくしていると少し前にセドから聞いたと思うんだけど…。
「いいから帰れ」
「嫌だ!ロキが迎えに来るまで帰らない!」
「ロキはここじゃないところに旅行中なんだろう?」
ガヴァムで待つ方がずっといいぞとセドが言うと、ガヴァムには行けないのだと泣きだした。
行っても会ってもらえないし、アンシャンテの者達からも行くなと言われているらしい。
旅行先でならもしかしたら会えたかもしれないのにと言い出し埒が明かない。
しかも挙句の果てにブツブツと『ご主人様にこのまま会えなかったら狂う』とまで言い出して、セドがぶちギレた。
「そんなにご主人様が欲しいなら牢に放り込んでやる。拷問官に好きなだけ可愛がってもらえ!」
(えぇえ~?!)
「ちょっ!セド?!」
一国の王にそれはマズいだろうと慌てて止めに入ったけど、セドは聞く耳を持たずシャイナー陛下を貴賓用の牢に放り込めと言って騎士に引き渡してしまった。
いくら貴賓用とは言えそれはヤバいと思う。
で、なんとかその場を脱出して俺はセドを止めてくれるようすぐさま陛下に使いを出し、シャイナー陛下が連れていかれたはずの牢へと救出に向かったのだけど…。
「俺のご主人様はロキだけだ。容易に組み敷けると思わないことだな」
(何故~~~~?!)
ベッドの上で手を拘束されているにもかかわらず、ちょっとイッちゃってる目でシャイナー陛下が拷問官の上に乗り押さえつけていた。
無事で良かったとは思うけど怖い!
(シャイナー陛下…割と強かったんだな)
そう思うと同時に、そんなシャイナー陛下がどうしてロキ陛下をご主人様なんて呼んでいるのか全然わからない。
シャイナー陛下はロキ陛下を攫ったことがあるから、好きは好きなんだろうけど、ロキ陛下はあの通りカリン陛下のことしか見てない人だし、自分から手を出すとは考えにくいのだけど…。
「ちょっ…!シャイナー陛下!ストップ!ストップ!」
取り敢えず止めに入ったはいいけど、これ、どうしたらいいんだろう?
俺の手に余る案件すぎてもう逃げ出したい。
よく考えたら俺、全く関係ないよな?
(へ、陛下に相談した方がいいのか?)
シャイナー陛下はアンシャンテの国王だし、おかしくはないはず。
兎に角状況が分からないのが一番怖い。
そんな俺の元へ陛下がセドを引き連れやってきてくれた。
陛下は『従兄弟なんだからこれを機にもっと仲良くすべきだ』と言ってくれて、『いくら腹が立っても勝手に他国の王を牢に入れるのはダメだ』と叱ってくれた。
有難いことだ。
動いてもらえてよかった。
で、セドがそこから渋々ガヴァムに問い合わせたところ、ロキ陛下はレオナルド皇子に誘われてミラルカへ旅行中らしく、今夜には帰ってくるらしい。
それなら行き違いにならないよう迎えに来てもらった方がいいかもしれないという結論になり、戻り次第連絡をと伝えていた。
その後ガヴァムに戻ったロキ陛下から連絡が入ったので、セドが面倒臭そうな声で引き取りを頼む。
「ロキ陛下。帰って早々悪いが、明日出立で構わないしシャイナーを迎えに来てもらえないだろうか?」
一応向こうも王なのでセドにしては丁寧にお願いしていた。
でも帰ってきた答えがまたなんともつれないもので…。
『……アンシャンテに強制送還すればよいのでは?』
向こうはガヴァムは関係ありませんと言わんばかり。
でもシャイナー陛下はロキ陛下の名を呼んでいたし、セドがまた溜息まじりに言葉を足した。
「本人がご主人様が迎えに来るまで帰らないと言っていてな?」
『迷惑なのですが?』
あちらも心底不快そうだ。
これは絶対にシャイナー陛下はロキ陛下に何かをやらかしたに違いない。
この分ならカリン陛下絡みだろうか?
「こちらも非常に迷惑している。腹が立ったからそんなにご主人様が欲しければくれてやると牢に放り込んで拷問官に引き渡してやったんだがな」
普通ならこんな話をされたらドン引きするだろうけど、ロキ陛下は特に驚くこともなくサラッと返してくる。
『何か問題でも?』
「ご主人様の責め立てじゃないとイケるかと逆上して、逆に拷問官を押し倒したらしい」
『……そうですか』
そんなロキ陛下が相手だからこそ、セドもありのままを説明したんだろうか?
きっと他の相手なら『何でもいいからさっさと迎えに来い』とか威圧を込めて言うだけ言って通話を切っただろう。
こうして話している二人を見るとやっぱりロキ陛下はセドの友人なんじゃないかと思ってしまう。
そして事情を聞きロキ陛下の方も少しは動いてくれる気になったのか、ここにきてやっとシャイナー陛下に代わってほしいと言ってくれた。
なのでそのままシャイナー陛下の元へと足を運んで通話を代わる。
「ロキ!もう限界なんだ!助けて!」
ロキ陛下からだとわかった途端、シャイナー陛下は藁にも縋らんばかりにツンナガールを握りしめ声を上げた。
その後は泣き言のオンパレード。
どうもシャイナー陛下はロキ陛下に随分依存してしまっているらしい。
しかも会話を聞いていると抱いてくれないなら退位するとか言い出していてかなり危うい。
「嫌だ。うぅ…ロキ…ロキ……捨てないで…」
本当に二人の間に何があったんだろう?
捨てられたくないと言って泣き出したシャイナー陛下を見て、背筋が寒くなった。
(怖い薬とか使ってないよな?)
ロキ陛下なら平気でやりそうだからちょっと怖い。
そしてそんな通話もカリン陛下の怒鳴り声で無情にも強制終了されてしまい、シャイナー陛下はひたすら泣きじゃくっていた。
取り敢えずそんなシャイナー陛下をそのままにしておくのも何なので、世話係をつけ、一先ず迎えが来るまで貴賓室で滞在となったのだけど、食も喉を通らないようで見るからに衰弱してしまっていて物凄く痛々しい。
セドはどうせそのうち迎えが来るんだから放っておけばいいと冷たい態度だったけど、事情が分からないだけに皆やきもきしながら見守っていた。
そんな中、割とすぐにアンシャンテの方から迎えが来たのだが、シャイナー陛下はそんな彼等にも頑なな態度を崩さなかった。
ロキ陛下が手配してくださったんですよとか、帰ってから話し合えば良いのではと色々声を掛けてもらっていたが全くシャイナー陛下には響いていない様子。
「ロキ…ロキ…。補佐官を送るって言ってたのに…どうして?」
そう言ったシャイナー陛下の顔には明確に絶望の色が浮かんでいた。
「シャイナー陛下!しっかりなさってください!」
「嫌だ、嫌だ、嫌だ!!ロキ!ロキ!許して!カリンに冤罪を掛けたから?!だから許してくれないのか?!会ってくれないのか?!捨てないで!嫌だ!捨てないでっ!!謝るから!」
もう見るからに正気じゃないその状態に、念のために呼びに行かせておいた医師がサッと近づいて安定剤ですと言って注射をしたらやっと静かになる。
昏睡状態になったシャイナー陛下をアンシャンテの者達が気づかわし気に見ているけど、このまま連れ帰ってくれないかな?
そう思ったのはきっと俺だけじゃないはず。
でもアンシャンテの者達はワイバーンの上でまた同じような状態になられたら確実に落下して死んでしまうので、落ち着くまで滞在させてほしいと謝罪と共にお願いをしてきた。
確かにさっきの状態で空を飛ぶのは怖い。
でもこのままずるずる滞在されるのはブルーグレイとしても困るので、セドは威圧を込めてアンシャンテの者達に言った。
「ロキを説得してさっさとここに連れてこい!」
「ひぃっ!」
「わ、わかりまひたぁ…!」
蒼白になって腰を抜かし噛みまくるアンシャンテの者達には申し訳ないけど、本当にそれが一番だから説得してきて欲しいと心から願った。
でも……。
(カリン陛下を嵌めたってさっきシャイナー陛下言ってたよな?無理じゃないか?)
俺はきっとあっちも一筋縄じゃ行かないんだろうなと思いながらそっと溜息を吐いたのだった。
けれどそこにあり得ないほど猛スピードでワイバーンに乗った人物がやってきたので、何があったんだと城の騎士達が仰天してしまった。
しかも乗っていたのがまたアンシャンテのシャイナー陛下で、蒼白な顔でガヴァムのロキ陛下が来ていないかと言い出したので困惑は広がるばかり。
もしやロキ陛下が誰かに攫われでもしたのかと思い、一先ず話をとセドを呼びに行って応接間に通したのだが────。
「そんなっ!旅行に行ったと聞いて絶対にここだと思ったのに…!」
絶望したような顔でシャイナー陛下は頭を抱えてしまった。
どうもロキ陛下はただいま行先も告げずに旅行中のようだ。
「ロキはここには居ない。わかったらさっさと帰れ」
セドがそう言うのも無理はない。
いないものはいないのだ。
さっさと立ち去るのが無難だろう。
なのにシャイナー陛下は一向に帰ろうとはしなかった。
「嫌だ!」
どうも以前会った時のような冷静さがなくなり、全く余裕がない様子。
そんなにロキ陛下に会いたいと思うなんて、二人の間に何かあったんだろうか?
(喧嘩でもしたのか?)
確か親しくしていると少し前にセドから聞いたと思うんだけど…。
「いいから帰れ」
「嫌だ!ロキが迎えに来るまで帰らない!」
「ロキはここじゃないところに旅行中なんだろう?」
ガヴァムで待つ方がずっといいぞとセドが言うと、ガヴァムには行けないのだと泣きだした。
行っても会ってもらえないし、アンシャンテの者達からも行くなと言われているらしい。
旅行先でならもしかしたら会えたかもしれないのにと言い出し埒が明かない。
しかも挙句の果てにブツブツと『ご主人様にこのまま会えなかったら狂う』とまで言い出して、セドがぶちギレた。
「そんなにご主人様が欲しいなら牢に放り込んでやる。拷問官に好きなだけ可愛がってもらえ!」
(えぇえ~?!)
「ちょっ!セド?!」
一国の王にそれはマズいだろうと慌てて止めに入ったけど、セドは聞く耳を持たずシャイナー陛下を貴賓用の牢に放り込めと言って騎士に引き渡してしまった。
いくら貴賓用とは言えそれはヤバいと思う。
で、なんとかその場を脱出して俺はセドを止めてくれるようすぐさま陛下に使いを出し、シャイナー陛下が連れていかれたはずの牢へと救出に向かったのだけど…。
「俺のご主人様はロキだけだ。容易に組み敷けると思わないことだな」
(何故~~~~?!)
ベッドの上で手を拘束されているにもかかわらず、ちょっとイッちゃってる目でシャイナー陛下が拷問官の上に乗り押さえつけていた。
無事で良かったとは思うけど怖い!
(シャイナー陛下…割と強かったんだな)
そう思うと同時に、そんなシャイナー陛下がどうしてロキ陛下をご主人様なんて呼んでいるのか全然わからない。
シャイナー陛下はロキ陛下を攫ったことがあるから、好きは好きなんだろうけど、ロキ陛下はあの通りカリン陛下のことしか見てない人だし、自分から手を出すとは考えにくいのだけど…。
「ちょっ…!シャイナー陛下!ストップ!ストップ!」
取り敢えず止めに入ったはいいけど、これ、どうしたらいいんだろう?
俺の手に余る案件すぎてもう逃げ出したい。
よく考えたら俺、全く関係ないよな?
(へ、陛下に相談した方がいいのか?)
シャイナー陛下はアンシャンテの国王だし、おかしくはないはず。
兎に角状況が分からないのが一番怖い。
そんな俺の元へ陛下がセドを引き連れやってきてくれた。
陛下は『従兄弟なんだからこれを機にもっと仲良くすべきだ』と言ってくれて、『いくら腹が立っても勝手に他国の王を牢に入れるのはダメだ』と叱ってくれた。
有難いことだ。
動いてもらえてよかった。
で、セドがそこから渋々ガヴァムに問い合わせたところ、ロキ陛下はレオナルド皇子に誘われてミラルカへ旅行中らしく、今夜には帰ってくるらしい。
それなら行き違いにならないよう迎えに来てもらった方がいいかもしれないという結論になり、戻り次第連絡をと伝えていた。
その後ガヴァムに戻ったロキ陛下から連絡が入ったので、セドが面倒臭そうな声で引き取りを頼む。
「ロキ陛下。帰って早々悪いが、明日出立で構わないしシャイナーを迎えに来てもらえないだろうか?」
一応向こうも王なのでセドにしては丁寧にお願いしていた。
でも帰ってきた答えがまたなんともつれないもので…。
『……アンシャンテに強制送還すればよいのでは?』
向こうはガヴァムは関係ありませんと言わんばかり。
でもシャイナー陛下はロキ陛下の名を呼んでいたし、セドがまた溜息まじりに言葉を足した。
「本人がご主人様が迎えに来るまで帰らないと言っていてな?」
『迷惑なのですが?』
あちらも心底不快そうだ。
これは絶対にシャイナー陛下はロキ陛下に何かをやらかしたに違いない。
この分ならカリン陛下絡みだろうか?
「こちらも非常に迷惑している。腹が立ったからそんなにご主人様が欲しければくれてやると牢に放り込んで拷問官に引き渡してやったんだがな」
普通ならこんな話をされたらドン引きするだろうけど、ロキ陛下は特に驚くこともなくサラッと返してくる。
『何か問題でも?』
「ご主人様の責め立てじゃないとイケるかと逆上して、逆に拷問官を押し倒したらしい」
『……そうですか』
そんなロキ陛下が相手だからこそ、セドもありのままを説明したんだろうか?
きっと他の相手なら『何でもいいからさっさと迎えに来い』とか威圧を込めて言うだけ言って通話を切っただろう。
こうして話している二人を見るとやっぱりロキ陛下はセドの友人なんじゃないかと思ってしまう。
そして事情を聞きロキ陛下の方も少しは動いてくれる気になったのか、ここにきてやっとシャイナー陛下に代わってほしいと言ってくれた。
なのでそのままシャイナー陛下の元へと足を運んで通話を代わる。
「ロキ!もう限界なんだ!助けて!」
ロキ陛下からだとわかった途端、シャイナー陛下は藁にも縋らんばかりにツンナガールを握りしめ声を上げた。
その後は泣き言のオンパレード。
どうもシャイナー陛下はロキ陛下に随分依存してしまっているらしい。
しかも会話を聞いていると抱いてくれないなら退位するとか言い出していてかなり危うい。
「嫌だ。うぅ…ロキ…ロキ……捨てないで…」
本当に二人の間に何があったんだろう?
捨てられたくないと言って泣き出したシャイナー陛下を見て、背筋が寒くなった。
(怖い薬とか使ってないよな?)
ロキ陛下なら平気でやりそうだからちょっと怖い。
そしてそんな通話もカリン陛下の怒鳴り声で無情にも強制終了されてしまい、シャイナー陛下はひたすら泣きじゃくっていた。
取り敢えずそんなシャイナー陛下をそのままにしておくのも何なので、世話係をつけ、一先ず迎えが来るまで貴賓室で滞在となったのだけど、食も喉を通らないようで見るからに衰弱してしまっていて物凄く痛々しい。
セドはどうせそのうち迎えが来るんだから放っておけばいいと冷たい態度だったけど、事情が分からないだけに皆やきもきしながら見守っていた。
そんな中、割とすぐにアンシャンテの方から迎えが来たのだが、シャイナー陛下はそんな彼等にも頑なな態度を崩さなかった。
ロキ陛下が手配してくださったんですよとか、帰ってから話し合えば良いのではと色々声を掛けてもらっていたが全くシャイナー陛下には響いていない様子。
「ロキ…ロキ…。補佐官を送るって言ってたのに…どうして?」
そう言ったシャイナー陛下の顔には明確に絶望の色が浮かんでいた。
「シャイナー陛下!しっかりなさってください!」
「嫌だ、嫌だ、嫌だ!!ロキ!ロキ!許して!カリンに冤罪を掛けたから?!だから許してくれないのか?!会ってくれないのか?!捨てないで!嫌だ!捨てないでっ!!謝るから!」
もう見るからに正気じゃないその状態に、念のために呼びに行かせておいた医師がサッと近づいて安定剤ですと言って注射をしたらやっと静かになる。
昏睡状態になったシャイナー陛下をアンシャンテの者達が気づかわし気に見ているけど、このまま連れ帰ってくれないかな?
そう思ったのはきっと俺だけじゃないはず。
でもアンシャンテの者達はワイバーンの上でまた同じような状態になられたら確実に落下して死んでしまうので、落ち着くまで滞在させてほしいと謝罪と共にお願いをしてきた。
確かにさっきの状態で空を飛ぶのは怖い。
でもこのままずるずる滞在されるのはブルーグレイとしても困るので、セドは威圧を込めてアンシャンテの者達に言った。
「ロキを説得してさっさとここに連れてこい!」
「ひぃっ!」
「わ、わかりまひたぁ…!」
蒼白になって腰を抜かし噛みまくるアンシャンテの者達には申し訳ないけど、本当にそれが一番だから説得してきて欲しいと心から願った。
でも……。
(カリン陛下を嵌めたってさっきシャイナー陛下言ってたよな?無理じゃないか?)
俺はきっとあっちも一筋縄じゃ行かないんだろうなと思いながらそっと溜息を吐いたのだった。
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